この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです。

今回で夏休み編は終了です。

それと実施しているアンケートですが、来週末までとします!

どしどし回答してくださいね。

それでは、本編どうぞ!!



第三十一話 実家へ行こう(後編)

 

信二は風呂から上がると、早速真耶とナターシャを縁側に呼び出した。2人はパジャマ姿で信二が来るのを待っていた。

 

信二「こんばんは、真耶さん。ナターシャさん」

 

真耶「こんばんは信二君」

 

ナターシャ「それで、私達を呼んだ訳を聞かせてもらおうかしら」

 

真耶は穏やかであるが、ナターシャはそうでもなかった。それもそのはず、昼間の1件を根に持っているのである。お互い恋人関係になっているのにもかかわらず、苗字で呼ぶなどよそよそしく思ったのであろう。

 

とりあえず、信二は余り刺激しないように話し始めるのであった。

 

信二「その、昼間の件はごめんなさい!」

 

真っ先に信二は頭を下げた。その行動自体に2人は驚いた。信二には非がなく寧ろあの場で冷たい態度を取ってしまった2人が悪いと思っていた。だが、実際には信二が頭を下げた。

 

真耶とナターシャはお互いに顔を見合わせると(仕方ないわね)と思いがちに信二に詰め寄った。

 

真耶「大丈夫ですよ、信二君。寧ろ私達こそ冷たい態度を取ってしまって申し訳なかったです」

 

ナターシャ「そうよ。確かに大人げなかったわ。ごめんなさいねシンジ」

 

信二「真耶さん…ナターシャさん…」

 

真耶「さて、湿っぽい話しはこれで終わりにしましょう」

 

ナターシャ「ええ、そうね。明日も早いことだし早めに寝ましょうね」

 

2人が寝室に帰りそうになった時に、信二はもう一つの用事を思ったように言いだした。寧ろこっちが本命である。そう思った時に2人の手を取ってある決意を告白したのだった。

 

信二「ちょ、ちょと待ってください!」

 

真耶「どうしたんですか?」

 

ナターシャ「うん?どうしたのシンジ?」

 

信二「お二人に話しておきたい事があるんです」

 

真耶「はい」

 

ナターシャ「OKよ」

 

信二「僕は、これからもこんな状態が続くのは嫌なんです。こんなコソコソ生きていくのが…」

 

真耶「……」

 

ナターシャ「……」

 

信二「だから、決心しました。僕、新田信二は…夏休み終了後に全世界に向けてお二人を含めた全員と婚姻関係にある事を発表します!」

 

突然の告白に真耶とナターシャは事態が追い付いていなかった。信二が今まで隠していたことを、公表しようとしている。こんな事をしようものなら、恐らく今までの生活は送れないだろう。

 

だか、信二の意思は固かった。真耶は思いとどまる様に伝えたが、ナターシャは賛成のようだった。

 

真耶「そんな、せめて卒業してからでもいいんじゃあないのですか?」

 

ナターシャ「アタシはいいと思うけどね」

 

真耶「ファイルスさん!」

 

ナターシャ「だって、シンジが決めたことでしょう。だったら応援するのが先生であり彼女じゃあないの?」

 

そう言って信二の傍まで来ると、右腕に抱きついて来た。先ほどまで風呂に入っていた2人である。その肌は熱を帯びていた。また、客用の浴衣を着崩しているため扇情的な格好になっていた。

 

ナターシャ「そ・れ・に♪これで堂々とナターシャって呼んでくれるからね♪」

 

信二「ナターシャさん!」

 

ナターシャ「ん~どうしたの?」

 

信二「その…あ、当たっているんですけど///」

 

ナターシャ「んふふ~当てているのよ///」

 

そんなやり取りを面白くないと思った真耶は大股でナターシャとは反対側の腕に抱きついて来た。こちらもナターシャに負けないくらいの大きさを誇る胸を惜しげもなく当ててきた。

 

真耶「む~う…私だって!!」

 

信二「ま、真耶さん!」

 

真耶「し、信二君!」

 

信二「は、はい!///」

 

真耶「その…私頼りないと思いますが、精一杯信二君の彼女いえ…お、奥さんとして頑張りますね///」

 

信二「真耶さん///」

 

真耶「信二君…」

 

2人は見つめ合うと、徐々に顔を近づけて行った。そしてあと数センチでキスしようとした時、反対側に居たナターシャによって阻まれるのであった。

 

信二はもみくちゃになりながらナターシャと真耶に唇を奪われるのであった。

 

ナターシャ「ちょっと!何2人していい雰囲気を出してるのよ!」

 

信二「え!」

 

真耶「そ、そんな事ないですよ!」

 

ナターシャ「んも~こっちにも可愛い彼女がいるんだから相手しなさいよ!」

 

信二「ナターシャさん!暴れないでください!そんなにしたら見えちゃいますよ!」

 

ナターシャ「もう見ているんだから今更でしょ。ほら、この胸を好きにしていいのは、シンジだけなのよ」

 

信二「ちょっと!う、うわぁ!」ドサ!

