鬼狩り? 私は一向に構わん!!   作:神心会

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前話の後書き通り、一気に柱合会議へと話が動きます。

タイトル通り、遂に主人公と烈さんとの対面です。


17 竈門炭治郎

「では……鬼舞辻無惨の潜伏先から押収した物品は、耀哉さんがお持ちなんですね」

 

「ええ、産屋敷家での厳重保存が最も安全との判断です。

 内容については、手記との照らし合わせも兼ねて槇寿郎さんが中心に精査をしてくれています。

 明日の柱合会議で仔細を知らせると通達がありました」

 

 

砂糖水超回復を果たしてからすぐの事。

しのぶは、烈海王が眠っていた間に起きた出来事を簡単に説明した。

 

まず、烈海王が鬼舞辻無惨の潜伏先に乗り込み負傷した事については、既に隊全体へと知れ渡っていた。

おかげで病室には連日大勢の隊士や隠達が押し寄せ、しのぶもこれには苦笑いをしながら対応するしかなかった。

それだけ烈海王が慕われている―――風柱をはじめ何人かは「無惨の手がかりを掴んでおきながら死ぬなんて、そんな馬鹿な真似は許さない」と、何とも言えない反応だったのだが―――という事か。

 

 

 

「……胡蝶さん。

 鬼舞辻無惨発見の最大の功労者……竈門炭治郎さんについては、そちらにもお話は行き届いてますか?」

 

「はい……柱をはじめとする幾人かの隊士には、伝令がありました。

 明日の柱合会議を経て、隊全体にも連絡が行き渡るかと思います」

 

 

 

そして。

烈海王が鬼舞辻無惨と遭遇した経緯を隊士達に説明する上で、その切っ掛け―――竈門炭治郎についても、当然ながら触れる事になる。

彼に関しては、耀哉の判断により敢えて濁した情報が隊全体に流され……上層部の人間にのみ真実を伝えられた。

その理由は言わずもがな……彼の存在は、余りに特異的過ぎるからだ。

 

鬼を連れた隊士。

隊律違反も甚だしい、即刻処刑とてあり得る大罪だ。

しかし、鬼舞辻無惨を発見した功績は流石に無視できず……そして何より。

 

 

「はじまりの剣士と酷似した装い……付き従う、人を喰らわぬ鬼。

 煉獄さんがお伝えしてくれた手記の内容に、こうも重なっていては……お館様の判断も当然ですね」

 

 

 

額の痣に花札の様な耳飾り。

 

 

黒に染まった日輪刀。

 

 

継国縁壱の手によって鬼舞辻無惨の枷を抜け出した珠世と、同じく鬼舞辻無惨の枷を抜け出し人を喰らわぬ鬼―――竈門禰豆子。

 

 

 

竈門炭治郎の置かれている状況は、縁壱の再来かと言わんばかりなのだ。

偶然にしては出来過ぎている。

流石にここまで条件が揃ってしまっては、彼を無碍に扱うわけにもいかなくなる。

鬼舞辻無惨を追い詰める切り札にすら、なりえるかもしれないのだから。

 

 

 

「成程……む?

 胡蝶さん、明日の会議後に隊全体へと仔細通達と仰られましたね?

 それは、つまり……?」

 

 

ここで烈海王は、ある事に気づいた。

先程のしのぶの発言からして、炭治郎については明日の会議で本決まりするという事だ。

 

 

 

 

 

だとすれば、その会議に必要不可欠な人材が一人―――否、二人存在している。

 

 

 

 

 

「お察しの通りです。

 竈門炭治郎隊士及び竈門禰豆子の両名を、明日の柱合会議に立ち会わせよとの事です」

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「烈さんッ!!

 良かった、もう動けるのだなッッ!!」

 

 

そして、翌朝。

柱合会議へと参加をすべく産屋敷家に到着した烈海王を待ち受けていたのは、嬉々とした柱の面々であった。

皆、烈海王が復活を果たした事は鎹鴉から聞いてはいたものの。

こうして無事な姿を目に出来れば、やはり嬉しいものだった。

 

 

「聞いたぜ、派手な量の砂糖水を一気して復活したってよ?

