ありふれたRTAでラスボス撃破 タンクチャート   作:エチレン

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初投稿の数で お前の魅力は変わらない


グリューエン大火山攻略

 暑い火山の中、加熱した戦闘はついに危険な領域に突入するRTA、はーじまーるよー!

 

 前回はアンカジ公国でポーション類をたんまりと買い込み、準備を整えたところまででした。今回はグリューエン大火山の攻略からですね。

 目標となる場所は、アンカジ公国を出てセンチュリーで北へ半日ほど進んだ場所にあります。結構近いですね。

 ただ、グリューエン大火山は四輪、戦車などの地上を走る室内空間がある乗り物、もしくは砂嵐を防ぐための魔法、アイテムが無ければ辿り着くことができません。

 なければその手前にある砂嵐みたいなのに阻まれてしまいます。

 

>砂嵐が行く手を阻んでいる

>通り抜ける方法を探す必要がありそうだ

>四輪駆動なら大丈夫そうだ!

 

 というわけでセンチュリーに乗っているので問題なくクリアですね。ちなみに、飛行艇では通り抜けることができません。まあ、当然ですね。飛行艇で入ったら「もう助からないゾ♡」になる事間違いなしです。

 

 砂嵐を通り抜けますが、いきなりレースゲームが始まります。迫りくるサンドワームを躱したり迎撃したりする必要があるので頑張りましょう。

 〇ボタンでアクセル、×ボタンでブレーキ、LRボタンで左右に風刃を出す攻撃、△で後ろに手榴弾を転がして攻撃します。攻撃されると耐久力が削られて、ゼロになると最初からやり直しになります。

 

 また、サンドワームに攻撃を当てるとゲージが溜まり、全て溜まるとニトロみたいなので一定時間加速できます。なんでこんな意味不明なミニゲームを作ったんだ…エルシャダイを思い出しますね…。

 

 特に難易度の高いゲームでもないのでササッとクリアしましょう。

 このミニゲームですが、一度クリアすればいつでも遊ぶことが出来ます。一応スコアアタックモードとかもあり、トロフィーを取得したりも出来るので興味がある人は頑張ってください。

 その時の乗り物によって見た目は変わるのですが、速さとかハンドリングとかは一律同じです。

 

>無事に砂嵐を抜けた……

 

 無事クリアですね。余裕でした。スコアは良くありませんが特に高くても何かがもらえるというわけではないので問題ありません。

 正面に見えるデカイ一枚岩の山がグリューエン大火山です。山に入ってから迷宮の入り口までは徒歩となります。山にいるうちは時間経過はありませんのでキャンプをしなくていいのは有難いですね。ではイクゾー!

 

 迷宮の入り口までは魔物とのエンカウントはありません。採取ポイントなどもなく、ひたすら走るだけです。入り口までの最短ルートはあらかじめ調査してあるので迷う事はありません。というか山頂にあるので時間を気にしなければひたすら上に向かうだけで大丈夫です。

 

 おっ、見えてきました、あのアーチ状の石が目印です。あそこの下に迷宮への入り口がありますよ~。

 階段発見! これを下りると迷宮攻略開始となります。おっ、開いてんじゃーん!

 

「ここがグリューエン大火山…」

「宙をマグマが流れてやがる…。どうなってやがんだ」

「あ、あづい~! 砂漠なんか比べ物にならないよ~!」

「……ん、あまり長居はしたくない」

「流石にローブは着てられないね…」

「早くクリアして脱出しましょう!」

 

 では、攻略開始です。グリューエン大火山内部がそのまま迷宮になっています。原作でも評されていたように、ここは居るだけで体力を奪われます。

 フィールドを歩いていると『熱ゲージ』が溜まっていき、ゲージが溜まりきると全員が割合ダメージを受けてしまいます。大体2割くらいのダメージですね。岩間の影になっている所で立ち止まる事によって熱ゲージを下げることが出来ます。ダメージを受けないように上手いことゲージの管理をする必要がある、面倒なダンジョンですね。

 

 攻略ルートは2つあります。

 まず一つ目は洞窟や階段を下りて真っ当にゴールを目指す正規ルート。魔物は弱いですが、大体50階層分くらい下りる必要があるので『安全だけど時間がかかるルート』となっています。また、各種鉱石が採掘できるルートでもありますので、武器やアイテム作成をしたければ推奨されます。

 

 二つ目が原作でやってたようにマグマの河を岩盤に乗ってどんぶらこする短縮ルートです。こちらは比較的面倒な魔物が多く出現する上に、隠れる岩場が無いので熱によるスリップダメージを受けることになります。ただ、最奥に辿り着くまで10分程度と非常に時間短縮が見込めるのでRTAではこちらが推奨されます。

