ありふれたRTAでラスボス撃破 タンクチャート   作:エチレン

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転勤になったので初投稿です。


ミレディ・ライセン戦~アンカジ公国到着

 ガンダムファイトレディーゴー! なRTA、はーじまーるよー!

 

 今回はライセン大迷宮のボス、ミレディ・ライセンが操る『プライドゴーレム』との戦いが始まったところまででした。今回はその続きから始めていこうと思います。

 

 プライドゴーレムは物理、魔法両方ともに強力な攻撃が多く、さらにダメージを与えても行動が回ってくる毎に少しずつ回復する厄介な性質を備えています。

 まあ、厄介なのは対策せずに戦った場合なのですがね。

 

「それじゃあ騎士くんたち、カモ~ン!」

 

【ゴーレムナイトが現れた!】

 

 戦闘が始まると開幕でゴーレムナイトを3体召喚してきます。そこまで素早くは無いですが、後衛組の防御力がアレなので一発でも通すとヤバいです。ほもくんはすぐに挑発!

 幸いゴーレムナイトは近接物理攻撃しかしてこないので、挑発を切らさなければ盾反撃で勝手に倒れていってくれます。

 

 プライドゴーレムですが、右腕、左腕、胴体の3か所を削り切ればコアが露出して、それを破壊すると勝利になります。まずはやっかいな左腕から破壊しましょう。

 

「受けきれるかな? そ~れっ!」

【プライドゴーレムは棘付き鉄球を射出した!】

 

 左腕のガンダムハンマーでの攻撃ですね。非常に攻撃力が高いですが、単体攻撃です。

 ほもくんであれば余裕で受けきれますが、ユエ姉貴や清水くんに直撃したら10回くらいは氏にます。

 

 清水くんは弱体化させといてください。ゴーレムというだけあって麻痺や毒などの状態異常は入りませんが防御力低下などの能力下降であれば通じますので。

 一応能力効果のデバフに対しても耐性があるので入るかどうかは半々くらいの確率です。入ったらラッキー、くらいに考えておきましょう。

 

「もっと力抜いたらどうだぁ、オイ」

 

 よし、入った! 攻撃力を低下させる魔法である『脱力』によってほもくんの受けが楽になりましたね。とはいえ元のMP消費が50なので、ここでは250消費してしまいますが。

 清水くんのMPは800くらいしかないので普通はそう連発出来ないのですが、ハジメくんの補助効果があればマジックポーションがある限り打ち放題です。

 

 シア姉貴は強化魔法を使った後に最大火力をひたすらぶっ放しましょう。シア姉貴のスキルはライセン大渓谷の影響を受けないので安心! おらっ、『大豪打』!

 

「おりゃああああ!」

 

 流石の火力、一発で左腕のHPが半分くらい消し飛びましたね。

 ユエ姉貴は今回は最上級魔法ではなくて単体用の上級魔法で攻めます。いくらマジックポーションがあると言っても、そもそも威力がライセン大渓谷の特性で半減するので、時間当たりのダメージ効率は最上級と上級でそこまで変わりありません。

 

 今回はシア姉貴がメイン火力なので、むしろ清水くんのデバフ維持にマジックポーションを回した方が効率的です。道具も無限にあるわけじゃないですしね。

 

 後はほもくんが攻撃を引き受けて、範囲攻撃に巻き込まれないように気を付けながら戦うだけです。

 

「これはちょっと痛いよ~! て~い!」

【プライドゴーレムの右手が赤熱化した!】

 

 炎属性の直線範囲物理攻撃ですね。ほもくんの真後ろに後衛キャラを配置すると巻き込まれて蒸発するので、前回でユエ姉貴や清水くんは後ろの左端に配置しておきました。

 

 装備を強化した事もあり、ほもくんのHPは2000くらいしか減ってないですね。現在のHPが14000くらいなので、4000程度までのダメージであれば自動回復で相殺できます。

 

「隙だらけだぜぇ。よそ見してるからこうなるんだよ」

 

 デバフナイスゥ! 防御力低下が入ったのでシア姉貴がさらに輝きますよ!

