東方花梨 IN 3部(パラレルワールド)   作:蜜柑ブタ

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バステト女神編。


オリジナル展開。


ジョセフとくっついた状態になったのは、アヴドゥルではなく?


あと、最後にマライヤは……。


磁石の恐怖!?

「…どうします?」

「いや…、どーもこーも…。」

 ピッタリとほっぺたと、花梨は左側、ジョセフは右側をお互いにくっつけた状態でしゃがんでいた。

 

「花梨ちゃーん? どこだい?」

 

「……咄嗟に隠れちゃった。」

「こんな状態見られたら、わし、花京院にしばかれる!」

 物陰で二人は隠れた状態でそう話し合っていた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 時は遡る。

 

 一行は、エドフから船を使ってさらに北上し、ルクソールへ。

 ホテルへ行く前に最寄りのオープンカフェで一服していた時、ジョセフの義手がおかしいと言っていた。

 あと2日あればカイロにつけるが、全員疲労が溜まっているので、ルクソールで休息してから行くというのはどうだろうかとアヴドゥルが提案。花梨の能力でなら傷は治せるが、疲労感までは治せないのだ。なにより花梨にかかっている負担も大きい。

「だいじょうぶかい、花梨ちゃん?」

「だいじょうぶです。」

「嘘をつけ。顔色が悪いぜ。…まだ気に病んでいるのか?」

「……そのこともですが…、最近夢見が悪くって…。」

「ゆめ?」

「どんな夢を?」

「……。」

「私は、本業は占い師だ。私で良ければ相談に乗るが? ここで聞かれるのが嫌なら、ホテルで…。」

「……赤黒い…夢…。」

「あかぐろい?」

「最初は、寒くて、黒くて、暗い、泥の夢でした。それが最近になって、どんどん赤みが増して……、よく見たら泥の中に今まで倒してきたスタンド使いの死体が浮いているんです。」

「…それは奇妙だな。」

「泥…?」

 承太郎が小さく呟き顔をしかめた。

「情けないです…。旅を進めていくごとにどんどん夢が悪くなっていく気がして……。」

「そんなことはないさ。誰だって怖い夢を見れば憂鬱にもなる。」

「…夢の意味が分かるか?」

「夢占いは、私の本職ではないが……、おそらく君のスタンドと関係がある可能性が高い。」

「私のスタンド…。」

「一度…、君自身、心身共に聖なる儀式をもって浄化する必要があるかもしれないな。身に溜まった穢れを払う意味で。君のスタンドは、死者を取り込む。そのため負の要素をため込みやすいだろう。」

「ため込む……。あれは、私が…、あの人達を…。」

「花梨ちゃん! 一旦ホテルに行きましょう!」

 気分が急激に悪くなったのか、ふらつく花梨を花京院が支え、そう言った。

 お茶代を払い、一行が移動する際に、トンカチがジョセフに飛んでくるなどしたが、ポルナレフが止めて事なきを得たのだった。

 

 その翌朝、ジョセフは、アヴドゥルとの同室で目を覚ましたがなぜかベットの上で足が本来頭がある場所にあり、足がある方に頭があった。つまり180度回転していたのだ。

 そこからは、大変だった、部屋の中の椅子が体にくっついてくる、廊下ですれ違った女性客のスカートの金属が引っ付いて変態と言われ叩かれる、フォーク、ナイフが飛んできて刺さる。

 そうなってジョセフは自分の身に起こった異変を理解した。

 体が磁石となっているのだ。

 ジョセフは大急ぎで、承太郎達と合流すべく走った…、が、エスカレーターに乗ってしまい、足がエスカレーターに引っ付いてしまう。

 すると前に乗っている赤い頭巾を被った女性の体から離れたチェーンがジョセフに引っ付き絡まった。チェーンの一部がエスカレーターに引きずり込まれ、ジョセフが倒れる。

 慌てたジョセフは、助けを求めるが、前にいる女性は……。

「ウフフフフフフ…、ごゆっくり、ジョセフ・ジョースター。」

 そう言い残して去って行ったため、ジョセフはその女性こそがこの現象の原因…つまりスタンド使いであると見抜いた。しかし、そうこうしているとチェーンがどんどんエスカレーターに引きずり込まれ、さらに体もエスカレーターに張り付き引きずり込まれようとしていた。日本のように自動の安全装置がないため、スイッチを押すしかないが、ハーミットパープルでスイッチを探すも、見つからず大騒ぎ。

 ジョセフがこのまま引きずり込まれて死ぬ~っと騒いでいると、花梨が声を掛けた。

「だいじょうぶですか?」

「もうダメじゃアアアアアア! 首が、首が千切れる~~~!」

「ジョースターさん。エスカレーターは、止まりましたよ?」

「! お…、オホーン、オホンホン! 異常なーし、エスカレーターに異常なーし!!」

「?」

 そう言いながら集まってきたホテルの客達から花梨を引っ張って逃げるジョセフ。

「どうしました?」

「やられたんじゃ! わしの体が今! 磁石と同じになっておるんじゃ!」

「えっ? スタンド使いが?」

「そうじゃ! 足がグンバツな赤ずきんを被った女…、あっ!!」

「あそこ…。」

「追うぞ!」

「えっ?」

「せめて顔を見るんじゃ! 磁石の力が強くなっておる! 承太郎達を呼びに行っている暇はない!」

「はい。」

 そうして赤ずきんを被っているという特徴を頼りに追うが、その後は女子トイレの中に逃げられたり、花梨まで磁石の力でやられて磁石化していたりとてんやわんや。

 そしてお互いの磁石の力で引っ付いてしまい、冒頭に戻る。

 

