???高等学校
鋼盾掬彦……モブ。デブ。無能力者。キノコ頭。色々残念な人。
柵川中学校
佐天涙子……無能力者。特技はスカートめくり。天使(可愛くて優しい)。
介旅初矢を仲間にすることで虚空爆破事件は解決した。本来ならアレイスターに連絡をいれるところなのだろうが、上条は好奇心が勝った。
食蜂に連絡を入れる。仕事の終了を知らせることと、『幻想御手』の詳細を聞き出すために。
「おい、操祈。仕事は終わった。第四の隠れ家に来い。色々話したいことがある」
『りょうかーい』
食蜂が電話を切ったのを確認すると、上条は介旅に声をかける。
「介旅、お前も来い。隠れ家にいくぞ」
その言葉に介旅は驚きながら答える。
「え?隠れ家に僕のような新入りを入れて良いのか?裏切る可能性は考えないのか?」
「問題ない。隠れ家は山ほどあるし、裏切り者は殺すのが暗部のルールだからな」
その言葉に介旅は寒気すら覚えた。
「紹介しよう。こいつが新入りの介旅初矢だ。んで、こいつが仲間の食蜂操祈」
上条が簡易的に紹介する。そして、話題を切り替える。
「それで、操祈。『幻想御手』の情報はなにか掴めたか?」
「全然駄目ねぇ。しいて言うなら、薬じゃなくて音楽だって事ぐらいかしら」
その言葉を聞き、介旅が発言する。
「『幻想御手』なら僕がいま持っているぞ。確か……うん、ここのサイトでダウンロードしたんだけど……」
介旅は最後言葉をつまらせる。
「どうしたんだ?情報は多い方がいい」
「ああ、いまは、出来ないみたいだ。警備員などに見つかる前に。引き上げてるのかも」
介旅の顔色が悪い事には、二人とも気がつかない。
「つまり、もう情報はないな……」
「ああ、残念、な、がら……」
「ん?おい、どうした?」
「いや、な、んでも。ない。よ……」
そう言って介旅は倒れた。二人は驚く。が、同時に解析する。
「介旅ッ!?」
「ねえ、当麻さん。もしかして『幻想御手』の影響じゃあ……」
「否定は出来ないな。すまない操祈、とりあえずこいつを『
上条は命令する。食蜂はそれに従う。
上条は裏路地に向かって走り出した。
食蜂は『冥土返し』に連絡をいれる。その後、スキルアウト数名を操り、病院に到着した。
さて、裏路地に向かった上条はというと、スキルアウトや暗部の人間から『幻想御手』の情報を聞き漁っていた。
「くっ、全然新しい情報が入ってこない。方法を変えるか?」
そもそも、食蜂が手に入れられなかった情報を、上条が手にいれようというのが、無理ゲーだったのだ。
上条が裏路地を進んでいると、声が聞こえた。
「そんなっ、話が違うじゃないかっ!」
典型的な弱いものいじめ。それだけなら上条は見ただけだろう。
だが、しばらくして別の声が聞こえた。
「もっ、もうやめなさいよ」
決して大きくはない声だった。だが、上条には響いた。
自分が言われたかった言葉、同時に一回も言われたことの無い言葉。
体が勝手に動いていた。それだけのはなし。
(俺も優しさを捨てきれてないんだなぁ……)
上条は脚を進めた。