 

「はいはい、それじゃあお代わりいってみよ~!」

【ゴーレムナイトが現れた!】

 

 ゴーレムナイトは現れた3体全てを倒すと再召喚されます。ウザいと思うかもしれませんが、挑発が切れなければ無害ですし、再召喚に一回分行動を消費してくれるのでむしろうま味行動です。

 

「〝破断〟」

 

 魔力ゴリラのユエ姉貴をもってしても威力半減じゃあまりダメージが出ないですね…。でもそれなりにダメージは出てるので良し! 大体一割ちょっとですかね。

 

「これで終わりですぅ!」

「うわわっ、中々やるねえ~!」

 

 よし、左腕撃破! これで一番痛いガンダムハンマーは封じました!

 右腕は先ほどのヒート・ナックルと薙ぎ払いを、胴体は単体攻撃のブロック飛ばしと重力魔法による攻撃や妨害、破壊された部分の修復を行ってきます。ただし修復してもHPは一割程度での復活になるので、ユエ姉貴の上級魔法でも復活した瞬間に攻撃すれば処理できます。

 

 そうすれば胴体は延々と腕を再生するだけの置物となり果てるので最初に左腕を狙ったわけですね。

 あとは同じようにシア姉貴で右腕を落とすだけです。

 

「もらったああああ!」

 

 はい、右腕撃破です。胴体は修復を優先して行うので、もう攻撃が一生行えない置物が出来上がりました。お前を芸術品にしてやったんだよ!

 

 さて、以前にフロントメンバーとバックメンバーはいつでも入れ替え可能と言いました。その機能をここで使います。

 清水くんの番が回ってきたのでメンバーチェンジでハジメくんと入れ替わります。『攻撃』のコマンドにカーソルを移動して△ボタンを押せば入れ替わるメンバーを選べます。

 

「そんじゃあ後は任せたぜ!」

「分かった、何とかやってみるよ」

 

 これで清水くんがバックメンバーに引っ込んで、清水くんの位置にハジメくんが出現します。それじゃあハジメくんを一番前、ほもくんの横に移動させましょう。胴体だけしか残っていないなら攻撃されないので安心!

 

 ではシア姉貴で攻撃しましょう。最後の一撃くれてやるよオラ!

 

「くっ、このっ! 調子に乗って! これならどうだっ!」

【部屋が激しく振動し始めた!】

 

 胴体を破壊すると、ゴーレムのコアが露出します。原作踏襲でアザンチウム鉱石で守られているのでクッソ堅いです。そしてこのテキストが出ると今回のボスの初見殺しであるフィールド全体に極大ダメージを与える『万物落下』を次の行動で使ってきます。

 

 当然ですが、このまま受けるとほもくんとシア姉貴以外は即氏します。そこで以前話した『城郭』のスキルの出番なわけです。次の行動順までパーティメンバー全員のダメージを引き受ける、いわば全体庇うですね。

 

 全員の受けるダメージを一回分無効にする『要塞』はライセン大渓谷の影響を受けるので、MPが2000必要です。ほもくんのMPじゃ発動すらできませんね…。

 

「ふふっ、お返しだよ~! 見事凌いでくれたまえ~!」

【天から様々な物が降り注いでくる!】

 

 ダメージはほもくんがダイソンするので全員ノーダメです。そしてほもくんの行動順が来たので城郭が解除されてダメージが入ります。

 

 ……20万ダメージで草。ほもくんが10人以上氏んでますね。でも食いしばりがあるから安心!

 

【技能『起死回生』が発動した!】

 

 例え一億ダメージを喰らってもこれがある限り、ほもくんはどんな攻撃でも一回は耐えれます。

 そしてハジメくんの行動順です。たった300ぽっちしかないMPですが、ギリギリ使えるスキルがあるのでそれで仕事をしてもらいます。

 

「錬成っ!」

 

 使う相手にピッタリとくっつかないといけませんし、効果時間もたった一ターンの間ですが、敵の物理防御力をゼロにできる『崩壊錬成』です。フレーバーテキストを見る限りでは、鋼の錬金術師でエドがグリードにやってたあれと仕組みは同じだと思います。

 これの前ではアザンチウムの守りであろうと無駄無駄ァ!

