東方五行大神伝   作:ベネト

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異変が始まります



緋色の雲

side暦

 

「...はぁ」

 

死屍累々と化した大神家の居間を抜けて私は縁側で溜息をつく...

 

まさか娘達3人全員が弱みを握られて全員屈服するとは私としても予想外だった...

 

そして私もついでに弱みを握られるとは...

 

 

「霊夢に申し訳ないな...」

 

異変解決の協力をすると言いつつ異変に加担するなんて後が怖すぎる...

 

しかし私としても永琳のお仕置きだけは絶対に受けたくないのも事実...

 

 

 

「やるしか...ないよね!!」

 

子供の姿から五行モードへと姿を変えて私は居間へと戻り、ダウンしている娘たちを起こす...

 

 

「皆...やるしかないよ!」

 

俯いている境奈は立ち上がる

 

「...分かってる...今回ばかりは本気でいくわ」

 

背後の壁には境奈の完全体のシルエットが映っている...

 

本気出すのね...あの境奈が...

 

 

 

そして華楠も顔を真っ青にしながら壁に寄りかかる

 

彼女の背後にも完全体のシルエットが...

 

「私の...失態を知られるわけには」

 

一度霊夢と魔理沙に負けたみたいだけど今度は本気で行ってくれるはず...

 

 

 

 

最後にへたり込んでいた銖理は涙目になりながら何とか立ち上がる

 

「お仕置き嫌...嫌...」

 

銖理の背後にも完全体のシルエットが...

 

本気でいくのは良いけど、やり過ぎないようにしてもらわないと...

 

 

何とか全員持ち返したようだ...

 

こうなった以上...私達も本気で行くしか道は残されていない...

 

 

 

「では向かうよ...やりたくもない異変の加担をね...」

 

私が合図すると娘たちは各自消える...

 

とりあえず私の指揮はいらないでしょ...

 

各自好き勝手にやってくれればそれだけで充分よ...

 

 

 

私は外に出て空を眺める...

 

「!?」

 

雲が赤い?

 

まだ夕方にもなっていないのに?

 

これも異変というやつかしら?

 

「関係はないか...こうなってしまった以上はね...」

 

私はとりあえず山の方へと向かう...

 

この際流れに任せますか...

 

 

 

 

 

 

 

side霊夢

 

人里で情報収集をしてみたけど、それらしい情報は出てこない...

 

異変だと思ったのに情報が出ないのは困りものね...

 

「しかし...暑いわね」

 

最近日照りが強いわ...

 

神社の前からずっとだけどこれは何か原因でもあるのかしら?

 

 

 

 

 

「あら?」

 

声の方向を見ると潤香がいた...

 

この暑い中だというのに、黒のジャケット・黒のスカートと全身黒づくめ、暑くないのかしら?

 

「あら?潤香じゃない...」

 

潤香は眩しそうに太陽を見つめている

 

「...ええ...しかしここは随分と日差しが強いですね...先ほどは霧雨がだったというのに...」

 

「人里のすぐ近くですよ?急に晴れたから驚きましたよ...」

 

...天候がおかしい?地震以外にも何かあるのかしら?

 

 

「そう...ところで異変のことは暦から話は聞いているかしら?」

 

「ええ...一通りは...そのうち来るでしょう...」

 

潤香はジャケットのポケットに両手を入れて人里の奥へと向かう?

 

「あら?アンタは?」

 

「私は私でやることがありますので...では」

 

潤香はそのままいなくなる...

 

やることねぇ...

 

 

 

まぁ...暦も後で来るみたいだし問題はないか...

 

とりあえず引き続き、情報でも集めようかしらね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃八雲家にて...

 

 

side藍

 

「...」

 

「...」

 

屋敷の居間では紫様が無表情で式神を飛ばして何かを調べている...

 

...すごい不機嫌そうだ

 

やはり神社の一件が原因か...

 

しかし何だかやり辛いな...

 

 

「...来たなら声くらいはかけたらどう?」

 

紫様は急に話し出す?

 

私に言っているのか?

 

さっきから目の前にいたというのに...

 

 

 

「...気づいていたか...紫」

 

庭から煌炉が現れて居間へと来る?

 

気づかなかった...いつの間に?

