内容は、リメイク前後でのプロットの変遷とIfエンド案になります。
こいつ何考えてこれ書いてたんだと気になった方は、見て笑ってやってください。
本作のネタバレを多く含むため、未読の方は注意ください。
おまけ(後書き)
プロットの変遷について
スタンドバイ(プロトタイプ)
Arcadiaに投稿した、今は無き作品です。
無印の流れは大差ありませんが、ウィルが普通に悪い奴でした。
普段は愛想よくしていますが、管理局に務めているくせに目的のためなら人を騙すことも傷つけることも許容する奴でした。性格の悪いクアットロの相手が普通につとまる奴。
A's編での当初のプロットは、グレアムに拾われてスカリエッティを引き込むまでは予定と変わりませんが、その後三人目の仮面の戦士として参戦。要所要所でなのはらの邪魔をしつつ蒐集を完了させ、暴走状態の闇の書を本作でスカリエッティが語っていたプランで打倒。ヴォルケンリッターはこの時点では死なず、暴走する管制人格相手の戦闘に加わります。
ウィルは内部に侵入した際に守護騎士機能を破損させて、死んでも復活できない状態を作り出し、本編通りにナハトヴァールを倒して全てが解決したと全員が安堵した隙をついて、連戦で疲労困憊のヴォルケンリッターを奇襲。
シャマルに重傷を負わせ、仲間を守ろうとしたシグナムを戦いの果てに殺害。ヴィータとザフィーラも手にかけようとしたところでクロノに止められます。
このルートではシグナムの記憶復活もないので、父の直接的な仇がシグナムだと知らないままに仇をとるので、シグナムだけでは満足しません。
これにはさすがにはやても怒り、悲しみ、二人の関係は完全に決裂。
ウィルはその後アースラの営巣にぶち込まれますが、数日後に発生した闇の書の欠片事件(BoA)で戦力が足りずに、クロノのお目付けの元で駆り出されます。
この時のボスはマテリアルズで、この作品のラスボスを務めた闇の書の業の設定はこの時点では影も形もありませんでした。
同時に、欠片として再現されたシグナムとはやてが邂逅。比較的新しい時間軸の情報から再現されたシグナムは他の欠片とは異なり、はやてを守ろうと動きます。そんなシグナムと会話して心に整理をつけたはやてはもう誰も死なせない&復讐に固執するウィルすらも救おうと手を差し伸べます。えらい。
シグナム殺害により罪を犯した側に立ち、それでも自分に手を差し伸べてくれる彼女たちの優しさに触れ、罪を犯しながらも懸命に生きようとするヴォルケンリッターたちの気持ちを理解して、自分が復讐しなくても彼女たちは苦しみながら生きてることを実感として知って復讐を断念。
その後こっちのルートでは死んでいないスカさんから自分にかけられた永遠の炎のことを教えられて心がぽっきりと折れてしまいます。
そんな腑抜けたウィルを見かねたレジアスの計らいで、ゼスト隊に預けられることに。
空白期では、守るべき市民や罪の意識のあったヴォルケンリッターとは異なる真正の悪たる犯罪者たちとの出会いを通じて、罪を犯した者は許されるのか、どうすれば自分自身を許せるのかに悩みながら、少しずつ立ちなおり始めます。
しかしウィルに異常な執着を抱いているクアットロが独自に暗躍を始め、空白期のボス兼ヒロインに……。
まぁ、そんなところまで描くどころか、A's編の序盤でPCが破損して、メモっていたパスワードで作者用ページに入れなくなって、本作でいえば月村邸での捜査会議が始まる前あたりでエタりました。
スタンドバイ/スタンドアローン(リメイク)
現在Arcadiaに掲載されている分です。
ウィルの性格はだいぶマシになりました。
A's編では、スカさんを引き込むまではリメイク前と同じですが、複数陣営の思惑が錯綜する展開をやりたくて、はやてとヴォルケンリッターが八神家を離れ、スカさんのラボに居候する展開に。
加えて、スカさんは好きなキャラだけど、何から何まで悪役の思い通りに運んで事件解決ってのもムカつかね?と思い始め、シグナムによる告白イベントからのシグナム二戦目。そこからの闇の書早期暴走ルートにチェンジ。スカさんとグレアムさんも片や死亡、片や重傷と物理的に酷い目に合うことになりました。
この時点で自分の投稿ペースではSTSどころか空白期も絶対書けないなと理解し、復讐だけに焦点絞ってA's編で決着するように変更。
闇の書の業の存在と主人公のラスボス化が決定。マテリアルズとの戦いの最中に、ウィルが闇の書の業へと変貌して最終決戦が始まる予定でした。
