大魔道士ハルケギニアへ行く   作:灰汁人

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原作はもちろん二次創作でも定番の噛ませ役と言えばギーシュですが、以前にも書いた通り数の優位を全く生かせない拙い運用法をどうにかするだけでもかなり強くなると思いますし、元帥号(原作がモデルとした革命前のフランスでは軍の最高司令官に与えられる称号)を持つ父親とエリート軍人の兄が三人もいる時点で英才教育を受けているはずなのに、サイトとの決闘は舐めプだったのかと思ったもののオーク鬼にあっさり蹴散らされている辺りからして本当に戦術を学んでない可能性が高く、優秀な兄へのコンプレックスを拗らせるにしても残念過ぎる方向に迷走しているのではと思います。

そしてタバサを主人公とする外伝の噛ませ役であるヴィリエ・ド・ロレーヌ、他国からの客人である留学生と決闘するだけでもアウトなのに濡れ衣を着せてゲルマニア人のキュルケと決闘させるとか下手をしなくても国際問題に発展する愚行なんですが、義に厚く根っからの悪人ではない愛すべき馬鹿と言えるギーシュと違い原作での彼には同情の余地どころかヘイト要素しかなく、二次創作では嫌な教員役として定評のあるギトーと同じくらい扱いを悪くしても違和感が少ない貴重な汚れ役であり、その割に出番が少ないのは上位互換と言えるギーシュの万能性によるものかも知れません。

ついでに、フランス貴族の家名で『ド・〇〇』は『〇〇の』となる事から所領を意味しているらしく、同様の意味がある『フォン』や性別を意味する『ラ』と『ル』も存在しますが、ドを省略しない呼び方が正式(フランスの偉人であるシャルル・ド・ゴールはドゴールと『・』を省いて表記される事はあっても『ド・』を省いてゴールとは表記されない)となるものの本作では面倒なのでそこらは省略してあります。



〔学院への帰還と二つの決闘騒ぎ〕

 

「では、私は馬車の返却とオールド・オスマンへの報告があるのでお先に失礼するよ」

「……わたしも部屋に戻るわ」

「えっと、私もこの時間だったらまだ仕事が残っているので手伝いに行かないといけないので失礼しますね」

 

 夕食まで少し時間を残して学院に帰還した一行、まずはコルベールが借りていた馬車の返却とオスマンに謹慎を監督していた報告があると告げて歩み去り、叱られて落ち込んでいるのか元気のないルイズは部屋へ戻るとだけ告げてよろめき去り、それを見送ったシエスタも仕事に戻るからと挨拶もそこそこに木剣を持ったまま走り去り、特に用事のないポップは中途半端な時間をどうしたものかと考えていたが、そこへ鬼気迫る形相で駆け寄って来た金髪巻き毛の少女に左腕を掴まれてしまった。

 

「いたわねルイズの使い魔、あの時のメイドはどこにいるの!?」

「あの時ってどの時……ってか、金髪フリルのバラ男とやり合った時ならシエスタか?

 シエスタなら仕事の手伝いに戻ったから多分だけど厨房か食堂にいるんじゃね?」

「きっ、金髪フリルのバラ男って、彼の名前はギーシュ、ギーシュ・ド・グラモンよ!

 仮にも決闘した相手の名前くらい覚えてなさい!」

「あれを決闘とか言われるのは不本意だが、まぁ確かに親しくもない相手を変な呼び方するのは失礼っちゃ失礼だな。

 それでギーシュだったか、シエスタの名前は知らなかったみたいだし、あいつがどうかしたのか?」

 

 話しぶりからギーシュの関係者ではと考えていたポップだが、ふと先日の決闘騒ぎでギーシュが落とした香水を送った相手がこんな巻き毛だったなと思い出し、シエスタとは面識がなさそうな様子からしてギーシュ側で何かしらの問題が起きたのではと会話の水を向ける。

 

「ヴィリエ・ド・ロレーヌに決闘を申し込んだのよ。

 でもね、ドットのギーシュがラインのロレーヌを相手に勝ち目なんかあるはずないじゃない?

