とある暗部の上条当麻   作:蒼山龍一

6 / 15
登場人物紹介

病院
カエル顔の医者……『冥土返し』の異名をもつ、超凄腕の医者。患者が望むものはできるだけ用意するポリシーがある。


不良により確証を得る

直後、ガァンッと騒音がなる。不良が壁を蹴った音だ。

「今なんつった?」

威嚇するような声。止めに入った少女はそれに怯える。

「ガキが生意気言うじゃねーか。何の力もねぇ非力なヤツに、ゴチャゴチャ指図する権利はねーんだよ」

ポンと不良の肩に手がおかれる。

直後、不良の腰からベキィと人体からしてはいけない音がする。

「グッガァァ!?」

不良はのたうち回る。回りの仲間も驚愕する。

そして、上条は告げる。

「じゃあ、お前らをブッ飛ばせばいいんだな」

その言葉には重みがあった。威圧感があった。寒気すら感じるほどに。

「そうしたら俺はお前らよりも強いことになる。勝ったら言うこと聞いてくれよ?」

上条が突っ込む。不良の内一人がそのまま殴られる。

もう一人が能力を使う。

「くそっ! くたばれ!」

何本もの鉄柱が、上条に向かって飛ぶ。

上条はそれを前に進むことにより、スレスレでかわす。

不良が能力と腕両方を使ってガードをする。が、

「そんなものは意味無いぜ」

上条の右ストレートが脇腹に突き刺さる。

不良は抵抗するが、追撃。

上条が安堵のため息をつく。が、直後、少女の声が聞こえる。

「危ないッ!」

上条は後ろを振り向く。

左肩に、最初に倒したはずの不良の拳が命中する。

「っッ」

上条は体を捻り、なんとかダメージを軽減する。

が、決して零ではない。

「……お前、まだ意識があったのか」

上条はすぐに拳を振るう。

確かに当たったと思った。が、それは空振り。

「どうだ? 俺の能力は?」

上条は自分の頭や目に、右手をあてる。

拳を握り直し、上条は答える。

「偏光能力か……」

「だいたい正解だ」

不良が一歩離れたところから拳を振るう。

上条はそれを避けず、受け止めた。

凡人にはできないことを、いとも簡単にやってのけた上条は、そのまま拳を叩き込む。

不良は今度こそ全員崩れ落ちた。

「大丈夫か?」

そう問いかける。

が、そこにいたのは、いじめられていた少年だけだった。

「あの女の子は?」

「さっき走って逃げていったけど……」

それを聞き、上条は呟く。

「やっぱり、俺を助けてはくれないんだな……」

暫しの沈黙。その後警備員の声が聞こえる。

「君ッ、大丈夫か!」

「別に平気だ」

「能力者に少年が襲われていると、女の子が駆け込んできて……」

上条は自分に光がさした気がした。

「オマエにはワからない。オマエはイけない。から、アハハ大丈夫。ダイジョウブなんだ」

不良がそんなことを言い出した。『幻想御手』の影響だろうか。

「またか……」

「また、とは?」

「ああ、最近能力者が犯罪の後に、こんな感じのことを言うことが多いんだ」

直後、不良が倒れた。

確定。『幻想御手』を使った人間は倒れる。

 

病院にて、食蜂も情報を手に入れた。

「うん? またこの種類の患者かな」

「え、先生それってどういうこと?」

「ああ、最近突然倒れる人間が増えているんだよね」

「それは……」

考察一。『幻想御手』は人体に悪影響を与える。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。