 

ナターシャ「さぁシンジ覚悟しない…今まで会えなかった分たっぷりと楽しませてもらうわよ。ンチュ///」

 

真耶「わ、私も…可愛いがってくださいね…チュ///」

 

2人からのキスの嵐をなすすべもなく信二は受けるのであった。そして、朝になると信二の部屋で寝ていた3人を見て祖母の芳江は孫の心配はなさそうだと思うのであった。

 

□□□□

 

今日は各々別れて行動することにした。一夏とラウラと信二は近くの山で修行。真耶と箒と静寐は芳江の手伝い。セシリアとシャルロットとロランは近くを探検と言う名の散歩。ヴィシュヌと鈴とナターシャは組手をして過ごすという。途中お昼ごはんになり、皆は大広間に集まっていた。

 

一夏「いゃ~あの道結構厳しいな。あれを毎日特訓していた信二には敵わないぜ」

 

ラウラ「全くだ。それで料理もしているのだから大したもんだ兄上は」

 

箒「私達も芳江さんの手伝いをしていたぞ。久しぶりに裁縫をしたが、腕は鈍っていなかったな」

 

静寐「うん、うん。何かもう1人のおばあちゃんって感じだったよ」

 

真耶「私も童心に帰って、ついつい作りすぎちゃいました///」

 

セシリア「わたくし達は近くの駄菓子屋?と言う所に行ってまいりましたわ」

 

シャルロット「凄いよね。昔ながらの日本のお菓子屋さんって感じだったよ」

 

ロラン「ああ、あのアイスクリームとかはオランダにもあるが、オランダと違った味がしたよ」

 

鈴「ムキー!もう少しでヴィシュヌに勝てそうだったのに!」

 

ヴィシュヌ「伊達にタイ代表候補生と信二の彼氏を名乗っていませんからね」

 

ナターシャ「けど、途中からちょっと力を出していたのは分かっていたわよ」

 

皆が思い思いの会話をしている中信二と芳江はお昼ご飯の準備をしていた。今日のお昼は素麺ときゅうりの漬物、デザートにコーヒーフロートを作っていた。

 

そんな時、芳江は信二を呼び出していた。信二はいい機会だと思い、今後の事を話そうと思っていた。

 

信二「よし、あとはコーヒーが固まるのを待つだけだな」

 

芳江「信二。ちょっとこっちにおいで」

 

信二「どうしたの?おばあちゃん?」

 

芳江「信二。何か隠していないかい?」

 

信二「…どうしてそう思うの?」

 

芳江「おばあちゃんには丸わかりだよ。それとも言いにくいことかい?」

 

信二「そんな事じゃあないよ。ただ…迷惑をかけるかもしれないと思ってね」

 

芳江「信二…子供は親にいっぱい迷惑をかけてもいいんだよ。今は美波も晃もいないけど、ばあちゃんがいるからね」

 

信二「ばあちゃん…ごめんね」

 

芳江「いいんだよ。…それで何んで悩んでいたんだい」

 

改めて信二の悩みを聞き出した芳江。この先どうしていいのか、そして彼女達を幸せにする為にはどうしたらいいのかを話した。しかし、芳江はそんな悩みを吹っ飛ばすくらいに豪快に笑いだした。

 

信二「これからの事を考えてね。多分これから多くの人に迷惑をかけると思う。もちろんおばあちゃんにも迷惑をかけるかもしれない…そう思ってね」

 

芳江「アハハハハハハハ!」

 

信二「え、ばあちゃん!?」

 

芳江「何だいそんな事を考えていたのかい。それには及ばないよ。信二は信二が信じた道を行きなさい。ばあちゃんはいつまでも見ているからね」

 

信二「ばあちゃん…ありがとう」

 

その日信二は初めて祖母の偉大さを知った。この人が大丈夫だと言うのであれば問題ないと思えた。そして、夕食も2人で作りその日はぐっすり眠れたそうだ。

 