贖罪と復活まで書けないのなら主人公に人殺しさせちゃダメだなということでシグナム生存。
どうやってウィルの復讐を止めるかと考えた結果、加害者側を守るために復讐者を止めるだけではなく、命を削り死へと突き進む復讐者を連れ戻すために全員が命をかけるという、復讐者のために全員が必死になってくれる形にしました。
そして闇の書の業が登場する前の、A's編最後のシグナム戦でエタりました。
後十話もなかったのにね……。
復讐の炎がこの身を焼き尽くす前に
旧タイトルが本編の内容何一つわかんないなと思ったので改題。
大筋はArcadia版と大差ないですが、無印編を中心に必要ない描写を削ったり、ウィル以外のオリキャラの描写も削りました。
ウィルの性格は結構お人よしで、他人のために身体をはることをいとわない子になりました。最後にみんなから命がけで助けられるなら、そうされるだけの献身をウィル側も見せなきゃならないかなと。はやてやなのははいい子らなので性格悪くても助けようとしてくれそうですが、気持ちの問題として。
大筋はArcadia版で考えていた通りなのですが、変更点が一つ。最後の完結編でのマテリアルズの出番削除です。
エタらせてる間に積んであったGoDをやって、マテリアルズを砕け得ぬ闇を出すことなく単なるかませで終わらせるのやだな、でも砕け得ぬ闇まで出すと復讐という焦点ぶれるなとなったので、出番をなくしました。
本作では闇の書の業が存在を匂わせるだけで影も形もない彼女たちでしたが、多分そのうち復活して戦い、ハッピーエンドに持ち込んでいることでしょう。
変更しようと思って結局しなかったものが、クアットロの目的です。
空白期をやらないのであれば、彼女の偏執的な欲望を失くし、普通にウィルが思い悩む姿やすりきれる姿が見たくて煽り、もう復讐諦めたから楽しめなくなったと理解してネタ晴らしするという原作寄りの性格悪いクアットロにしようかと思っていました。
ただ、単にそれだけのために何の情もない相手に十年単位で仕込むようなのは、それはそれで原作のクアットロなのか?と考え、A's編の途中で初期案のクアットロに戻し、過去描写となるエピソードを急いで追加し、詳細については後日談で語ることに決めました。
彼女がウィルとの出会いで何を感じ、闇の書事件で何を目論んで協力し、空白期でウィルとどんな再会を果たし、STSの頃にどんな関係になっているのかは、クアットロEDをご覧ください。
IFルートやIFエンドの話です。
特に理由なくゲームっぽい書き方で。
『超融合!究極完全体リインフォース!』
シグナムとの会話イベントの回数を抑えなど、好感度を低いまま保つと父の仇の告白イベントがなくなります。
連鎖的にウィルとシグナムの戦闘による闇の書早期暴走が起きず、スカリエッティが死ぬことなくA's編が終わります。
これによりA'sラストのリインフォース消滅時に、生存しているスカリエッティの手を借りるという解決策がとれるようになります。
守護騎士システムを解析して得た管制人格の人体構造式を転用し、リインフォース・アインスを完全に再現したデザイナーチャイルドに、進歩したプロジェクトFによりアインスの記憶と意識を移植することで、リインフォース・シャッテン(影)が誕生します。
シャッテンは守護騎士機能とも夜天の書とも関係のない、リインフォースと同じ遺伝子と同じ記憶、同じ人格を持つ少女です。
シャッテンは誕生後ある程度成長すると八神家に贈られますが、意識の定着が甘く完全にアインスと同一の自我を持っているわけではありません。
また同一性の哲学的問題もあり、アインスと見なしてよいのかという葛藤がはやてたちを悩ませ、シャッテンの個別イベントではそれが焦点となります。
その後STS時点で六課のユニットとしてシャッテン(外見年齢九歳)が使用可能になります。
シャッテンとツヴァイ、双方のイベントをこなしていくことで地上本部襲撃時にシャッテンにツヴァイがユニゾンするイベントが発生。
以降アインスの記憶と魔法を完全に思い出したユニット、リインフォース・フォルコメンハイトが使用可能になります。
ただしこのルートでは消耗の少ないウィルと消耗しすぎたシグナムが戦うことになるので、A's編でのシグナムの死亡が確定し、ウィルが闇の書の内部に入らないため闇の書の業との戦いが発生しないこともあり、無印・Asのキャラクターとの関係を修復できないまま空白期へと進みます。