 

 それじゃあ短縮ルートに進みましょう。熱ダメージはヒールポーションガブ飲みでゴリ押せばええねん。そのための素材回収? あとそのための売却? K(カネ)、B(ガブ飲み)、S(ショートカット)!って感じで…。

 一応ほもくんとユエ姉貴は回復魔法を使えないことは無いのですが、精々がベホイミくらいの効果しかありません。普通に固定で5割回復するヒールポーションを飲んだ方が早いです。

 どんぶらこできるポイントはいくつかありますが、最短距離で抜けれるのは7階層らしいので、そこまでは徒歩です。wiki兄貴たちは本当に頼りになるでぇ…!

 

 道中の敵はスルーで良いでしょう。清水くんがフィールドで使える『戦慄の視線』のスキルをオォン!にしておけばレベルの低い雑魚敵は近寄ってこなくなります。先頭キャラの半分のレベルまでの敵に有効です。闇属性なのに聖水を使う男、それが清水くんです。

 

 今回は戦闘は総スルーですが、グリューエン大火山で出てくる敵は全て炎属性を持っており、炎属性の物理攻撃は威力が半減、魔法攻撃に至っては無効化されます。いつか言ったかと思いますが、炎属性の魔法は無効なので、ユエ姉貴の『魔法反撃』で蒼天とかを引いたらMPだけ献上する事になります。祈りましょう。

 

>マグマの河が宙を流れている……

>丁度いい岩盤がある。船にすれば流れに乗れそうだ……

 

 ベジータがめり込みそうな形をした岩盤を調べればどんぶらこ開始です。

 清水くんのスキルで敵は寄り付いてこないので突っ立ってるだけです。楽ちんちん。グリューエン大火山の雄大な光景を眺めていましょう。

 今回のチャートはすでにレベル上げを終わらせていますが、奈落に落ちないルートだとグリューエン大火山は一番目か二番目に攻略する迷宮なので、レベルが40くらいで挑むことになります。フィールドの魔物もそれくらいのレベルなので清水くんでは追い払えないです。

 最後の方に挑むオルクス大迷宮を最初に攻略するのがおかしいねんな…。

 

 おっ、急流を下りましたね。ようやくボス部屋に到着です。熱ダメージのお陰でヒールポーションを20個くらい使いましたが問題無し! 後でいくらでも用意できるので惜しみなく使いましょう。

 

 激流を下ってその先にある上り坂を発射台にしてスポーンと放物線を描いてボス部屋に到着です。

 クソデカいマグマ部屋です。中央にあるマグマに覆われた島がナイズ・グリューエン兄貴のハウスですね。では、その前にボス戦と洒落こみましょう。

 

>広大な空間に出た

>中央にある島が終点だろうか

 

「う、うわ~、これ落ちたら骨も残らないね…。落ちたときは親指を立てながら沈めばいいのかな? 確か昔見た映画でそんな場面があったような気がする!」

「いや、まず落ちないように気を付けようよ谷口さん…。いざとなれば少しだけど足場になりそうな岩もあるね。位置だけはしっかりと把握しておいた方が良いかも」

「……重力魔法があれば浮けるから大丈夫」

「私は体重を軽くするくらいしかできませんけどね…。落ちたら焼き兎になっちゃいます」

「……清水くん」

「あァ、分かってる。おい、暢気にしてんな! 来るぞ!」

 

>マグマの中から魔物が飛び出してきた!

>魔物が襲い掛かってきた!

 

 というわけでグリューエン大火山のボスである『グリードサラマンダー』との戦闘です。

 原作にあったように、このボス戦は少々特殊です。一体一体は雑魚いのですが、なんと100体もの敵がお代わりとして出てきます。あほくさ。

 

 まあ、愚痴っててもしょうがないのでいつも通りやりましょう。

 ほもくんは前に出て挑発、ユエ姉貴は炎属性以外の範囲魔法で攻撃、シア姉貴、清水くんは討ち漏らしを掃除です。清水くんは重力魔法を覚えたので攻撃にも参加できますよ~。

 

【グリードサラマンダーはマグマ弾を発射した!】

 

 こ奴らが使ってくる技は、このマグマ弾と体当たり、噛み付きだけです。全て炎属性の物理攻撃なのでほもくんの防御力をもってすればほぼノーダメです。大体ボスのレベルが50くらいですからね。レベル差の暴力というやつです。

 マグマ弾は遠距離攻撃なので盾反撃は発動しませんが、ユエ姉貴の魔法反撃はしっかりと発動します。ヤッチマイナー!