 勝敗なんて見えていたのに、勝てるはずがなかったのに、それでもギーシュは杖を手放さなかった。

 見てられなかった私がギーシュの負けでいいから許してあげてって……彼はとても怒っていたけれど直撃は避けていたにせよ何度も魔法を受けた身体は限界だったみたいで、気が抜けたのかそのまま倒れてしまったわ。

 居合わせたクラスの子が処置した後に私も手持ちの秘薬で治療しといたし、明日にでも目を覚ますと思うけれどそしたら彼はもっと怒るんでしょうね」

「謹慎が終わった途端に決闘とか、負けたばっかなのにちっとも懲りてないねぇのな」

 

 悲しそうに述懐する少女に対し、呆れ交じりに嘆息するポップだが、それだとシエスタを探していた理由が思い当たらない。

 

「そうじゃないのよ!

 ここ数日、ロレーヌから平民に負けた貴族の面汚しと侮辱されても事実だからとギーシュは我慢してた。

 でもね、平民が思い上がらないよう現実を教えてやらねばならないとか言い出したのを聞いて止めようとしたのが決闘の理由なの。

 ギーシュは、貴方とあの時のメイドを守ろうとしたのよ!」

「こりゃシエスタが危ねぇな。

 すまねぇ、悪い予感がするもんでギーシュの見舞いは後にさせてもらうぜ!」

 

 言うが早いか少女を置き去りに走り去るポップだが、ギーシュとの決闘で精神力を消費したものの平民二人を処分するくらいなら問題なしと判断したヴィリエの行動が早く、厨房に駆け込みシエスタの居場所を聞いた時点で既に手遅れだった。

 

 

*

 

 

 ヴィリエ・ド・ロレーヌは、風系統の高名なメイジを多く輩出する家に生まれた風のラインメイジであり、同学年の中では例外的な留学生(トライアングル)を除くとトップに近い実力者(ライン)だが、自己評価の高さに由来する傲慢な性格が災いして友人は多くない。

 後先を考えない性分なのか過去に何度もやらかしており、平民に負けたギーシュが気に食わなかったのかほとんど言い掛かりに近い理屈で決闘を持ち掛けた上、元々のランク差があって有利な相手に怪我を負わせ貴族の誇りを守ったと言い張っている。

 当事者が秘密にしていれば大丈夫と考えているようだが、本来でもそれなりに問題だったろうこの行動も改めての決闘厳禁を言い渡した直後に行われたとなれば学院側として見逃せるはずもなく、何もなければ事情聴取から厳罰の流れが待っていた。

 

「ィヤァァァァッ!」

「グホァッ!」

 

 乾いた破裂音と共にヴィリエの身体が放物線を描いて宙を舞う、数メイルの距離を一瞬にして踏破したシエスタの右腕には根元から折れ砕けた木剣が逆手に握られており、チップ状になって舞い散る木片が次の事実を告げている。

 つまりは、立会人が決闘開始を告げてから数秒で距離を詰めたシエスタにより、"詠唱する間もなく木剣が粉砕するような打撃を叩き込まれたヴィリエが見せ場もなく倒された"と言う事だ。

 数秒の滞空時間を経て地面に落下したヴィリエだったが、起き上がるどころかピクリとも動かず呻き声すら上げていないのを不審に思った誰かが声を上げると追従するよう観衆が騒ぎ始める。

 

「どうやら気絶してるみたいだから医務室に運んでおくぜ」

 

 少し前に駆け付け様子を見ていたポップがヴィリエを抱えて走り去り、入れ違いで現れたコルベールが呆然とするシエスタを連れ去った後になってようやく他の教師らが騒ぎを聞き付け現れたが、聞き取りをしようにも意味不明で要領を得ない証言と半狂乱で支離滅裂な言動をする生徒ばかりでまともな現場検証すら出来なかった。

 

 

*

 

 

「……全く、たった数日の修行でここまでやるとは思わなかったぜ。

 不完全なアバンストラッシュを見ただけであそこまで再現されるなんざ、シエスタの将来性を考えると恐ろしくなるな」

 

 胸部圧迫による肋骨数本の骨折と臓器損傷、吐血してないのが不思議なくらいの重傷だが、これを僅か数日の修行と木剣でやったのだからシエスタは本物の天才と言える。

 効果を調節した回復呪文(ホイミ)でヴィリエの負傷を跡形もなく治療してから睡眠呪文(ラリホー)で深く眠らせたポップは、実戦レベルまで育った弟子に喜びと呆れの混じった評価を下した。

