今更ながら、准の現在のレベルは44でした。
あと忘れてたんですけど、スキルや魔法、タイトルの募集してましたわ。投稿お願いします。
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「さてと……行くか」
まだ日も完全に出ていない朝から、バッグに色々なポーションを詰め込み、光剣の動作も念入りに確認している准がいた。靴紐もギッチギチに絞めて切れない限りほどけないようにしている。
「今日こそ決着を付けてやる。メタル団子後輩……!」
宿敵との決着を付けるための準備だった。まだギルドも含めてどこも開いていない、と言うかお年寄り以外は起きていないであろう時間に、いつもの廃城に向かっていく。
道中、当然のように野生のモンスター達が出てくるが、全てを無視。襲いかかろうとした相手は睨み付けて黙らせている。知能が低いモンスターでも、睨み付けられて本能的に勝てないと思ったのか、大人しく巣へと帰っていった。
「この辺で準備するか……」
廃城まで後数メートルの地点で、周りになにもいないことを確認すると、バッグを地面に置いて幾つかポーションを取り出す。色は赤・緑・青・橙の4つ。当然のことながら、それぞれ効能が違う。
赤→攻撃力上昇
緑→体力及び回復速度上昇
青→スピード上昇
橙→防御力上昇
効果はこの様な感じになっている。因みに、持続時間はだいたい2時間。しかし個人差があり、人によっては1時間で終わる場合もある。
「不味い……」
なお、数種類の薬草を混ぜ合わせて絞った汁に多少の魔法をかけた物が俗に言うポーションなため、味が良い筈がない。高級品となれば話が変わってくるが、その辺で売っている物は共通して不味いことこの上無しである。
「おっと。これも使わねぇと……」
次に取り出したのは黄色のポーション。これは飲まずに服や革製の籠手、靴なんかにかけていく。このポーションの効能は道具の耐久力UP。前回のメタル団子後輩との戦闘では服がボロボロになってしまい、縫い付けると言う作業が入った為、今回これを使用した。
準備が整ったところで、メタル団子後輩がいつも出てきていた場所に近い裏口付近へと足を進めていく。扉に手を掛けて開けようとするが、直前でそれを止めた。
「まさか出迎えてくれるとはな~。最近来ても見付からなかったのに……」
出迎えてくれたのは、この日の目的であるメタル団子後輩。あのギャグマンガの様なふざけた見た目は相変わらずだが、サングラスの下の目は何かを覚悟した様な物になっていた。
「なにがあったかは知らねぇが、お互いにやる気は充分みたいだな。じゃあ、おっ始めようぜ」
准は光剣を展開し、メタル団子後輩は一気に突っ込む為に体をバネの様に縮めている。しばらく膠着状態が続いたが、木から落ちた葉っぱが地面に着くと同時に、互いにぶつかり合った。
「ズオラァ!」
2人がぶつかり合った衝撃で、周りの木々が揺れ動く。朝露も弾けて雨の様に降ってくる。空気が歪んだような感覚すらあった。
「ンオラァッ!」
左脚を地面に突き刺す勢いで踏ん張り、右脚で全力で蹴り飛ばそうとする。メタル団子後輩は綺麗に吹っ飛んで辺りの木々を薙ぎ倒しながら、巨大な岩に当たって止まった。
「硬いんだか柔らかいんだか……面白い体してんな~」
吹っ飛ばされたメタル団子後輩は、お返しと言わんばかりに強烈な突進を繰り返す。コースを読むのは簡単だが、速すぎてギリギリで避けるのが精一杯だ。体感としては、時速100キロは出ている。乗用車と似たような大きさの物体にその速さで突っ込まれたら、一溜りもない。
「へぶっ!?」
ついに避けきれず吹っ飛ばされてしまう。丈夫な大木に体を打ち付けられ、動きを止めてしまった。そこに何度も突進を繰り返す。
「グッ!何度も食らうかよッ!」
ギリギリのところで避けて、相手の背後に回り込み、光剣を振り下ろす。結構深くザックリと背中を斬ることができた。
「まともな攻撃が入ったな」
光剣に流す魔力を倍以上にして刀身を太く長くし、それを叩きつけようとした。
「ッ!?」
