RDがISを動かしました   作:オールドクイーン

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ようやくセシリア戦&ヴェンジェンス登場

長かった、けどようやくって所あります。それとこの作品のお気に入りが11件もあって驚いています。ありがとうございます


五話 ヴェンジェンス

RD「一夏さん、俺の機体データ、届いたッス」

 

一夏「そうなんだ、どんなISなの?」

 

RD「それが…」

 

 

 RDはあの後寮へ帰り、一夏との会話をしている。しかし自分の専用機への驚きが大きいのか、かろうじて会話はできているものの、頭の中には困惑の二文字が所狭しとひしめいていた

 

 特に難色を示したのが前に彼が発言したように地走である。相手が三次元の移動ができるのに対しこちらは二次元、良くてジャンプのみという、フェアではない戦いを常に強いられる。

 

 しかしその為の対抗策であると言わんばかりにPICジャマーが腰部にあり、それがあれば敵は飛行こそできるものの、殆ど地走と言えるくらいしか浮けなくなる。いわばドラえもんの足みたいな感じである。所謂ホバー移動ですね

 

 武装もそれ前提に作られているのか、相手の高機動を活かせない場面での交戦を前提に作られており、特にバトルライフルは弾速を犠牲に高い火力を出している。爆発を攻撃力にしているので当然である

 

 他にも頭部の変形機構等があるが、単一能力との連動である上、単一能力が今の時点で分からない為、 浪漫の塊 という言葉しか当てにならない。そう一人で考えていると

 

一夏「ねぇ、聞こえてる?」クイクイ

 

RD「うわっ、な、何ッスか!?」ビクッ

 

一夏「さっきから悩み込んでるんだもん。何かあったの?やっぱり専用機の事?」

 

RD「えぇ、まぁ…俺の機体はちょっと特別みたいで…」アセアセ

 

一夏「千冬姉に聞いたよ、男の浪漫の塊、なんだっけ?教えてよ」グイグイ

 

RD「わ、分かったッスよ、俺の機体は~」

 

 

 RDから差し出された端末と、RD本人の解説で一夏に専用機の情報が入る。やはりというかなんというか地走型、というのには驚いたようで苦笑いしていた。

 

 

一夏「たしかにジャマーがあるといえさ、勝てる気あるの?セシリアに」

 

RD「え、あるにはあるッスよ。彼女自身遠距離狙撃型でそもそもアリーナに向かない機体ッスから、その上二次元移動に持ち込まれれば、まだ…」

 

一夏「ふーん、考えてるじゃん」ニコニコ

 

RD「何言ってるンスか、今の内に色々考えなきゃ。技量の差もあるんでス、策は早くに練らないと」

 

一夏「うん、真面目だね〜。そういう所好きだよ」

 

RD「なッ…」

 

RD(何ていうこと言ってるんスか!この人!!まぁこの人の事だから無自覚ってのは分るんスけど、突然過ぎるッスよ、本当)

 

一夏「ん?どうかしたの?もしかして変な事言った?」

 

 

 一夏は頭に?を浮かべてるかのように首を傾ける。一体この技でどれ程の男性を虜にして生殺しにしてきたのだろうか、想像に難くない。

 

 

RD(俺もその内の一人になるのか…いいや、それは絶対に嫌ッスよ。絶対に)

 

RD「いや、何もないッスよ。心配しないでください。本当に」

 

RD(よし、何とかいいきった。言ってやった)

 

一夏「なんか顔真っ赤なんだけど…そんな状態でそう言っても説得力ないよ?レイ」

 

RD(ッ?!そ、そう言われたって…!仕草が可愛いなんて本人の前で言ったら死んじゃいますよ!俺は死ぬのだけは御免なんスよ)

 

RD「そ、そんな事より話戻しませんか?ほら、機体の事ッス。聞きたいことがあって」

 

RD(逸らさなきゃ、逸らさなきゃ押されるッスよ…)

 

一夏「ん、あぁ良いよ。何かな?」

 

RD(良かった、何とか話を逸らす事が…)

 

一夏「今回は見逃してあげるよ」ボソ

 

RD「ッ?!??」

 

RD(姉さん、俺…一夏には勝てないッス)

 

RD(というかこれは絶対に分かってて言ってるッスよね?何なんスか、やっぱりこの人怖いッス。なんというか、姉さんと違うベクトルで)

 

 

 

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クラス代表戦当日

 

 

 RD達はピットでアリーナの様子を見ている。アリーナの中央には青いISを纏った女性がおり、相手の登場を空から待っている。

 

