獅狼のネタ帳   作:獅狼

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続きを所望する声が届きました。

一応これで区切りです。

登下校で結構書けるもんですね………

ネタゆえに気楽ですし


チート巫女様がんばる

「あら?」

 

死んだと思ったら聖杯戦争に喚ばれた。

だけど呼び出したであろうマスターの姿がない。

 

 

「ここは………寝室?」

 

まさかと嫌な想像をしたがこの身は生涯神に使えた巫女。

私にてをだそう者ならえげつない神罰が待っている。

 

具体的には最後のだけで良いじゃん!!と言いたくなるものだ。

 

「それにしても………随分と時代は変わったものね………石造りの家、布団も随分と豪華ね」

 

 

私は高床の布団、ベッドに腰掛けてポフポフと………

 

「まあ、なんて柔らかい」

 

回りに人がいないことを確認してベッドに飛び込む、バネの反発で体が一度跳ね上がりそして再びベッドへ沈む。

 

「あ~なんて贅沢な~」

 

そうやって少しゴロゴロしていると騒がしい足音が聞こえてきた。

 

私はベッドから起き上が………起き上がり、服を整え入り口であろう扉に対面して待つ。

 

すると、「ここかぁ!!」と言う声と共に扉が勢いよく開け放たれた。

 

そこから現れたのは黒髪を二つに頭の両側でまとめた乙女。

私にはそういうのが解るのです。

随分と弄ってはいますが、女は捨てていない様子。

むしろ誇っているのかしらね。

 

「はじめまして、私は………えーっと。本名を名乗った方がいいのかしら?」

 

「な」

「な?」

「何で巫女なのよーーーー!!!!!」

絶叫を感じられた瞬間に私に届く音を禊、音を抑える。

 

絶叫して息を切らす少女を微笑ましい気分で眺めていると、下を向いていた顔を勢いよく上げた。

 

「で、あんたなに」

「随分と不躾な質問ですね。何とは具体的には何について聞きたいのでしょうか、私は見ての通りの巫女ですが………まずはお茶でも飲んで落ち着きましょう」

パンッと手を叩いて、何時も通りの調子で返答をすると、少女はきょとんとした後、深呼吸をして、自信に満ちた顔になる。

 

「それもそうね、今すぐ聖杯戦争を始めるわけでもないし………でもごめん、眠たいから最小限の情報交換で残りは明日お願い。私は遠坂凛、魔術師よ。ここまではパスを辿ってきたから貴女が私のサーバントで間違えないと思うけど………セイバー………と言うわけでは無さそうね」

「なるほど、では凛さんと呼ばせていただきます。

私は拍礼智、巫女です。聖杯戦争では………アーチャーのクラスですね」

「そうよね…………セイバーじゃなかったのは残念だけどまあ良いわ。で、アーチャー貴女はなにができるの?」

「もちろん戦闘的な事ですよね、ならば、禊です」

「禊?なにそれ」

「シャーマンとして呼ばれていれば禊無双できたでしょうけど、アーチャーのこの身では本来の力を出せないようですが、禊と言うのはケガレを洗い流す事ですね、私の禊はおかしいと付き人に散々言われましたが、本質は同じです。弓を使って妖怪退治もしていたので、弓の腕にも自信があります」

神々に絶賛されるくらいにはと声に出さずに思う。

 

「へえ、妖怪か………つまり魔に対して強いのかしら?」

「もちろん、人に仇成す異形を散々祓って来ましたので」

「よっしゃ」

「?」

「要するにサーバントも使い魔、魔に属すモノだから効果があるかも知れないってこと上手くいけばこれは圧倒的なアドバンテージになるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日

 

 

「全く、私の通う学校にこんなふざけた結界を張るなんて………」

凛さんが学校に張られた結界の起点の一つを破壊しようと試みております。

私に言えばこのようなモノ一瞬ですのに……忘れているのでしょう、全くうっか凛さんなのですから。

 

 

《それよりも、凛さん貯水タンクに注意ですよ》

「え?」

「なんだ、消しちまうのかよ。もったいねえな」

 

そう言って現れたのは、青いピッチリした服に軽鎧の獣を連想させるわいるどな男性。

《わかっているとは思いますけど、彼はサーバントですよ》

「っ………サーバント!!」

「ほう、それがわかるってことは嬢ちゃんはマスターって訳か」

「クッ………アーチャー、着地任せれる?」

小声で問いかける凛さんにたいして可能だと返事を返す。

 

「ならまかせた!!」

その一言と共に凛さんは駆け出し、屋上から飛び降りる。

そのあとに続いて私も飛び降り、祓詞を用いて力を発動する。

 

《――― 祓い給へ 清め給へ ―――》

 

落下軌道上及び着地地点の諸々を祓い、散らす。

 

 

ドンッ!!

