東方五行大神伝   作:ベネト

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2回目開始です


大逆転衣玖さん

side衣玖

 

「...ふぅ」

 

境奈さんとの交渉が何とか成立し私は一息つく...

 

ですが休んでいる暇などありません...

 

後2人相手をしないといけませんからね...

 

私は華楠さんの方を向く...

 

 

 

華楠さんの方は先ほどの交渉を見ていなかったのか何やらドクロマークのフラスコに薬品を入れている...

 

「次は貴女ですよ?大神華楠さん!」

 

「...終わったか?...全く新薬の調合が出来ていないのだがな...」

 

華楠さんの方はあまり関心が無いかのようにジッとフラスコの中身を確認している...

 

何やら緑色をしていますね

 

飲んだら危なそうです...

 

 

「早く済ませるぞ?私も予定があるからな...」

 

彼女は集中せずに話を続ける...

 

「華~楠~!アンタもこっちへ来なさいよ~!」

 

黒い笑みを浮かべた境奈さんが華楠さんを手招きしています...

 

何やら仲間割れが始まっていますね...

 

 

 

「...ふん!貴様の慢心が原因だろう?さて...話を始めてくれ...」

 

華楠さんは私の方を向く...

 

では私も失礼して

 

「では!まいります!!」

 

 

 

尋問開始

 

 

 

私は写真を机に叩きつける

 

その内容は2種類!!

 

華楠さんとフラワーマスターの風見幽香さんとのあられのない姿...

 

そして華楠さんと山の神様である秋姉妹のあられのない姿...

 

流石の彼女も2種類の写真を見せられたら空気を変化させるはず!!

 

少しでも動揺したら、空気の流れでわかります!!

 

 

 

 

「...で?」

 

「!?」

 

華楠さんは全く意に介さない!?

 

空気の変化もないため、動揺も見られない!!

 

華楠さんはフラスコの中身を少し飲み緑色の息を吐く...

 

 

 

「私が動揺すると思っていたのか?別に全くかまわんが?」

 

「...良いんですか?人里にこの光景をばらしても!?」

 

華楠さんはフラスコの中身をかき混ぜる...

 

「人里にばらしたら危ないのは君だと思うのだが?」

 

「...え?」

 

華楠さんはフラスコを机に置き、天井を見つめる...

 

 

 

「これをばらしたら...フラワーマスターである幽香に神である静葉・穣子が血眼で君を亡き者にしようとするだろうな...あまり宜しくないと思うが?」

 

「う!?」

 

...流石の私も自分の命は惜しいです

 

だから彼女は落ち着いていたのですね...

 

 

なら次の手を考えなくては

 

私は写真を見つめる...

 

どこか...写真に変化があるはずです!!

 

 

 

「...」

 

特に特徴らしい弱みも見つからない...

 

境奈さんみたいにうまく見つけられないみたいです...

 

 

ですが...

 

写真を初めて見せた時の彼女は顔を真っ青にしていました...

 

動揺の空気も流していましたし、何かこの写真に彼女の弱みが!

 

 

 

 

「気は済んだか?」

 

華楠さんはフラスコの中身を再調合し赤い色にする...

 

何というか辛そうです...

 

「いえ!まだです!!」

 

華楠さんの弱みを見つけなくては!!

 

彼女が飽きていなくなってしまった場合私の負け!!

 

そうしたら依頼を受けてもらえません!!

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

私は2枚の写真を見る...

 

何だ...こんな簡単なことを見過ごしていましたか...

 

 

「見つけました!!貴女の弱み!!」

 

「...聞かせてもらおうか?」

 

華楠さんはフラスコの中身を飲み、赤い息を吐く...

 

「貴女の弱みはこの写真をある方々に見られることです!!」

 

「!?」

 

華楠さんは僅かに動揺の空気を流す...

 

よし!うまくいった!!

 

 

「...誰に?」

 

「それは...風見幽香さんと秋姉妹です!!」

 

「...写真を本人にみせるのか?」

 

私は首を横に振る...

