ありふれたRTAでラスボス撃破 タンクチャート   作:エチレン

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今年最後の初投稿です。


ハルツィナ大迷宮攻略

 この迷宮作った奴絶対にニチャアって顔してただろRTA、はーじまーるよー!

 

 さて、ハルツィナ大迷宮の第一試練をクリアしましたので、今回はその続きですね。二つ目の試練は特にすることはないです。ひたすら毒にも薬にもならぬイベントが垂れ流されているだけですからね。ボタンを連打して会話をスキップしているだけで勝手にクリアしてくれます。

 

 そして二つ目の試練は原作にもあったように理想の世界みたいな夢を見てその誘惑を振り切る、精神力とかが試される試練です。

 

 ただし、オリ主人公の場合は精神系の人間ステータスが低くても失格になる事は無いです。 地球パートでずっと寝てばかりでもしない限り、自然に上がる分の能力だけで試練達成率百パーセントなので安心!

 

 夢の内容はキャラクリの時に選んだ背景とか、特別な関係になっているキャラクターの有無で変化します。最初に選んだ背景だけでイマイチ過去の事が分からない主人公の事を知る数少ない機会です。

 

 ただし、ガッツリ描写されるわけではなくある程度フロム脳を働かせて想像する必要があります。裕福な家庭で何不自由なく育った幸せな過去から役立たずの狛犬みたいな惨めで滑稽でつまらない過去まで色々と揃っております。初期の背景から今までの過ごし方、人間ステータスで決まるんじゃないかと言われていますが詳細な条件は分かっていません。一説では忍耐や寛容、疎通が関係あるとか。

 

 ほもくんの場合は『家族なし』であり、特別な関係のキャラクターが居ないので、つまりそう言う事です。それでは今回のほもくんの夢の内容はどうかと言うと……。

 

 家族と戯れてますね。どこかの原っぱでピクニックをしているみたいです。

 ……つまり、どう言う事だってばよ?

 両親と、妹と弟が一人ずつみたいです。はえー、ほもくんは長男だったんですね。でも家族全員顔がぼやけてますし、あまり記憶力が良くないのかな?

 

>……こんな光景はあり得ない!

>これはただの夢だ、早く目覚めなければ!

 

 もしやこれは……人間だった時に盲目だったか弱い儂と同じくらい悲しい過去がある可能性があるかもしれぬ。

 

 このメッセージが出たと言う事はイベントは終了ですね。あんまりよく分からなかったですが、ほもくんの過去なんぞタイムには関係ないので気にしないようにしましょう。

 

 もう行かなくちゃ、ごめんねと一言断って二つ目の試練は終了です。チョロいぜ。

 

 夢から覚めるとそこは小部屋でした。琥珀色の棺から起き上がりまして、他のメンバーが寝こけている棺を調べましょう。それぞれ一回ずつ調べるとイベントが進行します。

 

「ああ、うん、おはよう。良い夢だったけど結局はただの夢だからね」

 

 起床一番手はハジメくんですね。原作でも一番最初に起きていました。このハジメくんはどんな夢を見ていたのか気になりますが、余計な詮索はしないでおきましょう。

 

「……ん、おはよう。やっぱりこっちのマモルの方が好き」

 

「鈴はすぐに気付いたよ、これは夢だって。だってまもるんはあんな気障なこと言わないもん!」

 

「ふあぁ~おはようございますぅ……。いやあ、久しぶりにお母様に会えてラッキーでした! でもやっぱり皆さんと一緒が良いですね!」

 

「理想の世界とは抗い難いものじゃが、今を受け入れるしっかりとした芯があれば跳ねのけるのは容易い。妾にとっては楽な試練だったのう」

 

 ハジメくんを皮切りに次々と起床し始めましたね。谷口姉貴は原作では全然ダメでしたが、今回は大丈夫みたいだったようです。中村姉貴が敵じゃないからね。

 

 他のメンバーも概ね勝手にクリアしますが、清水くんと中村姉貴と天之河師範は時々失格になることがあります。今回のチャートではこの三人がこの後の神代魔法を取得できなくても問題はないので、何回も挑み直したりする必要はありません。

 

 むしろラスボス撃破までのプレイなので、最悪でもほもくん一人が突破できていればラスボス戦フラグが立つので大丈夫です。

 

「おぉ、良い夢だったな。まあ、露骨に都合が良すぎるんですぐに気付けたんだが」

 

