東方花梨 IN 3部(パラレルワールド)   作:蜜柑ブタ

3 / 39
花梨が、東方家のご先祖様の幽霊から、この世界がパラレルワールドだと理解する。


最後の方は、承太郎視点。


過去は過去でも、パラレルワールド

 

「失礼しました。」

「てめー、見かけによらずうっかりか?」

 

 花梨、土下座中。

 

 ジョセフ、日本での浮気がバレて、目の前に立っている承太郎の前で正座中。足が痺れてプルプルしている。

 

「しかし…、ジョースターさんの浮気はともかく…、孫娘とは…。つまり君は未来から来たということかい?」

「そういうことですね。でも……。」

「でも?」

「………違うかもしれません。」

「違う? どういうことだ?」

「そろそろ…。あっ、帰ってきた。」

 庭の庭園へのふすまが開かれていて、そこへフワフワと白い炎のような、カラスほどの大きさの鳥が入って来た。

 起き上がった花梨は、起き上がり、手を伸ばして鳥を迎える。

「!?」

 承太郎達が驚きで目を見開いた。

 というのも、鳥の驚いたのではない。鳥の後ろからフヨ~ンと着いてきた白い人型のような、半透明なのっぺらぼうに驚いたのだ。

 承太郎達の視線を気にせず、花梨は、腕に鳥を止まらせた状態で、半透明ののっぺらぼうに話しかけていた。

「おい…。」

 話を終えると、のっぺらぼうは消えた。

「やっぱり…、違う。」

「はあ?」

 花梨は、顔を承太郎達に向けた。

 そして。

 

「この世界は…、過去は過去でも、パラレルワールドみたいです。」

 

 なんかぶっとんだことを言った。

「ぱ、パラレルワールド? なぜ、そう言いきれるのかね?」

「この“ヒト”から聞きました。」

「………………ひと?」

「そこにさっきまでいた半透明ののっぺらぼうか?」

「はい。東方家のご先祖様の幽霊さんです。」

「ゆうれい!?」

「スタンドじゃないのか?」

「私、幽霊さんとお話が出来ます。この子(鳥)が、連れてきてくれるんです。」

「お前のスタンドは、どうなってるんだ? あの妙ちくりんなラジオのスピーカーみたいな目の奴じゃないのか?」

「あのスタンドも“オトモダチ”です。死んだ方から借りたものですから。」

「借りる?」

「はい。それが私の力です。死んだ方……、そしてもう一つは、生きているスタンド使いの方と長く接して、そのスタンドをコピーしてお借りすることです。」

「なんと…!」

 アヴドゥルが驚いていた。

「先ほど、東方家のご先祖様から聞きました。私の伯父にあたる、東方のお子さんは、一人っ子で、私の母はいないと……。」

「だからパラレルワールドだと?」

「私から見れば、そういうことになります。」

「……君の母親が存在しない、と?」

「私の母は、東方朋子の双子の子でした。」

「そうか…。」

 そう言われるとなんとも複雑な気になる。自分の親にあたる人物が存在しない世界……。つまり自分が生まれてはこないというもしもの世界なのだから。

「花梨…って言ったか? お前は、これからどうする?」

「元の世界に…帰りたいと思います…。でも…。」

「帰り方が分からない…か。」

「はい。」

 花梨は頷いた。

「そもそも、お前はどうやってこの世界へ来た?」

「分かりません。ただ…知らないスタンドがうろついていて、ソレでつい…。」

「うっかりか…。」

「はい。」

「お前…、馬鹿だぜ。」

「友人からはよく言われます。」

 花梨は、そう答えながら友人・野乃佳のことを思い出した。

 その時。

「あっ。」

「?」

「今…いた。」

 花梨は、庭先を指差す。承太郎達も見たがそこにはスタンドはいなかった。

「…どんなスタンドだ?」

「ケンタウロスのような……、変わったスタンドです。」

「そいつを見つけりゃ帰れるかもしれねーか?」

「たぶん。」

「だったら、ソイツの本体を見つけりゃいい。スタンドってのは、本体がいるんだろ?」

「あ、ああ。その通りだが。」

「たぶん、それは無理です。」

「なぜ?」

「あのスタンド…、本体がもう死んでいますから。」

「分かるのか?」

「はい。」

「……そいつは困ったことだな。」

「とても、困ってます。」

「あの………、わし、いつまで正座……。」

「浮気ジジイは黙ってろ。」

「はい…。」

 

 

 そんなこんなであったが…、花梨はひとまず空条家でお世話になることになった。(ホリィ案)

 温和で、深くは考えないらしいホリィは、パラレルワールドの姪っ子とはいえ、可愛い可愛いっと花梨に笑って言っていた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 side:承太郎

 

 

 

 

 パラレルワールドのジョースター家の親戚?

 とんだ乱入者であった。

 

 美しい女だった。

 特に目が印象的だ。

 澄んだ、青い目…。だが、どこかで見覚えがある印象があるとは思ったが……、まさかジジイの浮気で出来た子の子だったとはな。

 それもパラレルワールドの…。

 信じがたい事実だが、なぜか信じる気になれたのは、パラレルワールドとはいえ、同じ血が流れているからか?

 

 足が痺れに痺れて悶絶しているジジイを放っておいて、縁側に行くと、その問題の女である花梨が縁側に座ってやがった。

 ぼんやりと…なのか、どこか憂いを感じさせる横顔が美しい。

 憂いるのも無理もないだろうがな。いきなり余所の世界に飛ばされ、知っているようで知らない同じ人間のいる場所にいるのだから。

 ひとまずソッとしておいてやろう…、そうでなければ、考えもまとまらないだろうから。

 すると、花梨は、ポツリッと小さく。

 

「……お腹すいたなぁ…。」

 

 ……前言撤回。

 コイツ、図太く、馬鹿で暢気な女だ。

 とりあえず、台所にいるお袋には、腹が減ってるっとだけ伝えておいた。

 

 

 




花梨ちゃんは、精神的に図太いっという設定追加。
まあ、霊感少女だし。


本当は、アゲパン…っとか、好きな物食べたいみたいに呟かせるつもりでしたが、好きな物が思い付かなかった。


次回辺りで、旅立ちかな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。