それでは本編どうぞ!
一組の文化祭準備が順調に進んでいる中で信二達は日々特訓していた。但し今回はちょっと訳ありの予感がする。
箒「でりゃぁぁぁぁぁ!」
箒のIS【紅椿】の日本刀型ブレード《雨月》をマウスの装甲で受ける。そして、信二は束から受け取った《パンツァー・アックス》で斬りかかろうとするが、シャルロットのIS【ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ】とセシリアのIS【ブルー・ティアーズ】が襲い掛かる。
信二「何の!おりゃぁぁぁ!」
シャルロット「僕がいる事忘れないでね」
セシリア「わたくしも居ますわよ!」
信二「ちぃ!」
シャルロットとセシリアからの挟撃を避けるため、一旦箒から離れる。その間にラウラのIS【シュヴァルツェア・レーゲン】と静寐のIS【Ⅳ号戦車H型】は信二に照準を合わせた。
ラウラ「目標捕捉…パンツァー・カノニーアFire!」
静寐「目標物確認!徹甲榴弾装填完了!Fire!」
信二「そこか!!」
信二は着弾地点を予測し、素早く避ける。そして、この戦いにケリをつけるべく信二は覚醒するため、眼帯を外し両腕の装甲からトンファーに持ち替え信二はこう唱えた。
信二『みんなを守る力を!比類なき最強ヲ!Hasenjagd!』
すぐさま、左眼が緑色から黄金色に変化し、
ラウラ「それでこそ、兄上だ!」
静寐「うぁ~来たよ!どうする!」
セシリア「落ち着いてくださいな!先ずは散開いたしますわよ」
『了解!』
覚醒モードに入った信二は先ずはラウラを目標に定めた。おもむろにトンファーを繰り出して打撃戦を仕掛けるつもりだった。しかし、ラウラはプラズマ手刀を2本取出し応戦するのであった。
ラウラ「流石ですね兄上!だが私も負けません!」
更にラウラはワイヤーブレードを6本展開する本気モードだ。だが、信二も負けじと、トンファーのスピードを上げ、ラウラの斬撃をミリ単位で対応した。
信二『うぉぉぉー!』
ラウラ「ダメだ!防ぎきれない!…ぐぁぁぁ~!」
静寐・セシリア『ラウラちゃん!(さん!)』
『シュヴァルツェア・レーゲンSEエンプティ!』
信二『次!』
今度はセシリアと静寐へと迫って行く。だが、横から一夏が【白式】で突っ込んで来た。
一夏「でりゃぁぁぁぁぁ!」
信二『…』
信二は冷静に対処して避けると一旦は後退するもそこに、箒の《空裂》、セシリアの《ブルー・ティアーズ》、シャルロットの《ガルム》、静寐の《徹甲弾》と波状攻撃が襲ってきた。
箒「みな、一斉に行くぞ!」
『はい』
箒「いっせ!…さ、散開!!」
信二は波状攻撃を仕掛けるのを察知して、司令官である箒を行動不能にする為に襲い掛かった。慌てて攻撃を中止した箒だが、間に合わず信二の接近を許してしまった。
箒「っく!信二勝負だ!」
信二『望むところ…』
そこに、今まで傍観していた鈴が乱入し、2対1での乱打戦が始まった。
鈴「はぁぁぁ~!信二覚悟しなさいよ!」
信二『鈴さん……邪魔をするな!!』
鈴「おわ!」
今までのトンファーを主軸とした打撃戦から一変、カポエラー、マーシャルアーツ、果てはブラジリアン柔術を織り交ぜながら、鈴と取っ組み合いになった。
箒は離れた位置でその戦いの様を見ていた。とてもあの中に入れる状況じゃないと…そうこうしている間に徐々に鈴のSEが切れ始めていった。更にマズイと思った一夏が《零落白夜》を発動しながら信二と鈴の間に入って来た。
一夏「りーーん!」
鈴「一夏!なにアンタまで来てるのよ!」
一夏「馬鹿野郎!無視できるかよ。相手は覚醒モードの信二だぞ。いくら鈴でも勝つのは難しいって」
鈴「それじゃあどうすればいいのよ」
一夏「そうだな…『一夏聞こえるか?』箒か?」
箒「今からセシリア達による一斉射撃を行う。その後に一気に突っ込むぞ」
一夏『分かった』
鈴『OKよ』
そう言って、一夏と鈴は一旦後退する。そこに、セシリアを主軸とする遠距離攻撃が始まった。
セシリア『行きますわよ!…Fire!』
『Fire!』
他の子達も遠距離からの攻撃を行った。しかし、信二は倒れずその場にとどまっている。
箒「ば、化け物か…」
セシリア『箒さん!来ますわよ!』
箒「はっ!ちぃ!」
信二「……」
咄嗟に《空裂》で防いだがSEの数十%を持っていかれた。慌てて鈴と一夏が間に入ろうとしたが、箒がそれを止めた。
一夏・鈴『箒!』
箒「手出し無用!