 

RD(まだ来ないのか…早く来てくれないと、俺は…)

 

 

 未だに来ていない専用機に焦りを見出すRD。それを横目に一夏は何も言えなかった。

 

 

一夏(何か声をかけたい、鼓舞の言葉でも良い、けど…)

 

 

 彼女はただ何も言わずに彼の隣にいる事を決めた。

 

 

山田「レイ君、来ました!専用機が!」タッタッタ

 

 

 山田真耶が駆け足でこちらに来る。その後ろにコンテナが、こちらに向かって移動してくる。

 

 

RD「やっと来た…」グッタリ

 

RD(遅かったッスよ)

 

山田「では早くに設定の方を!」

 

 

 RDはコンテナの中から出てきた機体を見る。ISと言うにはあまりにも異質な、あからさまにロボットのような見た目をしている。

 

 

RD(これが、俺の専用機…ん?肩にある鳥は?)

 

RD「先生、この鳥の絵は?」ユビサシ

 

山田「あ、それは開発の方からエンブレム、と聞いてます。さぁ、早くISに手を」

 

RD(そうか、黒い鳥か…俺のエンブレム…ッスね)

 

 

RDが機体に手を付ける。その瞬間機体が光り、その光が消えた瞬間、RDが機体に入る。傍から見れば吸い込まれたかのように見えるのだ。元が全身装甲、元々形ができているので目に見えた変化がない。

 

 

RD(何だろう、温かい、いや…熱い?何だろう、この、心から来る熱さ。温度でもない、こころの中から…)

 

 

 そして画面に沢山の文字が出ては消え、また出る。山田先生が初期化をしていて、その情報が此処に出ているのだろう。そして数分に及ぶ初期化の末にそれが終わり、画面に新しく文字が出てくる

 

          ーVengeanceー

 

 

 ヴェンジェンス、それがこの機体の名前。そして、RDが歩を進める。初期化の状態で専用機に挑む、それがどれ程愚かであろうと彼は歩を進める。

 

 

RD(俺は…俺はやれるんだ…!)

 

 

 そして一夏と山田先生から離れ、ブースターを吹かす。轟音と共に機体が地面から離れる。と言っても1メートルにも満たないが、それでもスムーズに移動ができる。

 

 そしてヴェンジェンスがアリーナへ続く一本道までつく。この先に敵がいる。そう思って心が熱える。今まで味わった事のないこの味は、RDに自身と勇気を持たせた。

 

 そしてアリーナへ行く前に、後ろを向く。その先には一夏がおり、RDは燃える心から声を振り絞って一言言う

 

 

RD「一夏さん、俺…やってくるッス」

 

一夏「うん、頑張って」

 

 

 RDがアリーナへとブースターを使い向かう。それを後ろで一夏と、山田真耶が見る。鈍重な人形が向かうそこには一人の騎士、そして後少し経てば争いが始まるだろう。

 

 

山田「ヴェンジェンス…復讐の意を持つ機体を、彼はどう使うんでしょう」

 

 

 山田真耶がヴェンジェンスに手を振りながら、そう声を出す。

 

 

一夏「復讐…」

 

 

 一夏はその二言を言い、考える。RDは、レイは何処までセシリアに食らいついて行けるのだろうか。それだけで今は心が一杯になる。彼女は、今までに経験した事のない感情と、レイへの心配で心が破裂しそうになった

 

 

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 ヴェンジェンスがアリーナへと出る。地面を走りながらアリーナに出てきた彼が可笑しいのか、アリーナ中に笑い声で占領される。唯一の男性操縦者が、さながらロボットのようなISに乗り地面を走る。

 

 そんな光景をクラスの人は落胆し、それとは逆に女尊男卑を突き進む人々は鼻で笑い罵倒を声から漏らす。

 

 男性とは所詮そんな物だ、女性とは天と地の差、ISに乗れてもあの程度。それが頭に思い浮かぶ。しかしそれは唯のISに乗っていた場合である。

 

 彼の機体は元々地走機体。普通のISとはまるで違う形なのだ。

 

 

RD(武装は…今はバトルライフルとライフルで、ジャマーを発動させる前にまずは相手の技量の把握を…)

 

 

 そう思いながら武装を展開。ヴェンジェンスの両手にはバトルライフルとライフルが装備される。これも勿論他のISとは一風違う見た目で、ビジュアルに恵まれない見た目である

 

 今のヴェンジェンスは正に泥臭いロボットであり、セシリアの洗練された見た目と相まって余計それが目立つ

 