 

 そしてシア姉貴でフィニッシュ! 最後の一撃くれてやるよオラ!

 

「これで、終わりですうううう!」

 

 防御力ゼロであればシア姉貴が一撃で倒してくれます。最大火力の『絶衝』を叩きこめ!

 ……よしよし、削り切れましたね。若干オーバーキルのような気がしますが。

 

>戦闘に勝利した!

>少しだけ強くなれた気がする……

 

 これにてミレディ・ライセンもといプライドゴーレムの討伐完了!

 同時にライセン大迷宮の工事も完了です。

 戦闘職じゃないハジメくんも大括約で僕満足! 何気に谷口姉貴の10%カットも良い仕事をしてました。

 中村姉貴は…また出番が来ると思うのでその時に頑張ってもらいましょう。今回は無機物が相手なので使いどころさんがありませんでした。ごめんね。

 

「どうですか皆さん! 私だってやればここまで出来るんですよ!」

 

 シア姉貴は今回のMVPですね。お前は誇っても良い。

 リザルト画面でシア姉貴がドヤ顔をしてますが、ほもくんが虫の息です。肉壁はそこでハァハァしててください。

 

「あ、あはは……いや~、負け負け、あなた達の勝ちだよ! 試練はこれでクリア! あとはちょっとだけ話すしか力が残ってないや~!」

 

 この後ミレディ姉貴が何やらわちゃわちゃ言ってますが倍速でキャンセルだ。概ね原作と同じなので知りたい人は読んで、どうぞ(ダイマ)。

 

「あなた達は……思った通りに生きればいい……その選択が……きっと……この世界にとっての……最良になるだろうから……」

 

 今わの際みたいなことを言ってますが普通に生きてるのでさっさと進みましょ。

 奥に扉があるのでそれをくぐればミレディ姉貴のアジトに入れます。

 ここがあの女のハウスね。

 

「やっほー、さっきぶり! ミレディちゃんだよ~!」

 

>間違いなくミレディ・ライセンだ

>スペアのボディなのだろうか……

 

 ミレディ姉貴オッスオッス! このニコるマークが付いたテルテル坊主みたいなのが予備のボディですね。それじゃあ俺、神代魔法貰って帰るから…。

 散々煽ってきますがテキストスキップをすればストレスも溜まりません。

 

「それじゃあ魔法陣を出すから入った入った! ミレディちゃんの魔法は重力魔法! 攻防一体のすごい魔法なのだ! 上手く使ってね~!」

 

>頭に何かが流れ込んでくる……!

>『重力魔法』を習得した!

 

 出してくれた魔法陣に入って取得完了です。これで2つ目の神代魔法が手に入りました。

 ほもくんと谷口姉貴の適性は『並』、中村姉貴は『優』、清水くんは『最適』となっております。

 生成魔法とは違い、戦闘で使える高威力の魔法が同時に習得できるのはうま味ですね。

 これで清水くんもそれなりの魔法アタッカーとして使うことが出来ます。

 

「あとついでだしこれもあげる☆ ミレディちゃんの優しさにむせび泣いても良いよ!」

 

>『神水』×5を手に入れた!

>『感応石』×10を手に入れた!

>『念話石』×5を手に入れた!

>『タウル鉱石』×20を手に入れた!

>『フラム鉱石』×20を手に入れた!

>『シュタル鉱石』×10を手に入れた!

>『アザンチウム鉱石』×1を手に入れた!

 

 ありがとう…ありがとう…やさしいおねーさん。

 特に復活アイテムである神水は素直に嬉しいですね。事故っても安心!

 

「これで迷宮攻略は完了だし、強制的に外に出すね☆ それじゃあ残りの迷宮攻略、頑張ってね~!」

 

>壁から水が流れ込んでくる!

>どうやら逃げる事は出来ないようだ!

