斬月で無双したい少年が斬月で無双する話   作:猫又侍

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諦めきれないので新作投稿。Wikiとか使って色々調べながら書きました。まだ世界観とキャラを掴みきれてませんがそこら辺は暖かな目で見てもらえるとありがたいです。


第壱幕

 『荒魂(あらだま)』それは古来より人を脅かすモノ。人の間での呼び名は様々で、怪異、妖怪、物の怪、悪霊などの様々な呼び名が存在する。

 

 荒魂は突如として町に現れ、人々を襲う。荒魂には大きさにより災害のレベルが振り分けられていて、大きければ大きいほど災害レベルもより高くなる。

 

 しかし、何故荒魂が人を襲うのか。それは神性な珠鋼を奪われた恨みによるものだと言う。

 

 そして荒魂を唯一荒魂を切れる物が『御刀(おかたな)』と呼ばれる刀である。御刀とは、特殊な力を持った刀の事を指し珠鋼から形成される刀。

 

 その御刀を使える者を『刀使(とじ)』と呼ぶ。刀使は女性のみしか未だ使用できず、男性が御刀をふるったと言う報告は未だない。

 

 そして刀使が御刀を抜刀、又は使用する事で人並み外れた超人的な動きを可能とし荒魂を切る事が出来る。

 

 そして、その御刀を管理する機関が存在する。その名も『特別刀剣管理局』。特別刀剣管理局は警察本部に設置されているらしい。

 

 さらに、それを使用する刀使を育成するために設立された学校が『鎌府女学院(れんぷじょがくいん)』『美濃関学院(みのせきがくいん)』『平城学館(へいじょうがっかん)』『綾小路武芸学舎(あやのこうじぶげいがくしゃ)』『長船女学園(おさふねじょがくえん)』の五つの女学院並びに学館や学舎がある。

 

 次は折紙家について…………

 

*****

 

「あぁ〜、もういやだぁぁぁぁぁぁ! なんでこんな事しないといけないんだよぉぉぉ!」

 

 俺は歴史と言う名の長い文が呪文の様に並ぶ教科書を床に投げ捨て雄叫びの如く叫ぶと、目の前に仁王立ちをする爺ちゃんに拳骨を喰らう。

 

「痛ってぇ!」

「ばっかもん! 今からが大事なんじゃろうが! だからの? 折神家は代々……」

「もう分かったってば! もうかれこれ一週間は同じ事聞かされてるんだけど?!」

 

 この爺ちゃんはどうして御刀や刀使の事になると暴走してしまうのだろう。

 

 たしか婆ちゃんが結構有名な刀使だとかで爺ちゃんも鼻が高いのだろうか。いや、実際爺ちゃんはなにもしてないからな? てかあんた相当歳食ってる筈だよな? なんでそんな元気なの?

 

 なんて頭の中で色んな疑問がぐるぐる回っていると、爺ちゃんがついに爆弾を落とした。

 

「ところで和也よ。お前には聞くより経験が大事かと思ってな。明日開催される御前試合を見に行ってきない。それとついでに美濃関学院の入学手続きをしておいたから荷物まとめとく様に。それじゃあ」

 

「了解……ってはぁ?! い、今美濃関学院って……え? 俺が?!」

 

「俺も誰もあるか。ここにはお前しかおらんじゃろうに」

 

「そりゃそうだけど……って、なんで今になってなんだよ!」

 

 そう、行くのは問題ないんだ。確か刀使以外の学科で男もいた筈だ。そこら辺は安心できる。

 

 しかし、今の時期に転入とは余りにも急すぎる。まぁ俺に友達なんて居ないからいいんだけどさ……あれ? なんか急に涙が。

 

「そりゃぁ、折神家に言われれば逆らうなんて出来ないじゃろ」

 

 そう言って差し出された封筒。俺はその中身を確認する。するとそこには衝撃の事実が……なんて事はなく俺に入学しろとのお達しのみが手短に書かれていた。

 

 しかも、差し出し人は御当主の折神紫様ときたもんだ。これ逆らったらワンチャン消される奴やん。逆らえないやん。

 

「はぁ……めんどくせぇ」

 

 こうして俺は、明日から刀使になるらしい。俺だってなにがなんだか分からない。御刀は通常、女しか使えない筈だ。それなのに何故御刀の適正が俺にあるんだ。お陰でスローライフが終わるじゃねぇかよこのやろう。

 

 そんな事を胸にしまい渋々俺、獅童和也(しどうかずや)は荷物を纏め始めた。

 

 え? 名前の導入が雑だって? 気にしたら負けだよ

****

 

「ひゃぁ〜、流石天下の折神家の敷地内。町あるとか金持ちなのか?」

 

 翌日、俺は早速家を出て新幹線に乗り目的の御前試合が開催される鎌倉市街に来ていた。

 

 俺の住んでいたところはドが付くほどの田舎。ここと比較すればもうここは都会だ。

 

「鎌倉!すごく都会!」

 

 ふと、少し離れた場所から俺と同じ考えを持っている人物が居たのだろうか、驚いた様な声が聞こえてきた。

 

 これはしょっぱなから友達ができるパターンでは?! なんて期待していた俺が馬鹿だった。

 

 相手は刀使だ。当然、男であるわけがなく女子によって構成されている。つまり、友達出来ないパターンである。はい詰みました。

 

「そうか、たしかアイツも刀使だったよな」

 

 俺は僕っ子の可愛い妹を想像しながら空を見上げる。昔はおにぃなんて言ってきてついて来てくれたが、今はどうやら親衛隊とか言う凄いところに入っているらしい。まったく、たくましく育ったもんだね。お兄ちゃんは嬉しいよ。

 

「って、本人居ないのに懐かしんでたら意味ないな。どれ、早速試合会場にって、ん?」

 

 このほのかに感じる嫌な雰囲気。昔から俺は荒魂の気配を察知するのは上手かった。別に御刀に選ばれた訳でもないし、刀使でもないのにだ。

 

 しかし、これは悪い事ばかりではなく面倒事を避けるのに適していた。そのおかげで荒魂と出会う確率がめっきり減った。が、今回のは避けられそうにない。

 

 なぜかって? 数が多いのだ。これじゃぁ逃げるより戦わないといけなくなりそうだ。

 

「御刀出来れば使いたくないんだけどなぁ……よし、あれ使うか」

 

 なんて一人でぶつくさ言ってると、警報が鳴り始める。先程の刀使の女子達も気づき、御刀を持っていない生徒は逃げて携えている刀使は抜刀し戦闘態勢をとった。

 

「本当は来て欲しくないんだけどねぇ……加勢しますか」

 

 俺が渋々歩を進め、加勢しようとした所をちっさい荒魂が群がり中々前に進めない。

 

「……よろしい、ならば戦争だ」

 

 爺ちゃん、どうやらしょっぱなから友達は作らないけどしょっぱなから戦うことにはなるみたいだよ。




ルビふるのめっちゃ疲れる……
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