このような事になったのは数時間前に遡る…
訓練が始まる前に信二自身まだ【マウス】の力を100%引き出していないと思っている。今後戦いが激化するかもしれない…だから今のうちに、特訓して強くならないと思っていた。そこで、信二はいるメンバーにこんな提案をするのであった。
信二「ちょっといいかな?」
セシリア「どうかしましたか?」
信二「今日の特訓だけどね。全員で僕に向かって来てほしい」
ラウラ「どういうことだ、兄上?」
信二「有事の事を考えて、強くならないといけないと思っていね。だから今日の特訓では覚醒モードを、全開放する」
シャルロット「大丈夫なの?」
信二「分からない。多分この前(ラウラVTシステム事件)の様にはならないと思うけど、多分意識は保っているかもしれない…だけどこの力を制御したいんだ!」
静寐「信二君…」
信二「だからお願いします」
一夏「分かったぜ、信二!」
鈴「ええ、アンタと本気で戦いたいからね!」
信二「みんなありがとうね」
そして、今に至る。だが、箒も焦っていた。現段階の最新IS(第四世代)を持ち、信二の彼女兼妻(本人は本妻だと思っている)として負ける訳にはいかないと…
箒「信二…目を覚ませーーー!」
信二「…」
箒の無慈悲な言葉も虚しく、攻撃の手を止めない信二。たまらずセシリアとシャルロットも駆け寄って来る。
セシリア「信二様―!」
シャルロット「目を覚ましてーーー!」
信二『邪魔を…するなーーー!』
マウスの副砲である36.5口径の7.5cmと7.92mmMG34機関銃をセシリアとシャルロットに向けて発砲した。たちまち2人ともSEが無くなってしまった。
セシリア「う~ん…無念ですわ」
シャルロット「いてて…箒後はお願いね!」
そんな中で未だに箒と信二は対峙していた。しかし、徐々に箒が押し始めた。これなら勝てると思っていた。事実、信二にも疲れの色が見え始めた。
信二『くっ…』
箒「降参しろ!信二!」
信二『俺は…僕は…みんなを…守らないと…』
箒「大丈夫だ、信二。私達がいる。だから、ゆっくり休め」
信二「…箒…」
そう言うと信二の左眼が黄金色から緑色に変化し、箒に倒れこむのであった。それを見ていた彼女達(セシリア、静寐、シャルロット)は駆け寄って来るのであった。
『信二(様・君)!』
箒「大丈夫だ。よく眠っている」
そう言って、信二は箒の胸で寝息を立てていた。それを見てセシリア達は(羨ましい…)と思っているのであった。
こうして、信二の特訓は終わりを告げるのであった。信二は力の代償として、文化祭前日まで保健室で眠っていた。
そして、文化祭当日。学園関係者と生徒が持っているチケットを手にした人しか入れないという、狭き門の中に信二はある人物達を招待していた。
その人物達が来るまで、1組のメイド喫茶で働いていた。勿論束からもらったコンタクトレンズをしているので、VTシステムが発動することはない。
信二「いらっしゃいませ。お嬢様。さぁ、お席へとご案内いたします」
「は、はい///」
緑色の軍服姿にセシリア仕込みの接客術でお客様を席へとエスコートしていく。その仕草にお客はもちろん、周りの女子生徒達までもが黄色い声援を上げていた。
信二「こちらがメニューになります」
「は、はい…えっと…」
信二「焦らずごゆっくりどうぞ」
「は、はい!じゃあこのオムライスをお願いします///」
信二「かしこまりました。それでは失礼いたします」
「はい///」
注文を受けた信二は厨房にオーダーを通すのであった。
信二「オーダー!オムライス1つお願いします」
「了解!……はいよ!」
信二「ありがとうございます」
そして、優雅な仕草で席へと向かうのであった。
信二「オムライスでございます。お嬢様」
「わぁ~美味しそう!」
信二「ええ、では、失礼します」
「へ?」
そう言って信二はスプーンを取って、オムライスを一口サイズに取り
信二「ふー、ふー…はい。あ~ん」
「ええ///」
信二「どうかされましたかお嬢様?」
「い、いえ…じゃあ…あ~ん///」
なんと、冷ますだけではなく、あ~んまでサービスをするのであった。これには流石の信二の彼女達は怒るだろうかと思っていたが(私達はこれ以上の事をしたから大丈夫)と思いの外余裕をもっていた。
そう言って、信二は一口サイズのオムライスを口へと運ぶのであった。それを食べた女の人は「人生でこんなに美味いオムライスはなかった」と語った。
そして、お会計を済ませたのだ。
信二「お会計は980円になります。丁度ですね。またのお越しをお待ちしておりますお嬢様」
「は、はい///また、絶対に来ます!」
そう言って、女の人は最後尾に並ぶのであった。因みに最後尾は開始から120分待ちの大行列となっていた。信二は1人目が終わってほっとしている。別のテーブルでは一夏が燕尾服を着て駆け回っている。他の生徒もメイド服を着て接客をしているが、圧倒的に信二の指名が多い。
