高性能な愛車と異世界で最高の一杯を! 作:テニス歴0年 HORIO
頬袋ぱんぱん
説明しよう、超絶可愛いロリっ子が頬っぺたに空気をこれでもかというほど詰め込み不満を形にしている…正直萌える
もちろんその超絶可愛いロリっ子とは俺の愛車のナビ画面にいるエナの事なのだが
何故彼女がこんな可愛くなっているかというと原因は俺にある
「ちょっとご飯食べに行ってくる、21時頃には戻るわ」
「マスター、了解しました マスターにアップデートについて話したい事がありますがおとなしく待っています」
「了解、飯終わったらすぐ帰ってくる」
あの時、エナにそう返事をして俺とエっさんは店に入った
串屋の閉店時間までたっぷり飲んで店を出て、宿を取ってるエっさんに車で寝ると伝え「また明日」と別れて
…現時刻0時15分…
…うん、3時間ちょっとオーバーして日付も跨いじゃってるね…、そりゃ頬袋ぱんぱんになるわ…
「ごめん、エナ話が盛り上がっちゃって…まじごめん」
顔の前で手を合わせ拝むように謝罪する
ぷしゅー
と頬袋から空気が抜けエナがしゃべる
「いいんですよー…マスター、次から着いていきますので」
ちょっと拗ねたようにエナが答える
ん?、どうやってお店に入るの?軽自動車っていっても店の玄関の時点で入れないよ…
エナが俺にどうやって着いてくるのか考えていると助手席からピロリン♪と軽快な音が響く
助手席の上に置かれていたもの俺のスマホだ…
「なんでこんな所に…」
拾い上げ 画面にタッチしてキーを開ける…
「ん?…エナ…」
スマホの画面に写し出されたのは車のナビ画面の住人エナだ、ナビ画面に目をやるとさっきまでいたエナは見当たらない…もう一度目線をスマホに、エナがスマホ画面内にいて手を振っている
「≫∩♯≫⊃√様から貰った私が自由に使える最後のCPカスタムポイントでマスターのスマホを改造して私を持ち運べるようにしました」
スゴいでしょーっと言いたげな雰囲気でスマホ画面からこっちを見てくる
正直助かる、字が読めない時とか解らない事があった時、何度 エナ ヘルプって言いそうになったか、いつもエナが着いてきてくれるのはとても心強い
「ここから大事な話しをしますねこれからはこんな風に便利になるためのポイントを自分達で稼がないといけません、エナはCPつまりポイントがあればもっとマスターの役に立てるので、頑張りましょうねマスター」
もう十分役に立ってるよ…と思いながらも 「もっと」って 言われると欲が出てしまう
「エナ、そのポイントってどうやって集めるんだ?」
「ポイントは魔物などを倒した時に入ってきます、ゴブリン一匹に0.5ポイント弱くらいですね…魔物の個体の強さによってもポイントは変わるので、このアップデートシステムはこの世界の増魂を応用したものです」
「増魂?…」
「この世界では魔物を倒すと魂の器が大きくなり強くなると言われています、マスターに分かりやすく言うと経験値とレベルアップです」
「あー、成る程…なんとなく了解」
やり込んだポ○モンやテ○ルズのようなゲームを思い出す
「ついでに、俺は増魂出来て強くなれたりする?」
魔法とかがあるファンタジーな世界、強くなったらその魔法が使えるかも知れないと思うと ちょっと期待してしまう
「出来るんですが、車で倒すと9割以上が私のポイントに変換されてしまいます…マスターが貰える分は普通に倒した時の10分の1以下ですね」
ゴブリン一匹分の経験値が欲しかったら十匹とちょと倒さないといけないのか…、うん 俺の成長は先が長そうだな…
「…俺の成長は一旦おいといて、そのポイントでエナは何が出来るの?」
「これからしっかりと説明しますので、マスター寝ないでくださいね」
「お、おう」
俺はお酒を飲んでもそこまで変わらない、凄く寝つきが良くなるくらいだ…大丈夫 大事な話しみたいだし寝ないよ…たぶん
スマホ画面からエナが消える、少し探すといつの間にかエナはナビ画面に戻っていた、服装が変わっていて眼鏡にスーツに指示棒を持っている…教師スタイルだ、教える気満々
エナが指示棒を片手に喋りだす
「まず その1です、現在の車の能力の強化です、ボディを頑丈にしたり 最高速度を上げたり シートをふかふかに出来ますね」
「その2ですね、特殊車両などの能力を得られます、例えば消防車ならベースが軽自動車なのは変わりませんが消防車の能力を再現出来て、放水などが出来るようになります」
「その3、車の能力にスキルを付与、クラクションの恐怖付与や、ドライブレコーダーの鑑定、シートの回復付与などがそれにあたります、強力ですがポイント消費がとってもでっかい」
「以上がポイントの使い道です、かなり自由度が高いのでこれから貯まったポイントはマスターと相談してその都度アップデートしていく予定です」
成る程…エナ先生の説明を聞いて色々思いついたことや聞きたいこともある…質問タイム
「はいエナ先生 質問です、その2で戦車の能力再現したとしたら戦車が使う弾はどうなりますか?」
「さすがマスター、いい質問です、付属品や道具を使う車などについてはポイントを使って補充されるのでかなりコスパが悪いです、電気とかエネルギーなら空気中の魔素を使えば補えるけど、物はポイントでないと補充出来ません」
いい質問だったようでエナ先生はノリノリで質問に答える、ご機嫌はバッチリ治ったようだ
「はい先生、もう1つ質問です」
「はい、マスター」
エナ先生は指示棒でビシッと手を上げた俺を差す
「その2で再現した能力をその1で強化出来ますか?」
「マスター、またいい質問です、ポイント高めになるけど可能、例えば消防車なら水圧を上げたり、温水にしたり出来ます」
成る程、エナが言った通り自由度高いな、選択肢が多すぎて迷う奴だこれ…
「はい先生、取り合えず最後の質問です、テレビとかで見るキッチンカーって何ポイントいるんですか?」
特殊な車両と聞いて初めに思いついたのが、戦車とキッチンカーだ、農家系アイドルがやってる捨てる物探すコーナーでめっちゃ印象に残ってるからだろうか?
「キッチンカーは2000CP必用です、ついでに今16CPです」
けっこう遠いな…でも取り合えず一旦それを目標にしようか…他の能力はまた困った時に考えよう
「エナ先生、ありがとうございました」
「では授業終わります」
そう言ってエナは一礼して教師コスプレからいつものパイロットスーツ?に戻った…授業終了
話しが一段落するとお酒が入ってるからか眠気がどっと襲ってくる
明日は8時頃にエっさんと合流してセントーと市場に連れてってもらう予定だ、聞いてる限りセントーはまんま銭湯だろうけど…
「さーて、もうそろそろ眠気が限界、今日はありがとうエナ、明日からもよろしくな…おやすみ」
「こちらこそよろしくお願いしますマスター、おやすみなさい」
ナビ画面の明かりが消える、俺は座席横のレバーを引き席をゆっくり倒す、襲ってくる眠気に何の抵抗もすることなくスーっと身を任せた…
異世界に転移するという激動の1日目がこうして終わった
次回投稿は現在のエナの能力などをまとめてみます