なお、昨日抜け駆けした真耶とナターシャは他の人が監視する中びくびくしながら寝ていたという。

 

 

 

 

 

 

翌日。朝早く目覚めてしまった信二は散歩がてら近くの小川に向かうのであった。そこには意外な人物が待っていた。

 

信二「あれ?あのうさ耳カチューシャは…束さん?」

 

束「あーシンちゃんーーー!会いたかったよ~」ダキ

 

信二「うわっとっと!僕も会いたかったですよ」

 

束「束さんも寂しかったんだよ~寂しいウサギは死んじゃうんだよ~」

 

信二「すみませんでした。これでいいですか?」

 

そう言って、束の頭を撫でていた。これに束は嬉しくなり笑顔が戻って来た。

 

束「うんうんうん!元気百倍になったよ!ありがとうね♪」

 

信二「いえいえ、それよりもクロエは?」

 

束「クーちゃんなら多分おばあちゃんの所に行って朝ご飯の準備をしていると思うよ」

 

信二「そうなの?」

 

束「うん!最近料理本とか見ているから、すっごく上達しているんだ!」

 

信二「そっか。なら楽しみだな」

 

そう言って信二はひそかにクロエの料理を楽しみにしているのであった。帰って来るなり朝食の良い匂いが迎えてくれた。

 

信二「ただいま~」

 

『おかえりなさい』

 

束「ただいま~束さんだよ~!」

 

『ええええ!』

 

驚く皆を尻目に信二は台所に向かうのであった。そこでは、銀色の長い髪をなびかせて規則正しい包丁音が響いていた。その姿を見て一目でクロエだと判断した信二は後ろから呼んでみた。クロエは芳江から教わりながら朝食を作っていた。

 

信二「おはよう。クロエ」

 

クロエ「おはようございます。信二お兄様」

 

芳江「おはよう信二。クロエちゃん料理が上達していてびっくりしたよ」

 

信二「そうなの?よかったねクロエ」

 

クロエ「いえ、勿体ない言葉です。それよりも早く朝食に致しましょうか」

 

信二「そうだね。出来た物を運ぶのを手伝うよ」

 

そう言って信二はクロエの出来た料理を運んで行くのであった。

 

信二「みんなおはよう」

 

『おはよう(ございますわ)』

 

信二「朝ご飯出来たから、みんな食べようか」

 

一夏「オオ!美味そうだな!信二が作ったのか?」

 

信二「いや、作ったのはこの子だよ」

 

クロエ「皆さま、お初お目にかかります。クロエ・クロニクルと申します。以後お見知りおきを」

 

ラウラ『!』

 

箒「信二、この人は?」

 

信二「クロエは束さんと一緒にいた子だよ。後は僕が料理を教えた子かな?」

 

その一言に一部の人(信二ラバーズ)は過剰に反応したが、ラウラだけは違っていた。クロエを見た瞬間一瞬だが強張った表情を見せた。

 

それは、信二にはわからなかったが、どうやらこの2人は何かしらの因縁がありそうだ。だが折角の朝食が冷めてしまったら勿体ないので、この件は頭の片隅に置くのであった。

 

朝食後に縁側に座っているラウラに近づいて朝の出来事を聞いてみた。どうやらクロエの出生について、少しだけ知っているようだ。その事について信二はラウラの相談に乗るのであった。

 

信二「ラウラどうしたの?」

 

ラウラ「兄上…」

 

信二「もしかして…クロエの事を気にしている?」

 

ラウラ「ええ、兄上もしかして……」

 

信二「そうだよ。クロエは、僕やラウラにあるVTシステムを完成させる途中で出来上がった実験者だ」

 

ラウラ「……」

 

信二「僕も初めてあった時変な動悸があったよ。それからかな、クロエのことを気にしていたのは…」

 

ラウラ「……」

 

信二「だけど、へんに気覆う必要はないんじゃないかな?」

 

ラウラ「え?」

 

信二「確かに、僕らの為にクロエが出来た…けどそれでクロエは僕達の事を嫌いになったかな?」

 

ラウラ「そ、それは…」

 

信二「本音を聞くのが怖い?」

 

ラウラ「…」コクン

 

信二「そっか…」

 

信二はこんな時どうすればいいのか考えていた。仮とはいえ妹(ラウラ)の不安を、取り除く兄の務めだ。そう思って信二は一緒に話しを聞こうと提案した。

 

信二「それなら、一緒に聞く?」

 

ラウラ「し、しかし…」

 

