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木山春生……『幻想御手』を拡散した張本人。それにより、多才能力者になっていた。
飛び降りれば当然落ちる。頑張れば無事に着地できるだろうが、難しいし失敗したら命に関わる。
上条は学園都市製の丈夫なナイフを取りだし、柱に突き刺す。
キーと嫌な音がする。少しずつ減速し、最後は結局膝と足首を使い着地する。
「よう、木山春生だな? 今すぐ『幻想御手』の被害者をもとに戻してもらおうか」
上条はそう言う。被害者は数人を除き、上条となんの関係も無いのだが、さらに言うなら仕事でもない。
ならばなぜ? 答えはそうすれば楽しくなりそうな気がしたから。
「どこの誰だか知らないが、一万の脳を統べる私に勝てるかな?」
木山の問いに上条は答える。友達との会話のような気軽さで。
「当たり前だ」
ドンッ、と爆発が起きるが、上条はそれを右手を使いかわす。
爆発の影響で砂が舞い上がり、視界が悪くなる。そこでの不意討ち。
「ッ!」
上条のすぐ左の地面が吹き飛ぶ。
対抗策として、上条は『
ギュン、と音が聞こえるほど加速し、上条は一気に木山に迫る。
「ぅらぁッ!」
上条は左拳を思いっきり振る。右手を攻撃に使うなと言われているから。
しかし、当たる寸前に水により止められる。
そして、腹部に打撃を食らい、弾き飛ばされたあと、左手を凍らされる。
「ガ……ゲフッゲホッ……」
「もう止めにしないか?」
木山が問いかける。
「私はある事情について調べたいだけなんだ。それが終われば全員解放する。誰も犠牲にはしない……」
が、上条はそれに反発する。
「ふざけんなよテメェ……。結局それで、間接的とはいえ、弱いものが沢山傷ついたんだぞ!? それを許せると思うのか?」
真面目な表情はそこで崩れる。上条は笑い、
「それにさ、お前と戦うのは面白そうじゃねぇか」
それを聞き、木山はため息をつく。
そして、語り出す。
「所詮はただのチンピラか……。
学園都市の『能力開発』が、安全で人道的なものだと君は思っているのか? 学園都市は『能力』に関する重大な何かを我々から隠している。教師たちはそれも知らずに、学生の脳を日々『開発』しているんだ。それがどんなに危険な事かわかるか?」
それを聞いても上条の表情は崩れない。上条としては「何を今更」というのが心境である。
そして、こう言い切った。
「わかってはいるがな、その上で俺はお前の邪魔をしているんだ。自分の罪を悔い改めろ!」
上条がそう言った瞬間、木山の攻撃が始まった。
しかし、上条も本気を出す。
(『外装代脳』の全域逆流開始。……周囲一帯の全員の洗脳および読心)
洗脳により、動ける人物すべてが木山に襲いかかる。読心により、全方向から木山を確認できる。
そして、上条自身も『発条包帯』により強化した、異常なまでのスピードで木山に突っ込んだ。
ゴッ、と鈍い音がした。
人為的多重とは、能力以外で多重能力者に見せかけること(自己設定)
上条の場合↓
幻想殺し……上条の右手に宿る力(詳細不明)。『AIM系』
外装代脳……心理掌握の能力を得る。『精神系』
発条包帯……負担は大きいが身体能力が上昇する。『肉体強化系』