 

 そのまま医務室を出たポップは広場へと引き返し、状況が掴めず困り果てていた教師に声を掛け私見ながらと説明する。

 

 細かい事情は知らないが無理やりに決闘を仕掛けたヴィリエは、破れかぶれになって突進して来たメイドに驚き後退しようとして足を滑らせ、それと同時に唱えていたエア・ハンマーが発動して棒切れを吹き飛ばしたが、本人は転んだ拍子に頭でも打ったのか気絶したのを周囲の連中が勘違いして大騒ぎになっていると、時間なしの即興で考えた嘘は言っている本人すら穴だらけと思う内容だった。

 

 この無理筋にも程がある説明に納得した教師の報告により事件は穏便に処理され、以前にも同様の騒ぎを起こしていたヴィリエが10日間の停学処分を受けて謹慎している間にメイドと決闘して負けた『間抜け』と言う不名誉極まりない二つ名を拝領し、逆にシエスタの方は木剣1本で貴族に勝った凄いメイドとして株を上げ、威張り散らしていた貴族の小僧が負けたと聞いて大いに溜飲を下げたマルトーから後に我らの剣なる称号を送られる事となる。

 

 

*

 

 

「おーいルイズ、食堂に来なかったみたいだが寝てんの……何やってんだ?」

「別に、何でもないわよ」

 

 興奮したマルトーのしつこいスキンシップに辟易しながら食事を終えて部屋に戻ったポップだが、明かりも点けないまま毛布を被って右親指の爪を噛むルイズが乱れたベッドの縁に背を預け座り込んでおり、闘気の使い過ぎで具合が悪くなったかと心配するも顔色はそこまで悪くないし、見た限りどうやら何か気に食わない事があって拗ねているだけらしく、口では何でもないと言いながらじっとりとした半眼が理由を聞けと催促していた。

 どうにも面倒臭くはあるが、ここで気付かぬふりをしたら後々でもっと面倒な事態になるのは目に見えており、加えてルイズの様子がおかしい原因に心当たりがあったポップは、これを機会に触り部分のみだった闘気と暗黒闘気の違いや危険性に関してきちんと説明しておく事にする。

 

「まぁ、あれだな。

 闘気ってのは生命力に精神力って言うと紛らわしいから感情の力と呼ぶけどを添加してるんだが、使い手の気合っつーか気分で威力が増えたり減ったりする反面、生命力を燃やしている以上は使い過ぎたら具合が悪くなったり無理したら気絶するってのは今朝の授業で教えたよな?

 そんで、生命力ってのは体力とか活力も含んでるから普通は途中で気絶しちまうもんなんだが、お前さんみたく感情の起伏が激しい奴は昂った自分の感情に振り回されて生命力を根こそぎ燃やし尽くしちまう危険性があるんだわ。

 つっても素人が練れる闘気の量なんざ微々たるもんだし、そこらの説明はシエスタが闘気を練れるようになってからでも良いと思ってたんだが、お前さんは少しの説明で闘気を練れるようになって見ただけの技を覚えちまうくらいのはっきり言っちまえば俺の手に余る天才だ」

 

 途中で脅かすような文言はあったが、色んな意味で凄いと思えた相手に天才とまで言われて悪い気はしないルイズ、しかし話はまだ終わってない。

 

「技術的な部分で俺の先を行くようなら先生が書いた指南書を翻訳するし、何なら仲間とか知り合いに声を掛けるつもりだからそこは心配すんな。

 問題なのはお前さんの適性が暗黒闘気である事、暗黒闘気には毒と似たような追加効果があって、自分のものじゃない暗黒闘気が身体に留まっている間は回復魔法やアイテムを使っても怪我が治らなくなるし、方法は知らんが火とかの属性を宿らせられるって事だけは知ってる」

「……何だか悪役みたいな危ない力だってのに、あんたは叱ったり使うなって言わないのね?」

「お前さんがどう思ってるかは知らんが、修行してきちんと使えるようになった系統魔法も人を傷付けたり殺せたりする危ない力だし、極端に言っちまえばペーパーナイフや服の飾り紐だって悪用すれば簡単に人を殺せる危ない道具って事になるんだぜ?