「……うん、そうだね。でも大事なことを思い出せた気がする」

 

「くっ、なんて試練だ。こんな卑劣な手を使ってくるなんて……。でも大丈夫だ、俺はこんな誘惑に負けたりなんかしない!」

 

「う~ん、何て言うか、『違う』んだよね。やっぱりハジメくんはこっちの方が良いかな」

 

 天之河師範さらっとクリアしてる……。負けないって言って本当に負けないなんて師範らしくもないです。彼がこの試練を突破する確率は大体三割くらいなので今回は当たりを引いたようですね。

 

 そんじゃあ無事に全員がクリアできたので魔法陣に乗って先に進みましょ。

 

>転移の魔法陣だ

>先に進めそうだがどうしようか……

⇒進む

 心の準備が必要だ

 

 お次のステージは地下空間にある樹海です。

 遠くに一等大きな木があるのでそこまで真っすぐに進みましょう。

 

 進む前にメンバーチェンジをしまして、今回はフロントにほも、ユエ姉貴、ティオ姉貴、あとは清水くんを入れておきます。三つ目の試練で戦う相手が火属性弱点なので、火属性魔法が使えるのであれば誰でもいいです。パーティ内ではこの三人が魔法攻撃力上位三名なので今回はこの三人です。

 

 では進みますが、ここから先のステージは非常にストレスが溜まりますので覚悟の準備をしておきましょう。

 

>上から白い粘液が落下してきた!

 

「わぶっ!? な、何ですかこれぇ!!」

 

「上から降ってくるぞ! 皆、気をつけろ!」

 

「あ゛あ゛ぁぁっ!! 眼鏡が、眼鏡があぁ~~!!」

 

「エリリンがやられたっ! 結界! 結界!」

 

 これですね。白くべたつく何か、もといエロ同人に出てきそうなやつです。原作では発情効果がありましたが、これは全年齢対象のゲームなので違う形で再現されています。

 

 とにかくさっさと先に進みましょう。グリューエン大火山と同じように時間経過でケフィアゲージが溜まって、MAXまで溜まると強制的に戦闘になってしまいます。

 最短距離で進めば戦闘は一回だけで済むので、道中に何故か置いてある宝箱は全て無視します。入っているものは回復薬とかのショボいものだけなのでね。

 

 走れ走れー! 迷路の出口に向かってよー!

 移動するだけなので倍速。

 

 ×3 甥の木村、加速します。

 

 こうして淡々と移動しているとケフィアの効果が無いように見えますが、スキットを見てみるとバッチリ効いてます。そして、それに対する各々の対処(意味深)の仕方をやり取りしている話もあるので、興味がある人は自分の目で確かめよう!

 

>ようやく出口にたどり着いた!

>早く先に進まなければ!

 

 最終試練への入り口にたどり着きました。だがそう簡単には問屋が卸さないのが現実ってもんです。出口にたどり着くと大量に積もったケフィアが行く手を塞いでいます。じゃけん駆除しましょうね~。

 

>大量のスライムが行く手を塞いでいる!

>手早く片付けなければ!

 

 第三の試練のボス(?)である『ラストスライム』との戦闘です。

 とは言っても向こうから攻撃してくることはないです。ひたすらダメージを与えるのみ!

 一見楽勝なボスのようですが、そうは問屋が(以下略)。

 

【ユエは身動きが取れない!】

【ティオは身動きが取れない!】

【清水は身動きが取れない!】

 

 はい、これですね。この戦闘では各キャラに順番が回ってくる毎に『気絶』『魅了』『混乱』のバッドステータスが付与されてしまいます。

 ほもくんのように状態異常に耐性があれば問題なく行動できますが、他のメンバーは以上のようにかなり高い確率で行動不能になります。

 

 デバフ・状態異常を解除する天之河師範の聖剣を使えば? と思うかもしれませんが、天之河師範の聖剣の加護は現在かかっているものを解除するだけで、予防はできません。そして天之河師範の耐性は割とガバガバなのでほとんど動けません。

 

 つまり、キャラが動くように祈ることによりタイムを短縮できるというわけです。

 はぁ~~~(クソデカ溜息)。 あ ほ く さ 。

 

 向こうから攻撃してこないのでユエ姉貴の魔法反撃も意味がないし、何気に物理攻撃は無効だし、私いじけちゃうし。

 