 最初は何の間違いかと思ったが……その身体を見るに、マジみたいだな。

 もう派手過ぎるぜ、本当……!」

 

「ええ……皆様、ご心配をおかけしました。

 本日より、また復隊させていただきます……さて。

 それで……彼が、そうなのですね?」

 

 

到着していた仲間達へと挨拶を済ませた後。

烈海王の視線は、庭先に敷かれた壱枚の茣蓙へと移る。

そこに座るは二人の人物……一人は、槇寿郎だ。

しのぶが話していた通り、彼はこの一ヶ月間、鬼舞辻無惨の狙いを探っていた……その報告の為である。

 

 

そして、もう一人……その傍らで目を閉じ横たわっている、若き隊士。

全身に決して浅くない傷を負い―――勿論、手当はされてはいる―――、疲労困憊という様子だ。

だが、何より目を引くのはその額の痣と耳飾りだ。

 

つまり、この隊士こそが。

 

 

 

「そうだ、烈さん。

 この子こそが、竈門炭治郎……昨日の任務で負傷こそしたものの、十二鬼月を相手にして生還を果たしたらしい。

 入隊してまだ日も浅いというのに、よく無事でいてくれた」

 

「昨日の……そうか、那田蜘蛛山の任務に参加をしていたのですね。」

 

 

 

那田蜘蛛山。

複数の隊士が消息を絶った、十二鬼月の本拠地と目されていた山だ。

しのぶは烈海王への状況説明後、産屋敷家からの招集を受けて義勇とカナヲの二人と共にこの山へと向かい……そして、炭治郎と出会った。

 

最初に発見した義勇及び炭治郎の鎹鴉によれば、彼は十二鬼月を後一歩まで追い詰めるに至った―――仕留めそこなった十二鬼月は、義勇が無事に討滅している―――らしい。

しかし、流石に無理が祟ったのだろうか……精魂尽き果て、意識を失ってしまった様だ。

また、それとほぼ同時にカナヲが禰豆子を発見しており、こちらは日の出が近いという事で木箱に引っ込んだ所を確保し運んでいる。

 

 

 

 

尚この時、義勇がしのぶにフロントチョークスリーパーを仕掛けに入るという、地下闘技場最大トーナメントの決勝を彷彿とさせる光景が繰り広げられたらしい。

 

慌てて後藤が間に入りストップをかけたのだが、一体何故その様な事態が起きたのであろうか……?

 

 

 

 

「ッ……カハッ……!?」

 

「む……目が覚めたか!」

 

 

次の瞬間。

横たわっていた炭治郎が咳き込み、その目を開けたのだ。

己が置かれている状況に困惑している様で、周囲をキョロキョロと見回している。

無理もないだろう……辛うじて死線を潜り抜け、気が付けばこの様な場にいるのだから。

 

 

「落ち着き給え、炭治郎君。

 ここは産屋敷家……鬼殺隊の本拠地だ。

 まずは状況の説明をさせてもらおう……痛み止めの薬だ、飲めるか?」 

 

「あ、はい……その、ありがとうございます」

 

 

そんな炭治郎の背を優しくさすりながら、槇寿郎は飲み薬を彼に手渡した。

実に穏やかな、父性に満ちた面持ちだった。

 

 

かつて、荒れ果てていた頃の彼からは想像もできない程に。

 

 

 

「…………」

 

(伊黒さん……こんなに嬉しそうな目をしてるの、久しぶりに見たかも)

 

 

 

それを見て、歓喜の色に目を染めている―――もっとも、一見普段と変わらない表情であり、気づいたのは蜜璃だけなのだが―――人物が一人……小芭内だ。

幼少時、地獄の様な境遇から自身を救ってくれた槇寿郎は、彼にとって誰よりもの恩人であった。

だからこそ、その荒れ果て様を杏寿郎達と同じく嘆き……そしてかつての彼に戻った事もまた、喜んでいたのだ。

 

 

