後日談です
月への侵略+αが終了し幾分の日数が経過した幻想郷...
精神が回復した大神暦はルンルン気分で永遠亭へ向かう道を歩いていた...
side暦
「~♪久々に永遠亭へ~♪」
月の侵略が終わり元通りの生活に戻り始めている幻想郷...
無血の月面戦争に参加した者たちは特にお咎めもなく、それぞれのやるべきことに日々追われている...
唯一月面戦争にあった被害は月の宝物庫にあった古酒の盗難があったらしい...
その犯人の黒幕はもちろん紫だ...
紫の奴...自分と私たちを囮にさせている間に月に幽々子を潜入させて何かを盗んでくるように頼んだらしい...
その後それで宴会をしたんだと...
戦争と言うよりは悪戯に近いわ...
...全く神である私が良いように利用されてしまうとは驚きね
永琳に頼まれて色々と裏で動いたというのに...
全てにおいて紫が一枚上手だったみたいだ...
「まぁ!実質被害は全くないけどね!さて...永遠亭まであと少し...ん?」
永遠亭の近くに来ると永琳の弟子である鈴仙・U・イナバとてゐが誰かと話しているのを確認する...
「へー!えらい偶然だね!」
「そんな偶然あるわけないじゃない...あら?暦?」
鈴仙が私に気づき全員がこちらを向く...
鈴仙たちが話していた相手の顔もあらわになる...
薄水色のショートヘアにてゐと似たウサ耳・鈴仙と同じブレザーを着用している...
「久しぶり皆~!そちらの方は?」
「私はレイセンと呼ばれています...あの方たちのご命令でこっそりと永遠亭の状況を見るように仰せつかっております」
...あの方?こっそり永遠亭の状況を?
「ばれてるじゃない...」
私の頭に何かが過ぎったが鈴仙が指摘しレイセンは口を半開きにする
「本当だー!...黙っててくださいね♪」
ウサギというものは誰でもこうなのかな?
月でもそんな感じだったし...
てゐの方を見ると必死に首を振る
(違う違う...彼女たちが特別なだけ...)
(...そう)
いつまでもここで道草を食っているわけにもいかないので私たちはレイセンを永遠亭に案内する...
そして永遠亭に入り鈴仙が戸を開ける
「お師匠さま~!ご相談したいことが~!」
「あら?お帰りなさい」
戸を開くとそこには綿月姉妹が居間で茶を啜っていた...
「...」
私たちはそっと戸を閉めて状況をまとめる
全員が何故月にいるはずの者たちがここにいるのかと思っているだろう...
「何であの方が!?」
額に汗を浮かべている鈴仙は私に話しかける
私に聞かれても困るわ...
「しらん」
「知ってるの?」
何も知らないてゐは頭にハテナを浮かべる...
そんな彼女に鈴仙は説明し始める
「知ってるも何も私が月にいた時にお世話になっていて...」
「私は現にお世話になってます!」
2人は口をそろえて声をだし私をてゐはポカーンとしたまま話を聞くだけだ...
そして2人は立ち上がる
「でも2人が地上にいるはずない!」
「だって私がわざわざ来たんですし!」
「「偽物か!!」」
2人は戸を蹴飛ばし内部へ突入する...
「「げふぁ!!」」
刹那彼女達は反撃をくらいすぐに床に臥してしまう...
秒速でやられるとは...
そして私たちが部屋の中を見ると刀を構えた依姫が私をジッと見ていた
...全く面倒なことになってしまったな
side鈴仙
「痛ったぁ」
私は頭を撫でながら事態を確認する
あの攻撃は確実に依姫様完全に本物だ
依姫様の方を見ると暦と対峙していた...
何だろ?空気が重い...
「貴女まで来るとはね...暦」
「...こっちもびっくりだよ何で姉妹そろっているし?」
2人は鋭い目をしながらうっすらと殺気を出している...
そして依姫様が口を開く...
「無血月面戦争の後しばらく引きこもっていたみたいじゃない?軽く幼児退行をひきおこしていたみたいだけど?」
その言葉に暦が青筋を額に浮かべ依姫様は笑みを浮かべる
「...永琳に怒られて精神は持てるわけないでしょ?...それにそっちだって古酒が盗難にあったみたいじゃない...」
その言葉に依姫様は表情を崩し刀を暦に向ける
「何?ここで勝負をつけてもいいのよ?」
「やるっての?やっちゃうよ?殺っちゃうよ?」
暦の体が変化しこの前の五行カラーになり剣を抜く...
やばい...これでは永遠亭が!
「てゐ!何とかして!って!てゐ~!」
遠くを見ると庭を全力疾走しているてゐの姿が見える
逃げたな!あいつ!!
そして部屋の中の殺気が高まり始めている!!
「今度は全部吸収して私の小間使いにしてあげるわ」
「外出ようか...」
2人の緊迫した状態を見て豊姫様は笑みを浮かべるだけだ
「あらあら」
あらあらじゃないですよ!!止めてください!!
私の心の叫びが響くと同時に2人は外へ向かう...
「...やめなさい」
師匠が部屋に入り一言言うと彼女たちは動きを止める
「先生!しかし!!」
「永琳...止めないで」
2人は反論するが師匠は冷たい目で見据える
「私はやめろと言ってるの...」
その一言で彼女たちは身をすくめて大人しく自分の席に座る...
師匠...本当にすごい人だ
神と月のリーダーの片割れを大人しくさせるとは...
そして師匠は暦の方を向く
「この子達何日か滞在するからいいわね...貴女も泊まるでしょ?」
「あ...うん」
暦は大人しく頷くだけだ...
ん?滞在?
「うどんげ?部屋の掃除よろしくね」
師匠はそれをいうとそのまま部屋を出ていく
滞在?依姫様・豊姫様が?
隣にいるレイセンは顔を青くするだけだ
「...厳しい訓練が始まるかも」
「...」
思い出したくなかった...
あれのことは...
私は昔のあの日々のことを思い出しながらその場にへたりこむ...
明日がきついなぁ...
まだ続く日常編
ではこれにて