 ほもくんの無駄に高い防御力もこうなっては形無しですね。幸い彼だけは普通に動けるので辛うじて使える中級の炎魔法でちまちま攻撃しましょう。

 

【ユエは身動きが取れない!】

 

 タイムこわれる。

 

【ティオは身動きが取れない!】

 

 精神こわれる。

 

【清水は身動きが取れない!】

 

 魂こわるる(歴史的仮名遣い)。

 この中ボスの攻略法ですが、耐性をガチガチに固める以外にはありません。装備さえ揃えば瞬札できますが今回はそんな手間も素材もないから仕方ないね。これだけのために態々時間をかけてまで装備を作るのは割に合わないので強行突破することになりました。

 

 混乱によって味方を攻撃してしまえば、パーティメンバーによっては敗北する可能性もありますが、ほもくんが居るのでまず敗北はあり得ません。

 

「〝蒼龍〟」

 

 おお、ユエ姉貴が動きましたね。こういう時、詠唱がいらない彼女は非常に頼りになります。清水くんのように詠唱がいる場合は詠唱→発動という二回分の行動阻害を潜り抜けなければいけません。詠唱したのに発動できなかった、などと言う事が頻繁に起こり、ストレスがぎゅいんぎゅいん溜まります。

 

【ティオは身動きが取れない!】

 

【清水は身動きが取れない!】

 

 仲良く蹲ってないで動いて、どうぞ。

 ティオ姉貴はメルジーネ海底遺跡での竜人族カミングアウトイベントの後は詠唱なしで魔法を使えるようになります。

 

「〝蒼龍〟」

 

 もしかしてユエ姉貴ってすごいのでは? 二回連続で行動するなんて勲章ものですよ~。

 

【ティオは身動きが取れない!】

 

【清水は身動きが取れない!】

 

 あのさあ……。イワナ、書かなかった? これはRTAだって!

 せっかくここまで来たのにこんなのでタイムロスとか嫌になりますよ~。

 

 あ、ほもくんがとどめさした。

 

>戦闘に勝利した!

>『乳白色の粘液』を手に入れた!

 

「ふふ、我等からすればこの程度、ものの数ではないのう」

 

「……ん、余裕の勝利」

 

 ユエ姉貴はともかく、ティオ姉貴は膝をついてやり過ごしてただけなんだよなあ……。悔い改めて。

 戦闘後のやりとりは残HPの割合によって変わるので、今回のこのざまでも楽勝扱いです。

 

 ちなみに、ドロップアイテムの『乳白色の粘液』は好感度を上げるアイテムの素材です。

 好感度を上げる? あっ、ふーん……(察し)。

 

 ともかく、次に進みましょう。試練は後一つだけです。ラストスライムを倒したことで大樹の幹がくぱぁしたので中に入ります。

 

>転移の魔法陣だ

>先に進めそうだがどうしようか……

⇒進む

 心の準備が必要だ

 

 最後の試練はこれまた非常にいやらしいです。

 降り立ったフィールドは巨大な枝の上で、見た感じはドラクエの世界樹みたいな感じの場所ですね。そして下が見えるところまで行くと……。

 

「……っ!? っ!!」

 

「ヒイィィィィ!! ゴ、ゴキだあぁぁぁ!!」

 

「しかも地面が見えないくらい沢山いるよぉぉぉ!!」

 

「全員ぜってェに落ちるなよ! 落ちたら死ぬぞ! フリじゃねぇぞ!」

 

 そこには大量のゴキブリがいます! わしゃわしゃと動き回る姿は黒い海のごとし!

 あ、今更ですがお食事中に視聴するのはやめようね!

 

 それでは気持ち悪いカサカサ音を聞きながら進みましょう。今回の戦闘メンバーは誰でもいいです。何故かというと、この後のボス戦の仕様が関係しています。説明は実際の場面で。

 

 なお、ボスまでの道中はちょっとしたミニゲームがあります。まただよ(笑)。

 とは言ってもそこまで手の込んだミニゲームではなくて、タイミングよくボタンを押して結界を張り、時々飛んでくるゴキブリを弾き飛ばすだけの簡単なものです。

 

 オラッ、結界っ!

 

 ボス到着までにミスしなければノーエンカですが、ミスすると当然戦闘に入ります。

 ゴキブリ自体は弱いのですが、開幕で一定確率で行動不能になる『恐怖』の状態異常を付与してくるので、タイムロスを避けるために絶対にエンカウントは回避しましょう。

 

>ゴキブリたちが一斉に集まり始めた!