 

違います...

 

使い方を変えるんです...

 

 

 

「見せるのは幽香さんに秋姉妹と貴女の行為の写真!秋姉妹には幽香さんと貴女の行為を見せるんです!」

 

「...」

 

「こういう行為をするということは確実にお互いに好意があってのことです!ですがそれが他にもいたら?困りますよね!」

 

「浮気というやつか?」

 

「どうです?協力してくだされば写真の流出はしませんよ!!」

 

「~!」

 

華楠さんはフラスコの中身をガラガラとかき混ぜている...

 

 

 

 

「ふん...的外れもいいところだ...」

 

フラスコをかき混ぜるのをやめる...何やら紫色に変化しているが大丈夫でしょうか?

 

彼女は髪をなびかせる...

 

「...的外れですか?ですが貴女は浮気をしたということで両者に叱責を受けるはず...」

 

「...叱責では済まないな...確実にボコボコ...半殺し...悪くて殺されるな...だがな?」

 

華楠さんはフラスコの中身を飲む

 

「げほ!!」

 

彼女は吐血し咳をする!!

 

 

 

「だ...大丈夫ですか!?」

 

私が彼女に駆け寄ろうとすると彼女は手で制す...

 

「...調合が甘かったか...大丈夫だ...私を殺せる者は母さんのみだからな?」

 

彼女は血を拭ってフラスコの中身を再調合する...

 

今度は鮮やかな青い色だ...

 

「つまり不死の私にとっては叱責(物理)は全くもって問題はない...だから別にかまわんのだよ...」

 

「...」

 

どうやら...自身の体の丈夫さにに自信を持っているみたいですね...

 

彼女たちにボコボコにされても生き抜ける自信が彼女にはあるみたいです...

 

ということは!

 

 

 

 

 

「...非常にまずいです!」

 

私は頭を抱える!!

 

確かに彼女が写真に動揺したのは分かるのですがその理由がさっぱりです!!

 

彼女たちではないなら!一体誰に?

 

「終わりか?私も人を待たせているから失礼したいのだが?」

 

華楠さんはフラスコの中身をかき混ぜて虹色にする...

 

そして調合リストを眺めている...

 

「1025番...完成だな...」

 

全くこちらの話に興味がなくなったみたいですね...

 

このままでは私の負け...

 

 

 

 

「ぐぐ!!」

 

私は書類を読み漁る...

 

ですが一度だけ彼女が動揺したところがある!

 

写真をある方に見せること...

 

その言葉に彼女は動揺した...

 

でもそれは誰を指しているのか私には...

 

 

 

 

 

「あっ...」

 

私は書類を見るのをやめてある物を見つめる...

 

それは先ほどの新聞...

 

異変と人物に関して書かれていましたね...

 

もしかしたらこの中に!!ヒントが!!

 

「...ん?」

 

この人物の欄に...見覚えのあることが書かれている...

 

つまり...これを指しているのは...

 

 

 

 

 

 

「...華楠さん」

 

「何だ?もう時間だから私は失礼するぞ?」

 

華楠さんはそのまま部屋を出ていこうとする...

 

 

「見つけました!貴女の弱みをね!!」

 

私が指さすと華楠さんは私の方を振り向く...

 

「...私の...弱みだと?」

 

「貴女はとある人物にこの写真を見せられるのを恐れています!」

 

「恐れ...だと...この私が?...なめられたのもだな!!」

 

華楠さんは薄ら笑いを浮かべながら体から電気を放出する...

 

自慢の長い髪が変に逆立ってますね...

 

 

「はったりだ...なら見せてみろ!!その人物とやらをな!!ちゃんと物的証拠もだ!」

 

「それはもちろんありますよ!!」

 

私は華楠さんに新聞を提出する...

 

そしてとあるページを開いた状態で...

 

それが華楠さんの目にとまり、彼女は体から電気を発さなくなる...

 

 

「...な?...な!?」

 

「私が掲示するのは...山の異変の時の神社の巫女...東風谷早苗さんです!!」

 

私が指をさすと彼女はひるむ...

