高性能な愛車と異世界で最高の一杯を!   作:テニス歴0年 HORIO

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あらすじ、(((;゜Д゜)))…何あの強そうなわんこ…おっおうやるのか、いいだろう…わんこよ相手してやるよ…ご主人様がな!エナちゃんがお前なんか一瞬でぬっとばすぞ(o゜Д゜)=◯)`3゜)∵



36 ・狼を釣りましょう

 

 インフェルノウルフ、炎を纏った一角の大狼、俺に何の恨みがあるのかその瞳は俺を睨む、俺に隙があればすぐ炎の球を口から飛ばしてくる…

 

 

 

 「俺 狼さんに何か悪い事をしましたかねっっと」

 

 

 

 ハンドルとペダルを巧みに操りながらバック走行でその炎の球を避ける、映画のワンシーンの様なドライブテクニックこれは運転技術向上の加護のお陰だろう

 

 

 

 「ケイ様、降ろしてくださいあちらの人達の治療が間に合わなくなります」

 

 

 

 後部座席に座っているシスター二人が俺に訴える…でも…

 

 

 

 「でもどうするさ、ケイくんが今 頑張って避けてるけど止まったら火の玉が当たっちゃうよ」

 

 

 

 必死に運転している俺に変わり助手席のエっさんが俺の言いたいことを言ってくれる

 

 

 

 「なら…飛び下ります」

 

 

 

 「おいおい、おっさんみたいな冒険者ならいざ知らずシスターの嬢ちゃん二人では大怪我する可能性もある、それに降りたとしても嬢ちゃん二人が狙われる可能性だってある」

 

 

 

 「でも…」

 

 

 

 シスター二人が見つめる先にあるモノ…ぴくりとも動かない護衛をしていた人達…回復のスペシャリストが焦ってるということは状態が良くないという事…時間がない…

 

 

 

 「マスター、高確率でインフェルノウルフの狙いは私です、魔素内包量を見て一番の強い奴を排除しようとしている可能性が高いです」

 

 

 

 「やっぱりこの車完全に狙われてるよな…でもそのお蔭で護衛の人達がトドメを刺されるなんてことになって無いのが救いか…」

 

 

 

 「私達が狙われて無いなら…」

 

 

 

 そう言ってドアに手をかけるシスター2人…

 

 

 

 「待ちなさいっての、回復役が大怪我したら誰が回復すんのさ」

 

 

 

 エっさんの静止を振り切りドアを開け出ていこうとするシスター2人…車の速度は落とせていない…

 

 

 

 鍋からポンポンっと勢い良く二つの青い影が出ていく

 

 

 

 ぼにゅん

 

 

 

 落下の痛々しい音はしなかった、けっこうな速度の為しっかり確認出来てないがシスターさん2人は青色の膜で覆われていたようだ

 

 

 

 「モチ…分身か、天才 ありがとう」

 

 

 

 鍋の中できっとドヤ顔?してるモチにお礼を言う、機転を効かして分体をクッションのようにしてシスターさん2人を守ってくれたようだ

 

 

 

 「ケイくん、悪いけど ちょっと遠くまで狼と散歩してきてくれるか、おっさんちょっと嬢ちゃん達二人のナイト様になってくるわ」

 

 

 

 口では軽く言いながらも、手際よくベルトを外しドアを開け外に飛び出る、アクションスターさながらの受け身を取ってシスター2人を守りに行った

 

 

 

 「散歩って…」

 

 

 

 炎の球を避けながら車を大きく右に振りその反動でエっさん達が出ていったドアを閉めながら考える

 

 

 

 取り合えずシスター2人や怪我人とは逆の方向に逃げつつ狼を釣る

 

 

 

 まずは俺一人に集中してもらわないとな、今までバック走行での逃げの一手だった俺はハンドルをインフェルノウルフに向けて前へと一気に距離を詰め攻撃をおこなう

 

 

 

 車の攻撃手段は体当たりしか無いのだが注意を惹くならこの方法が一番効果的だと思う

 

 

 

 ガスッ

 

 

 

 ほぼ避けられたがかろうじて車の端が当たった、ダメージは殆ど与えられていないが完全にインフェルノウルフ注意は俺を向けることが出来たっぽい

 

 

 

 インフェルノ体毛からボウボウと炎が上がりその赤い目は俺を激しく睨む…さて、逃げよう

 

 

 

 目指すのはモチと会った草原の方向がいいだろう、あそこなら町からも遠くこの場所からも離れられる

 

 

 

 チラッとエっさんとシスター2人に目をやる…エっさんは森から出てくる他のレッドウルフからシスター達を守っている、シスターは魔法を使って皆を治療中…助かるといいな…

 

 

 

 こっちを睨んでいたインフェルノウルフがボウボウ炎を纏いかなりの速度で車に近づいて来る、こちらも負けじとハンドルを強く握りアクセルをベタ踏み、インフェルノウルフから逃げる

 

 

 

 「よし釣れた」

 

 

 

 ルームミラー越しについてくるインフェルノウルフを確認、このまま草原にちょっと散歩に行ってきます

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 草原までの狼とのお散歩、もう少しで到着だがなかなかハードなお散歩だった、速度もさることながら油断すると口から炎の球を飛ばしてくるし炎の身体でぶつかってくるし…この加護有りの車じゃなきゃ正直ヤバかったと思う

 

 

 

 今は〈自動修復〉のお陰で大丈夫だけどインフェルノウルフが走りながら飛ばしてきた炎の球が車のトランク付近に被弾してガラスにヒビが入った時はマジで焦った

 

 

 

 そして草原に近付くにつれて俺はあることに気づく…インフェルノウルフを草原に連れて来ると言う目的以降の事が全くのノープランだと言うことに…

 

 

 

 「…作戦ターイム、エナ大先生プランをいくつかお願いします」

 

 

 

 俺はインフェルノウルフの攻撃を避ける事に専念しないといけないので頭を使う事はエナに丸投げした、馬鹿な俺が考えるより立派な案を授けてくれるだろう

 

 

 

 「おk、マスター」

 

 

 

 そう言って画面内のエナが説明し出す

 

 

 

 「プラン1、リスクが高いけどインフェルノウルフを倒す、方法はありますがほぼ一発勝負です、外すとマスターがかなりピンチになります」

 

 

 

 「プラン2、来た道を戻る、向こうのメンバーの回復が終わり、尚且つ群れが討伐出来ていたら兵士や冒険者150対狼1での戦闘が出来るので…、ただ回復や群れの討伐出来て無い場合皆がピンチになります 混戦になるので…」

 

 

 

 「プラン3、守りの固い他の町までインフェルノウルフを釣る、タートスは兵士達が討伐作戦に出ている為却下、ここ辺りだと少し遠いですがランクルの町まで釣れると防衛設備が充実しています」

 

 

 

 「プラン4、ひたすら町の無い所をぐるぐると逃げ続ける、ある意味結論の保留…時間稼ぎですね」

 

 

 

 短時間でサクッといくつかのプランを上げるエナ…さてどうしようか俺

 

 

 

 

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