>巨大な魔法陣を形作っていく!

 

 よし、切り抜けましたね。最低限のエンカウントでクリアできそうです。

 ゴキブリたちがその身を使ってデカイ魔法陣を形成して光がドーン!

 

「ギチチチチッ!!」

 

 見事なボスが出来上がりました。ゴキブリと言うか羽の付いたサソリみたいな感じの見た目です。

 

>新たな魔物が出現した!

>あれがおそらくここの主だ!

 

 それではハルツィナ大迷宮最後の試練のボスである『エンヴィエヴィル』との戦闘開始です。

 このボスとの戦闘は非常に特殊であり、先程戦闘メンバーが誰でもいいと言った理由でもあります。

 

 原作で試練の内容としてあった『好感度の反転』がこのゲームの戦闘に移植された結果……酷いことになりました。戦闘開幕で確定で放たれる赤黒い光線がメンバーの好感度を反転させるのですが……。

 

「……生理的に無理。近寄らないで。消し炭にされたいの?」

 

「うぅむ、これは……まいった、いかんのう。お主が嫌いじゃ」

 

「ハッ! お前みたいなやつ、こっちから願い下げだぜ」

 

 まずはこれですね。仲の良いお仲間から辛らつなお言葉を頂けます。

 普段は優しいキャラからそういう言葉を聞くと精神壊れる。ユエ姉貴、生理的に無理とかなんでそんなひどい事言うの……(トラウマ発症)。

 

 酷いのになると生まれたことから否定されます。これ全年齢対象だよね……?

 

 さて、この状態のまま戦闘が始まるのですが!

 なんと、操作できるのは主人公キャラのみです。他のキャラは自分勝手に動く上にフレンドリーファイアしまくるので放っておくと勝手に氏んだりします。

 

 大乱闘スマッシュブラザーズかなにか? 絆とは一体なんだったのか……。主人公が紙切れみたいな耐久力であれば後ろから撃たれて氏にます。

 主人公の姿か……? これが……?

 

 ですが、今回のほもくんは守護者です。この戦闘中は味方にも挑発が効くようになるので、これで同士討ちを防ぎましょう。ボスの目の前まで移動して『挑発』を使います。

 

 今日からはお前が囮だ。

 

「……消えて。〝震天〟」

 

 殺意高すぎィ! ですが、ほもくんの魔法防御をもってすれば『アイギスの盾』の半減効果も相まって余裕で受けれます。十発くらいもらっても大丈夫です。そして自動回復があるので無限に受け続けれるってわけです。

 

 そしてボスに密着しているので巻き込まれてボスもダメージを受けます。

 これが今チャートの攻略法である『俺ごと撃て!』作戦です。ひでえ作戦もあったものですね。

 

 なお、ボスのお供としてゴキブリくんが無限に出現しますが、魔法に巻き込まれて勝手に氏んでいくので気にしなくてもいいです。

 

「受けるがよい! 〝蒼天!〟」

 

 ティオ姉貴ナイスゥ! ほも殴って! ほも殴って!

 清水兄貴も詠唱なんかしてないで早く魔力操作を覚えて、どうぞ。

 

【エンヴィエヴィルは黒い瘴気を放出した!】

 

 ボスは知性がないので、当然挑発が効きます。ほもくん総受けってマジ?

 『黒い瘴気』は小ダメージと共に腐食の状態異常を付与してくる攻撃ですが、ほもくんの状態異常耐性は100%なのでボーナス行動です。

 

「……お返し。〝劫火浪〟」

 

 なお、好感度は反転していますが、しっかりと魔法反撃は行ってくれます。ツンデレかな?

 良い感じでボスのHPが削れています。ここからがこの戦闘の真骨頂です。

 

「〝聖絶・光散華〟!!」

 

 これですね。この戦闘に限り、控えやバックに居るメンバーも画面外から主人公に攻撃してきます。

 みそボンか何か? ただ、ほもくんにとっては良い火力源ですね。ライフで受ける!

 今のは谷口姉貴の攻撃魔法です。どうみても爆発ですが光属性の魔法です。

 

「俺が切り開いてみせる! 神意よ! 全ての邪悪を滅ぼし光をもたらしたまえ――神威!」

 

 天之河師範も直線範囲攻撃ナイス!

