とある暗部の上条当麻   作:蒼山龍一

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登場人物紹介

風紀委員
初春飾利……花飾りを頭につけた風紀委員。柵川中学校の一年生。低能力の『常温保存』。

???小学校
女の子……上条と一緒に行動していた子。モブ。


第一章 虚空爆破・幻想御手
セブンスミストにて


食蜂から情報を貰った上条は大型のデパート、セブンスミストにやって来た。

情報を簡易にまとめると、

 

量子変速(シンクロトロン)という能力であること

幻想御手(レベルアッパー)』というものは噂ではなく存在する

前述の二つにより、犯人が一人にしぼれない

ぬいぐるみが爆弾のことが多い

人が多いところでよく起きる

風紀委員(ジャッジメント)が何人も怪我をしている

 

という物だ。人が多いところ、という情報をもとにここへやって来た。

 

さて、いま上条は女の子と一緒に洋服売場にいる。困っていたようなので、つい声をかけてしまった。

自分にこんな優しさ、またはあまえが残っていたことに上条は驚くが、すぐに思考をもとに戻す。

「おにいちゃーん。このおようふくにあう?」

が、すぐに女の子に声をかけられた。洋服を持ってニコニコと微笑んでいる。

「ああ、似合うと思うよ」

嘘は言わない。意地悪もしない。が、こんなところで遊んでいる場合ではない。その結果上条はこの子と別行動することにした。

「どうしたの?」

「いや、俺も見たいものがあってね。二十分ぐらい見てきていいかな?」

「あ……。そうだよね、おにいちゃん。ごめんね」

「構わないよ。行ってくる」

そう言って上条は駆け出した。店員に注意されたのは別の話である。

 

しばらくして、突然放送が流れる。

『この店が虚空爆破事件の標的にされたとの、情報が入りました。お客様は避難を、店員は誘導をお願いします』

ビンゴ。上条は人の流れに逆らって走る。風紀委員や警備員(アンチスキル)に注意された気がしたが気にしない。

こっちは仕事でやっているのだし、対異能なら自分に勝てる者はいないと自負している。

到着。さっきの女の子が花飾りを頭につけた風紀委員にぬいぐるみを渡している。

上条当麻は全力で走る。そのままの勢いでタックルし、女の子と風紀委員を押し倒す。

「「きゃあ!」」

体を捻り、右手を前に出す。これでは自分を含め、三人しか守れない。上条は大声で叫ぶ。

「ふせろ!!」

直後、ぬいぐるみが爆発した。

 

「大丈夫か?」

上条は問いかける。というより、無事じゃないと困る。情報を聞き出すためにも。

「だいじょうぶだよ」

「私は大丈夫です。助かりました」

上条は安心し、ほっと息を吐く。回りを見回すと、右手の効果範囲の外は黒こげになっていた。

これは酷いとは思うが、仕事の範囲外だ。

上条は女の子に問いかける。

「なあ、あのぬいぐるみは誰から渡されたんだ?」

「あの、そういう事は風紀委員が……」

「俺にも責任があるんだよ。この子の事をしっかり見ておけばよかったのに」

適当な理由をこじつけ、風紀委員をいなす。そしてもう一度、

「あのぬいぐるみは誰から渡されたんだ?」

「めがねをかけた、おにいちゃんだよ」

上条の頭の中で情報が繋がる。

量子変速、男、眼鏡。異能力者(レベル2)の介旅初矢だ。

「よし、わかったありがとう」

上条はそう言って走り出そうとしたが、風紀委員に呼び止められる。

「待ってください」

「なんだ?」

「その……、私は初春飾利といいます。今度お礼をしたいので、名前を教えてくれませんか?」

上条は裏の人間だ。風紀委員に素性を調べられると困る。その結果、偽名を名乗った。

「竜神闘希だ」

そう言い残し、上条は走り出した。




竜神闘希という偽名は、母方の名字『竜神』に名前は『とう』+ α で考えました。

食蜂さんをだせなかった……orz
幻想御手になればだせるから安心してください。
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