 

「……お返し。〝緋槍〟」

 

 あのさあ…。言わな、書かなかった? 炎魔法は出すなって! まあいいや、シア姉貴と清水くんがいるので討ち漏らしは心配しなくても良いです。

 

「纏めて吹き飛びやがれですぅ!」

 

 ちょどよく敵が固まってるので前方扇状の範囲に攻撃する『旋風衝』で一掃しときましょう。流石の火力、レベル差もあって当然のように一撃ですね。あと80体!

 体当たりと噛み付きは近接攻撃なのでうま味です。ほもくんの盾反撃はそれなりの威力があるのでレベル差も相まって一撃で倒せます。

 

 敵のお代わりですが、登場するたびに2秒ほどの短い演出が入るのですごくイライラします。

 製作者はテストプレイしてて疑問に思わなかったんですかね…。

 

「宵闇より生まれし禁忌なる奔流よ、我が勅令に従いて集い、遍く光をも呑み込む顎となれ!〝闇龍〟」

 

 草。清水くんの魔法である闇龍です。ユエ姉貴が使う雷龍や嵐龍の闇魔法バージョンですね。

 敵一体を中心として直線状の敵にダメージを与える、いわゆるごんぶとのビームで、追加効果で様々なデバフをまき散らす優秀な魔法です。MP消費が300程度なので連射が効く使い勝手がいい魔法です。

 それにしてもこの詠唱は清水くんが考えたんですかね…?

 

「……お返し。〝炎龍〟」

 

 もう許せるぞオイ! MP300使って何やってんですかねこのポンコツは。こんなんじゃRTAにならないよ~。あとでお仕置き(意味深)してやるからなぁ?

 すでにグダグダになってきていますが、もう少しお付き合いください。あと60体ほどなので。

 

 正規ルートなのですが、原作ではスキップされたので描写が無く可哀想な扱いでしたが、今作ではちゃんと存在します。熱ダメージがある上に所々で不規則にマグマが噴き出す場所があり、それに当たるとガッツリとHPを持って行かれます。通路も狭く、普通に歩いていたら正面に陣取る魔物を避けて通る事が非常に難しいです。

 

 総じて評するのであれば、クソダンジョンですね。良い所といえば鉱石系の素材が手に入るという事でしょうか。魔物もロクな素材を落としませんし、素材を売却しても端金にしかなりません。

 製作陣の簡悔精神が伝わってくるようです。

 

>戦闘に勝利した!

 

 やーっと終わりました。合計所要時間33分40秒! ただひたすら雑魚狩りするだけのつまらない時間でしたね。さて、これでグリューエン大火山は攻略完了、と言いたいところですがこの後もう一戦あるので気は緩めないようにしましょう。

 

「ようやく来たか、異教徒共よ。やはりここで待つのは正解だったようだな」

 

 フリード・バグアー兄貴オッスオッス! 白い龍の背に乗って下りてきたのがグリューエン大火山の実質的なボスです。グリードサラマンダーは前座ですね。

 

>魔人族の男が現れた

>どうやら自分たちを待っていたようだ

 

「死に行く前に私の名を骨身に刻むがいい。私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す忠実なる神の使徒である」

 

 原作では開幕10割の卑劣光線をぶっ放してきたフリード兄貴ですが、ミレディの時しかりこのゲームではそんな事はしてきません。流石に戦闘前に瀕死にされるのはゲームとして成り立たないからね。そういった都合により堂々と名乗り出てくれます。やさしい。

 

「なんだァ? てめェ……」

「魔人族…! 皆気を付けて!」

「……何で魔人族がこんな所に…?」

「神代の力を手に入れた私に、我が神であるアルヴ様は直接語りかけて下さった。我が使徒、と。故に私は己の全てを賭けて主の望みを叶えてみせよう。そして、その障碍と成りうる貴様等の存在を私は全力で否定する。覚悟するがいい」

「…来ます! 皆さん気を付けてください!」

 

 あいつアルヴ様の事になると急に早口になるよな。

 

 というわけでグリューエン大火山のラストバトル、『フリード・バグアー』と『白竜ウラノス』です。原作ではずっ友だった2人ですね。バリアを使う亀さんはお留守番みたいです。

 

 フリード兄貴ですが、どの時間軸でもここで出待ちをしててくれます。最短日数で来ても、一年間待ちぼうけをくらってもちゃんと待っててくれます。雨の日も、雪の日も、嵐の日であろうとも、ずっと待っててくれます。それが仕事だしね。しょうがないね。

 