 単体攻撃の天翔閃とかだとボスにダメージが行かないのでうま味行動です。一番火力の高い魔法を使ってくれてほもくんも本望でしょう。

 

 もう特に話すことは無いですね。あとは挑発を切らさないようにしつつ、ボスに密着していれば勝手に仲間が始末してくれます。ボスの攻撃も基本的にほもくんにとってはカスが効かねえんだよって感じです。

 

 今回の守護者チャートだと楽勝ですが、主人公が狂戦士などの攻撃特化の職業の場合はかなりヤバく、その場合はお一人様で挑戦することが推奨されます。仲間との絆が無くても筋肉との絆があればそれでいいのです。

 

>戦闘に勝利した!

 

 あ、いつの間にかボスが氏んでますね。決まり手はユエ姉貴の〝神罰之焔〟でした。申し訳程度の原作要素。

 〝神罰之焔〟は重力魔法、および魂魄魔法を取得後に解放される炎属性の魔法で、フィールド全体の敵に蒼天よりやや高いダメージを与えます。雑魚敵が大量に出る戦闘では有用ですが、MP当たりの火力は蒼天の方が上なので出番はこれ以降無いです。

 

 これにてハルツィナ大迷宮の攻略は終了なんですが大丈夫なんですかね……。原作だったらアウト判定を喰らいそうなんですが。まあ、ユエ姉貴の〝神罰之焔〟が味方に当たってなかったですしOKとしておきましょう。

 

 絆なんて要らなかったんだ……!

 やはり暴力……! 暴力は全てを解決する……!

 

 それじゃあ転移の魔法陣に乗って神代魔法を頂きましょう。

 魔法陣で移動した先は、美しい空中庭園です。大樹の頂上にあるっぽいですが、どうやら空間魔法やら何やらで巧妙に隠蔽されていたようですね。

 

「お、おお~~! すっごい綺麗な庭園だね! 王宮にあるやつにも劣ってないよ!」

 

「下には樹海……と言う事はどうやらここは大樹の頂点付近のようなじゃな」

 

「マジか。飛行艇からはそんなモン見えなかったんだが」

 

「私も大樹の上にこんなところがあるなんて初めて知りましたよ。どうやって隠してたんですかね?」

 

「……闇魔法では規模的に無理。魂魄魔法を使ってるのかも」

 

 正面にある石板を調べればいつもの魔法陣が起動して神代魔法をプレゼントしてくれます。

 

>頭に何かが流れ込んでくる……!

>『昇華魔法』を習得した!

 

 これで六つ目の神代魔法である『昇華魔法』を手に入れました。全てのものが一段階進化するギア2みたいな魔法です。他のメンバーも無事に取得できたようで何より。

 あれでクリア判定とかハルツィナ大迷宮さんの精査機能はガバガバですね。

 

「昇華魔法か……。色々悪さできそうだな」

 

「だね。アーティファクトに組み込めば性能が飛躍的に上昇するかも」

 

「回復魔法にも効果がありそう。これでもっとハジ……皆の力になれそうだよ」

 

「これで六つ目。妾は三つ目ではあるのじゃが……。残る神代魔法は後一つじゃな」

 

 一行が昇華魔法に思いを馳せていると、石板に絡みついていた木の幹が盛り上がって人の形になりました。これが解放者の一人である『リューティリス・ハルツィナ』姉貴です。もう許さねぇからな~。

 

 そもそもこの演出、下手をすると新手の魔物と勘違いされて攻撃されそうなんですがその辺りは考慮してたんですかね?

 

 ハルツィナ姉貴が色々と説明してくれています。昇華魔法の概要と、神代魔法のコンプ報酬である概念魔法についてですね。

 概念魔法は、神代魔法を昇華魔法で増幅させて、極限の意志を一摘みして良い感じにコネコネさせると使えるそうです。確か原作では概念魔法はこの時が初出でしたっけ。

 

 ゲームでの性能ですが、昇華魔法は文字通り全てのものを一段階昇華させる魔法です。

 攻撃、防御、回復の行動に対して、追加MPを使う事で効果を増幅させることが出来ますが、この先の戦闘ではラスボス戦くらいでしか出番がありません。出てくるのが遅すぎるからしょうがないね。

 

 概念魔法はこのゲームではラスボス戦まではイベント用の魔法として、そしてその後はエンドコンテンツ的な魔法として位置付けられています。

 

>『導越の羅針盤』を手に入れた!