 それに簡単な説明であっさり暗黒闘気を出せちまった以上、悪い面ばかり強調して危ないから使うなとか日和った事を言ってるよりかは、心を磨いて光の闘気を出せるようになった方が良いし、例え暗黒闘気しか使えなくってもお前さんが道を踏み外さなきゃ何の問題もないわな」

 

 どう聞いても物語の悪役が使いそうな能力に気後れするルイズだが、前向きなようでただの楽観論とも取れるポップの意見に拍子抜けし、それと同時に自身が良くない感情の持ち主である事への後ろめたさが少しだけ薄れたような気がした。

 誰かに見られないよう心の奥底に閉じ込めていた泣き言ばかりを喚き散らすもう一人のルイズ、幼い頃から気高く誇りを持って正しく生きよと教えられ育った自分にあってはならないと否定していた弱い側面だが、憎悪や羨望などの貴族である以前に人として恥ずべき暗い感情が力になると言うのであれば、勇気を出して向き合うのも良いかと思えて来るのだから現金なものである。

 ポップと出会ってから渇望していた魔法を使えるようになり、敬愛する次姉の身体を治療する道筋が見えた現状、得体の知れない怪しげな力に頼る必要性は欠片とないが、心を磨けば光の力になるかも知れないと聞いて試さない理由はなく、何より暗黒闘気を使っていると自身がとても凄い存在になったかのように感じられるので、禁じられてもないのにわざわざ手放すと言う選択肢はありえない。

 それに考えてみれば、今までだって無能と馬鹿にされ危ないから使うなと罵倒されてもお構いなしに魔法を使い爆発させていたのに、手足の曲げ伸ばしや呼吸と同じくらい馴染んだ暗黒闘気をそんな連中に遠慮して封印する義理はないし、ポップだって道を踏み外さなければ問題もないと肯定してくれており、危険な副作用や追加効果があるにしても使い方と心の持ちようを間違えなければ良いだけだ。

 

「暗黒闘気が心の力だって言うんなら、わたしの中にいる弱くて情けないわたしと向き合わないといけないのよね?」

「まっ、自分の弱さを認めるってのは口で言うだけなら簡単だけどそう簡単には行かないもんだ。

 負の感情に流されないよう自制心を鍛えるだけじゃなく、お前さんがメイジとして成長すればそれが確かな自信となって心の弱い部分を受け入れる土台になるだろうし、もしも道を間違えそうになったら俺がぶん殴ってでも止めてやるから気負いなさんな」

 

 決意を込めた表情で訊ねるルイズに対し、そこまで大層な覚悟をする必要はないと言いたげに答えるポップだが、この後すぐに夕食を食べそびれたルイズの腹の音が鳴って色々と台無しになり、癇癪を起す前にマルトーから預かっていたクックベリーパイを投げ渡して素早く退散したポップは、ギーシュの見舞いと治療を兼ねて男子寮に向かう事にする。

 

 

*

 

 

「……以上がポップ君の授業から聞き取った魔法理論になります」

「東方では宗教に横槍を入れられず様々な分野で自由な研究が進んでおるとは聞いておったが、よもや魔法の仕組みを原理部分から解き明かしておるとは予想外にも程があるわい。

 して、ミス・ヴァリエールへの口止めはどうなっておるかね?」

「残念ながらミス・ヴァリエールの長姉に知られており、研究用の資料として定期的なレポートの提出を命じられたそうです」

 

 場面は切り替わり学院長室、ルイズの自宅謹慎に随行したコルベールがオスマンへの報告を行っていた。

 

「ふむ、確か王立魔法研究所(アカデミー)に勤めておるエレオノール女史であったか、例え誰ぞが名誉欲に駆られたとしてもヴァリエール公爵家の長女から研究を取り上げる度胸の持ち主はおらんじゃろうし、ちと短気に過ぎる性分が心配ではあるが末妹の立場が悪くなるような真似はすまいよ。

