新しく主人公作って書くか、原作主人公の改変で行くか、迷いましたが。
あえてこういう形にしました。
先に説明しておこう。こうなってしまったのは酒の席での遊び……【ロシアンルーレット(魔法陣Ver.)】を行ったせいだ。
泥酔をしながらノリで深く考えずに作った七つの魔法陣の内一つのせいである
「おやおや、これは……転生ですかね?」
そう、呟いたのは糸目の少年。しかしその笑みは胡散臭くも見えた。
「肉体年齢はおよそ……五歳前後ですかね……しかし、この首についたものはなんなのでしょうか」
そういって、首についたチョーカーのような物をなでる。
それは機械のようで……
「ん……なるほど、これはニューロリンカーと言うのですか……」
急に少年は思い出したかのように呟いた。
「そして私は転生ではなく憑依…いや、融合ですかねこの体の持ち主『
少年は何度か頷き
「記憶もちゃんとありますね、これなら問題なく生活していく事が出来ます……ただ、身体能力の低下が余りにも著しいですね……ああ、もどかしい」
納得したように、さぞかし残念そうにそう呟いた。
「2038年ですか……まあ、人類存続の危機になっていても生き残る自信は……まあ、鍛える時間が有れば問題なくありますから……今が何時であっても問題ありませんね」
翌年……
「…この生活にも大分なれましたね、まあ、魔界では情報関係は自分の足だけで十分でしたかが……こう、直ぐに保存できると便利ですね、秘匿とかのために一定以上で一定以下の重要度の高い物は口頭だけでしたから……戻ったら防人に打診しておきますかねぇ~」
飄々とした様子でそう考える。居場所は学校だ。
現在小学一年生。
知識はそこそこ有るため、勉強はたいした苦労ではないが暇で仕方がない。
『友達』と言う名の繋がりも、広く浅くそれこそ蜘蛛の巣のように広がっている。
ただ、その『友達』も、彼のことについて聞かれれば「良く分からない」か普段見る人柄や話して感じたことのような、表面的なことにおさまるだろう。
そんな彼が、何時もどおり、ニューロリンカーを使って色々としている時だった。
(ん?何か届いた……《Brain Burst 2039》?しかもいきなり実行しますか?との質問ですか……アイコンからしてゲームの可能性が高いですかねぇ……まあ良いでしょう。ニューロリンカーのセキュリティーが有るんだからウイルスが届くと言う訳ではないでしょうし――実行――)
そしてニューロリンカー用のゲームとしては長いインストールが終わり、出てきた文字は
welcome to the accelerated world
ようこそ、加速した世界へ?
草は直訳した。
そのあと、炎が再び燃え動き文字を描く。
ふむ……注意事項ですかね。
・24時間ニューロリンカーを外してはいけない。
・一度強制アンインストールをされたら再インストールは出来ません。
・コピーインストールは一度しか出来ません。
・これは対戦格闘ゲームです。
その他諸々、全部簡単に言った物では有るがまあ、単純にポイントが零に成ったら強制脱落の格闘ゲーム。
プレイヤーは1,000倍に加速して対戦を行うと……
色々とコマンドが書いてありましたが……そうですか、そういうゲームですか。
一定以上の素質を備えた物なら1,000倍で30分活動が出来る。
まあ、アバターでなわけだが、十分すぎるだろう。
加速コマンドの中にはレベル制限も有るが、十倍で数秒だけ動けたりもする。
まさに超人的なことも出来るものまで有る。
そこまで考えて、草はボソリと呟く
「まあ、私は常にその状態だったことも有るわけですが……」
ああ、漸くこの身体の遅さに適応出来たと言うのに……
そして、そう心の中でぼやく。
にしても、初期人数100人ですか…
合計バーストポイントが1万しかない状況ですと大変ですね。
無制限加速フィールドに出るにもレベルが4以上必要だから対戦でそこまで稼がなくちゃいけない。
でも、レベル2に上げるために300消費……三人分のバーストポイントが必要になるから、増やさないと直ぐに減ってしまいますね。
なんと、ちょうど良い所に
良さそうなのを捕まえてプレゼントすることにしましょう。