信二「なに、仮とはいえラウラは僕の妹なんだ。たまにはお兄ちゃんらしい所を見せたいんだよ」

 

ラウラ「兄上…いいでしょうか?」

 

信二「ああ!」

 

ラウラから頼られたことが嬉しくて、信二はラウラとクロエの仲を取り持つことにした。そして、お昼ご飯。今日は暑かったので、そうめんにしてみた。何本か色が付いたそうめんを見て、海外組は珍しがっていた。

 

夕食は大人組(真耶、ナターシャ、芳江)が担当し、学生組は冷たい麦茶、ナターシャ、真耶、束はキンキンに冷えたビールで乾杯していた。

 

それから酔っ払い3人の相手をする信二はたまったもんではなかった。グラマラス級のスタイル3人に囲まれて、鼻を伸ばそうもんなら他の彼女達がいい気分ではない。

 

そんな3人を宥めつつ信二とラウラはある作戦を実行すべく、打ち合わせをしていた。

 

そして、クロエにはこんな連絡を入れていた。

 

『今夜話しがある。縁側に来てほしい』

 

 

 

 

信二は風呂から上がると、ラウラと一緒にクロエが待つ縁側に訪れた。そこには、薄いキャミソールを羽織り、縁側に座って居るクロエがいた。信二とラウラはクロエの両隣に座って話し始めた。

 

信二「こんばんはクロエ」

 

クロエ「こんばん信二お兄様」

 

ラウラ「…」

 

信二「隣に座ってもいいかい?」

 

クロエ「ええ、いいですよ。丁度貴女とも話しをしたかったので。ラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

ラウラ「え?」

 

彼女は目が見えないのに、ラウラの気配を感じ取っていた。それを受けてラウラは一瞬驚いたが、大人しく座ることにした。

 

信二「クロエその…」

 

クロエ「はい、信二お兄様が言いたいことは分かります。私とラウラ・ボーデヴィッヒのことですよね」

 

信二「ああ、前に君は言ったよね。僕がVTシステムの成功例だってこと。それで、彼女は遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)として生み出された試験管ベイビーなんだ。だから、クロエと同じなんだよ」

 

クロエ「そうでしたか…」

 

ラウラ「確かに私は遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)として生み出された。だが、今では自分の生き方を見つけるために生きている。その中でも嫁や鈴…そして、兄上とも出会った」

 

クロエ「フフフ、いい仲間持ったんですね」

 

ラウラ「ああ!だから、クロエさんとも仲良くないたい!」

 

クロエ「私とですか?」

 

信二「僕からもお願いできないかな?」

 

クロエ「…」

 

ラウラ「いきなり言ってすまないと思っている。この通りである!」

 

ラウラは初めて頭を下げた。こんな事をするラウラを初めて見た信二は驚きを隠せなかった。だが、クロエは冷静沈着だった。

 

信二「ラ、ラウラ!」

 

ラウラ「おこがましいと思っても仕方ないと思っている。けど、貴女とはわだかまりを無くしておきたいんだ…」

 

クロエ「…頭をあげてください」

 

そう言ってラウラは頭を上げた。そして、クロエはラウラを抱き寄せた。

 

クロエ「ラウラ・ボーデヴィッヒさん。貴女は誤解をしています。別に私は貴女を恨んでいませんよ。ただ、驚いているだけです」

 

ラウラ「え?」

 

クロエ「確かに、私が失敗してラウラさんが生まれました。実験に失敗はつきものです。だから成功があるのです」

 

ラウラ「違う!そんな自分を卑下しないでほしい…」

 

クロエ「いいえ、卑下ではありません。事実を言ったまでです」

 

信二「…だけど、それは言い過ぎだよクロエ」

 

クロエ「信二お兄様?」

 

信二「僕はクロエにそんな風に思ってほしくないんだ。だって、僕達は家族じゃないか…」

 

クロエ「あ…」

 

その一言でクロエの目から涙が出てきた。今度は信二が彼女の手を取り、優しく語りだした。

 

信二「クロエ言っていたよね。僕の事をお兄様と…」

 

クロエ「…」

 

信二「嬉しかったよ。本当の妹が出来たみたいで。だから、自分を卑下するような言い方はやめてくれよ。それに、君にとってラウラは妹みたいな感じだよ」

 

クロエ「妹ですか…」

 

信二「ああ、結果はどうあれクロエがいたからラウラは生まれてきたんだ。だから、ラウラと友達になってほしい」

 