 

 そして、ハルツィナ姉貴からの贈り物です。望んだ場所を指し示すという『たずね人ステッキ』の場所バージョンで、ゲームでは次にストーリー進行が起こる場所をマップ上に表示してくれます。

 ですがこれはRTAであり、すでにやる事や行く場所は調査済みです。

 つまりゴミだよ、ゴミ!

 

 その後は「空間魔法と昇華魔法を組み合わせれば元の世界に帰れるんじゃね?」「専門家のユエさん、どう思いますか?」「……無理」「やっぱ概念魔法が必要か~」みたいなやり取りをして、ハルツィナ大迷宮でのイベントは全て終了となります。

 

 それじゃあご丁寧に用意された帰還用の魔法陣に乗っておさらばしましょう。もう二度と来ねえよ、ペッ!

 

 お次はシュネー雪原、最後の七大迷宮がある場所です。導越の羅針盤くんが一生懸命マップに場所を表示してくれていますが、かなり大雑把な位置なので、羅針盤くんは無視して自分であらかじめ調査した場所に行きましょう。

 

 ラスボス撃破まであと一息です。今のところ大きなガバもなく来れているのでこの調子で今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 


 

□どうでもいいオマケ□

 

 ハルツィナ大迷宮に挑むため、一時シアの実家にお世話になっている北条一行。

 旅に出たシアの帰省と言う事で、村に入った時は兎人族総出で出迎えられた。あれから新たに加わった旅の仲間の自己紹介をして、人当たりが良すぎる兎人族はあの時いなかった七人を大いに歓迎した。

 

 ただお世話になるだけというのも気が引けるので、例えばハジメであれば鍋の修復をしたり、鈴であれば獣除けの結界を設置したり、香織であれば足腰の悪い老人の治療をしたりと各々に出来る事を行っていた。

 

 そして、一行の中でも特に子供に人気があったのは勇者である天之河光輝である。

 顔が良く、姿勢が良く、最近はとみに雰囲気も柔らかくなり、さらには子供が大好きなカッコイイ鎧と聖剣を装備している。これで人気が出ない訳がなかった。

 

「ね~ね~、勇者のおにいちゃん、何かおもしろい事やってよ!」

 

「えっ!? 面白い事……えっと、これじゃあこれはどうかな……? 聖剣よ、我等に加護を与えたまえっ!」

 

 自身を囲んでくる子供の無茶ぶりにもしっかりと応える光輝。聖剣を頭上に掲げるとピカーっと眩しくない程度に聖剣が光る。それはさながら子供のおもちゃであるDXなんちゃら剣のようだった。

 

「すご~~い!」

 

「ぼくもやりたい! ねえ、かしてかして~!」

 

 これには子供も大喜び。いつの時代、場所でも子供はこういったものが大好きなのだ。

 そして、それに対抗するように大きな影がヌッと近付いてきた。他ならぬ北条だ。

 

「…俺の剣も光るぞ」

 

「え~、でもおにいちゃんの剣ってずっと光ってるだけじゃん! そんなのつまらないよ~!」

 

「勇者のおにいちゃんのもってるやつの方がおもしろいよね~!」

 

「……!」

 

「北条、お前……」

 

 正直で残酷な言葉にピシリ、と石化したように北条が固まった。

 先程、以前のリベンジということで、みかんの果頂部に親指を突き刺して『重力魔法』などと手品をやっていたのだが、案の定というべきか見せる角度が悪かったのか、親指がモロに見えており、盛大にスベった。

 

 それを巻き返すために青く光る剣を取り出してみたのだが結果はご覧のとおりである。

 たった一日にして子供たちの人気を総取りしてしまった光輝は、トボトボと去っていく北条に哀れな者を見るような目を向けていた。

 

「……落ち込んでいるマモルがえっちすぎる。シア、寝室を貸してほしい」

 

「いやですぅ! そんなことを言っている暇があるならこっちの荷物を運ぶのを手伝ってください!」

 

「……私は力が弱い。この通り腕も細く……」

 

「ユエさんは身体強化の魔法を使えるでしょう!」

 

 




モンスターエナジーをキメながら書いています。
へへっ、寿命がどんどん削れていくぜ……!

今年の投稿はこれで終了です。
では、良い新年をお過ごしください。
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