白き機械の守護神   作:虎目

9 / 9
ε-(/・ω・)/ トォーッ!!


第9話

主任はモニターにアクセスして解説をしながら画面を切り替えていく。

 

「これはWGとリンクスを繋いだ状態を表した解説図です。先程述べた通り良平君自身に戦闘を行ってもらう必要はありません。そもそもWGには今までの戦闘データが蓄積されています。」

 

 

確かに、そうでなければさっきの大戦の映像などが出せる筈がない...

男達は思った。あの映像を主任や他の研究者達がCGとは考えにくい。そもそもこの男が我々に嘘をつくメリットなど無いのだから。

 

 

「その戦闘データを元に我々はオート戦闘システムを組み上げました。これを我々は『UNmanned Armored Core』、通称『UNAC(ユーナック)』と呼称しています。」

 

男達は急な専門用語に混乱した。

 

 

「何なのかね?そのゆーなっくと呼ばれるシステムは?」

 

「ふむ、些か専門的過ぎる発言でしたね。きちんと説明させて頂きます。このシステムはWGの根幹を示すAI、即ちWGの頭脳となる部分にある程度の戦闘パターンを組み込んだチップを積みその状況に合わせて最適な行動チップを選択させるシステムです。」

 

まったくこの男は...

男達は我々が理解出来ない。その発想にも至らない事をどんどん進めていると感心すると同時に頭を抱えた。これでは説明になっていないと未だに混乱している者もいる。

 

「別に全てを理解して欲しいとは思いません。取り敢えず、これで良平君が自ら戦う必要が無いとだけ理解して頂ければ十分です。」

 

「それは分かった。だが驚異的な戦闘データを元に作っていてもパターンが決まっているのだから相手に読まれてしまえばそこで終わりなのではないかね?」

 

 

確かにそうだ。どんなに状況に合わせた行動だとしてもその情報にも限界があり、一定の行動しか出来ない。相手に動きを読まれ覚えられてしまえばそこを突かれるのではと男達は思った。

 

だが主任は鼻で笑い飛ばした。その目は単純な発送しか出来ないのかと呆れていた。

 

「我々がその様な事を考えていないとでも?それを補うのが自己進化システム。名称はまだ決定していませんがこれは元となる戦闘データを更に成長させる事が出来ます。そしてこのシステムの一番の強みは『限界が無い』という所です!戦えば戦うほど強くなる!より機敏に!より正確に!自身の限界を求め続け、あらゆる状況に対応出来る様になってゆく!」

 

どよめきの声が広がった。このシステムはあまりにも凶悪過ぎる代物だ。しかし、ここで男達は主任の次の言葉にこの男が真に狂っている事を感じた。

 

「このシステムには一つだけ、成長方針を組み込みました...『目の前の敵を滅ぼせ』とね♪」

 

 

────────────────

 

ラインアーク 宿泊エリア

「良平君、今空いてるかしら?」コンコン

 

夕食から少し経った後、典花は良平の部屋を訪ねた。良平にIS学園に行って欲しい事を話すために。

 

「ええ、構わないですよ。俺も家族に一通り連絡を終えた所なので。」ガチャ

 

良平は典花を部屋に案内すると冷蔵庫に入っていたお菓子を取り出しキッチンの棚からコーヒーと紅茶の缶を取り出した。

 

「コーヒーと紅茶、どちらにしますか?」

 

「何か悪いわね。コーヒーでお願いするわ。」

 

「了解です、すぐ用意するのでそこに出したクッキーでもつまんで下さい。と言ってもこの部屋にあった物ですけどね。」アハハ

 

苦笑いをしながら良平はコーヒーを机に置き一息ついた。

 

「それで、話って何ですか?」

 

コーヒーを飲みながら尋ねた。

 

「その...少し言いにくいのだけれど...IS学園に入って欲しいのよ。」

 

「ええ、良いですよ。」

 

「えっ?ホントに!♪」

 

「ん?いや、ちょっと待て!?」

 

良平は飲んでいたコーヒーの暑さも忘れて叫んだ。

 

「いやいやいや!嫌ですよ!」

 

「どうして?今行くって言ったじゃない!」

 

「世間話かなと思ったんですよ!IS学園?冗談じゃない!見世物パンダは嫌です!それに、あんな女子だらけの場所!きっと変な因縁付けられてクラスの最底辺まで叩き落とされて泣きを見るに決まってます!!」

 

「変に生々しい事言うわね貴方...」ε=(・д・`*)ハァ…

 

「あ、俺の友人紹介しますよ?♪IS学園に行きたいと何時も言ってるのできっと大喜びしてくれますよ♪」

 

「良平君じゃないと意味ないの!真面目な話、貴方は今の学校に通い続ける事は無理よ。」

 

「何故とは...聞きません...」

 

男でISに乗ることが出来る。織斑一夏のニュースを見れば周りの人間にどのような影響が出るか明白である。そこに2人目が出てきたとなれば政府や世間が黙っていないだろう。

 

ん?ちょっと待てよ。

 

「典花さん、そういえば俺がISを動かした事は既に世間に出回っているんですか?」

 

「あぁ、そのことね。今は情報規制をかけているからまだよ。貴方は少し特殊なケースで織斑一夏君とは別の扱いになっているから。」

 

「特殊なケースって...」

 

「ごめんなさい、今はそれを説明出来ないの。詳しくは主任が話してくれると思うわ。納得出来ないかもしれないけど今は我慢してほしいわ...」

 

先程入れたコーヒーが異様に冷たいのを感じつつ良平は不安を押し殺した...




説明長っ!進行遅っ!ホントにごめんなさい!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。