東方花梨 IN 3部(パラレルワールド)   作:蜜柑ブタ

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デス13編。


オリジナル展開です。


どうしても、花梨にデス13が勝てるビジョンが出なかった……。


DEATH

 ジョースター一行を殺す上で一番の障害になるのは、花梨という女だ。

 

 マニッシュボーイこと、赤ん坊は、そう考える。

 

 マニッシュボーイは、生まれながらに大人顔負けの発達した頭脳を持っていた。

 

 生まれながらのスタンド使いで、しかも犬歯が鋭く、そのため不気味がられた。

 

 自分を捨てた両親のことなどもう記憶に無いし、思い出す気は無い。

 

 自分を拾ってくれたDIOからの報酬金でこれからの人生計画を立てること、それが彼の目的だった。

 

 死神の暗示。

 

 その名も、デス13(サーティーン)。

 

 夢という精神が無防備になる状態をスタンドで包み、夢の世界で殺した者を現実でも死なせる能力。さらに恐ろしいのは、このスタンドの夢から覚めると、特定の条件を持っていない限り目を覚ますと夢のことを忘れる。つまりデス13の存在を知る術は無い。

 

 特定の条件とは、スタンド使いがスタンドを出した状態で眠ることだ。そうなると夢の世界にスタンドを持ち込まれてしまい、夢から覚めても記憶を保持してしまう。それが唯一の弱点であった。

 

 だがそれは自分がよく分かっていることだ。それを考慮した上で策を巡らせ、夢の世界へ誘って殺すのだ。

 

 まずは、花梨という女からだ。

 

 情報では、あの女が一番の脅威だと聞いている。なら、早々に排除すべきだろう。

 

 夢を通じて暗示を掛けた人間を利用し、ヤプリーンという村まで来た。

 

 一晩、過ごすことになったジョースター一行の夢に潜入するには好機だ。

 

 早速と、マニッシュボーイは、デス13を使って花梨の夢に潜入する。

 

 

『ラリホ~。……?』

 

 

 夢の世界に潜入した瞬間、デス13は、訝しんだ。

 自分が創り出すよう設定した世界観は、遊園地だったはずだ。だが、どうだ? ここは……、黒い…黒い、どこまでも暗闇しか無い暗闇だった。

 しまった!っとデス13は、慌てた。

 そういえば、情報では、花梨は、死んだスタンド使いのスタンドを使うことが出来ると聞いている。

 つまり、常時スタンドが発動状態と考えられた。

 

 

 シクシクシク…

 

 

 どこからか女のすすり泣く声が聞こえた。

 その音が気になって振り返ると、そこにはさっきまでなかった、大きな門のような物があった。

 門と言っても、扉のような…、表面の左側に天使のような翼を持つ女、右側に悪魔のような翼を持つ男性的な異形が掘られた赤黒い鉄板?

 

 

 シクシクシク…

 

 

 泣き声は、扉の向こうから聞こえていた。

『ここに…いるのか~?』

 女の泣き声が花梨と仮定したデス13は、このチャンスを逃すわけにいかないと大鎌を握りしめ、門に近づいた。

 片手を鎌から手放し、門を押す。だがびくともしない。

『か、固い…。』

 両手を使って押してもまったく動く気配が無い。

 こ~りゃ、参ったな~っと考えていると。

 カッと天使と悪魔の掘られた部位の目が輝き、それぞれ白い色の天使と、黒い悪魔が門から上半身を出して飛び出してきて、デス13の左腕、右腕とそれぞれが噛みついた。

『ぎゃああああああああああ!?』

 いきなりのことにデス13は、悲鳴を上げた。

 ギリギリ、メキメキと天使と悪魔の歯が食い込む。

『イダイダイイダイ! やめて、やめろ!』

 懸命にデス13は、天使と悪魔を振り払おうと暴れる。

 

 

 そこに…いるのは、ダレ?

 

 

 すすり泣く声が不意に消え、代わりに不気味な響きを持つ女の声が門の向こうから聞こえた。

 すると天使と悪魔が口を離した。

『ひぃ…、痛い…痛いよぉ…。早く、早く逃げないと…!』

 そう思って夢から脱出しようとすると、ゴンッと見えない壁のようなモノが背中にぶつかった。あとついでに頭もぶつけた。

『っ~~~!』

 頭と背中を押さえて悶えると、何かイヤな気配を感じて、門を見た。見てしまった。

 天使と悪魔の口や目などから、ドロドロと、赤黒いような泥が吐き出されていた。

 それは、門の下の方に溜まり、やがてムクリッと形を持って起き上がり……。

『あっ…、あぁ…、うっ…!』

 デス13は、いや、マニッシュボーイは、後悔した。見てしまったことを。

 

 

 これは。

 

 絶対に。

 

 見ては。

 

 いけないモノ。

 

 

 それを理解したときには、マニッシュボーイの精神は砕けていた。

 

 

 

 

 

 

 その翌朝。

 ヤプリーンの村に、身寄りの無い赤ん坊が捨てられているのが見つかった。

 なぜか両腕に噛み跡のような傷が出来ており、泣いていた。

 すぐに村の医師に診せ、傷は手当てされたが、両親が見つからず、その後子供のいない夫婦に拾われ、育てられることになったのだった。

 ……ただの赤ん坊として。

 

 

 




門については、後々に…伏線となる予定。


マニッシュボーイは、精神崩壊してただの赤ん坊になりましたとさ。

彼が見たのは、たぶん、SAN値チェックがいるヤバいモノだと…思われる。(クトゥルフ的な)


ミナミの時は、死体も残らず花にされたので、どっちが幸せか……?


とりあえず、無事にセスナで移動するか。それとも、7人目のスタンド使いのように虹村の父親らしき人物を出すか……。
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