上条はサングラスを取りだし、素早くかける。表の人間、とくに風紀委員や警備員に顔を見られるのは厄介だから。
さっきの風紀委員――初春といったか、のように助ける場合は構わない。だが、裏の仕事――法律違反――をするときはヤバイ。
「これは私たち風紀委員や警備員の仕事ですの。一般人の方はすぐに立ち去るようにお願いしますわ」
上条は一般人ではない。だから立ち去らない。
介旅は腰が抜けて逃げられない。
御坂はそもそも声が届いていない。
「虚空爆破事件の現行犯として、あなたを逮捕します!」
風紀委員、白井黒子の声が響き渡る。が、誰も動こうとしない。
白井としては不可解きわまりない。御坂はおろか、一般人の男すら動こうとしない。
最初に動いたのは上条。いや、体は動かさないが。
(仕方ない、時短しよう。……『
上条の脳と外装代脳がつながる。が、他人の脳波と同調させるのは結構な負荷がかかる。
(関係のない野次馬の意識を反らせろ。一人残らず。……逆流停止)
ザッと周囲の人間が一人残らず散開する。
白井はその現象を見て驚き、反射的に聞いてしまった。
「なっ!? まさか貴方の能力で!?」
上条は簡単に答える。
「そういうことだ。俺はお前と違って金を貰ってやっているんだ。できたら引き上げてくれないか?」
「それはできませんの。立ち去らなければ、職務妨害で拘束しますわよ」
もう仕方がない。
「やれるもんならやってみろ」
上条が突っ込む。
白井がテレポートするが、上条は第六感だけで完璧に避ける。
「そんな素人の攻撃が効くわけないだろ」
上条が振り返り拳を叩き込む。
バキッと鈍い音がした。その音で御坂は覚醒する。
「はっ……な!? お前、私の後輩に手を出すなあぁぁぁ!」
電撃が迫るも、難なく打ち消し、御坂の延髄に手刀をいれる。
二人はもう動けない。
上条は腰を介旅をつかみ、路地裏にきえた。
「お前は僕をどうするつもりなんだ!? お前も金か? それともストレス発散か?」
介旅は怯えている。強い人間 = 暴力的といったイメージしかないのだろう。
上条は口を開く。
「まあ、先に聞くが、お前は表の世界で普通に生きることはもうできない。それはわかるな?」
「わかっているさ。不良に殴られ、風紀委員すら助けてくれないのが普通ならな」
予想以上だった。上条は自分以外にも不幸な人間がいたことを悲しく思い、同時に嬉しく思う。
上条はこの少年、いや自分より年上なので男を助けようと思った。
「だったら、裏に来ないか? お前の能力は威力は高いし歓迎するぞ」
介旅は問う。
「そこでは俺を認めてくれるのか?」
「当たり前だ。俺はお前を仲間として迎え入れよう。ただし、一回入ったら戻れないぞ?」
「虚空爆破を起こしたときから覚悟はできてるさ」
上条は笑う。不気味に、それでいて楽しそうに。
「ようこそ、暗部組織『デビル』へ。我々は介旅初矢を歓迎する」
介旅さん暗部堕ちです。こんな感じで仲間をたまに増やしていきます。
暗部組織の説明
『ドラゴン』
リーダー、上条当麻・役割、プランのための調整や工作・共通点、学園都市の弱味を握る者
『デビル』
リーダー、上条当麻・役割、『ドラゴン』の下部組織・共通点、表世界に絶望した者・(元ネタ、ドラゴンはルシファーを表すことから)
『猟犬部隊』
リーダー、木原数多・役割、邪魔な人間を殺す・共通点、人間のクズ
『グループ』
リーダー、不在・役割、表沙汰にできない事件の処理・共通点、学園都市に弱味を握られた者
『スクール』
リーダー、垣根帝督・役割、不明・共通点、学園都市に反撃する者
『アイテム』
リーダー、麦野沈利・役割、裏の監視や制御・共通点、闇に居場所を見いだす者
『メンバー』
リーダー、『博士』・役割、不明
『ブロック』
リーダー、佐久辰彦・役割、学園都市と外部機関の関係の監視
『迎電部隊』
リーダー、不明・役割、情報の外部流出防止
『フェアリー』
リーダー、雲川芹亜・役割、『ドラゴン』を表に引き戻す・(元ネタ、ポケモンの相性)
『キューブ』
リーダー、未定・役割、未定・(元ネタ、ブロックもあるんだからいいじゃん)
『エクセル』
リーダー、未定・役割、裏世界の情報の収集や整理・(元ネタ、パソコンのエクセル)
『クラウド』
リーダー、未定・役割、研究対象の拉致・(元ネタ、雲隠れ)
すみません。説明をしすぎました。オリジナルは出すか不明ですか念のため。