 どうやって魔人族と接触のないほもくん達の事を知って行き先を突き止めたのかは永遠の謎です。全部エヒトが悪い。あと新井が悪い。

 

 ではバトルです。フリード兄貴のレベルはこちらのパーティのレベルに合わせて調整されます。現在のほもくんのレベルは97なので、フリード兄貴のレベルは同じく97となります。

 

「異教徒共よ、ここで灰となるがいい!」

 

 相手の行動としてはウラノスによるブレス攻撃と、フリードによる魔法攻撃、雑魚敵召喚があります。雑魚敵とは原作で出てきた灰竜の事です。

 気を付ける行動はウラノスの呪い効果付きの『極光ブレス』とフリードの『震天』です。特に『震天』はフィールド全範囲に効果が及ぶので対策は必須です。

 

 ほもくんはいつも通り挑発して肉壁になってください。フリード兄貴は煽り耐性が低いので必ず挑発が入ります。彼は竜騎士ガイアのようにウラノスに騎乗しているので、まずはウラノスを集中攻撃して叩き落としましょう。一定以上ダメージが入ると下りてくれます。

 

「この極光に耐えられるか!」

 

 ウラノスくんから極光が放たれますが、これは魔法攻撃に分類されます。レベル97なのでラースヒュドラよりも若干威力が高めですが、あれからレベルが上がった上に素で6割カットしているほもくんには全然効きません。3000ちょっとのダメージですね。これなら自動回復で十分間に合います。状態異常も100%弾くので呪いも効きません。

 

「全力全開! これが私の本気ですぅ!」

 

 重力魔法を会得した事で使えるようになった『轟爆』です。若干MP消費がありますが非常に威力が高いスキルで、単体相手ならこれを中心に使っていくことになります。

 

「〝嵐龍〟」

 

 順調にダメージが入っていますね。ほもくんが攻撃を受けてくれるので安定して戦えてますが、原作メンバーで挑むとヤるかヤられるかの火力合戦になります。というか普通に負ける事も結構あります。フリード兄貴はハジメくんさえいなければ人類最強になれたかもしれない男ですからね。

 

「貴様達は危険だ…! 全力で行かせてもらう! ここで消えろ、イレギュラー!」

 

 ウラノスくんのHPを半分削り、やっと下りてくれました。あとはウラノスくんをガン無視してフリード兄貴を殴りましょう。フリード兄貴さえ倒せばウラノスくんは倒す必要はありません。

 

「隙だらけだぜぇ。よそ見してるからこうなるんだよ」

 

 清水くん迫真のデバフが光る! フリード兄貴はデバフ耐性とかはガバガバなので100%入ります。

 おっ、フリード兄貴の行動順が来て足元に魔法陣が浮かび上がりました。『震天』の予兆行動なのでここでしっかりと対策を使いましょう。

 

 スキル、『要塞』発動! 味方が受けるダメージを一回だけ無効にします。物理だろうが魔法だろうが関係ありません。ほもくんの650しかないMPの内、400を使いますがその消費に見合った効果があります。

 

 一応、オートアイテムがあれば3回ほど連続して使えますがマジックポーションも無限ではないのでね。こういう時以外は挑発してもらってた方が良いです。(ほもくんに使うマジックポーションなんて)無いです。

 

 シア姉貴はノーガードで問題ありません。ひたすらフリード兄貴に轟爆しましょう。

 

「逃れられるものか! 汝 絶望と共に砕かれよ! 〝震天〟!」

 

 クッソ処理落ちしそうな衝撃波のエフェクトを出して震天が発動しますが、当然ノーダメージです。

 もはや語ることは無いですね。後は適当に殴って終わりですがラストは必殺技で締めましょう。

 

 キャラのHPやMPが表示されているバーの下にもう一つ謎のゲージがありますが(今更)、これが溜まると必殺技を出せるようになります。FFで言うリミット技、テイルズで言う秘奥義みたいなものです。ちょうどシア姉貴の必殺ゲージが溜まったのでトドメで使いましょう。

 残MPと同じ量のMPを消費して発動するためライセン大渓谷では使えませんでした。シア姉貴でもこれだけは何故か普通の魔法と同じ仕様なのでね。ユエ姉貴はそもそも最上級魔法で殴ってた方がダメージ効率が良いです。

 

「修行の成果を見せてやります! ハウリアの健脚は流星の如く! 私の未来視からは逃げられませんよ! これで、終わりですうぅぅぅぅ!」

 

 身体強化魔法全開で移動してあらゆる方向から殴りつける! そして最後に空中にいる敵を地面に叩き落としてフィニッシュ! シンプルですが非常に画面映えする必殺技ですね。まるで超級武神覇斬みたいだあ…。いや、どちらかというと裏蓮華ですかね。

 必殺技の名前は『シューティングブリッツ』です。シンプルですね。

 

「ば、馬鹿な…! 選ばれた使徒である私が膝を付くだと…!?」

 

 そしてこれでフリード兄貴のHPは削り切ったので戦闘終了です。あれをくらっても膝を付くだけで済むとかひで並みの耐久力をしてますね…。

 

>戦闘に勝利した!

