メグに勝ってもらいたいという「強い
によって構成されています。
また、この二次小説はシャンフロ漫画化記念アンソロジーへの投稿作品となっております。
※企画主よりハーメルンへの投稿は可と聞いております。
~♪
「ん? 着信だ……メグから?」
「もしもし?」
「あ、ケイ?」
「どうしたのさ、こんな時間に」
「あ、あの、その、ね?」
「ケーイー!ワタシ、hungryネ!」
「シ、シルヴィア?!」
「ケイ、どういうことよ!」
「あー、いや、これはその「Oh!メグ!こんばんわ!」
「シルヴィア、なんで貴方ケイと一緒に……」
「いや、シルヴィアがほっとくとジャンクしか食べないから……」
「メグ!こんどhamburger食べに行こ!」
「シルヴィア?!話聞いてた?!」
「まぁ、食べに行くのは構わないけど……」
「シルヴィア」
「What's?」
「明日、ケイオースシティで合いましょう」
「……」
「OK」
「ちょっと待って?何の話?」
「ケイは知らなくて良いわ」
「えぇ……」
◇◇◇
ツー…ツー…
やってしまった。
これでは宣戦布告だ。
モグモグ……ここのポテトも悪くないわね。
強いて言えばもう少し塩気が欲しいところだけれど。
ケイに連絡することがあったから掛けたのに、伝える前に切ってしまった。
切ってすぐにまた掛けなおすのも忍びないし、シルヴィアと一緒にいる様を想像すると私の心も持たない。対した内容でもないし、代わりにメールで済ませてしまおう。
「それより問題は明日の対戦ね……」
負けるつもりは更々無いが、相手は
ケイが成し遂げた前人未踏の勝利でさえ、
……ん?
ここは塩気が強いわね。振り方が荒いのかしら……じゃなくて。
「良いこと思い付いたかも」
◇◇◇
ピコン
「hmm?」
「シルヴィア、食べながら喋るのは……」
モグモグ……ゴクン
「mailがきてるワ……メグからネ」
「ん?メグからシルヴィアに?」
「Ah……」
「どうかした?」
「ケイにも、mail送った、だっテサ」
「あぁ、……ほんとだ。ありがとう」
「さっきの電話の件かな?」
「maybe.And…」
「ん?まだなにかあった?」
「This chicken…テリヤキ?オイシイ!」
◇◇◇
「……できた」
この作戦なら、もしかしたらシルヴィアに勝てるかもしれない。
……完璧に作戦が成功したら、だけどね。
「このままじゃダメね」
中国拳法で更にパワーアップしたシルヴィアに、
ポテトを掴む手が空を切った。
新しいのを出してこないと。
シルバージャンパー?ないわね。
あれは
私は
「あとはユグドライアか……」
あら。チキンナゲットがあるわね。
ただ、同じカウンタータイプとして扱うにしても、ユグドライアは足が遅すぎる。それこそ
こんな時
JGEでは一緒に仕事をしたけれど、未だに同一人物なのが信じられない。
そう言えば
「クロックファイアとカースドプリズンかぁ……」
無い。はっきり言って無い。
私には
何より、
チキンナゲットも美味しかった。
◇◇◇
「ごきげんよう。こんなところで会うなんて奇遇ね」
「奇遇?あなたが会いに来ただけでしょう?」
私は今、
「私も目を疑ったわよ?まさか
「あんなの真似したくないわよ」
そう言いながら、
◆◆◆
ピコン
「hmm?……」
着信音、メールね。
「シルヴィア、食べながら喋るのは……」
分かってるわ。ケイ。
モグモグ……ゴクン
「mailがきてるワ……メグからネ」
さっきの電話の件かしらね。
Subject: about GH:C
翻訳機にかけるから日本語でいい、って言ってるのだけど。
やっぱり、明日の対戦の話ね。
Text:
Silvia,
I'll wait in the W-delta.
Look forward to it!!
p.s. Tell K to check his mail.
「Ah……」
「どうかした?」
「ケイにも、mail送った、だっテサ」
◇◇◇
立ち込めていた爆煙が、少しずつ風に流されて行く。
「要件を聞こうかしら?」
その言葉に振り替えると、いつの間にか背後に回っていたシルヴィアの姿があった。
「……あのタイミングから避けれるの?
「場所とタイミングが分かれば余裕でしょ?」
シーカータイプとは言え、Ms.プレイ・ディスプレイはそこまで足の速いキャラクターではなかったと思うのだけれど?
「わざわざ対戦申し込むくらいだもの、何かあるんでしょ?」
「……」
「んー?メグ?もしかして昨日のはその場の勢い?」
「あー、もう、そうよ!悪い?」
貴方ばっかりケイと一緒で少しイラついたのよ!
