高性能な愛車と異世界で最高の一杯を! 作:テニス歴0年 HORIO
むさい…
なんでこうなったし…
異世界に車ごと転生してすぐに妄想した事がある、助手席には美少女のエルフ、後部座席にはロリっ子吸血鬼に可愛いケモ耳っ子…
よし、今の状況を教えよう
助手席にはいつも通りエっさんが座っている、後部座席には頬に傷のある厳ついおっさんとケモ耳の筋肉大男がいる…
マジなんでこうなったし…
俺は諦めて無いよ…異世界ハーレムってヤツ、まだこの世界来て3日目だし諦めるのは早すぎるよなっ…なっ
なんでこんなに俺の車の中が男男しいのか、理由は凄く単純 これが俺のパーティーメンバーだからだ、このメンバーでパーティーを組む事になったのは理由はいろいろあるから1から話そう
エナの時間ですよーっと優しい声で目覚めた俺は予定通りにエっさんと一緒にギルドに顔を出した、ゴロツキに絡まれるとか言うイベントとかも無く受付のお姉さんにグランさんのいるギルドマスターの部屋に通される
部屋の扉を開けると待っていたのは3人、グランさんとハンスさんそれにメガネをしたクールな美女が一人
「グラン来たぞ、おー ジェシカちゃんもいるじゃない、ヤッホー元気?」
おー、あのクールビューティーはジェシカさんって言うのか…おいエっさん、めっちゃ睨まれてるぞ
「はぁ、元気な訳が無いでしょう、レッドウルフのお陰で残業ですよ…肌が荒れたら貴方のせいですよ」
「…イヤ、ジェシカちゃん確かにレッドウルフの事を報告したのおっさんだけどさ…おっさんのせいじゃ…ごめんて」
「クラウス商会の化粧水で手を打ちましょう」
「えっあれめっちゃ高…」
「ケイさんお待ちしてました、昨日ギルドマスターに頼まれて登録手続きをしておきました、ギルドカードが出来てます、最後に登録機とカードにケイさん魔力を流して終わりです」
エっさんの言葉を無視して淡々とギルドカードを渡してくるジェシカさん…エっさんは放っといて良いとして、どうしようか魔力ってどう流すの?
「エナぁ…」
小声でポケットから取り出したスマホのエナを見る
「大丈夫マスター、私を電子マネー使うみたいにかざしたらおk」
りょっ 了解、エナを信じてスマホを登録機とカードにかざす、ヴォン という音と共に光る、これでOKなのかな?
「ありがとうございました、こっちのカードの方は無くさないように持っておいて下さいね…再発行大変ですから」
メガネをクイっとされてから手渡されるカード、無くさないようにしよう
「よーし、登録終わり、じゃあ今日の仕事の話といこう」
パンッ 大きな手を合わせグランさんが今日の仕事の内容を説明していく、昨日の串屋で少し聞いていたが今回の依頼は掲示板に貼られる普通の依頼では無くグランさんによる指名依頼だ
俺への依頼内容を簡単に言うと戦力を遠くまで運ぶこと 目的地はトータスとバモスの丁度間くらいの場所、バモスからも討伐隊が出ているので一番遠い所を担当することになる
そしてその運ぶ戦力とはエっさんと依頼して来た本人…つまりグランさんだ、今日はゴツい赤の鎧にめっちゃデカイ斧持って準備万端といった様子
もう一人装備バッチリの人がいる、刀身が緑色に光る剣、グランほど重装備では無いがしっかりした鎧をしている、本人いわく本気装備らしい
「ハンスさんも参加ですか?」
「グランに誘われて小遣い稼ぎにちょっとな…思いのほか馬が高かったんだ」
先日 ロメオ君が殺してしまった馬の代金をハンスさんが肩代わりしたそうだ、絶対返すのでとロメオ君が頭を下げて頼って来たので一括で払ったそうだ…相談も無くポンっと払ったため 奥さんカンカン お小遣いがしばらく無くなったらしい
「そのロメオ少年は今何してんの?」
「新メニューの開発で忙しい知り合いに貸してきたさ、人手が足りないそうだからな」
皿洗いから下ごしらえとかやること一杯あるしね、串屋の臨時のバイトみたいな感じかな?
「ほいほい、少年も頑張ってるみたいだし おっさん達も負けずに仕事といきますか」
「じゃあ、ケイくん頼むよ」
グランに背中を押されて車へと向かう…全員乗っていざ出発
→今ここ
という感じで 俺、エっさん、グランさん、ハンスさんのパーティーが結成されて、このむさい空間の完成である
「マスター、私 応援する頑張れー」
画面からむさい空気を吹き飛ばす可愛い声が聞こえる、画面内ではチア衣装のエナがポンポンもって手を振っている、ほぼ無表情にチア衣装ミスマッチ感が逆に可愛いね…うん可愛いは正義
よし、気を取り直してこのパーティーの仕事の内容の確認からいこう
1、目的地(トータスとバモスの間くらい)でのレッドウルフの討伐
2、レッドウルフの大漁発生の原因調査
が主な仕事、レッドウルフの大漁発生についてはグランさんの予想でクイーン種の仕業らしい…ところでクイーン種ってなんだ?
「エっさん、話しに出てきたクイーン種ってなに?」
「ん?、ほらあれだ…めっちゃ子供産むヤツ」
解答がざっくりしすぎてわからん、画面を見るとエナが手をあげているのでそっちに聞くことに
「クイーン種、魔物の中で稀に産まれる亜種のこと、キング種は個体の強さに秀でて クイーン種は数を増やす事に秀でています、クイーン種が産んだ子供は成長が早いし女王蟻みたいにポンポコ子供を産みます、魔物の数が一気に増えるから大変です」
なるほど…確かに急な大漁発生だしグランさんがクイーン種が原因と予想するのもわかる
「まー、数だけなら良いけどな…クイーン種には問題があってな、そのままにしておくと面倒な事態になるんだ」
グランさんが話しを続ける…エナも続きを言いたそうだが空気を読んで口に手をあてている
「そのクイーン種本体が進化すると産まれてくる個体も進化した状態の子供になるんだ」
「それは…大変ですね…」
ヤバイんじゃないのそれ…進化後の魔物量産って…
「大丈夫だって ケイくんその為に早い段階で皆動いてんだからさ」
「…はい」
「それに今回は助かった、遠い場所の探索や討伐は毎回かなり大変なんだが この神具はすごいなこのままならすぐに着きそうだな」
車に初乗りするグランさんはテンション高めに言っている、不安がっているのは俺だけのようだ…大丈夫なのかな?
俺はちょっと不安になりつつも車は目的地へとひた走っていく