この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです。

今回からISが出てきます。

それでは本編をどうぞ!!


第六話 信二のIS

次の日。時刻は午前6時。皆が寝ている頃、信二はジャージ姿になっていた。実家に居た時から行っていたトレーニングをする為である。衝立を挟んで隣で寝ている静寐を起こさないように、そっと出て行った。朝焼けの美味しい空気を胸いっぱい吸い込んでトレーニングを始めるのであった。

 

信二「さて、始めますか!」

 

軽くストレッチをしてから、学園内にある5㎞の森林コースを3周。その後腹筋・背筋・腕立て伏せ50回を3セット。そして、仮想敵を想定した組手を1時間行って部屋に戻ろうとした時、ジャージ姿の千冬と出会った。

 

千冬「おはよう新田。朝から精がでるな」

信二「おはようございます。織斑先生もトレーニングですか?」

千冬「ああ、毎日ではないがな。ところで先程見ていたが組手をしていたな。どれ相手をしてやる」

信二「のぞき見ですか?けど、織斑先生と僕じゃあレベルが違いますよ」

千冬「なに、本気でやるわけじゃあない。今の新田のレベルを見ておきたいだけだ」

信二「わかりました。なら、相手よろしくお願いします!」

千冬「よし!来い!」

 

突如始まった千冬との組手。信二はそこから格闘すること30分。だいぶ体も温まってきたので信二は少し力を出してみる。

 

千冬「どうした!もっと動けるはずだろ!」

信二「わかりました!」

 

そこからは乱打戦になった。信二は容赦なく急所を攻めるが、それを千冬は防ぐ或いは、受け流し追撃してくる。対して千冬は信二へ攻撃(主に銅や脛、果ては急所への攻め)を行うが、信二は防ぐので精一杯だった。開始から1時間。あっという間に朝食10分前になっていた。

 

千冬「もうこんな時間か。新田。そろそろ戻った方がいいぞ」

信二「ハァ、ハァ、そうですね。それじゃあ織斑先生また会いましょう」

千冬「わかった。今から60秒だけ目をつむってやる。授業中寝ないようにな」

信二「わかりました!」

 

そう言うと信二は猛ダッシュで部屋に戻った。そして、ノックをしても返事がない事を確認すると静寐が規則正しい寝息を立てて、まだ起きてないなかった。信二は着換えを持って脱衣所に行き、手際よくシャワーを浴びた。その音で静寐が起きたので信二は汗を洗い流すと脱衣所でTシャツ一枚になり、ドアを開けた。

 

静寐「おはよう信二君。キャ!」

信二「おはようございます静寐さん。どうかしましたか?」

静寐「ううん、何でもないよ!シャワー借りるね///」

信二「?はぁ、どうぞ?」

 

イマイチ腑に落ちない信二であったが、彼女が出る前に着替えてしまおうと思った。その頃静寐はと言うと…

 

静寐「あちゃ~スッピン見られちゃったなぁ…しかも、信二君の身体すごい筋肉だったわ///」

 

先ほどのやり取りに1人悶々とする静寐であった。信二も制服を着て後は、静寐を待つだけとなった。静寐も脱衣所から制服で出てきて食堂に向かうのであった。

 

静寐「お待たせ信二君!それじゃあ行こうか♪」

信二「そうですね。行きましょうか」

 

そう言って、2人は食堂に向かうのであった。何故か腕を組みながら…

 

信二「あの~静寐さん?」

静寐「な、何かな?」

信二「どうして、腕を組んでいるの?」

静寐「これはその…あれだよ!信二君、眼帯をしているから見えないと思って!」

信二「確かにそうだけど、それは別の理由があって、両目ともちゃんと見えているからね」

 

静寐「それに、信二君を他の子にとられたくないし///」

 

信二「ん?何か言った?」

静寐「何でもないよ!それよりほら、早く行こう!」

信二「ちょっと待って静寐さん!」

 

そんな感じで、食堂に向かうのであった。そして、静寐と一緒に食堂に向かう途中、一夏と箒に出会った。

 

一夏「信二おはよう!」

箒「おはよう信二」

信二「おはよう織斑君、箒さん」

一夏「なぁ、なんで箒は名前呼びで俺は苗字なんだ?」

信二「それは…」

一夏「まぁ…あんまり詮索はしないが、いつか言ってくれよな!」

信二「うん」

 

そんなやり取りをしていると、隣にいた静寐が2人に話しかけた。

 

静寐「おはよう。織斑君、篠ノ之さん」

一夏「おはよう。鷹月さん」

箒「おはよう。んな!な、何をしているんだ静寐!」

一夏「おわ!どうしたんだ箒?」

 

箒が驚くのも無理はない。静寐と信二が恋人みたいに腕を組んでいて、寄り添う様に歩いていたのだ。あまりの慌てっぷりに、隣にいる一夏もびっくりしていた。

 

静寐「それは、信二君がルームメイトだからお世話をしているんだよ」

箒「しかし、そこまでする必要があるのか!そんな、こ、恋人同士みたいに腕を組むなど!」

静寐「確かにそうだけど…でも、これは私が決めたことだから!」

箒「む~ならば!」

 

そう言って、箒は静寐と反対側の腕を取った。そして、手は恋人握りをした。この行動に、当人の信二や静寐は驚いた。

 