「いいえ。メグのそう言うとこ、私は好きよ」
Ms.プレイ・ディスプレイの画面が、笑顔のそれに切り替わる。
「特に無いのね?」
「いえ、折角だから決めましょう」
「そう?」
ディスプレイの顔が切り替わる。「なんでもいいよ。どうせ私が勝つから」という顔だ。
「……こうしましょう。私が勝ったら、一緒に料理教室に通いましょう」
「料理教室?」
「料理を憶えれば、ケイも少しは安心するでしょ」
それに
「私もケイに手料理を振る舞いたいし?」
「OK。メグが勝ったら、一緒に行ってあげる。その代わり、私が勝ったら……」
起爆。
ドンッっと言う音とともに、今度こそ
「メーーーグーーー!!!」
「油断してる方が悪いのよっ!」
宙を舞うディスプレイに向かって
「ぐぅぅぁあ!!」
これぞシャンフロリスペクト、
錬金術師ジョブ目指してアイテムを投げ続けている分、私個人の投擲スキルも上がっているのよ!
因みにクロックファイアユーザーは基本設置使いだ。理由としては
・可視爆弾は投げても見てから避けられる
・不可視爆弾は投げると起爆タイミングが分からなくなる
・そもそも当たらない
・そんなことよりビルドミノしたい
そりゃあ、
とにかく、次弾投擲、起爆!投擲!
「くっ
流石にゲーム的配慮でDr.サンダルフォンの携帯端末などの装備機械は爆発しないが、設置アイテム扱いになるクロックファイアの爆弾は爆発させることができる。
先ほどまで爆発で上へ上へと打ち上げられていたシルヴィアが地に足を着ける。
対策される前になるべく減らすつもりだったのだが、想定が外れた。とは言え、不意打ちの攻撃も含めて、シルヴィアの残り体力はおよそ4割。
「やってくれるじゃない」
「あら。私としては、
「否定しないわ。でも、それは負ける理由にはならないわ」
シルヴィアがこちらに詰め寄るべく走り出す。
「こっち来ないでもらえる?!」
「近づかないと殴れないでしょ!」
中国拳法使いと至近距離?冗談じゃないわ。
「逃げるの?メグ!」
クロックファイアの
◇◇◇
「見つけたよ!ミス・クロックファイア!」
ドォォ…ン
爆弾と爆風の嵐を、
「どこを狙っているんだい?」
「だったら避けないで貰えるかしらね?!」
シーカータイプの中でも、情報収集に長けたMs.プレイ・ディスプレイとは異なり、シルバージャンパーは移動能力、特に空中ジャンプに長けたキャラクター。
「僕に簡単に攻撃が当てられると思ったら大間違いだよ」
加えて、
「これならどうよ!」
さらに回避先に
「それじゃあ軌道が見え見えだよ!」
避けられてしまった可視爆弾を視界に入れて
視界に入れて……
「なっ……」
ジャストタイミングで起爆した筈の爆炎は、それでもシルヴィアには届かない。
起爆の瞬間にステップを刻まれる。
「ノンノン。起爆タイミングさえ分かれば避けるのは簡単だよ?」
「今度は逃げても無駄だよ?」
「分かってるわよ!!」
これは逃走ではなく、そう、戦略!
「何か言い残すことは?」
一瞬で捕まった。
シルバージャンパーの腕が、クロックファイアの襟元を掴み、持ち上げる。
「そうね……」
項垂れるように
言う前に起爆!
「ちょっ、メグ!?」
至近距離での爆破にさしものシルヴィアもその手を緩め、私は吹き飛ばされた。
クロックファイアの残り体力が3割を切った。シルバージャンパーは8割以上残っているかしら?
実質捨てゴマ運用とはいえ、Ms.プレイ・ディスプレイを落とせただから、クロックファイアはよくやった方だと思う。
「今のは効いたんじゃないのかしら?!」
硬直から復帰し、立ち込める爆煙の先にいるであろうシルヴィアに問いかける。
「あら、
次の瞬間、霧を掻き分け出現したシルバージャンパーの脚が|クロックファイアの胸を打ち据え……
シルバージャンパーのゲージ技「
爆音とともに、
◇◇◇
「ここは俺に任せな!」
「あ、ありがとうございます」
WΔ限定の敵性NPC「
WΔではこの第三勢力の撃破でヒーロー・ヴィラン問わずゲージが溜まる。そして市民を救出する
「まあ、
取り敢えずこの元トカゲは倒して……おっと
「来たな
「あんたが中々来ないから、こっちから来てやったんだよ」
「そりゃほとんど動いてねぇからな。遠かったろ?」
WΔルールでは3つのうち、K.O.された場所からもっとも遠い開始地点からの引継ぎとなる。
「それはそうと、久しぶりだね。アムドラヴァ」
今までアムドラヴァが議論の中心だった対
「
「だとしても、やることは変わらないよ」
先手を取り、最短距離で蹴り込んできた
視界右隅に消えた白銀の
いない。
……上?
