高性能な愛車と異世界で最高の一杯を! 作:テニス歴0年 HORIO
1号、2号、3号とすーべてぇの下僕の生みの親ぁ!そぉう、異世界より降臨せしこの私はぁ!!スラィィイム…モチぃ!!いええぇぇぇぇぇ!!!(酔)
出来上がった…
もちろん俺が異世界で作りたがってるラーメンのことでは無い、答えは目の前にある
エール片手に豪華に笑うネコ耳の大男、泣きそうになりながら奥さんの愚痴が止まらない頬に傷がある男性、女性店員を口説こうと頑張る金髪のおっさん…さらに酒を浴びてバブルスライムみたいに進化した?でろって溶けてるスライム
うん、出来上がった
お酒を飲んでも気分が良くなるくらいであんまり変化のない俺はこの空間をどうしたらいいのか考えていた…まーなるようになるか
カオスと化したこの空間を微笑ましく眺めていると扉の方から声が聞こえる
「…今からこの机への合流は勇気がいりますね」
お店に入って来たのは仕事終わりのマルクさんと隊長のタイザさん、後ろに男性と女性の二人を連れて来ている
今の状況を見て躊躇するマルクさんをよそに 兵長のタイザさんは自然な流れでカオス空間へと入っていった
俺はカオス空間の隣にある空いていた席にマルクさんと他二人を誘導して座ってもらう
「いやー、仕事が長引いてしまいまして…さすがに素面であの空間に飛び込む勇気は無いですね…」
マルクと他ふたりが席につく、マルクさんがはじめましてのふたりを紹介してくれる
ひとりはロメオくんのお母さんナタリーさん、俺とエっさんにお礼を言いたくてマルクさんに仲介してもらいここに来たそうだ、頭を深々と下げてお礼された、…大丈夫ですよと伝えて落ち着いてもらう…土下座しそうな勢いでナタリーさんがお礼と謝罪をしてくるので少しビックリした
ナタリーさんは身体が本調子じゃ無いので飲み会に参加せずに家に帰るそうだ、働いているロメオくんに無理をしないようにと伝えて帰っていった…お大事にー
ナタリーさんを見送りマルクさんがふたり目の紹介をしてくれる、鼻の下に三日月があるかのごとく立派な髭の大きなおっさん…またおっさんか…
「ケイさん紹介しますね、ブルーノさんです、このタートスの領主です」
すっごく軽い感じでこの町で一番偉いさんを紹介されました…えーっとなに話せばいいの?
「ハハハ、かしこまらんでくれワシも産まれは平民、たまたま陛下の目にとまっただけの兵士のひとりに過ぎんよ、気楽に接してくれ」
「そうですね、ブルーノさんを様づけで呼ぶと怒られますもんね…固いって言って」
「固いのは王宮や公式の場所だけで十分だ、肩が凝って仕方がない」
豪快な人が来た…なんか俺に言うことがあるそうでこっちの席に座っているがブルーノさん本人はカオス空間に飛び込みたそうにウズウズしているのがわかる
「さて、ケイさんにお願いしたいことがあるのだが…ワシから指名依頼を頼んでもよろしいだろうか?」
「…なんの依頼ですか」
「グランから聞いてると思うがクイーン種の位置が大体絞れたとのこと、よって明日ギルドと町の兵士で一気に討伐しようと考えている」
「はい…」
「そこで、進軍の時の兵士の荷物などをケイさんの神具で森手前まで運んで頂きたいのだが」
「…別に大丈夫ですよ、グランさんの方からもギルドの荷物頼まれてましたし」
「おお そうか恩に着る、報酬については明日担当の者が話す、よし、了承取ったし飲むか…グランの奴に旨い肴の話を聞いて楽しみに来たからな」
ブルーノのさんは席を立ち、じゃあ行ってくると片手を上げてカオス空間の方へと入っていった…
一応領主ってことは貴族なんだろうけど会った感想は普通のごっついおっさん、元兵士って事は武勇での成り上がりって事かな?貴族て聞いただけで威張ってる悪いイメージが出たのは反省だな
「ふふ、ブルーノさん貴族ぽっく無いですよね」
マルクさんが笑いながら話してくる
「そうですね、領主権限だ とか言って無理やり命令されるのかと思ったらしっかりと頼まれましたし」
「ふふ、でもケイさんほどの神具持ってる人に命令とか無理やりとかは貴族でもしませんよ、怖がりが多いですから」
「ん? なんでですか」
「ケイくんーそれはね~ケイくんの同郷の勇者様のせいで貴族が怖がってるんだよ」
串屋の看板娘レティさんへの口説きに失敗しまくって相手にされなくなったのかエっさんがこっちの席にやって来た
「えっ…ケイさん勇者と同郷の方ですか…優秀な神具持ってから何かあるとは思ってましたが…」
「マルクさん、後でエナちゃんに教えてもらいな、わかりやすく説明してくれるよ」
「わかりました後でエナさんから聞きますね」
酔っぱらいが来て話が進まないので俺は軌道修正、同郷の勇者についてのお話しをふたりに聞くことになった、エールと串カツをお供に過去の先輩達のお話しを楽しもうと思う