信二「ほ、箒さん!何しているの!」

静寐「篠ノ之さん!大胆過ぎだよ!」

箒「う、うるさい!それより信二行くぞ!」

信二「ちょっと待ってよ!箒さん!」

 

信二の両腕は箒と静寐の両方からガッチリとホールドされていた。さながら地球人に発見された宇宙人の気分である。そんな光景を一夏はただただ見るしかないのだ。

 

一夏「俺を忘れるな~!」

 

4人で食堂に来る頃には、ほとんどが埋まっていた。これでは座れないと思っていたが、そこは多くの生徒が行きかうIS学園。何とか窓側の席を確保した4人は信二の両隣に箒、静寐、目の前に一夏と言う布陣で座った。信二はサバの味噌煮定食、一夏は納豆定食、箒はアジの干物定食、静寐はサンドウィッチだった。

 

信二「静寐さん、それだけで大丈夫なの?」

静寐「うん、朝はあんまり食べないんだ」

一夏「箒は朝から食べるんだな!」

箒「うむ!やはり、朝からエネルギーを取らないとな!」

 

そう言って、静寐は自分の皿にあるサンドウィッチを見た。確かに、皆と比べると少ない。静寐も悩める女の子なのだ。

 

静寐「ねぇ信二君は、やっぱり朝から食べる人は好き?」

信二「え?そんなことないよ。それぞれ、適性があるからね。見たところ箒さんは運動部だから、朝はよく食べるからね。静寐さんは自分のペースでいいと思うよ」

静寐「そうだよね!ありがとう!」

箒「ぐぬぬ…!」

 

箒は少し羨ましそうな顔をしていた。そんな時、ジャージ姿の千冬が現れた。

 

千冬「いつまで食べている!もうすぐで予鈴が始まるぞ!食事時は迅速な行動をしろ!私は一年生の監督長を務めているからな!」

 

そう言うと、皆で一斉に食べ始めた。そして、一時間目の授業中一夏に対してある発表があった。

 

千冬「織斑。明後日の試合だが学園にある予備機がない。従って学園側で専用機を用意することにした」

 

「専用機!?1年のこの時期に…」

 

「羨ましい~私も専用機が欲しい」

 

一夏「なんだ?そんなにいいのか?」

信二「織斑君、教科書6ページ読んでみて」

一夏「え~と、現在、幅広く国家・企業に技術提供が行われているISだが、その中心たるコアを作る技術は一切開示されていない。世界中にあるIS 467機、その全てのコアは篠ノ之束博士が作成したもので、これらは完全なブラックボックスと化しており、未だ博士以外はコアを作れない状況にある。しかし博士はコアを一定数以上つくることを拒絶しており、各国家・企業・組織・機関では、それぞれ割り振られたコアを使用して研究・開発・訓練を行なっている」

 

信二「だから、今言った全世界に467個しかないISコアの内1個を織斑君専用にするんだよ」

一夏「お~すげぇ!」

 

 そんな時1人の生徒が手を挙げた。

 

「あの、織斑先生。篠ノ之束って篠ノ之さんの関係者ですか?」

 

千冬「そうだ、篠ノ之はあいつの妹だ」

 

「え~すごい!じゃあ博士に言えば専用機作ってくれるのかな!?」

 

箒「あの人は関係ない!」

 

その一言で、周りの空気が一変した。どうやら、この姉妹仲が上手く言っていないらしい。

 

箒「すまない、驚かせてしまったな。けど本当に関係ないんだ…」

 

箒の一言でそれ以上は追及はなかったが、その後の千冬からの爆弾発言で再び教室内が荒れるのであった。

 

千冬「因みに新田はあいつと会っているからな」

信二「お、織斑先生!それは言わない約束になっていますよ!」

千冬「おっと、つい口がすべってしまった」

箒「はぁ!どう言うことだ信二!」

信二「いや、それはその~」

千冬「まぁそれは後にして今は授業中だぞ」

 

そう言って、授業が再開されたが、箒と静寐からのジト目が気になっていた。そして、授業が終わった直後である。

 

箒・静寐『信二(君)いったいどういうことか説明してもらえる!』

信二「はい…」

 

それから信二はこれまでの事と、束との出会いやこの学園に入るきっかけを話した。もちろん眼帯の事は伏せたが…

 

静寐「そんなことがあったんだ」

箒「すまない、いきなり聞き出してしまって」

信二「大丈夫だよ」

一夏「そうだぜ。水臭いこと言うなよ!」

信二「織斑君…ありがとう」

 

そして、放課後になった。一夏と箒は剣道場で試合をしたが、余りの体たらくに箒が「一から叩き直す」と言ってずっと剣道漬けの毎日を行っていた。信二も朝だけの訓練を増やして、試合に望んだ。

 

 

 

一週間後の月曜日。ピットには、一夏と信二それに箒と静寐がいた。千冬にどうしてもと言って渋々了承した。そこに、山田先生がやってきた。

 

真耶「織斑君、新田君、届きましたよ!あなた達のISが!」

 

そこには、全身を漆黒に塗りつぶし、背中に大型のレールカノンを搭載。両サイドを鋼鉄のボディに守らており、足にはキャタピラーが搭載されているISと灰色に両側にスラスターが搭載されているISがいた。

 




と言うわけで、信二のISと一夏のISが出て来ました。一夏は原作と同じにしました。

次回はセシリアとの試合です。

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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