戦姫絶唱シンフォギア 時空を超える歌   作:可惜夜ヒビキ

3 / 14
第三話になります。出会いの部分とか、うまく書けずごめんなさいm(_ _*m)
UAが250を超えました。ただの趣味程度で書いているのに自分が思っているより多くの人が見てくれてうれしいです。
感想とかアドバイスとか送ってくださると嬉しいです。お待ちしています。


それでは、歌の力を借りて、この世界を混沌から救い出そうー


Chapter 3 -時の影より来たりし者-

響は驚いた。なんと学校の裏山で出会った少女フィーネは、この前共に戦った、アルドという青年の妹だというのだ。

 

「えへへ、驚きましたか、響さん?」

「驚いたっていうか...また会えてうれしいよ、フィーネちゃん!」

「はい!私ももう一度響さんと会えてうれしいです!」

 

そこに、クリスと切歌、調が入ってきた。

 

「響さん!心配したデスよ、もう三日は眠ったままだったデス!」

「えぇっ、私そんなに寝てたの!?」

「未来さんも心配してましたよ。あ、フィーネちゃん」

「調ちゃん、切歌ちゃん、おはよう。よく眠れたかな?」

「うん、私も切ちゃんも、ぐっすり。」

「フィーネの作った料理、すごくおいしかったデス!」

「まったく、アタシ達はどうもあんたたちと縁が多いな...」

「でも、それはいい事デスッ!」

「そうそう、何でフィーネちゃんのお兄さんは戦ってたの?」

「はい、それはですね...」

 

 

 

フィーネは自分のことを話した。昨晩教えてくれなかったことだ。

自分たちはこの世界の人間ではないこと、かつて自分たちの世界を無限の混沌(カオス)から救い出したこと、ギャラルホルンではなく、時空の裂け目という時空を移動できる穴でこの世界にやってきたこと...

 

 

 

「そうか、だからフィーネちゃんたちはあんな山奥にいたんだね」

「時空の裂け目を伝ってこの世界に来た時に、あの山の頂上だったので...」

「なるほどな、どうりで裏山のてっぺんには悪魔の穴がある、なんて噂が広まるわけだ」

「えぇっ、クリスちゃん、そんな噂知らないよ~」

「お前のクラスではそんな噂はなかったのか?まあいいや、それよりー」

 

その時、風鳴司令が入ってきた。足元には、ヴァルヲもいる。

 

「響くん、体調はどうだい?」

「あっ、師匠!おかげさまでだいぶ疲れも取れました!」

「そうか、それは良かった。ところで...フィーネ君、といったな。この前現れた謎の敵について、何か知っていることがあれば教えて欲しい。」

 

「はい、分かりました。」

 

フィーネはちょっと咳払いをした後、話し始めた。

 

「あれはファントムダストという、私たちの世界の敵です。ファントムという、時の影からくる生命体を中心に発生しているようなので、おそらくこの世界にもファントムがいると思います。」

「なるほど...協力ありがとう、フィーネ君。」

 

そういうと、風鳴司令は部屋を出て行った。

 

「ファントムダストはこの世界にいないはずの存在...すみません、私たちの世界のことなのに...」

「ほかの世界から来た敵なんて、もう何度も戦ってきた。お前が謝る必要なんてねーよ」

「クリスちゃんの言うとおりだよ!私たちなら、絶対ファントムを倒せるって!」

「私たちがついていれば、百人力デス!」

「みんなで力を合わせれば、きっと大丈夫だよ」

「みなさん...ありがとうございます、こんな私たちのために」

 

フィーネは感激して、満面の笑みを見せた。と、

 

「フィーネ殿が申していたのはこの場所でござるか?」

「そのようね。在りし日の工業都市を思い出すわ」

「フィーネさんノ反応、この先のようデス。」

「誰かいるみたいだけど...?まあいいわ、入りましょうか」

「フン...誰だか知らんが、良からぬことを企む連中なら俺はすぐにでもこの剣を抜くぞ」

 

響たちの耳に聞きなれない声が聞こえたかと思うと、病室のドアが勢いよく開いた。そこから入ってきたのは、刀を腰に提げたカエル、紫色基調のロボット、ピンク色の髪の毛のようなものが目立つロボット、赤い服を着た、アルドと同じ年ぐらいの女性、そして不思議な形の剣を持った、青い肌の男性(?)だった。

 

「ん...?」

 

両者、一瞬の沈黙。そして...

 

 

「えぇぇぇぇーッ、カエルが刀を持ってるデス!?」

「おぉぉぉー、画面越しでしか見たことのないロボットだー!」

「おわっ!?フィーネ殿が襲われているでござるか!?」

「サイラス、落ち着いて!別にそうではないみたいよ!」

 

四人(二人と一匹と一体)は、病室の一角でさわぎだした。その騒ぎでアルドも起きてしまったらしく、皆に不機嫌そうな顔を見せた。それらを横目で見ていたクリスは、ふとその輪には参加していない三人(二人と一体)を見かけ、彼女たちと話すことにした。

 

