とある暗部の上条当麻   作:蒼山龍一

15 / 15
火蓋は切られた

火蓋が切れたという表現がある。これは安全装置が外れている状態が語源なので、いつもの麦野のような状態だ。

ならば、火蓋が切って落とされたは? 答えは今の麦野である。

謎の人物(上条)からのメールによりイラついている彼女は、キチガイから破壊神へと進化した。

――なお、学園都市暗部の人間はキチガイか、イカれてるか、壊れたか、のいずれかである。

表向きは落ち着いて見えても、少しのことで爆発するだろう。

そんな麦野の不機嫌を読み取らず、侵入者の足音が聞こえたとき、先程のメールも合わさってフレンダはやたら上機嫌になった。

(キタキタキタぁー! さっきのこともあるけど、結局日頃の行いな訳よ!!)

しかし喜びも束の間、目の前を緑色の光線が掠める。当たらなかっただけ運が良い。その光線は人がいようと、機械があろうと関係無く真っ直ぐに、全てを破壊しながら、正確にターゲットに向かって飛んでいく。

「あっぶない、麦野はいったい何を考えている訳よ!?」

フレンダの問いに答える人物がいるわけも無く、ただ無情に壁が破壊された。

 

『原子崩しが暴れているようだが、大丈夫なのかい?』

研究所から少し離れた空き地にて、戦闘要員で無いため、情報の整理や管理、収集を行っていた木山から連絡が入る。

「問題無い。それより介旅の能力を強化する方法は無いのか?」

質問にサラッと答え、すぐさま質問をする。

『幻想御手』は演算能力を擬似的に向上させるものであり、限界を取っ払う訳では無い。ならばなんとかすれば、介旅の能力を爆弾として使うことも可能である。

『いや、今のところは無い。……いや、リスクが大きくて良いのならあるが?』

「ならいい。引き続き頼む」

そう言って上条は連絡を切った。

ここは戦場であり、相手に容赦は要らない。

上条達『ドラゴン』のメンバーに課せられた任務は、建前はともかく、実際は御坂麦野両名が生きていればそれで構わない。

ならば目の前で戦っている少女達をどうするか。

答えは両者とも倒し、麦野がエンカウントする前に御坂を持って逃げ出すこと。

そのあとは公園にでも転がして、適当なメモを残せば充分だろう。

「リーダー、どうするんですか?」

「戦闘を止める。操祈は麦野以外の『アイテム』メンバーを食い止めろ。アイツはもう遅いし、第四位とまともにやったら死ぬぞ。第三位と違って良心は残ってないからな」

「言われなくてもそんなことしないわよぉ」

上条は御坂に、介旅はもう一人の少女に、食蜂は研究所のより奥に向かって歩き出した。




『ドラゴン』メンバーの×武器、○防具、△道具などの詳細

上条当麻(E.ツンツンじゃ無い髪型)
×拳銃 ×凄いナイフ ×発条包帯 ×外装代脳 ○幻想殺し ○防弾チョッキ ○対爆ブーツ(足首可動) △盗聴機 △通信機

食蜂操祈(E.私服)
×拳銃 ×心理掌握 ×外装代脳 ×硬質リモコン △通信機

介旅初矢(E.コンタクトレンズ)
×拳銃 ×爆弾 ×量子変速(役たたず) ○対爆スーツ △通信機

木山春生(E.ラフな格好、伊達眼鏡)
×拳銃 △高性能パソコン △通信機

非正規『デビル』メンバー
×拳銃 ×キャパシティダウン ×金属バット ×その他凶器多数 ×鍛え抜いた屈強な肉体
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。