 

セシリア「フフ、なんですの?それは。アリーナに来たと思ったら地面に接しながらなんて。それにそのIS、以下にも汚い男性にお似合いです事」

 

 

 セシリアの声には笑いが含まれており、こちらを蔑むようである。それに連動したかのようにあり

 

 

RD「あ゛?」

 

 

 今までのRDとはまるで別人のような発言は、笑い声と共に消え去る。それと同時にハッと気がついたRDは取り乱した心を慌てて何とかする

 

 

RD(なんスか、この感じ…なんて言うか、好戦的になったって言えばいいのか…わからないッスよ、俺は…なんで)

 

 

 RDが先程の発言について苦悩しているとセシリアがまた一声言葉を発する

 

 

セシリア「最後の警告ですわ。そのような機体では負ける事は目に見えている。そこで提案ですの。今ここで降参すれば、仕方ありませんが許さない事もありませんわ」

 

 

 勝ちを確信したかのような声に出される言葉には、最早一方的な自信を感じる

 

 

RD(今の相手は冷静を失ってる。これを突いてやれば)

 

 

 セシリアは勝った気でいるかのように決めポーズを取り、こちらを見ていない。そこを狙いRDはバトルライフルを打つ。

 

 セシリアはそれに対応できなかったのか、直撃を許し取り乱す。

 

 

セシリア「ひ、卑怯ですわ!相手が無防備である事を良いことに!もう許しませんわ!」

 

 

RD「言いましたよね、アンタは。俺が取るに足らない相手だって。そんな奴にこんな事されて、どう思うんスか?実際」

 

 

 RDはスッキリとした心の中でガッツポーズをした。今まで溜めてたストレスを2倍にして屈辱に変化して送り返したのだ。それをセシリアが満足する筈も無く

 

 

セシリア「キーー!!もう良いですわ!一瞬でケリをつけさせてあげます。さぁ踊りなさい、貴方の覚束ないワルツを、精々楽しませてもらいますわ」

 

 

 セシリアのISから4つの板が落とされる。そしてそれは、ブースターを吹かしかなり単純な動きと共にこちらに付けられてる銃口を向け、唾を吐く。

 

 これこそがこのISが第3世代と言われる所以であり、ビットと呼ばれる代物である。

 

 

RD(見た目は派手ッスけど、動きがかなり…)

 

 

 RDは回避重視の戦闘を行う。しかしこれは敵の戦力、技量把握の為の所謂見極めであり、ただ押されてる訳ではない。しかしそれを相手が不利、とでも受け取ったのかセシリアは余計冷静さを失い、感情に任せた動きが増える。そのお陰か、RDでもギリギリ躱ことができている

 

 

RD(ジャマーの必要はまだ…せめて形態移行(フォームシフト)までは今のままで)

 

 

 RDも防戦一方、という訳でもなくビットに攻撃をする。動いているとはいえ単調な動き。当てるにはそう難しくはない。そしてそれは存外それは脆かったのか、一撃の攻撃が入り爆発した。

 

 

RD(これで多少は楽に。けど、これ見せられれば相手が冷静になると思うんで、一概に良いってわけでもないッスねぇ)

 

セシリア「ブルー・ティアーズが?!クッ」

 

 

 セシリアは取り乱したが、それと同時に冷静さも取り戻した。集中しなければ全機落とされる。そう踏んでか感情的になったビットの動きが機敏になる。

 

 そうなっては二次元移動に限られるヴェンジェンスは不利である

 

 

RD(あぁ!こうなったらもう全力で!)

 

 

 ヴェンジェンスの左腕のバトルライフルが収納され、パルスガンが出された。手数でのビットの迎撃に専念し、今はただ打つ。

 

 

RD(一つ、残り2つ!)

 

 

 パルスガンでビットを一つ食べると、残りの2つに目を向ける。やはりか数が少なくなった分一つ一つに精神が行き、こちらにもビームが当たる

 

 

RD(クッ、ビットのビームが当たるようになって…?!)

 

 

 そして突如RDの目の前にビットが躍り出る。それのビームに直撃し、体勢を崩す。そしてそのビットに隠れていたセシリアのライフルからビームが放たれる。

 

 

そしてヴェンジェンスはビームによって煙に包まれた 




RDは作中で天才扱いされてたのでこんな事思いながら戦闘してたのかな、と思いながら書きました。
けどやっぱりキャラ崩壊が酷いですね。RDのキャラを持て余してる気がします。そこの所お許しください
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