 

 

「何かあったのかしら?」

 

紫様は煌炉に言い、煌炉は咥えていた煙草を灰皿へ捨てる...

 

 

「色々とな...少々面倒なことになりそうだ...」

 

「面倒な事?」

 

煌炉は私の方を向き溜息をつく...

 

「ああ...何とか異変の首謀者の居場所は分かった...天界にいるらしい」

 

...それは朗報だな!

 

これでスムーズにいくというものだ、しかし面倒な事とは?

 

 

 

 

「何か問題があったかしら?」

 

「...恥ずかしながら...私の家族がまた異変に関わりそうだ」

 

煌炉は仮面つけているに手を当てる

 

煌炉の家族が!?

 

「何で!?」

 

「少々弱みを握られてね...私と潤香以外の者が参加するかもしれん...」

 

ということは大神家のほとんどが異変に関わるということか!!

 

これは流石にまずい!!

 

異変に関わるということは、異変に解決に向かう者を排除しにかかるかもしれない!!

 

 

「そう...分かったわ...なら!早く天界へ向かわないとね...藍!支度なさい!」

 

「はい!只今!!」

 

「私も向かおう...家族の不祥事は私がやる...」

 

「...頼んだわよ...天界へは山を経由する必要があるわね...山へ向かうわよ」

 

私達は妖怪の山方面へ向かう...

 

この異変にまた大神が関わるのか...不安だ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして白玉楼にて...

 

白玉楼の屋敷にはそこの主である西行寺幽々子・その従者の魂魄妖夢がいつも通りの日常を過ごしていた...

 

いつも通りの三時のおやつを食べている幽々子は満足そうな顔を浮かべている...

 

 

 

 

 

side妖夢

 

 

「はぁ~♪美味しいわ~♪」

 

幽々子様は満足気に饅頭を食べながらお茶を飲む...

 

この光景はいつものことだが、私としては飽きないのも事実...

 

幽々子様の笑顔を見ることも私としては至福なのだから...

 

 

「ん~♪残りは晩御飯のメインディッシュも楽しみだわ♪」

 

「そうですか」

 

正直アレが食べれるかは私にはわからない...

 

煮たら良いのか焼けばいいのか...頭を悩ませる...

 

とりあえず火を通せば何でも美味しくなる...それでいこう...

 

これでなら幽々子様もお腹を壊さないだろうし...

 

問題無いでしょう!!

 

 

 

「ん?」

 

♪~♪~

 

何やら庭が騒がしい?

 

誰かが演奏でもしているのだろうか?

 

私は障子を開けて庭を眺める...

 

 

 

 

 

 

 

「お仕置きは嫌だ~♪この任務は成功しないと私の未来は無い~♪」

 

庭の枯山水の中央には半獣状態の銖理さんが歌っていた...

 

自慢の9本の尾にアンプをつけてマイクスタンドを振り回しながら歌っている...

 

何というかヤケクソな感じもします...

 

「銖理さん?どうしましたか?」

 

「ああ~♪異変には参加したくなかったけど~♪やらないと~♪殺られる~♪」

 

尾についたアンプを通して騒音をまき散らしながら銖理さんは受け答えする...

 

異変?

 

何かあったのでしょうか?

 

幽々子様は食事を中断して庭へ降りる...

 

 

 

「異変ね~!もしかして博麗神社が倒壊したのと何か関係があるのかしら?」

 

「ええ?神社が倒壊したんですか?」」

 

神社が崩れたということは一大事!霊夢は無事なのでしょうか?

 

 

 

銖理さんはマイクを手に持ち、騒音を撒き散らす

 

「神社崩れて♪霊夢号泣~♪これが今回の異変~♪だから大神家全員が参加した~♪己が秘密を守るため~♪ミスチーのお仕置きだけは受けたくない~♪だから...」

 

銖理さんは髪を振り回した後に私達を指さす...

 

 

 

「...異変の解決に着手しそうな...お前らを黙らせに来た...」

 

音質が激しくなり辺りに殺気じみた雰囲気が流れ込む...

 

 

話の内容としては知らないうちに異変が起きたみたいです...

 

それを知った大神家の者が参加しそうな人を倒しに来たということでしょうか?