それもそのはず、いつもの眼帯を外し左眼が緑色、右目が青色とオッドアイズになっている。更に軍服の下には筋骨隆々たる体格。おまけに性格・言葉使いもパーフェクトときた。
こんな優用物件を逃すまいとお客さんはあの手この手と信二を墜としにかかる。
「ねぇねぇ君カッコイイね!連絡先交換しようよ!」
「文化祭終わったらヒマ?お姉さん達と一緒に回ろうよ!」
信二「申し訳ございませんがお嬢様。この後も立て込んでおりまして、時間が取れない状況なのですよ」
「え~そこをなんとか!ねぇ!」
『お嬢様方!』
信二が断ろうとした瞬間、5人のメイド達が信二と女性客の間に、立ちはだかった。
箒「申し訳ございませんが」
セシリア「この方ひじょーーーーーに忙しくて」
静寐「あとがつっかえているんだよね」
シャルロット「だから、とっととケーキ食べて」
ラウラ「…失せろ」
『ひーー!ごめんなさい~!』
余りにも箒達の剣幕に怖くなった女性客は逃げて行くのであった。
信二「ふぅ、助かったよ。ありがとう」
ラウラ「この位朝飯前だぞ。兄上」
シャルロット「そうだよ。信二に変な色目使って来る人達が悪いんだよ」
箒「全くだ。信二も、もう少し自覚を持ってもらいたい!」
セシリア「そうですわ!ただでさえライバルが多いのですもの」
信二「アハハ…」
彼女達から心配されるのは嬉しいが、同時に心配をかけたくないとも思うのであった。
信二「わかったよ。今度は気を付けるよ」
そう言って、信二は給仕を再開するのであった。幸い先ほどよりも癖の強い客は、いなかった。ここで午前中の仕事が終了し、一旦は休憩することになった。
そして、信二が軍服を脱ごうとした時に、館内放送が鳴り響く。
『新田信二君、新田信二君。至急IS学園校舎前にお集まりください。繰り返します…』
信二「何だろう?とにかく向かうか」
信二は軍服姿のままでIS学園校舎前に向かうのであった。途中でロランやヴィシュヌに見られて、1組に遊びに来るように言うのであった。
そして、校舎前に着くとそこには思わぬ人達がいた。
信二「あれ?ばあちゃんとスコールとオータムさん?」
芳江「信二~元気だったか?」
オータム「よう!信二」
スコール「ごきげんよう信二君」
信二「どうしてここにいるんですか?」
芳江「あれ信二?携帯に連絡したんだが、気がつかなかったのか?」
信二「え?…あっ!気がつかなかった…」
どうやら芳江が電話していたが、仕事していて気がつかなかったらしい。因みに信二はチケットを芳江に渡そうとしたが、「信二がお世話になっている人に渡せばいい」と断られた。
そこで、束が起業しそこで社員として働いている、オータムとスコールに渡した。マドカも行きたそうにしていたが、容姿が千冬に似ていることから、混乱を避けるために、お留守番となった。
では、なぜ芳江がここに居るのだろうか。答えはIS学園で用務員をしている十蔵が「私には家内も子供もいないから譲りますよ」と言い出してきた。信二は申し訳ないと思いながらも、チケットを受け取った。
こうして、信二は祖母芳江をIS学園に招待する事が出来たのだ。なお、ここまでの移動にはオータムとスコールの両名が同伴してきた。
オータム「アハハ!ダッセーな信二!」
スコール「やめなさいオータム。ところで、信二君の所はどんなお店をしているの?」
信二「僕達はメイド喫茶をやっているんですよ。この服もそこの衣装なので…「ふ~ん?」スコールさん!?」
信二が店の説明をしていると、スコールが寄ってきた。セシリアや箒に負ける劣らずのスタイル。何よりも美人なのが決定的な事でもある。
そんなスコールにドキドキしていると、意地悪そうな顔をして信二にある提案をしてくるのであった。
スコール「ねぇ信二君。店までエスコートしてくれないかしら?」
オータム・信二『え?』
スコール「私ここに来るまでに、喉が渇いちゃってね~」
信二「ちょっとスコールさん!」
スコール「ねぇ~早く行きましょうよ~」
信二「わかり、分かりましたから!そんなにくっつかないでください!」
信二は右腕に抱きついて来たスコールの感触を忘れるため、急いで店に戻る事にした。なお、オータムは芳江の御守役として色々回るとの事だった。
信二には8人の彼女兼妻がいますが、作者の中では本妻は…セシリアです!
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信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?
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サクラ大戦
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サクラ大戦 熱き血潮に
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