考える前に
反射的に上方をガードした
「あら、残念」
シルヴィアが?着地点に留まる?あのシルヴィアが?
一瞬浮かんだ疑問。
微かに聞こえた地を踏みしめる音。
視界の
動き始めてしまった上半身の旋回そのままに、自由な両の脚が、右へ一歩ステップを踏む。
上下あべこべな動きでバランスを崩したアムドラヴァを、シルヴィアが見落とす筈もなく。
「ぐっ……あぁ!」
崩れた体幹では銀の脚を受けきるには程遠く、ビルの壁を突き破り吹き飛ばされる。
硬直は……無い。
シルヴィアを警戒しつつ、瓦礫で溶鉄弾を補充する。どうせ当たりはしないだろうが、無いよりはよほど良い。
「仕切り直しと行こうぜ。
「そうだな……折角の天気だ。外でお茶でもどうだい?」
「けっ……男に言うセリフじゃあねぇな」
「ははっ。ごもっとも」
シルバージャンパーが跳躍し、アムドラヴァが構えるのと同時、
「キュァアアァグァォアアァア」
◇◇◇
「……」
体力、残り3割。
結果だけみれば、アムドラヴァはシルバージャンパーを倒した。ただし、体力の半分以上を失って。6割を削るのに7割、
そもそもクロックファイアが自爆込みで4割しか削れなかったのが……止めておこう。
まだ勝負は終わっていない。
「キュァァ……」
「引っ掻き回してくれてありがとう、
◇◇◇
「やあ、久しぶりだねアムドラヴァ」
そして純白の
「さっきぶり、の間違いじゃないかしら?」
そうでしょ?
……ここからが
「キュォオオァアアアア」
おっと、もう
そして彼女が降り立った瞬間、
ターゲットエネミーのヘイトは、他のターゲットの討伐数に大きく影響される。
つまりシルヴィアにとってこいつは
だから、
「あんたにやるよ。ミーティアス」
旨味のほとんど無い
だがそれでも、
「さて、
◇◇◇
ミーティアスが跳躍する、脚に蒼い粒子が収束しその輝きを増すのが見える。
体は完全に硬直している。
「また会うときを楽しみにしているよ」
そして
アムドラヴァの体内から光が溢れ出た。
『カウンター戦術は、変化し続けるリズムに対応し切れなくなり、いずれコンボを喰らう。』
こうして
◇◇◇
「さあ
僅かに残っていた
「うるさいわね」
すぐ側にあった瓦礫を持ち上げ、投擲。
尾翼を損傷したヘリコプターが視界の外へと消える。爆発音とともにヴィラニックゲージが溜まったが、たぶんきっとおそらく関係ないことだろう。
その時、シャラシャラという馴染みのある音が聞こえた。
「あぁ、折角騒音が止んだと思ったのに」
「その子を離して貰おうか」
「嫌。これは私のものよ?」
「そう。それなら「いいえ。やっぱりやめておくわ」
拉致していた
「……良かったわねぇ」
「ひっ……うわぁぁああんんんん……」
ニタリ、と笑うと女の子は泣きながら逃げていった。
「随分と
「仕方なく、そう。仕方なくよ」
思い入れのあるキャラって訳ではないのよ?ただ、
イベントでGH:Cをやると、
っと、そんなことを考えている場合ではなかった。
既に
「あぁ、そうだ。メグ、1ついいかしら?」
ミーティアスの初撃を
「こんな時に何かしら?」
「私が勝った場合の報酬、まだ決めてないでしょ?」
「それ本当に今必要な話!?」
ミーティアスが宙を蹴り、ピンボールの如く加速を始める。
「先に決めておかないと不公平でしょ?」
歪んだ標識を踏みしめ、跳躍。
「いい?」
ビルの窓枠を踏んで更に加速。
「私が勝ったら」
そして
「ハンバぐはぅぁ!」
「隙ありっ!」
自前の触手で攻撃!攻撃!攻撃!
さらに
硬直から復帰した
「なっ……」
突如
「メグ、一体何を……いえ。瓦礫に
「それを避けるあなたも大概よ?」
「問題はその前の爆発……」
「そうだ、シルヴィア」
「なに?」
「あなたが勝ったときは、何をすればいいの?さっきはよく聞こえなかったのよ」
「ハンバーガー」
ん?今なんて?