「ちょっとアーチャー、これじゃ私が重いみたいじゃない!!」

《落下の衝撃だったりの諸々を音として散らしたのですから仕方がないですよ》

実は上手く調整して太鼓の音に似せたりしたのは内緒だよ。

そしてこれも奉納の……

 

「ッ…やっぱり追いかけてきたわね」

さすがに霊体のままではどうしようもない。

というわけで実体化してみると相手のサーバントに好奇の目で見られた。

 

「おいおいおい、なんだよそいつは。どう見ても戦うって格好じゃねえな」

「とは言われましてもこれが私の正装ですので」

「ふーん、直接戦闘ってわけじゃなさそうだな。キャスターか?」

「さあ、どうでしょう、もしかしたらこんな格好で刀を振るうかもしれませんよ?貴方はわかりやすいですね、槍兵さん」

「ハッ、ほざけ、アーチャー」

「アーチャー、あなたの力を見せて」

「とは言われましても、この間合いはどう見てもあちらに分があるとしか…」

そう言いつつも私は片梅を取り出して矢を番える。

「まあ、何とかしてみましょう」

 

「おいおい、このまま始めちまっていいのか?間合いぐらいは取らせてやるぜ?」

「いいえ、結構です」

その返事とともに、矢を放つ。

 

「おっと」

苦もなくランサーは矢を叩き落とす。

 

しかし、接触と同時に槍から赤黒い何かが弾けた。

 

「ッ!!何をした、アーチャー!!」

「どうやら素晴らしい呪槍のようですね。呪いを抱えておきながらも指向性がはっきりと……それにその目も厄介極まりないです」

そのまま2射、続けてさらに三本の矢を打ち出す。

「なんでわかったか知らねえが、俺に矢は通じねえよ」

ランサーは撃ち落とさざるをえない物のみ槍で防ぎ、他を全て避けた。

「それよりもさっきのはなんだ」

「う~ん、手の内を教えるとお思いで?」

「それもそうだな」

そう、獰猛な笑みで返すランサーに対して

「まあ、私の放つ矢にはどうしても付いてしまう追加能力ですので、呪槍で触れるのにはご注意ください」

 

――接続:浅間神社・地脈経由………―確認

 

おや、使えるようですね。同郷(おなじくに)であるとはわかっていましたが、どうやらまだまだ来て頂けるですね。

 

――浅間の神音借りを代演奉納で、射撃物の停滞、外逸、障害の三種祓いに照準添付

――代演は神域を作っての舞を奉納

 

――承認:気合を入れて術式付与を行います。期待していますよ、智。

 

 

次の瞬間ドッと、矢にありえないほどの神気が乗った。

 

「……おい、ちょっとまて、なんだそりゃ!!」

「なによそれ、尋常じゃない力を感じるわよ!!」

 

「会いました!!」

照準があった瞬間に矢を解き放つ。

集中していたのでそれらを聞き流したが、私自身も驚いている。

気合を入れすぎですよ、咲耶姫……

 

 

ちなみに、浅間神社を指名したのは木花咲耶姫と相性がよかったから。

 

 

打ち出された矢は先程よりもさらに速く、そして迷いなくランサーへ突き進む。

ランサーは矢を避けようと一瞬体を動かすが、すぐに迎撃の構えに変えて、何度も槍を動かし………

全力で校舎を駆け上って逃げた。

 

それでも矢はそれを追いかける。

壁を砕き、破片を巻いても矢はそれがあるとわかっているかのように全てを避け、少しずつランサーに肉迫していく。

 

「クソがぁぁぁ」

全力で最後のあがきとして迎撃に出た。

するとどうだろう、矢は今までと違った動きを見せた。

槍を避けるのではなく、槍をそのまま貫き、ランサーまで届いた。

 

詳しく言うと、ランサーの真紅の呪槍は矢を受けると同時に30にその身を分けて散り、その全てが色を失っていた。

 

そして、矢によって穿たれたランサーは、見た目に外傷はない。

 

「あいおい、こいつは一体どういうこった、見事に核が消されちまってらぁ」

律儀に戻ってきたランサーが、愚痴るようにそういった。

 