>少しだけ強くなれた気がする……

 

「私たちに勝とうなんて百年早いですぅ! 一昨日来やがれってやつですね!」

「いや、未来なのか過去なのかどっちかにしろよ」

 

 これにてグリューエン大火山での戦闘は全て終了です。ほもくんは今回ハァハァしませんでしたね。ノルマ未達成です。ではとっとと神代魔法をゲットしてこんな暑いだけの場所からはおさらば今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 


 

□どうでもいいオマケ□

 

 グリューエン大火山に行く前日、英気を養う目的で宿屋に泊まった一行はそれぞれ別行動を取っていた。

 ハジメ、清水は迷宮攻略のためのアーティファクトなどの準備を。鈴、恵里、シアは道具や食材などの買い出しを。そして北条はとユエは手持無沙汰だったので適当な場所を観光していた。

 当初はハジメ達の手伝いをしようと思っていたのだが、「こっちは僕に任せて衛は気分転換してきなよ」とやんわり断られたのだ。ちょうど暇人が二人出来上がったのでこうしてデート?と洒落こんでいる。

 

 アンカジ公国にあるオアシス。そこにはトレビの泉のように、コインを投げ入れると願いが叶うという言い伝えがある場所が存在するらしい。特に恋人同士が同じことを願って投げ入れると永遠に結ばれるとか。観光案内所でそれを聞いた二人は早速そこを訪れた。

 

「……すごく良い場所」

「ああ。オアシスだな」

 

 アンカジ公国には人の出入りが多いだけあって観光客も多い。二人の他にも家族連れの者や恋人同士なのだろうか、一緒にコインを投げ込んでいる男女もいる。

 

「…投げるか」

「んっ……マモル、一緒に投げよう」

「分かった」

 

 期待の目線で見られて、北条が財布から金色の硬貨を取り出してユエに渡す。せーの、と声を合わせて二人同時に硬貨を投げ込んだ。トポン、と小さな飛沫を上げて沈んでいく硬貨。

 

「…ユエは何を願った」

「……ふふ、秘密」

「そうか」

 

 波紋が広がる水面を眺めながら北条が問いかけるとユエは悪戯っぽく微笑んだ。

 

「……マモルは何を願ったの?」

「…秘密だ」

「……そう」

 

 ユエが問いかけると北条は無表情のまま口の前で人差し指を立てた。

 

「でも、願ったことが同じだと嬉しい」

「…そうだな」

「絶対一緒。私が保証する」

 

 オアシスの側は砂漠にある街とは思えない程に涼しい。北条が胡坐をかいて、その中にユエがすっぽりと収まるように座る。木漏れ日が降り注ぐ中で二人はしばし、身を寄せ合って穏やかな時間を過ごした。

 

(……共同作業。これは実質ケーキ入刀、つまり結婚式では……?)

 

 

 

 

「――! まもるんがユエユエに口説かれている予感がする!」

 

 ピコン、と買い出しに出ている鈴のお下げが跳ねた。やはりユエを野放しにしておくべきではなかったか、と今更ながらに後悔する。もしユエとポジションが逆だったら今頃甘い時間を過ごせていたかもしれない。

 

「いやいや、何でここからマモルさんの状態が分かるんですか!?」

「女の感っていう乙女なら誰でもデフォルトで備わってる技能だよシアシア! きっとまもるんは今頃あんな事やこんな事をされてるんだ…! くぅ~っ、こんな事なら鈴がまもるんと行動すればよかった! 逆だったかもしれねェ…!」

「今頃南雲くんと清水くんは宿で二人…ハジ×ユキも有り得る…? いやだが…しかし…僕の解釈だとあれは…」

「大丈夫ですか恵里さん、一人称がおかしくなってますよ!?」

 

 荷物持ちをして申し訳程度の奴隷カモフラージュをしているシアが突っ込みを入れるが、鈴には謎の理屈で北条の状態が分かるらしい。ブルックで再開した時から使えるようになったとか。

 うがー、と吠える鈴とブツブツと変な事を呟く恵里に挟まれてシアは気苦労が絶えなかった。

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