東方飲茶伝   作:くろ1021

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戦闘描写わかんない…これは無謀だったかもしれんね。




第2話

 

 

 

 激しい気の奔流で風が吹き荒れ弾き飛ばされる。

僅かな距離が開いたところに間髪入れずに無数の気弾がバラまかれる。

速度はそれほどでもないが密度はかなりのものだ。とはいえこの程度なら──────

 

 

「ぶっ!?」

 

  余裕で避けられる……そのはずが初めの一発から被弾してしまった。

 な、なんだ!? 動きが鈍い……? 

 

「がっ! ぐ、いだだだだ!」

 

 次々と襲い掛かってくる気弾が当たる度にパチンと弾け皮膚に傷を負わせてくる。

それほどの威力が込められているわけではないのにダメージが大きい。

 

「ちょ、ちょっとまっ…あででで!!?」

 

 このままではまずい、なぜか動きは鈍いが体捌きを駆使して何とか避けはじめる。

動かない体の感覚に戸惑いながら徐々に動きを修正し、最適化させていく。

 

「ちっく、しょっ! なんだってんだ!?」

 

 ギリギリながらも気弾を避けはじめる俺をみて幽香は驚いた顔を見せた後、ニィっと嗜虐的な笑みを浮かべ

 

「あらあら、なかなかやるわね。手加減しているとはいえ一撃で気を失うくらいの威力はあるのに…。

それに初見で対応してくるなんて、ふふ、意外と楽しませてくれるわね♪」

 

 バラまかれる気弾の量が増えてさらに密度が増す。体を隙間に滑り込ませるようにしながら弾幕を潜り抜ける。

くそっ! きりがねぇな! なんとか止めてもらわなくては。ってなんだ、息が…!

 

「はぁっはぁっ!おか、しい…!こんな、はずはっ!」

 

 まだ戦い始めて間もないというのに急激にスタミナが奪われますます動きが鈍ってくる。

さっきからなんなんだ? こんなやわな鍛え方していたつもりはないのに…。

 

「動きが鈍くなってきてるわね。頑張っているけれどもう限界なのかしら?」

 

くすくすと見下すような微笑みを浮かべて、幽香は日傘の先端をこちらに向ける。

 

「必死になってる姿を見るのは愉しいけれど…終わりにしてあげるわ。」

 

日傘の先端に光が収束し、極太の光線となって放たれる。…あれは当たったらやばそうだ。

頭の中で対処法が幾通りもめぐっている。しかし、現状のパフォーマンスではできることは限られていた。

 

「耐えるっきゃねぇか…!」

 

なぜだか動きが鈍い身体。加えてスタミナの低下。意識するまで気づかなかったが潜在的な気も以前より弱弱しい。

回避は不可能だし、弾いたり押し返したりも難しそうだ。

腕をクロスさせてありったけの気を防御に回す。程なくして光の奔流が俺の体を包んでいった…。

 

「ふふ、ちょっとやりすぎた…――!?」

 

光線が突き抜けた後にあったのは、体からぷすぷすと煙を立ち昇らせて、所々煤けたもののガードした体勢のまま耐えきった俺の姿。

それに気づいた幽香は驚愕の表情を浮かべこちらを見つめている。

 

「へ…へへ、耐えきってやった…ぜ…」

 

ふっと、意識が遠のいてそのままどしゃりと地面に横たわる。(いつもの体勢です。こら! ボロクズってゆーな!)

 

 

 

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SIDE幽香

 

「………なんなのよ、アイツ。」

 

まさかあのレーザーをまともに食らってピチュることもないなんて。どんだけ頑丈なのよ。

スピードは大したことないくせに避けるのはやけに上手いしほんとに人間なのかしら?

 

流石に気を失ったみたいだけれど、ほっとく?いえ、ここに置いとくわけにもいかないわね。

景観を損ねるし。

 

「はぁ、仕方ないわね。」

 

気を失ったヤムチャをぞんざいに担ぎ上げて家へと運び込むのだった。

どうやら元の世界に帰りたいらしいし、気が付いたら博麗神社の場所でも教えてお帰り願おう。

 

汚れた体を見える範囲で清拭して適当にベッドに放り込む。

自分でしたこととはいえ面倒かけさせないで欲しいわ。ピチュればそんなこともなかったでしょうに。

 

ヤムチャを介抱してあげたあと、することもないので自宅でくつろいでいると見覚えのない小瓶が置いてあるのを見つける。

中身は…種がいくつかと仕切られた底の方に入っている水。

 

「あからさまに怪しいわね。どこかのスキマの仕業かしら?」

 

あの胡散臭いしたり顔を思い浮かべる。何を考えてるのかは知らないが、まあ、気が向いたら育ててみよう。

 

「見たことのない種だし、どんなお花が咲くのかちょっと楽しみでもあるしね。」

 

 

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SIDE???

 

「さて、ひとまず細工はうまくいったようですわね。」

 

 一面目玉だらけの自らの空間から一部始終を観察し終えてほっと安堵の息をつく。かの世界では目立った活躍をしていないとはいえ

あれだけの力を持つ者を縛り付けるなどなかなかに骨が折れる。

 

「あなたの望み…叶うといいですわね?」

 

 今はベッドで眠るその男を眺める。扇子で隠した口元には薄い笑みが浮かんでいた。





諸々ご都合主義になりますが、よければお付き合いくださいませー

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