「あら、どうやら貴方、半分混ざっていますね」

「あん?」

「なるほど、矢に込められた神気のおかげで今だ現界しているのですね」

「どういうことよ、説明しなさい!!」

「分かりました、簡潔に言ってしまいますと、彼、半分神が混ざっています」

「はぁ!?」

「それで、私が矢にのせたのは神気、その力が彼に影響して霊核や契約が全部吹き飛んでも限界していられるわけです。

まあ、そう長くは持たないでしょうけど」

 

「なんだそりゃ、その言い方だとあれは宝具じゃねえって事かよ………かー、情けねえなぁ」

その声は自分に向けたものだった。

「ただの色物サーバントかと思ったらとんでもねえワイルドカードだったわけだ。

まさか俺の宝具(ゲイボルグ)が一撃でこんなんになっちまうんだからよ」

「ゲイボルグ!?つまりあんたは………アイルランドの光の御子、クーフーリン!!」

「おうよ、だがどうしてかそこのアーチャーには手も足もでなかったぜ。

最初の油断が命取りだった…………俺らしくもねぇ」

 

「まあ、仕方がないと思いますよ。私は警戒されない理由が有ります」

 

雰囲気もそうであるが、そもそも習慣である御祓のおかげでケガレが異様に少ない。

戦人は殺生を行い相応のケガレを溜め込んでいるが、私にはそれがむしろ少ないのだ。

修羅場を潜ってきた凄みと言ったものが全くなく、素人にしか思えない気配をしているのだから、強者であるほど私は弱く見える。

 

 

「はは、そうかい。心残りは有るが、あのいけすかねえマスターから解放されると考えるとちったぁましだな」

 

「まあまあ、貴方も神の子なのでしょう?なのでしたら。観て逝く資格は有ります」

 

「あん?」

 

私は手を叩く。これは鈴の代わりである。

そして二拝二拍手一拝、これを力を使いながら行う

「なにして………む」

「アーチャー?」

 

ランサーは気がついたようだが、校庭の一部が神域と言えるまでに浄化されているのだ。

ちなみに、先程使ってなお残った神気を使っているので凛さんへの負担は微量である。

 

「本来であればここで祝詞であったりを言うべきですが。

相当にじれている様子ですので省略させていただきます」

 

パンッと再び柏手。

同時に最後の仕上げを行う。

それと同時に気配が生まれるが、正体は解っている。

ここが舞台でないのは残念であるが、千年ぶりくらいの舞であり奉納である、待ち遠しく思っている観客のためにも…………今できる最高をお届けしよう。

 

足を前に、踏み鳴らす。

 

舞台とは違って音が出にくい。

舞の一部なので少しがっかり。

 

二歩三歩と進み、大きく体を回し、衣装を変える。

 

今だからこそできる演出。

初組み込みだけど難易度は低いところだから上手くいった。

 

 

 

 

 

それから30分と少しの躍りが続く。

その間ランサーと遠坂凛は幾度と驚愕を得た。

 

開始五分でどこからともなく楽器による伴奏が、

その後直ぐに地面が盛り上がり舞台が出来上がる。

山場に入るときには光の演出も追加され、いつの間にやら回りを囲むように何かが存在していて漠然と酒盛りをして騒いでいるのがわかった。

 

 

 

 

 

 

「え?昨晩の気配は何か、ですって?

そんなの八百万の神々に決まっておりましょう。私が神楽舞を奉納する相手なんて他にいませんよ」

「神楽舞!?前にテレビでながれているのを見たけどあんなに派手じゃなかったわよ!!」

「それはそうでしょう、私のは私独自のモノですから。でも受けはいいんですよ?」

昨日の演出もテンション上がった神々の戯れです。

そうのたまうアーチャーに言葉がでない遠坂凛であった。

 

 

 

 

 

「あ、そういえば」

「今度は何?」

「神々と通神が繋がるように成りましたので力を借りることが出来るように成りました」

「何ですって!?」

「何でも殺生石並みに呪いを溜め込んだものがこの戦争の大元らしく、それを祓う為なら惜しみ無く手を貸してくださるようです。勝手に外から来た外道が汚物放置し腐りおって、と激怒しておりました。国内にいる元凶には祟りを強烈にくれてやっているとのことです」

「何ですって!!私も聖杯戦争を始めた家系なんだけど、祟られてるの!?」

「…………あ、はい。《ここぞと言うところで必ずうっかりで失敗する》と言う祟りが………」

「それかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 




ちなみに、
間桐には衰退の祟り
だって当人居ますもん。
代を重ねたので祟りは弱くなっています。
しかし、遠坂のうっかりは血筋に宿る属性に………



アインツベルン?
おみくじ引いたら
勝負事:控えるべし、優位に思えるは始めだけ。
とでも出るんじゃないでしょうか。
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