 

 巨大なトイレに流されてライセン大迷宮を出立します。

 流された先はブルックの町から歩いて一日、センチュリーでは10分ほどの場所にある泉です。

 

 あ、今更ですが、ミレディ姉貴はプレイアブルキャラです。

 今は無理ですが、神代魔法を全て取得してから訪ねると普通に付いてきてくれます。友好度が存在するので当然攻略も出来ます。興味ある兄貴は是非やってみてください(ダイマ)。

 

「ひ、ひどい目に遭った…」

「チクショウ、最後までクソみてェな迷宮だった!」

「め、眼鏡眼鏡…!」

「服がびしょびしょ…ま、まもるん! あんまり見ないでっ!」

「お、溺れ死ぬところでした……ありがとうございますユエさん!」

「……ん、服は魔法で乾かす……」

 

 さて、これからの予定ですが、西のアンカジ公国に寄って道具を補充してからグリューエン大火山に向かいます。アンカジ公国には飛行艇であれば2日ほど進めば到着します。

 

 何? ブルックの町で一度休みたいだって?

 そんな暇、RTAにあるわけないじゃないですか。このまま強行軍ですよ。

 

 ティオ姉貴? 知らなーい。その辺で寝てるんじゃない?

 ……というのは冗談で、その内出番はあるのでご安心を。

 

 そんじゃあ飛行艇で移動しましょ。

 重力魔法についてですが、ミレディ姉貴が言った通り攻防において非常に心強い魔法です。

 敵全体の素早さを下げる『過重』や、味方の筋力、素早さを上昇させる『戦身』などの補助魔法も豊富であり、まさに万能の名に相応しいですね。

 消費MPがやや重いのが難点ですが、ハジメくんのオートアイテムがあるのでそれも気にしなくて済むようなレベルです。

 また、取得することによってユエ姉貴の『雷龍』などの一部魔法が開放されます。

 

>夜になった……

>これ以上は行動しない方が良いだろう

 

 砂漠のど真ん中でも当然のように外でのキャンプです。砂漠の夜は氷点下になる事もあるって聞くし、流石に飛行艇の中で過ごした方が良いと思うんですけど(名推理)。

 

「この世界の料理も地球と大差ないんだな。まあ、キャンプで出来る料理だとそんなもんか」

「食材も似たようなものがあるし、同じような発展をしたのかもね」

「でも味付けとかは…独特なものもあるよね…」

「う~、ここに白米があれば~! すごくご飯が進む味だよこれ!」

「……マモル、これあげる。頑張ったからご褒美……」

「ユエさん! 嫌いなものだからって他の人に押し付けちゃダメですよ!」

 

 砂漠で鮭のホイル焼き食ってんじゃねえ! こ奴らはシュネー雪原で冷やし中華とか食い始める事がありますからね…もう滅茶苦茶だよ。

 

「砂漠の夜か…このテントのお陰で冷える事がないのは良いな。ちょっと外に涼みに出るのもアリか…?」

「上が透けて見えるようにすれば星空を見ながら寝れるかもしれないね…」

 

 そう言えば砂漠の空って雲とかも全然ないから夜空がすごい綺麗らしいですね。

 

「ち、ちょっとお花を摘みに…」

「そ、外は冷えるから気を付けてね…?」

「う~ん、むにゃむにゃ…うへへ…」

「……むぎゅっ! スズ、足が邪魔……!」

 

 ユエ姉貴が思いっきり足蹴にされてて草。

 そんじゃあ夜も明けましたし、進みましょ。

 

 アンカジ公国は、今の日数だと原作であったポイズンスライムくんによる熱病が蔓延していません。無駄なイベントはキャンセルだ。というより事が起こる前に全てを終わらせる予定なので、そもそもそんなイベントは未来永劫起こりません。

 

 このゲームでは経過日数や人物の状態によって発生するイベントがありますが、ある程度コントロールしてやることが出来ます。例えば清水くんをずっとパーティに入れておけばティオ姉貴との戦闘イベントやウルの町の襲撃イベントは起こりません。

