ハイスクールD×D短編(ウェットル)   作:ウェットル

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ある令嬢たちと、シスコン兄貴の会話から抜粋

 ・・・・・・え、おサボりはいけませんって、いやいやいや。

 

 いやいや、サボっちゃいるけど、単位を落とすような真似はしてないさ。

 普段から遅刻しないで、母さんに駒王学園の授業参観がある日を調べてもらって、その日の曜日だけは受ける講義の数を少なくして、一日サボっても空きのある学習内容が多くならないように調整しただけだから。

 おかげで春期に受けたかった講義、いくつか抜いちゃったけど、来年に受講しても問題のないもので、二年生になって増える科目と講義時間が重なるようなことのない科目ばかりだから、まあ来年に頑張っておくかってだけで。

 

 ・・・・・・自分のせいで大学生活を壊させたみたいでイヤってこと?

 

 それはないよ、うん、絶対にない。

 あったとしても、そのくらいの魔性と魅力があるってことだからね。

 振り回されても後悔してないし、むしろ振り回されそうな学友たちには心配しなくもないし、そのまま粗相を犯そうとするやつに酷い目に遭わないかが心配だよ自分は。

 まさかとは思うが、どっかの男の子に着替え中に裸見られたりとかしてないだろうね?

 

 ・・・・・・してない? ホントに? ふう、それはよかった。

 

 しかしまあ、友達経由で聞いた話とは、ずいぶんと違った学校だね。

 お嬢様学校と聞けば、そりゃあ印象はともかく、実情がどうのこうのという話をよく聞いたものだからね、この学園も同じような場所かもしれなかったと考えると、どうにも許しがたかったものなんだけど。

 そうか、そういう感じなのか。それならいいか、うん。

 

 ・・・・・・おいおい、サーゼクスさん。

 本当のことを探り当てないでもらいたいものだな。

 なんだかんだ、兄というものは「そういうもの」なんだろうけども。シスコンは結構なんだが、だからといって妹が嫌がるほどの粘着はする気もないよ。

 おっと、悪いね、その一線だけはどうにも過敏になってしまうんだ。同じ妹を持つ身の人間を相手にする、その気持ちの昂りはありがたいんだが、妹の立ち場というものもある。

 秘するべきものは、忍ぶべき時には忍んでおくものだ。

 それだけは言わせてもらう。

 

 あー、ところで、そうだね。

 リアスさんだったかな、どうかな、名前の発音はあってるかい?

 あってるならよし、ではリアスさん、うちの子とは部活の先輩後輩といった間柄だそうじゃないか、その部活ではどんな、あー、ダメだな深入りはダメだ。

 どう聞いたものか。そうだ、そうだね、他の部員の傾向がどのような感じで、うちの子の場合はどうだった、といった具合でいいんだ、無事に馴染めているかい?

 

 ・・・・・・そうか、そうか、それはよかった。

 実のところ、オカルト研究はボクの趣味でもあってね。

 フィールドワークができるほどの資金繰りはできてないんだが、日本でのオカルト文化の推移を調べただけでも、とても面白いものがある。

 参考文献となりうる、当時のオカルト研究家の雑誌記事でのコメントも多い。

 大学での専攻に選びたいもの、というわけではないが、高校生が率先して研究する自主的な課題としては理解され難いものだろう、生徒会から謂れのない「正論」で同好会まで格下げされたりすることもあるかもしれないが、頑張ってもらいたい。

 

 ん、どうして目を背けるんだい。

 オカルト研究部なんだろう。オカルト研究の研究成果や活動記録の総括くらいは、提出を要求されても、微々たるものでも問題なく出せるんじゃないのかい。

 まさかとは思うが、いやいや、まさかとは思うがね君!

 お互いに学生の身分とはいえ、いくらなんでも、本来ならば要求されるものや、悪意ある相手を舐めてかかってはいけないよ。そういう真似をされない環境にしても、微々たるものでも成果を示せないなら、同好会への格下げなんていくらでも起こりうるぞ!?