「とにかくこの状態だと動きにくいです。」

「そうじゃな。今、わしらの体が磁石となっているということは、頭と足がN極とS極になっておるはず…、ならば、徐々に下に移動すれば…。」

「弾かれる。」

「……。」

「どうしました?」

「う、うむ…。パラレルワールドの孫娘とはいえ、お若いレディの花梨の体を伝うのはさすがに気が引けるというか…。」

「私は気にしませんよ。」

「そうじゃ! 花梨、お前は、まだ磁石の力が弱いんじゃ、お前が下の方へ!」

「はい。」

「……お前は、淡々としとるの~。わしゃ心配じゃぞ。」

「じゃあ、行きまーす。」

「うむ…。」

 

「ジョースターさん……。」

 

「はうっ!?」

「あっ、花京院さん。」

 地の底から聞こえるような低い殺意のこもった声にビクーンとなるジョセフと、首を動かして花京院だと気づいた花梨。なお、花梨は、すでにジョセフの下半身の…ズボンの上まで頭が移動していた。

「って、花京院、承太郎!? まさか…? お前達も…?」

「ああ…。」

 ジョセフが恐る恐る見ると、承太郎と花京院もくっついた状態になっていた。

 するとそこへ。

「いてぇいてぇ! もっとゆっくり動けアヴドゥル!」

「お前が気をつけろ、ポルナレフ!」

「お前らもかーーー!?」

 アヴドゥルもポルナレフもやられたらしい。

「ん? な、なんか、お前達の方に引きずられ…! しまった、わしの磁石の力が一段と強まって…!!」

「踏ん張ってくれ、承太郎!」

「やっている。だが……。」

「ポルナレフ、下がるぞ! このままでは…!」

「分かってるけど足が…引きずられ…、あっ。」

 フッと一瞬力を抜いた瞬間、ジョセフに向かって全員が引っ張られて引っ付いてしまった。

「しまったーーーーー!!」

 ジョセフを芯にして、イギーを抜く全員が引っ付きもっつき。

「どーすんだよ、コレ!?」

「知るか。」

「花梨ちゃん…だいじょうぶかい? ジョースターさんに変なことされてないよね?」

「はい…。」

「こりゃ、花京院! やっぱりわしを疑ってたな!?」

「いい歳して、若い方と浮気した人なんですから、疑いますよ。」

「ぐぅ…。」

「そりゃ仕方ねーな。」

「このスケベジジイが…。」

「お前達! それどころじゃないんだぞ! 早く離れなくては、磁石の力で全員潰れ死ぬ!」

「ウゴゴゴ! あまり暴れるなお前達! わしが潰れる~~!」

「ぎゃあああ! スティール製品が飛んできたーーー!」

 

「ホホホ…、そのまま全員で潰れ合って死ぬか…、金属製品で潰れ死ぬか…、見ててあげるわ。」

 

「き、貴様!!」

「冥土の土産に教えてあげる。私の名は、マライヤ。スタンドは、バステト女神(じょしん)よ。離れすぎると磁石が消えるし、近すぎても私自身の攻撃力がないから負けるわ。つかず離れず戦うのが私のスタイルなの。」

「……あの皆さん…、手段が無いわけじゃないです…。ただ…、ちょっと構えておいてください。」

「?」

「ああ…、いつでもいいぜ。」

「あら? 何かするつもり? 私のバステト女神は、すでにお前達の力を越えているわよ? 磁石は、どんどん強くなる。」

「そう…ですか……。なら、フルパワーで行きます。」

「?」

「………『メタリカ』!!」

 次の瞬間、バーンッ!と引っ付いてて集まっていたスティール製品が吹っ飛んだ。

「グゲッ!」

 あまりの速度に回避できなかったマライヤに製品が当たって倒れた。

「『メタリカ』は、…磁力を操るスタンド! 私の精神力がもつ…うちに…。」

「よくやった!」

 全員四方八方に吹っ飛んでいたが、すぐに戻って来た。

「よっしゃ、追い詰めた…って、もう再起不能かよ。拍子抜けするぜ。」

「かなりの速度で当たったようじゃな。顔の骨だけじゃなく、他の骨も一本や二本じゃすまんじゃろうて。」

「どうする? 放っておくか?」

「そうじゃ、この女がDIOの居場所を…。」

 

 

 ズキューン

 

 

 直後、銃声音がして、倒れているマライヤの頭が撃ち抜かれた。

「なにーーーー!?」

「馬鹿な!」

「しまった…!! なんてことじゃ……。」

 何者かに狙撃されて死んだマライヤ。

「……。」

「花梨?」

「……『どうして、DIO様…?』って言ってます。」

「そうか…、何も知らないのか。」

「しかし…、分からねぇな…、まるでわざと死ぬように差し向けているとしか思えねぇ。」

「どういうことじゃ?」

「アヌビス神が言ってただろ? 花梨にわざと部下を差し向けて、死んだ魂を喰わせているとな。」

「……花梨、心当たりは?」

 全員の視線が花梨に集まる。だが花梨は首を横に振った。

「そうか……。…分からん! DIOめ、いったいなにが目的なのじゃ!?」

 ジョセフが近くの瓦礫の壁を殴った。

「……ぅ…。」

「花梨ちゃん!」

 頭を手で押さえ、ふらついた花梨を花京院が支えた。

 

 

 マライヤの死を引きずりながらも、一行はいったんホテルに帰ることにしたのだった。

 

 

 

 

 




原作では、入院で済んだマライヤだけど、このネタでは……。


そして狙撃したのは、一応6部で徐倫をハメた奴ってことにしています。


本当は、ワチャワチャパニックギャグを目指したかったが、技量が無かった!!


次回は、セト神だけど、オリジナル展開にします。
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