そして、五年後の2044年
「へえ、赤の王が退場して黒のレギオンが解散しましたか」
灰色の中間色、RGB表記だと(128, 128, 128)の反射率50%の灰色をしたまるで忍者のようなアバターが大きな生物の骸の上に佇みながら呟く。
「
ネイビーブルーの軍人のようなアバターがそう言った。
「おやおや、1000日前の話ですか」
まるで昨日の事かと言う様に忍者は告げた。
「アドミラル、
まるで呆れたようにそう言う軍人。
「ネイビー・ネイビー、あなたも長い付き合いなのだからいい加減なれてください。あと私は海軍大将に成った覚えはありません」
忍者はそう軍人…ネイビー・ネイビーに返す。
「いっつも思うんですよ、ネイビーなんて彩度が63%と言う微妙な青のくせ、真面目に近接戦闘する気が有るのかって言うアビリティー持ってるんですから」
ネイビーはそう返す。
「Aqua・Particleよりはマシでしょう、彼はあの能力のせいで孤立せざるを得なかったのですから」
「それは……」
忍者の言葉に言い淀むネイビー
彼はアクアといいながらシアンと同じ色で、RGBで言うと(0,255,255)ですからね。
私は彼はアクアじゃなくてグリーンだと思うのですがね……
「まあ、私の
私も含めてと、忍者は言う。
それに、そうですねとネイビーは応える。
「それにしても……神獣級のエネミーですか?これ……」
「そうですね、でもこれで神を名乗るとは片腹痛い。次は邪神級でも狩りたい所ですね、どっちが上かは知りませんが」
「あなたが規格外なだけです神獣級を一人で狩るだけで
と言うか邪神級なんて『地獄』フィールドでしか聞いたことありませんよ?とネイビーは付け加える。
「そうですか……なら京都にでも行きますかね、日本由来の神霊級エネミーとか出てきませんかね……飛騨で両面宿儺を期待とかしてみますかね……出雲の方で八岐大蛇でも良いかもしてません」
「あなたは何処へ向かっているのですか?」
「ああ、ダンジョンと言う手も有りましたね。ネイビー、我がレギオンのメンバーは如何程で?」
「えっと……全員レベル4以上ですねあなたを除いた平均は6とちょっと……あなたがポイントを分ければレベル7や8を量産する事も可能でしょうね」
千日で何体のエネミーを狩ったんですか?とネイビーは尋ねる。
「千体以上は確実です……確かに数人をレベル7に上げるのは楽勝ですね、でも殆んどショップで使いますよ」
さらっとそう言う忍者。
「ですよね、強化外装を配ってもポイントを配らないのがあなたでした。でも、緑の王に少し流しているってのは本当ですか?」
ネイビーはそう問いかける。
「はい、彼が一人で頑張っていましたのでつい手を貸してしまいました。合うたびに千ポイントなんで、たいした事ありませんよ?会う機会自体それ程多い訳ではないので」
またもやしれっと応える忍者
「いやいや、千ポイントって……同レベル対戦百回分じゃないですか!!」
「
「直ぐに死にますよ!!」
「ところで、1000日も何をしていたんですか?」
「旅行ですよ旅行。北は北海道から南は沖縄まで、エネミー狩りながらのんびりと」
「……どうやって海越えたんですか?」
「それは…水面走ったり、エネミーを捕まえたりしてですね」
「エネミーテイムしたんですか?」
「はい、強化外装なら結構たくさん持ってますから、その中の一つですね」
「結構で済む量じゃないでしょう。二桁持っている時点で異常ですよ?」
「ショップを使えば良いじゃないですか」
ッ……この人は……
ネイビーは文句を言いたかったが、話が進まないので何とか飲み込む。
「我らがギルドでの予定について聞きにきました」
「そうですね~はい、来月ダンジョンにでももぐろうと思うので準備をして置いてください。来月二十日の……18時頃ですかね?」
忍者はそう言う。
「了解しました。忘れないようにしてくださいね」
「はいはい、分かってますよ、いつも通り少し遊んでアウトしますかね」
そう言って忍者は走り出す。その方向は……
「…帝城ッ!!またあの人は四神にちょっかい掛けに行きますかぁ!!」
何故か副官的立場にいるネイビーの心労は今日も留まる所を知らない。