 なので、愛ちゃん親衛隊に中村姉貴がいたのはラッキーでした。後々王都にちょっとだけ寄り道して回収する予定だったので思わぬ時間短縮になった形です。

 

 アンカジ公国が見えてきましたね。透明なバリアーみたいなのに守られているので砂嵐が来ても安心らしいです。黄砂対策に欲しいけどな~俺もな~。

 

 原作では病気の事もあり、暗かった雰囲気のアンカジ公国ですが、今の経過日数ではすごく明るい雰囲気です。これが本来のここの活気というやつですね。

 んじゃ、門の前で飛行艇から降りて入りましょ。相変わらず門番くんは飛行艇が目の前に降りてきても無反応です。私だったら迷わず手を伸ばしてその船に乗り込みます。

 

「アンカジ公国にようこそ。ステータスプレートか、もしくは身分証明になるようなものはあるかい? すまないが決まりでね。協力してくれると助かる」

 

 相変わらずユエ姉貴とシア姉貴はステータスプレートを持っていませんが普通に通してくれます。お前の国の警備ガバガバじゃねえかよ。

 

 さて、入った時が夕暮れ時だったので町は夜からのスタートです。アンカジ公国はゲームプレイ中の観光地として、非常にスクショ映えする場所がたくさんあります。北側の果樹園、東側のオアシス、西側の白い宮殿、この辺りが絶景のスクショ場所ですね。

 そして町中に川が流れているので、小舟に乗って町の風景を楽しむ事も出来ます。私も初プレイ時には3日くらい観光してました。

 

 食料は十分あるので大丈夫ですが、ミレディ姉貴との戦いでマジックポーションを消費したので補充します。ミレディ姉貴にもらったタウル鉱石、フラム鉱石、シュタル鉱石を売却しまして、そのお金で出来るだけ買い込みましょう。

 ……ケッ、たった5万ルタぽっちかよ。ペッ!

 マジックポーションは一つ5000ルタなので10本買えますね。

 

 買い物も終わったので、あとは皆でご飯でも食べて、明日への英気を養いましょう。

 

>みんなで一緒に食事をとった

>少しだけ仲良くなれた気がする……

 

 明日はグリューエン大火山の攻略をします。ついにあの魔人族が登場すこ今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 


 

□どうでもいいオマケ□

 

 グリューエン大砂漠の岩場でキャンプ中の夜、シアはテントを抜け出してお花を摘みに行っていた。

 確かに恵里が言った通り砂漠の夜は寒かった。 

 

(あれは……幸利さん? こんな夜中に一人で何を…?)

 

 ぶるりと寒さに震えて手早く用を済ませようとした時、男子用のテントから黒いローブを目深にかぶった清水が、明らかに人目を気にしながら出て行くのを見てしまった。

 

(…怪しいです。ちょっとだけ見ていきましょう) 

 

 清水は何か考えがあって旅の一行に加わった。悪い人ではないのは分かるが、こんな夜中にコソコソしているのはあからさまに怪しい。シアは、ハウリア族の特技である気配消しをして後を付けることにした。

 

 二、三分ほど歩いて岩場の影に入った清水は周りを見回して、誰もいない事を確認すると何かを決心したように頷いて口を開いた。

 息を飲んで事の経緯を見守るシア。

 

 

 

 

 

 

 

「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器

 

 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる

 

 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形

 

 結合せよ反発せよ 地に満ち 己の無力を知れ」

 

 

 

 

 

 

 

「†破道の九十・黒棺†」

 

 

 

 

 

 

 

「……ちっ、無理か。重力魔法って聞いたから出来ると思ってたんだがな…」

(……重力魔法の特訓ですか。幸利さん、頑張ってるんですね…あっ、そうだ! ユエさんなら魔法について詳しいですし、明日の朝食の席で皆にも相談してみましょう! あと、幸利さんが頑張ってる事も皆に知ってもらいましょう!)

 

 完全に良かれと思っての行動である。

 

 その翌日、清水は生き恥を感じる事となった。

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