「なあ、この変な集団はあんたたちの仲間なのか?」

「ええ、そうよ。外見は変だけど、私も含めてみんなアルドの仲間だわ。ところであなたは...?」

「アタシは雪音クリス。あのバカ達と一緒に戦ってる、シンフォギア装者だ」

「ナルホド、アナタたちがシンフォギア装者なのですネ。ここの指令サンから伺いマシタ!」

「すまないな、こいつらが騒がしくして...後で俺がこの剣で喝を入れておくか」

「いや、それは流石にマズイだろ...」

 

 

 

 

そのうちに、響たちも収まったようだ。それを見計らって、クリスが言う。

 

「じゃあ、みんな自己紹介してくれないか?ほら、アタシ達もやるから」

 

そうして、この人数では狭すぎるであろう病室の中で、一人ひとり自己紹介が行われた。

 

「拙者はサイラス。気ままな放浪者でござるよ。わけあって今はカエルの身でござる。」

「KMS社製汎用ヘルパー・アンドロイド、リィカ デス。家事から戦闘マデ何でもお任せデス、ノデ!」

「私はヘレナ。人間と合成人間...ロボットといった方がいいかしら?人間とロボットが共存する道を探しているわ。」

「私はエイミ。ハンターをやってるわ。料理は得意じゃないから頼まないでね...?」

「俺はギルドナ。俺は人間ではない、魔獣族の王だ。一時はアルドたちと対立したこともあったがな...」

 

 

「よし、そっちは終わったみたいだな。んじゃあ、アタシたちいくか!」

 

「立花響です!食べることが好きで、あと困ってる人を見かけたら放っておけないかな~」

「雪音クリスだ。んーと、この中では一応最年長。元々はアタシはこのバカとは対立関係にあったんだけど、今は大事な仲間だな!」

「暁切歌デス!」

「月読調です。」

 

両者、自己紹介が終わる。少し談笑した後、風鳴司令によって響たちは指令室に集められた。アルド達にノイズの情報を伝えた後に、例の謎の生命体について話が進められた。

 

「――これでノイズの基本情報は以上だ。次に、皆も知っているかと思うが、先の工場火災の最中、この世界にはいなかった謎の生命体が出現した。フィーネ君によると、その生命体の名前はファントムダストという――間違いないかな?」

「はい、あってます。」

「よし、話を続けよう。現在翼とマリアはアメリカの方でツアー中と聞いた。今はいないが、じきに二人もこちらに来るそうだ。」

「おお、マリアが帰ってくるデスか!久々に顔が見れるデス!」

「そして、その二人が到着次第、君たちはシンフォギア装者とフィーネ君達とで、二人一組になって行動してもらう。シンフォギアによる攻撃が当たらなかったことなど、ファントムダストのことは我々もよく知らないから、彼らの協力も必要というわけだ。そして、今ここにいる五人の装者には、行動を共にするものを決めてもらうぞ」

 

長い協議の末、組が決まった。響とアルド、未来とフィーネ、クリスとヘレナ、調とリィカ、切歌とギルドナだ。エイミとサイラスは、翼、マリアの二人のうちどちらかと一緒になる、ということだ。

 

「よし、これで全員決まったな。それじゃあ今日はこれで――」

 

 

 

 

 

 

 

その時、サイレンが鳴った。友里が叫ぶ。

 

「住宅街でノイズ及びファントムダスト発生!」

 

 

 

さらに、緒川と藤尭の声も聞こえた。

 

 

 

「都心部で突如ビル倒壊、そこからファントムダスト出現!」

「工業地帯で再び爆発、火災です!」

 

 

 

司令は、少し舌打ちして、全員に言った。

 

「むぅ...こんな時にすまないな、君たち。クリス君、調君、切歌君、現場に急行してくれ。」

「それじゃあ、私もッ!」

「ダメだ、響くん。君は万が一のために、ここに残ってほしい。ほかの場所で同じようなことが起こったら、動けるのは君と未来くんだけだ。それに、まだ君は体調が万全ではないだろう?」

「そうですね...分かりましたッ!!」

「拙者はいつでも助太刀に行けるでござるよ、司令殿。」

「私も行けるわ!」

「君たちは翼君とマリア君がこちらに到着するのを待ってくれ。万が一ノイズが発生した場合、君たちだけでは太刀打ちできないだろう。」

「むう...承知でござるよ。」

「私たちの攻撃がノイズに当たるわけでもない限りは、さすがに動けないわね...」

 

 

そして、三人はそれぞれの場所へと向かう。響が声援を送った。

 

「みんな、絶対帰ってきてね!」

「ったりめーだよ」

「もちろん、切ちゃんと一緒に帰ってくる。」

「こんなところで死ぬわけないデス!」

「じゃあ、行きましょうか。」

「私たちナラ、ノイズもファントムダストも一捻りデス、ノデ!」

「ノイズだろうがファントムだろうが、俺に楯突くならすべて斬り捨ててやる!」

 

 

 

 

六人が見えなくなるまで、響はずっと「頑張ってー!」と言いながら手を振っていた。




今回も読んでくださってありがとうございました。
次回から、三人の戦いを一人ひとり見ていくことになります。
昨日から別小説の投稿も再開したので、投稿頻度は二日に一回となります。


さて次回は...

住宅街に急行したクリスとヘレナ。次々とノイズ・ファントムダストを倒していく中、二人の前に現れたものは...

次回[たとえ一度は刃を交えようとも(前編)]

お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。