だが、当たる直前で刀身をしまって光剣を片付けた。この意味不明の行動に、メタル団子後輩は固まっている。
「辞めた辞めた。真剣勝負かと思ってたのに、なに最後に力抜いてくれてんだよ。なに死ぬこと受け入れてんだよ。なに殺されようとしてんだよ。バカにしてんのか?」
「…………」
准の言葉に、何かを伝えたそうにしながらメタル団子後輩は城の1番上を見上げた。それに連れて准も目を向ける。しかしそのままでは当然見えないため、スキルを発動。再び中を覗こうと試みる。
「敵感知、千里眼…………成る程な。どうりで最近ここにレベル上げに来るとアンデッドどもに遭遇する確率が高いわけだわ……」
城の中は、有名なゾンビホラーゲームを彷彿とさせる様な光景が広がっていた。無限ガトリングがなければ辛い。
「無限ロケットランチャーがあれば1発なんだが……つか1番上にいる変なのなんだよ……スゲーヤバそうな雰囲気が……」
「ン…ン…!」
「あぁ。アイツを俺に倒せと言いたいんだな……いや無理だろ。レベル的に」
「…ン」
「だから俺にお前を倒させて、その膨大な経験値でレベルを上げさせる。そしてアレを倒させようと」
「…………」
頷く様に顔を一度下にさげた。言葉は無いか、准の言った通りなようだ。色々な情報を統合すると、恐らく廃城の1番上にいるのはクエスト減少の原因である魔王軍の幹部だろう。
「俺は冒険者だ。依頼なら受けてやる。報酬は必要だけどな」
「ン」
「テメェの
そう言ってメタル団子後輩と向き合うと、殺ってくれと言いたげな視線を向けていた。
「分かった。アレは、俺は必ず始末する。じゃあ、お前を斬るぞ」
確実では無いが、サングラスの奥で目を閉じるのを感じた。そして光剣を構えて、メタル団子後輩を切り裂いて討伐した。
「おぉスゲェ。レベルが一気に15も上がりやがった……さぁ~て。景気付けに喧嘩でも売ってくるか!」
全力で跳んで、廃城の天辺まで跳ね上がった。そしてガラスを割って中へと入っていった。
「ウオッ!?だ、誰だ貴様?!」
「テメェか。魔王軍幹部ってのは。依頼でお前を倒さなくちゃいけなくなったんで挨拶に来た。後、俺のレベル上げ場所をアンデッドだらけにしてくれたと言う個人的な恨みも晴らす」
「そうか。貴様が最近俺の城で部下の首と体をバラバラにしている犯人か…人が黙っていれば……!ポンポン人の部下をバラバラにしやがって!サイコパスか貴様はぁぁぁあ!!心が痛まないのか!?」
「別に。キャベツどもを絞めるのはちょっと心が痛んだが、アンデッドをバラすのは特に」
「即答するな!貴様!何処かしら病んでるんじゃないのか?!精神的な部分がな!」
「失礼なヤツだな。取り敢えず斬らせろッ!」
「ウオアッ!?」
ダラダラと話してるのが嫌になってきたのか、急接近して斬りつけた。が、相手は腐っても魔王軍幹部。そんな力とスピードに任せた攻撃が通る筈もなく、簡単に受け止められた。
「グッ!なんだこの訳の分からないスピードも攻撃力は!?いったい何者だ!!」
「お前に喧嘩を売りに来た冒険者だよ!」
闘争本能に歪んだ笑みを浮かべながら、連続で攻撃を入れていく。そのほとんどが受け止められたり避けられたりだが、幹部の人は確実に焦っている。
「チィッ!ならばこうだ!汝に、死の宣告を!」
「ジャカァシィ!」
「ドウワッ!?なんだ!?」
何かをしようとした魔王軍幹部目掛けて、ポーションの入った瓶を全力投球。当たって瓶が割れると同時にそこそこ大きい爆発が相手を包んだ。
「今日は挨拶に来ただけだ。ほらよ!粗品だ!じゃぁな!」
「は?……んん!?」
何か聞きたくない音が粗品として投げ渡されたバッグの中から聞こえてきた為、急いでバッグの蓋を開けて中を確認した。
入っていたのはさっき投げたのと同じ爆発ポーションと、火薬、燃えている短い導火線が付いたダイナマイトが大量に詰まっていた。
「な、なんじゃこりゃぁぁぁあ!!!!?」
ドカーン!!
「次は確実に始末しよう~っと」
はいはい今日はここまで。次回もお楽しみに!感想や評価、お気に入り登録もよろしくお願いします!!色々と募集してる活動報告もよろしくね!