もしも、普段のままに彼がこの場に立っていたならば、ネチネチと炭治郎や彼を連れてきた義勇達を責めていたに違いない。

それが無いのは偏に、槇寿郎がいてくれているからだろう。

大恩ある男の前で、無礼を働きたくないが故に……大いなる感謝を胸に秘めているが故に。

 

 

(……烈海王、煉獄……感謝する。

 あの日の槇寿郎さんを、お前達が取り戻してくれた……ならば俺も、お前達に応えよう。

 今この時だけは……俺は、己の信念すら捨ててもいい)

 

 

 

鬼は滅ぼすべし、鬼を連れているなど言語道断。

 

その絶対の信条を捨ててでも……恩義に報いるべく、小芭内はこの場に立っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

「おい……どういう事だ、こいつはよォ……?」

 

 

 

 

当然、それを許せぬ者も存在している。

 

鬼を滅ぼしてこその鬼殺隊、鬼を生かす道理など無いと。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「不死川さん……!!」

 

 

苛立ちを隠しもせず、声色に憤怒を滲ませて現れた実弥。

その手には、子どもが一人は入れるかというサイズの木箱を携えており……それを見た炭治郎の表情が、急変した。

 

 

「ッッ……!?

 禰豆子ッッ!!!」

 

 

彼は木箱を見て、己が妹―――禰豆子―――の名を叫んだ。

それ即ち、あの中に問題の禰豆子がいるという事だ。

即座に烈海王達は、状況を理解できた。

 

 

何としてでも守ると誓った妹が、怒り心頭の男の手にある……炭治郎からしたら、不安にならない訳がないのだ。

 

 

 

「不死川、その木箱を置け。

 お前の気持ちは分かる、鬼を連れた隊士など通常ならば容認できぬ存在だろう。

 だが、この竈門少年は先日報告した通り……」

 

「それでも、鬼は鬼だッ!

 鬼は人を喰い殺す……醜いバケモノだろうがァッ!!」

 

 

咄嗟に杏寿郎がその行動を諌めるも、実弥は真っ向から否定する。

如何なる理由があろうとも、自分達は鬼殺隊だ。

そして、鬼は人を喰らう……鬼を生かしておく道理など無いと。

 

 

だからこそ、無事でいる禰豆子を……そして、鬼を前にしても刀を抜こうとしない目の前の面々を、彼は許せなかったのだ。

 

 

「鬼舞辻無惨の支配を受け付けない……?

 人間を守る為にその力を使う……?

 そんな物は……ありえねェんだよッッ!!」

 

 

咆哮と共に、実弥は日輪刀を抜き放った。

その刃を以て、禰豆子を切り伏せんが為に。

 

 

 

「ッ!?

 止めろぉぉぉぉッッ!!!!」

 

 

妹に迫る刃を止めるべく、炭治郎が全力で駆けだした。

しかし、両者の間合いは十メートル近く離れている。

全集中の呼吸を以てしても、すぐに詰められる距離ではない。

 

 

 

 

間に合わないッッ……!!

 

 

 

 

 

 

――――――ガシッッ!!!

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

 

 

 

しかし、その刃は禰豆子には届かなかった。

 

 

 

木箱に刀身が吸い込まれようとした、その刹那に……実弥の腕が、強く掴まれたからだ。

 

 

 

 

「テメェ……烈ッッ!!」

 

 

 

 

烈海王によってッ……!!

 

 

 

 

「不死川さん……刃を収めてください。

 貴方に、彼女を斬らせる訳にはいきません」

 

「何を温い事言ってやがるッ!!

 俺達は鬼殺隊だ……鬼を殲滅するのが、俺達の果たすべき使命だろうがッ!!」

 

 

当然、烈海王の所業を許せるわけもなく。

万力が如き力で締め付けてくる彼の手を振り払わんと、実弥も持てる全力で抗い……両者は膠着状態に至る。

僅かでも力を抜けば、押し切られてしまう……一分の油断も許されぬ状況だ。

 

 

 

「こいつらの所為で……鬼の所為で、どれだけの人間が死んだと思ってるんだッ!!

 分からないとは言わせねェッッ!!」

 

「無論、承知しているッ!!