 

 ・・・・・・ああ、なるほど、やはり、ご友人が生徒会のトップというわけか。

 ならば、なおさら卒業後の部の存続を気にしたほうがいい。数年後のオカルト研究部に関心がないと言うのならば、まあ、最終的な廃部は気にしなくてもいいだろうがね。

 

 それじゃあ、このあたりで帰らせてもらうよ。

 夕方から講義があるとはいえ、余裕を持って登校したいからね。

 ちょっと近場のカフェで愉しんでから、のんびりと帰るつもりさ。

 

 ・・・・・・違いますよ、サーゼクスさん。

 駒王学園大学ではなく、ちょっと遠い場所の大学に通ってまして。

 そこの大学に近い場所に居を移して、一人で生活していたんですよ。

 今日は実家に近い高校での授業参観ということでしたので、実家帰りのような形でここまで会いに来たんです。え、メルアドの交換ですか? いいですよ、ええ。

 あ、君もかい? 今後のオカルト研究部活動のため? いいよ?

 

 あー、それじゃあ、今度こそ。

 いつでも会いに来ていいからね、あと部活動はやっといてね、ホントに。

 なんなら参考文献のデータなり、中学とかで書いたノートの考察とかプリントアウトして送っておくから。丸パクリとかはダメだからね、いいね?

 

 ・・・・・・なんか、なんだ、疲れたら愚痴くらいは聞くよ?

 けっこう見通しは甘い部長みたいだけど、悪い子じゃなさそうだからね。

 それでも付き合いきれないって思ったときは、もう素直に泣きついていい。

 いや、むしろ泣きついてくれ、そんときは全力で叱らせてもらうから。

 味方になるから。OK、それなら今は任せるよ。

 





【ブラコン妹】

 部活動の内容に違和感はあったが、今回ツッコミを入れられて自覚した。
 入学前にお兄様から警告された内容とは別の理由で、ちょっと後悔し始めている。

 結局、お兄様の住んでいるアパートメントまで逃げ込むことになる。
 具体的には、同期の部員の1人が部長(先輩)の胸をつついてパワーアップ、あげくどこかの堕天使総督が本気の悪ノリで「とんでもない歌」を作って、そのまま特撮番組のOPとして放映させたあたりで。


【シスコン魔王】

 「同好の士」に出会えて盛り上がったら(紳士として)諌められた。


【魔王の妹】 

 今後の部活動について、やたらと真面目に説教された。
 オカルト研究部が隠れ蓑として使えなくなる可能性をも諭され、さすがに悪魔令嬢としての責務や学業だけに専念しきれないと察して、本当に今後のオカルト研究部の表向きの活動をどうしたものかと、生徒会の親友とも相談することにした。

 ・・・・・・どのあたりが「悪魔令嬢としての責務や学業『だけ』」なのかと訊ねたくなるほどに、原作の時系列や業務内容から見ても、某不幸高校生といい勝負ができるほどの、ライトノベル界に稀な多忙すぎる少女ではあるので、さすがにシスコン兄貴もサポートに回ることとなる。

 なお、ブラコン妹が逃げ出した際には、本気で番組を潰そうとした。
 シスコン兄貴がああだこうだではなく、純粋に彼女の「お姉さま」としても。


【兵藤一誠】

 今回の件で、ブラコン妹の着替え姿は覗かない=「覗き行為はやめる」と決意した。
 ・・・・・・決意はしたが、特撮番組の一件から悪魔関係の裏事情やら自身の諸行やらを暴露された結果、やめる前には(運良く普段から見えにくい位置に彼女がいたとはいえ、視界の端には)見ていたことがバレて殴り飛ばされてしまう。

 悪魔の力や赤龍帝の力でやり返したりはしなかったし、素直に非を認めて受け入れもしたが、結果的にブラコン妹が行き過ぎたブラコンだとも知ってしまい、
「羨ましいような、いやらしすぎてダメだと言いたいような、イヤ俺はアーシアにそういうことはされても嬉しいけども、じゃなくて、ぐおおお!?」
 と、ちょっとした失恋とともに、危ない扉を開きかけることになる。

 まあ、彼、結局するんですけどね。そのアーシア相手に、将来的に。


【あとがき】

 今度こそ、続かないと、思う。
 目に見えた展開は、もう上の項目でズラッと書いたからね。
 今度こそ、続かないでしょう、きっと。たぶん。
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