そのせいで空白期序盤は罪の意識でウィルの人格が非常に根暗に変化しており、積極性のある選択肢が制限される他、ステータスアップに便利な八神一家との訓練コマンドも使用できなくなるため通常よりも遥かに難易度の高いルートになります。
バッドエンド『最悪の結末』
はやてとの会話回数を極端に抑えることで無印編ラストでの養子イベントを発生させず、性格の悪い選択肢ばかりを選ぶことで陰湿の性格値を上げると、闇の書の闇撃破後に最悪の復讐方法としてヴォルケンリッターの目の前での八神はやての殺害を選択できるようになります。
当然ぶちギレたという言葉では生ぬるいほどの殺意の塊になったヴォルケンリッター五人の手で、周囲にいるクロノたちですら止めきれずにウィルも死亡します。
この時、闇の書の内部にウィルが侵入するルートを通っていた場合、宿主の生命活動停止により闇の書の業が早期に目覚めます。そのままヴォルケンリッターを殺害し夜天の書を再度取り込み、暴走して見境なく周囲に襲い掛かります。
最後はリンディ提督がアルカンシェルによって最愛の息子たるクロノたちごと暴走体を消滅させる苦渋の選択をします。
生き残ったグレアムは、守りたかった若者たちが全て死んでしまったにも関わらず元凶でもある自分が残ってしまったことに酷く後悔し、隠居先の英国の別荘でひっそりと自殺。
子供の頃の友人が英国に帰って来たと聞いて駆け付けた古い友人が、凍り付いたグレアムとそばによりそう二匹の猫の遺体を見つけて終わります。
復讐もののお約束として、復讐対象に同じ思いを味わわせるという展開もあるよなと思い、さらにはやてを凍結封印しようとしたグレアムが凍りついたかのように亡くなるという因果応報から逆算されたEDです。
どんな感情でこんな悪趣味なもん考えてたんだ俺。
バッドエンド『もう一度ゼロから』
スカリエッティとの会話で新たなデバイスを入手する際に、新デバイスにアセンション及びポゼッションを搭載せず、
その状態で闇の書内部へ突入するルートを通った場合、内部でのナハトヴァールとの戦いで闇の書の業の元となる彼らの助力を得れずに敗北します。
外部の戦闘で一定のダメージを与えられていれば、そのままはやてが管理者権限を取得してクリアとなりますが、ナハトヴァールに飲まれ精神を直接損傷したウィルは記憶を失います。
ヴォルケンリッター相手にはなぜか生理的な嫌悪感を覚え、触れられると思わず飛びのいてしまうような過剰反応を示すようになりますが、大好きなはやてと一緒に士官学校の入学(再入学)試験のための勉強をするEDとなります。
プラスもマイナスも全部リセットしてゼロから彼らの関係が始まります。リゼロ!
ビターエンド『車椅子の隊長』
闇の書の業との戦いでは、基本的に魔力ダメージで削り、ウィル自身への肉体ダメージを抑えるのが救出のためのクリア条件となっています。
クリア時に肉体へのダメージが一定量を越えていた場合、度重なる戦闘と重傷、何度も繰り返す気絶からの知らない天井だの天丼、とどめに闇の書の業となり限界を超えた戦闘を繰り返したことで、ウィルの肉体に致命的な損傷が発生し、一命こそとりとめますが以降治療不可の下半身不随になります。
EDの時系列はSTS開始直後となり、車いすに乗ったウィルがレジアスの代理人として機動六課の官舎を訪問。
課長のはやてや後見となるクロノとの打ち合わせを終えて去ろうとしますが、見送りもなく帰すわけにはいかないと、官舎の外まではやてが直々に車椅子を押してくれます。
あの時とは逆の立場になった二人が、出会った頃から今にいたるまでの思い出をかみしめるように語りながら、それでも二人の道が交わることはあっても共に歩むことはないことを理解し寂しげな笑みを浮かべて別れます。
成長して立場が逆転するのいいよね……。
バッドエンド『墓標(ゆりかご)』
案どまりの他のエンドと異なり、執筆予定のバッドエンドです。
A's編ラストのシグナムとの決戦で邪魔が入らず、決着がついた状態から分岐するEDになります。
シグナムとの決着は冒頭でつくので、復讐を果たしたウィルのその後に焦点があたる話です。
後日談について
個別EDを三種。
人選は、はやて、シグナム、クアットロです。
はやては順当に。シグナムとクアットロはやり残しがあるので。
個別といっても全編ヒロインとのいちゃいちゃではなく、その後の出来事をハイライト形式で描き、最後にヒロインとの会話で〆という形で。