 

 

 

 

「あらあら...外が騒がしいと思ったらそんなことがあったのね~」

 

幽々子様は団子を食べた後銖理さんを見据える...

 

「しかし...神社の倒壊というのはいただけないわ...アレは幻想郷のシンボル...あれを壊されたと知った以上私も黙ってられないわ...もう一度スクラップにされたいのかしら?」

 

銖理さんはマイクを持ち歌い始める

 

「なら来いよ~♪もう一度ぶっ壊せるものなら♪壊してみろ♪」

 

銖理さんの尾についたアンプが音を激しく音を出し辺りの石畳にひびをつけていく...

 

 

 

「...今回はアイドル銖理のステージ...刃物と火薬は必要ない...最終ステージまで聞いてくださいッス♪」

 

彼女はウインクをして辺りに振動を撒き散らす...

 

これでは音響兵器です...

 

離れているだけまだ良いですが聞いていると頭痛がします...

 

幽々子様を見ると戦闘状態に入っている...

 

 

 

 

「幽々子様?」

 

「間でも刺したのかしら?...妖夢準備しなさい...相手は大神...油断してると痛い目にあうわよ?」

 

確かに大神家はかなりの実力を持っている...

 

私の師匠も戦ったことがあるとか...

 

私に出来るだろうか?

 

私は師匠から受け継いだ刀を見る...

 

任されたのだからやるしかない!

 

「行きます!!」

 

楼観剣...私の迷いを断ち切って...

 

 

 

 

 

 

 

 

そして魔法の森...

 

そこには霧雨魔理沙とアリスマーガトロイドがおり、彼女たちは空を見上げていた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side魔理沙

 

「何でだぜ?」

 

「それはこちらのセリフよ...」

 

私とアリスは空を見上げていた...

 

地震の件について調べていたら、これが異変だという証拠を発見したからだ...

 

 

 

 

 

 

 

「...」ザー

 

 

「...」パラパラパラ...

 

 

 

現在アリスと対峙しており、私の空間は霧雨が降っており、アリスの方の空間は雹が降り注いでいる...

 

おかしな天気の異変...これがあの地震に繋がるなら...これは明らかに異変だ...

 

 

 

「これは異変だな...ここ最近雨しか降ってなかったし」

 

「...そうね...こちらは雹を見飽きたくらいよ...買い物行くにも頭が痛くなるし」

 

アリスの頭上に上海人形が傘を持って停滞している...

 

 

私にも傘をさしてもらいたいぜ...

 

 

 

「しかし...これじゃあ...異変の黒幕を見つけるのは一苦労だぜ?」

 

「...ええでも...そこまでは苦労しないわよ?」

 

「?」

 

アリスが見つめる方向を眺めると大神家の一人華楠がそこにはいた...

 

いつも以上に厳しそうな顔をしており、何やら不機嫌そうだ...

 

「おいす!華楠!お前も異変を調べに来たのか?」

 

「...違うな」

 

華楠は短く答えた後、半獣モードになり私達と対峙する!?

 

何故に戦闘モードに!?

 

 

 

 

 

「...おいおい...笑えない冗談だぜ?」

 

「...順応しなさい魔理沙...明らかに殺気染みているじゃない?つまり彼女はこの異変に一枚噛んでいるのよ...」

 

異変に参加!?

 

華楠がということは、もしかしたら他のメンバーもか?

 

何でだ!?暦だって先ほどは霊夢に協力するはずなのに!?

 

華楠は私の顔を見て溜息をつく...

 

 

「こちらとしても不本意だがな...だが!退くことのできない事情があるんだ!君たち...大人しくやられてくれ...」

 

華楠は体から放電して私達を威嚇する...

 

 

「魔理沙...バックアップするから華楠を倒すわよ?」

 

「まじかよ!?」

 

前に華楠とは戦ったことはあるが苦戦を強いられた...

 

あいつは大神家の中では最強だし、いきなり貧乏くじを引いちまったぜ...

 

 

「...まぁ!やるしかないけどな!!」

 

私は八卦炉を華楠に向ける...

 

この異変...実にハードな予感がするぜ...

 

 

 




バトルパートが満載です!

ではこれにて
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