 だからこそ、全ての元凶たる鬼舞辻無惨を葬る為にも……彼女や炭治郎さんが必要なのだッッ!!」

 

「そいつらがはじまりの剣士と同じとは、限らねぇだろうがァッッ!!」

 

「それも分かっているッ!!

 そして、それでもだッッ!!」

 

 

 

どちらも譲らず、真っ向より心の叫びをぶつけ合う。

 

実弥の言い分とて、決して悪い訳ではない……寧ろ、鬼殺隊として当然の事なのだ。

鬼は千年以上に渡り、罪の無い多くの人間を喰い殺してきた……忌むべき、悪しき存在だ。

如何な理由があれども、簡単に割り切れる事ではない。

また、確かに彼の言う通り、禰豆子が珠世と同じく人に害をなさない保証も無い。

取り返しがつかなくなる前に斬るべしという考えも、立派な一つの選択肢なのだ。

 

 

しかし、烈海王はそれを理解した上で尚引こうとはしない。

禰豆子を、ここで斬らせる訳には絶対にいかない……彼女を守るべきだと。

 

 

 

「ま、待ってください!!

 俺達の所為で、こんなッ……!!」

 

 

たまらず、炭治郎が両者の間に割って入ろうとした。

実弥が禰豆子を斬ろうとした事は、兄として絶対に許せない。

烈海王がこうして彼女を守ってくれている事は、ありがたく思う。

 

しかし、自分達の所為でこの様な熾烈な言い争いが起きてしまった事に関しては、流石に責任も感じてしまったのだ。

どうにか一度、落ち着いてほしい。

そう思っての行動だったのだが……

 

 

 

 

 

「……そうだ、炭治郎さん。

 貴方の言うとおり、これは貴方達兄妹の所為で起きた争いだ……!!」

 

 

 

 

これを、その通りだと強い口調で言い放った者がいた。

 

 

 

 

「……烈さん……?」

 

 

 

 

 

 

それは……彼等を守ろうとしている筈の、烈海王その人だったのだ。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「え……?」

 

 

炭治郎は、思わず硬直してしまった。

いや、彼等だけではなくその場にいる誰しも―――あの無一郎ですら、僅かながらとはいえ―――がそうなっていた。

 

彼は、二人を守ろうとして刃を止めてくれた。

だというのに……今度は、二人を責めるかの様に強い言葉をぶつけてきたではないか。

 

 

 

 

言動と行動がどうしようもなく矛盾している。

 

 

一体、何がどういう事なのか……誰もがそう感じずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

そんな、彼等へと……烈海王は、力強く声を上げた。

 

 

 

 

「炭治郎さん……これが、貴方が選んだ道なのだッ!!

 鬼殺隊でありながら、鬼と化した者を守る為に闘う……その道に待ち受ける、困難そのものだッッ!!

 だからこそ、貴方はその全てを受け止めなければならないッッッ!!」

 

 

「ッッ!!」

 

 

「大切な者の命を奪われ、多くの者が悲しみに暮れたッ!!

 多くの者がその理不尽を嘆き、鬼に怒りを抱いたッ!!

 貴方とて、鬼の非道を目にしてきたから分かる筈だッ!

 不死川さんが何故、貴方の妹を斬ろうとしたか……その意味がッッ!!

 その全てを承知の上で……それでも貴方は、妹を守り抜くために闘うと決めたのだろうッッッ!!!」

 

 

 

 

それは、凄まじい力強さを帯びながらも……どこか、温かさすらも感じさせる声であった。

 

 

 

そう、烈海王は決して炭治郎を責めようとしている訳ではない。

 

寧ろ……彼は、示そうとしているのだ。

 

 

 

 

「己の意思を貫き通すというならば、この光景を……負うべき責任を、決して忘れるなッ!

 これから先、鬼殺隊士であろうがなかろうが、不死川さんと同じ思いを抱く者は必ず貴方の前に現れるだろうッッ!!

 反対に、貴方の味方となる者もまたいるだろう……そこで争いが生じたならば、責は全て貴方にあるッ!