 

 

「待て!!何で早苗なんだ!?言ったはずだ!!物的証拠も出せとな!!」

 

「良く読んでください...新聞に書いてある...早苗さんのセリフを...

 

「...」

 

 

 

 

 

 

 

文(自己紹介をお願いします!!)

 

早苗(こんにちは!東風谷早苗です!!今回の異変でこの山に移転した神社の巫女です!!外の世界から来たため、まだ分からないことがあると思いますが頑張って幻想郷になじんでいこうと思います!!)

 

文(元気がいいですね!!この調子なら幻想郷でやっていけると思いますよ?もう幻想郷でお友達とかできました?)

 

早苗(そうですね...博麗霊夢さんに霧雨魔理沙さんとは良く神社でお話しするくらいには友好関係を築けました!)

 

文(霊夢さんと魔理沙さんですか~!同じ人間同士ですからねぇ...年齢も近いですし...)

 

早苗(そうですね...でももう一人いるんですよ!年と種族が違うんですが!!)

 

文(あやや?早くも妖怪のお友達もできましたか?)

 

早苗(そうですね...初めて会ったとき...懐かしい雰囲気だったんですよ...そばにいるだけで落ち着くというか...)

 

文(そうですか!その方のお名前は?)

 

早苗(ん~?お名前は伏せますね?彼女に迷惑かけるのも嫌ですし...)

 

文(では!特徴だけでも!!)

 

早苗(...緑色の狐さんです♪何というか私のお姉ちゃんみたいな存在です!)

 

文(そうですか!!何となくわかりましたが...ではこれからも頑張ってくださいね!)

 

早苗(はい!ありがとうございます!!)

 

fin

 

 

 

 

「...」

 

「緑色の狐...この狭い幻想郷を探してもそれに該当するのは貴女だけです!早苗さんは貴女を姉のように慕っている!」

 

「...やめろ」

 

「だから貴女は自分の痴態を彼女に見せるわけにはいかない!それが貴女の本当の弱みです!!」

 

 

華楠さんはフラスコを振り始める...

 

虹色だった液体はドス黒く変色する...

 

「やめろ!やめてぇ!!従うから!!!早苗には言わないでー!!!」

 

 

ボン!!

 

 

フラスコが爆発し彼女の顔に黒煙が包む...

 

そして煙が晴れ彼女の黒くなった顔があらわになる...

 

「げほ!!ごほぁ!!」

 

華楠さんは口からドクロマークの煙を吐き出し後ろ向きに倒れる...

 

 

 

 

 

 

「...お願い...だから...それだけはっ!!」

 

華楠さんは起き上がり机に突っ伏す...

 

「華楠...」

 

暦さんは心配そうに華楠さんを見つめる...

 

「...済まない...だが!早苗だけには私の痴態を見られるわけにはいかないんだ!!」

 

「...それが幽香さんや秋さん達にボコボコにされる未来よりも辛いことなんですか?」

 

不死である彼女が何故あの巫女に入れ込んでいるかは流石にもわかりませんが...

 

この様子を見る限りそちらのほうが強いみたいですね...

 

 

 

華楠さんはうなづく...

 

「...早苗にこのことが知れたら...あいつは私を軽蔑するだろう...それは死ぬよりも辛いことだっ!!」

 

華楠さんは机を拳で殴り、そのままうつむく...

 

 

 

 

 

 

「...これで二人目...暦さん?」

 

「...うん」

 

暦さんの方は巨大なサイコロの上に座り不機嫌そうにトランプをシャッフルしている...

 

「これでイーブン...残りは最終戦にもつれ込むみたいだね...」

 

私はうなづく...

 

これで残りは1人...

 

異変の協力まで後僅かとなりました...

 

ですが油断はしません...

 

完璧に残りの勝負も決めなくては...

 

 

 

私は残った大神家の一人銖理さんの方へ向かう...

 

 

 

 

 

 




次で交渉編ラスト!

ではこれにて
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