そう言って、信二は更に強く握りしめた。そして、観念したクロエはラウラを妹として認めたのだった。

 

クロエ「はぁ…仕方ありませんね。本当の事を言うと少しだけ嬉しかったんですよ。私の生き方を認めてくださったお兄様とラウラさんが」

 

ラウラ「じゃあ!」

 

クロエ「ええ、よろしくお願いしますね。ラウラ」

 

ラウラ「ああ!よろしくだクロエ義姉さん!」

 

クロエの返答に満足したラウラ。これで本当の意味で、クロエとラウラは姉妹になれたと思えた。そして、ラウラは「早速一緒に寝よう!」と言い出しクロエを強引に連れていく。

 

少しだけ苦笑いをしていたクロエだったが、まんざらでもなさそうだった。

 

 

 

 

 

そして、実家で過ごす最終日。ラウラとクロエ姉妹揃って髪がぼさぼさの状態で、ラウラとクロエは起きてきた。仲良く手を繋いで。その状態を見た他のメンバーは、(かわいい)と思うのであった。

 

最終日は近所のスーパーで、それぞれお土産を買っていくのであった。一夏は姉の千冬へお酒とおつまみ、箒は両親と雪子叔母さんへ茶碗、セシリアはそうめんが気にいったらしく、屋敷中のメイド達に買っていくそうだ。今でもみんなでの夕食は続いているらしい。

 

シャルロットは、両親に料理を食べて欲しくて料理セットを一式。静寐は、ここでしか売っていない調味料。

 

ロランとヴィシュヌは意外にも石鹸を気にいった。どうやら海外では珍しく、余り売っていないそうだ。ラウラとクロエは仲良くお揃いの、ヘアピンにした。大人組(真耶、ナターシャ)は地酒を買いあさっていた。

 

そして、信二はある人物と待ち合わせをしていた。その人物とは…

 

信二「久しぶりですね」

 

「…」

 

そこには、信二を振って絶望した顔を見たいと言っていたマドンナの子がいた。遠くにはいつもいる子達もいたが、信二は冷静に話し始めた。

 

信二「まず、この前は避けるような事をしてごめんね」

 

「べ、別にいいよ。怒ってねぇし…」

 

信二「良かった。それと僕はこれからIS学園に帰るけど……元気でね」

 

「え?」

 

信二「何か変だった?」

 

「そ、そりゃあお前!散々いじめて来た奴に元気でねって普通言わないだろ!」

 

信二「そうだけど、もう昔のことだし。それに……僕は今の時間(とき)が幸せだから」

 

「あ…」

 

そう言った信二の顔は笑っていた。そして、マドンナの子は愚かな事をしていたと改めて思った。

 

皆の買い物が終わって帰る時マドンナの子は信二を呼び止めた。

 

信二「それじゃあ、僕は行くね」

 

「ま、待てよ!」

 

信二「うん?」

 

「そ、その……元気でね///」

 

信二「…君もね。それじゃあバイバイ」

 

最後に手を振った時に女の子は泣きながら送り出していた。そして、信二を見送った後泣き崩れていた。

 

そして、真耶が運転する車に乗って実家に帰って一同は芳江に挨拶するのであった。なお、クロエと束はこのまま信二の実家を中心に活動するらしい。

 

本人達曰く「シンちゃん(信二お兄様)の住んでいたところが安心する」とのことだった。もちろん最高峰のセキュリティ対策をした上での事だが…

 

 

『お世話になりました!!』

 

芳江「はい。いつでもおいでね」

 

信二「それじゃあ、ばあちゃん。いってきます!」

 

芳江「ああ、行っといで」

 

信二「うん。クロエと束さんもばあちゃんの事頼みますね」

 

クロエ「はい。クロエ・クロニクル。命に代えても御守り致しますね!」

 

束「この大天災束さんにまかっせなさい!例え隕石が落ちてこようが、ここだけは守ってみせるよ!」

 

そうなっては欲しくないと願いつつ信二は仲間と一緒にIS学園という第二の家へ帰っていくのであった。

 

 

■■■■

 

同時刻IS学園生徒会室。ここに居る生徒会室長更識楯無は「ある計画」を行うべく準備をしているのであった。

 

楯無「ふ、ふ、ふ…時は来た!」

 

どうやら2学期になっても、一夏と信二の2人に安寧の時間はなさそうだ…




いよいよ次回は文化祭編そして、あの姉妹が登場します!

やったね!一夏ハーレムルート再開だよ!

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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