 その全てを背負えッッ!!

 例え兄妹共々命を以て償う日が来ようとも、逃げ出す事は私が許さん……!!

 漢が覚悟を決めたならば、無様に投げ出す事は決して許さんッ!!

 それこそが、貴方が妹を救う唯一にして絶対の道なのだッッ!!」

 

 

 

はじまりの剣士の再来であるかどうかという以前に。

容易ではない茨の道と分かっていながらも、尚も歩まんとしている炭治郎を……烈海王は、気に入ったのだ。

 

 

だからこうして、改めて教えているのだ。

 

 

妹を守る為に闘う道の険しさを……!!

 

 

 

 

「強さとは、己の意思を……我が儘を貫き通す事ッッ!!

 強くなるのだ、竈門炭治郎ッッ!!」

 

 

「……はいッッ!!」

 

 

 

感極まり、その瞳を潤ませながらも……炭治郎は、烈海王に迷いなく答えた。

 

 

 

 

―――そう、自分は必ず禰豆子を助けると決めて鬼殺隊に入った。

 

 

―――しかし、それが如何に困難であるか……その判断が如何なる結果に繋がるのかを、少し甘く考えていたのではないか。

 

 

―――その事を、この人は確かな形で教えてくれたのだ。

 

 

―――自分達の事を心より案じて、だけど甘やかす訳でもなく……闘えとッ……!

 

 

 

 

―――強くなれる理由を、知ったッ……!!

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「烈、テメェ……」

 

「……不死川さん、改めて言いましょう。

 刃を収めてください……間も無く、耀哉さんがお見えになられます。

 貴方の言い分も、筋が通っている……それもまた一つの真実だと、私は認めています。

 だからこそ、今この場で彼女を斬るのではなく……貴方の主張を、正しき形で示していただきたい」

 

 

刀を握る力は、変わらぬままではあるものの。

流石の実弥も烈海王の叫びに、何も感じない訳ではなかった。

 

 

 

 

何せ、烈海王は刃を振るう事こそ許さなかったものの……口にしなかったのだ。

 

自分が間違っているとは……ただの一度もだ。

 

 

 

 

鬼は斬るべしという思い自体は、正しき在り方である……一向に構わぬと。

 

 

 

 

(本当にッ……初めて会った時から、この野郎はよォ……!)

 

 

 

こうも真っすぐに叩きつけられて何も抱かぬ程、実弥も愚かではない。

 

彼とて、人間なのだ。

 

ただ、一人よりも少し不器用なだけで……烈海王と同じく、何処までも真っすぐなだけの。

 

 

 

 

 

 

「「お館様のお成りです」」

 

「ッ……!!」

 

 

 

そして。

 

運命の柱合会議が今、幕を開けた。

 

 

 




Q:烈さん、那谷蜘蛛山には同行しなかったの?
A:流石に病み上がりで復活直後だったので、お館様より一日養生する様にと配慮されました。

Q:炭治郎、原作と違って風柱以外からかなり優しくされてない?
A:作中でも示したとおり、煉獄家の手記が早期に発見された事ではじまりの剣士の存在も具体的に伝わり、周囲からの関心が高まったためです。
  同時に、珠世さんという前例がいる事も発覚したので、禰豆子への風当たりも若干ですが弱くなりました。
  蛇柱は風柱と同じく鬼は容認できない派ではあったのですが、煉獄パパを立ち直らせてくれた恩義があるので、今回限りとして烈さんの方針を黙認してくれてます。

Q:烈さん、炭治郎を気に入ってるの?
A:厳しいと分かりきっている道を敢えて進む人は、誰であろうと基本的に好きです。
  だからこそ、敢えて強く「お前達が受け入れられないのは当然だが、そこから逃げるのは愚の骨頂だ」と発破をかけてます。


Q:しのぶさん、話の流れ的に原作と違って禰豆子を殺そうとしてない筈なのに、どうして冨岡さんにフロントチョークスリーパーかけられたの?
A:冨岡さんのコミュ障が災いして色々と勘違いが炸裂した結果、刃牙vsジャックの再現が起こりました。


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