花梨。花京院となんかフラグ?
若干、グロイかも。
シンガポール。
そこは、西洋と東洋が溶け込む、多民族国家。観光地として有名どころである。
「世界三大、残念…。」
「なんだいそれは?」
「マーライオンとか?」
「くだらねー話してないで、ホテルに行くぜ。」
「あの子は?」
「ん? おい、お前いつまでついてくる気だ?」
見れば、あの女の子が近くにいた。
女の子は、5日後に父親と会うんだからどこを歩こうと勝手だろと強気に言う。
あの様子では、このままついてきそうな予感がするものの、これからの旅路を考えたらついてくるのは危険すぎる。だが金がないのかもしれないということで、ホテル代を恵むことになった。
で…、そんなこんなでホテルであるが。
とりあえず、ジャンケン。というのもホテルの部屋が限られていて、同室になる人間を分けなければならなかったからだ。
「着替えるときは、言ってくれ。」
「分かりました。」
ジャンケンの結果、花京院と花梨が同室に。ポルナレフは、花梨と同室になれず酷く残念がっていたが。
花京院は、自分のベットの傍に荷物を置いて、フウッと息を吐いていると、隣のベットから、微かな寝息が聞こえてきた。
見ると、花梨がそのままの格好でベットの上で横になって眠っていた。
「着替えぐらいしたらいいのに…、疲れてたのかな?」
布団をかけてやりながら寝顔を見る。
……改めて見ると、本当に綺麗だ。
あの眼力を感じさせる澄んだ青い瞳は瞼で隠れていても、顔の造形はとても綺麗で、眠っているせいか年相応のあどけなさを感じさせる。
普段のドライな状態から気が抜けるとこんな感じなのか……、っと、つい思ってしまう。
不意に、鼻をくすぐる、微かな甘い香りがしたような気がした。
その匂いを辿っていくと…、花梨にたどり着く。
「香水…じゃないな。」
花梨が香水をつけている姿はない。顔だってスッピンだ。
もしかして体臭か?っと思い、確かめるために、少し鼻を近づけた。するとフワリッと強すぎない軽やかな甘い香りがした。
お菓子の匂いとも違う…、むしろ花に近いような……。
「ん…。」
「!」
微かに呻いた花梨の声に花京院は我に返り、慌てて花梨から顔を離した。
顔がひとりで紅潮し、心臓がバクバクした。
「な…何をやっているんだ、僕は…。」
らしくないことをしていると、花京院は胸を押さえながら落ち着こうと努めた。
すると、花梨がムクリッと起き上がった。
「あっ。」
ヤバいと思ったが、花梨の様子が少しおかしかった。
ボーッと、中空を見上げ、眠たそうに半目を開けた状態でいる。
「花梨ちゃん?」
「……。」
そしてベットから降りた花梨の前にムーディー・ブルースが現れ、その手を握り、フラフラと引っ張られながら部屋を出て行ってしまった。
花京院は慌ててそれを追いかけた。
やがてあるホテルの部屋の前に来た。
「ここは、ポルナレフの…。」
「……ん?」
「あっ。」
「かきょう…いん、さん?」
「目が覚めたのかい?」
「……ポルナレフさんが…。血のにおい…。」
「えっ?」
すると花梨が、一蹴りでホテルの部屋を蹴破った。華奢そうに見えてなんて脚力である。
蹴破った瞬間、ムワッと濃い血の匂いが鼻についた。そして、扉の前で倒れているホテルのボーイの死体…、顔が無かった。
「来るなーー! 殺されるぞ!」
「ポルナレフ! どこだ!? 敵か!?」
「ベットの下。」
「なっ…。」
『ケケケケケケケ! 邪魔が入った!』
「人形!?」
『俺の名は、エボニーデビル! 悪魔の暗示を持つスタンドだぜー! 相手を恨めば恨むほど強くなるのよぉ! ポルナレフをぶっ殺すのを邪魔しやがったテメーらを、う・ら・むぜ~~~~!!』
カミソリや、尖った棒きれを器用に回しながら構えるぬいぐるみぐらいのサイズの人形。
「敵の刺客か! 始末する! エメラルド・スプラッシュ!」
『ギャハハハ! へたっぴー!』
エボニーデビルは、その小ささを生かしてエメラルド・スプラッシュを避けた。
「くっ! 的が小さい!」
「『マン・イン・ザ・ミラー』。」
するとエボニーデビルが消えた。
「消えた! 何をしたんだい?」
「ちょっと鏡の中に。」
花梨は、そこらに転がっていた手鏡を拾い、鏡を見せた。鏡の中には、エボニーデビルがおり、焦っている様子だった。
手鏡を降ろした花梨は、ベットの下に封じられているポルナレフを助け出そうとしたので花京院も手伝い、助け出した。
「危なかったぜ…。お前らが来なかったらと思うと…。」
「怪我してる。『クレイジー・ダイヤモンド』。」
「エボニーデビルは、どーしたんだ?」
「ここ。」
治療したポルナレフに、花梨が手鏡を見せた。鏡の向こう側では、エボニーデビルが必死に鏡を叩いていた。だが無駄に終わっているようだ。
「どーすんだ、コイツ?」
「さあ? このまま閉じ込めておくことは?」
「持続力はそこまでないから……。出した瞬間に倒すか…、本体を探すか…。」
「よし、なら出せ。出した瞬間に、タマキンを切り刻む。」
「おい、ポルナレフ…。彼女の前で下品だぞ。」
「あ、すまん。」
「出しますよ。」
「あ、ああ。」
ポルナレフと花京院がそれぞれのスタンドを出して構えた。
そして花梨が手鏡をベットの上に置いて、マン・イン・ザ・ミラーを解いた。
そして飛び出してきたエボニーデビルを、二人が同時に攻撃し、破壊した。
『グゲゲ…。』
だがまだ息はあった。
「おい、デーボとか言ったな? お前、両手が右手の男を知っているか? 知っているなら、教えな、名前とスタンドを!」
『…馬鹿か? スタンドを見せるときは、相手が死ぬか自分が死ぬ時だぜ…。』
「そーかよ…。花梨、顔を背けてな。」
「はい。」
花梨が顔を背けた直後、ポルナレフがエボニーデビルにトドメを刺した。
そしてその後、別の階のトイレに本体であるデーボという男の惨殺死体が見つかり、あとポルナレフの部屋でボーイが死んでいたことから警察に捕まりかけたが、ジョセフが金を積んだり、SPW財団を利用して保釈してもらったのだった。
エボニーデビルの暗殺は、正直非効率的に思えてくる……。あの人達見てると。(※5部の暗殺チーム)
まあ、この頃は、まだそこまでスタンドが多種多様化してなかったからなぁ。贅沢か。
花梨は、幽霊関係で夢遊病をたまに併発します。たぶん、デーボに殺された人の霊が導いたかも。
あと、花京院、花梨に対して、なにかフラグが…?