 とは言え、学院側でミス・ヴァリエールが提出するレポートの監督をしておかねば、今のトリステインにはまだ早い技術や知識を広めてしまうやも知れんし、あまり気は進まんが近い内にエレオノール女史が先走らんよう釘を刺す必要がありそうじゃな」

「……時にオールド・オスマン」

「何じゃね?」

「いつまでミス・ロングビルに変身したままでいるつもりなのですか?」

「これは異な事を言うのミスタ・コベルール、わしは東方のマジックアイテムにどれだけの持続性があるのかを学術的な探求心に従い試しておると言うのに、ここぞとばかりに女子の身体を堪能しようとするエロ爺を見るような目をするでないわ!」

 

 資料用としてコルベールから渡された変身呪文(モシャス)のカードを躊躇なく使用したオスマンは、嬉々としてロングビルに変身してすぐさま上着を脱ぎ捨てており、現在も真面目な表情で事前の策を述べながら下着姿のまま自身の尻や胸を撫で回している。

 

「語るに落ちましたね。

 今すぐ変身を解くのであれば、このままミス・ロングビルには何も言わずに納められますよ」

「ふふん、これを見てもそんな善人顔ができよるかの?」

「そっ、そのポーズと視線はいけません」

「……ええ、ええ、その破廉恥な恰好と表情はとてもいけません。

 ミスタ・コルべールには、何がどうして、わたくしの姿をした人物が、机の上でストリップを披露しているのか、十分に納得の行く説明をして、頂きたいのですが、勿論、宜しいですよね?」

 

 表情こそ真面目なコルベールだったが、視線は捏ね回されている胸と尻を頻繁に行き来しており、挑発的な笑みを浮かべたオスマンが乳房を持ち上げるようなポーズで流し目を送ると見る間に赤面し、背後から響いた途切れ途切れに段々と重圧感を増す質問を聞いて真っ青になった。

 

「ミッ、ミス・ロングビル、預けたシエスタ君のフォローはどうなさったのですか?」

「他の使用人が嬉々として引き受けてくれました。

 それよりもミスタ・コルベール、状況からしてそちらの人物はオールド・オスマンと考えても宜しいのでしょうか?」

「うむ、わしはポップ君が持っていた他者に変身できるマジックアイテムの実験でロングビル君の姿を借りておったんじゃが、そこでふと変身したまま上着を脱いだらどうなるか疑問に思ってしまったのだよ。

 つまりこれは、研究者としての学術的好奇心が抑えられなんだ結果であり、決してこの機会に女子の身体を堪能しようと思ったとか、モテない中年男の助平心を弄ぼうみたいな悪戯心が生じたとかではないんじゃよ?」

 

 ほぼ巻き添えのコルベールだが、上着を脱ごうとしたオスマンを止めなかった時点で助平心があったのは間違いなく、両者の何とか誤魔化そうとする態度は怒れるロングビルに対して逆効果となり、激しい折檻と普段からの愚痴を含む長い説教が深夜まで行われる事となる。

 

 




酷い噛ませ描写になりましたが、油断と開幕ぶっぱを抜きにしてヴィリエとシエスタを戦わせた場合、貴族への恐怖心に囚われたシエスタが委縮したままヴイリエに倒される未来しかなく、途中乱入したタバサとキュルケに救出されるか大怪我を負った妹弟子の報復にルイズが乗り出すと言うどちらにしてもヴィリエが無残な事になるルートが待っています。
なお、ギーシュとの決闘は目撃者がほぼいなかった事とポップの治療により発覚しなかった為、停学10日は学院の使用人に危害を加えようとした分の罰であり、ヴィリエが吹聴していた使用人との決闘を真面目に取り合う教員はいませんでした。

ルイズの暗黒闘気に対してポップが楽観的な理由は、光の闘気に目覚めたヒュンケルと言う先例がある事と何だかんだでダイの件を除き悪い結果にならなかった豪運さが影響しており、いつもは鋭い分析力も初めての弟子に対してポンコツ化しています。

コルベールがオスマンに報告したのは、ルイズが系統魔法を使えるようになった事と魔法のカードや魔法理論がメインであり、精霊魔法や暗黒闘気に関しては余計な警戒心を招くと考え曖昧に東方の不思議な技としか説明していません。


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