「ハンバーガー、今度奢って貰おうと……そうか」
「ハンバーガー……って、それだけで「クロックファイアね?」
ん゛っっ
「そう、そうよね。ダストの銃と弾丸が持ち越せるなら、クロックファイアの爆弾もできるわよね」
速すぎて当たらない?当たっても
ならシルヴィア自身が攻撃に当たりに行けばいい。
「そのために、アムドラヴァは
手品の種はバレてしまったが、同じ種でも
『多数の
らしい。
普通に走るだけならともかく、
駆ければ駆けるほど、起爆率は上がり、自らの足が起爆剤であるが故に、避けることは敵わない。
その対策か、数歩早く攻撃に転じたミーティアスに
「おっと」
空中ジャンプで躱されたが、確信した。
このミーティアスになら大技も当てられる。
「
シルヴィアが着地する瞬間、
「だれが
そして、ミーティアスが始動する。
地面を蹴り一歩。
消える寸前の
ビルの側面にて三歩。
空中に四歩目、五歩、六歩……
ちがう!これは
「
「これなら足場なんて関係ないわ」
ミーティアスのスターロードは、発動から五秒間
「ぐっ」
対応が追い付かない……!
「ほらほら!メグ!もうネタ切れかしら?!」
連撃をうけて、一瞬の硬直がユグドライアの体を襲う。
通常なら
「あら、
「生憎ゲージが足りなくてねっ!」
アムドラヴァが爆散してから、まだ数分と経っていないのだから。
よし、硬直が解けた。
すかさず瓦礫を数個投げつけるが……
「そこにあったのね!これで2個目!」
全て避けられた上に、爆弾付きの瓦礫を看破される。
「いや、なんで分かるのよ?!」
「んー、ナイショ?」
スターロードの効果時間残り1秒未満というところで、再び硬直を受ける。
が、先ほどとは違う。
硬直から数度の通常攻撃の後、
「さっきは悪かったね。今度こそ
まだだ、まだだ!
このタイミングなら、ミーティア・ストライクが当たる直前に硬直は解ける!
今の状態は、奇しくも
動けるが、避けられない。
なれば、対処もまた
直前で硬直の解けた蔦を最速最高効率で動かし、体の下に隠しておいた
瞬間、
「はははっ!ミーティア・ストライク破れたり!!!」
蒼き閃光と爆発がユグドライアを……襲わない。
代わりにクロックファイアの爆弾によるダメージを受けるが……これは必要経費だ。
「今のでもうゲージも無いでしょう?
◇◇◇
翌日、私はシルヴィアにハンバーガーを奢っていた。
「……で、なんで分かったのよ?」
ポテトを頬張りながら訊ねる。
「bombあるとき、少しヤサシク?投げてるでしょ?」
「そっちじゃなくて、最後のよ」
「サイゴ?」
「最後、爆弾の位置全部把握してたでしょ」
そう、ミーティア・ストライクを封じて、少しだけ、ほんの少しだけ慢心した私を襲ったのは、
「あー、アレ」
あっ、それ私のポテト……
「見えなくても、ふんだら
私のポテトを摘まみながら、シルヴィアが答える。あぁ、ここの特製ソースは美味しいのよ。付けてみなさい。
「いや、踏んだら爆発するでしょうが」
「だから、bombしないspeedでふみ……マクッて?場所覚えたの」
あー、途中まで少し遅めだったのはそういう……化け物かな?
でもまぁ
「次は負けないわよ。シルヴィア」
「んふふ。楽しみに待ってるよ」
あ、店員さーん!ポテト追加で!
……いや、違うのよ?
「そうだ、ここソースがもう1種類あるのよ。試してみる?」
「イイね!サンキュー、メグ!」
たまにはポテトをシェアするのも、悪くないと思った。
この二次小説は
でもやっぱりシルヴィアには勝てないでしょ?という「強い
によって構成されています。
アンソロジー投稿のためにハーメルンフォーマット12,000字強を10,000字以内になるよう調整しましたが、蛇足的な説明文が減ったので結果的に良かったと思います。
メグの作戦を改めて書くと
①特殊ルール:
②勝利条件を「ミーティアス二人」から「ミーティアス一人とその他二人」に変える
③二人以上持ち越しでミーティアスと対峙し、2対1で戦う
④クロックファイアの爆弾持ち越しで跳弾起動を封じる
⑤ミーティア・ストライクを爆弾を身代わりにして回避する(先に爆弾が爆発・消失するため、ミーティア・ストライクの爆発が発生しない)
というような感じです。
それはそれとしてGH:Cの3戦分を10,000字に収めるのは大変だと思いました。