東方五行大神伝   作:ベネト

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暦vs霊夢・紫一行です



大神家当主の出陣

異変に嫌々ながらも協力した大神家当主である暦が博麗霊夢・八雲紫・藍に立ちふさがる。

 

紅魔館での戦いにて疲弊している彼女だが、力は未知数である。

 

彼女の本気を知らない博麗一行に勝ち目はあるのだろうか?

 

 

 

 

 

side霊夢

 

「来るがいい!!」

 

暦は大剣を振り回しながら光弾を放ち、距離を詰めていく...

 

しかし全身傷だらけであり、疲れが見えている...ある意味この状態は幸運ね...

 

彼女には前回の戦いでは勝ったけど今回は本気...油断したら負けるわ...

 

 

 

「行くわよ!暦!夢符(封魔陣)」

 

私は大量のお札を彼女へと放つ

 

「...?むごぉ?」

 

暦の体はあっという間にお札に包まれて動きを止める...

 

この技は暦には有効!今は疲弊しているみたいだし一気に叩くわ!

 

 

 

 

 

 

「次!夢符!」

 

「廃線(ぶらり廃駅下車の旅)」

 

私が宣言する前に紫のスキマが開きその中から電車が飛び出し暦の方へ向かう?

 

 

「紫!アンタ!」

 

「手は抜いたら駄目よ霊夢...暦相手には絶対にダメ...それが彼女に勝利を与えるきっかけになるのだから...」

 

 

 

 

ふぁぁぁぁぁん!!

 

しかし!こう話しているうちに電車が暦の方へ!今の彼女は動けないのに!

 

 

 

 

 

 

 

斬!

 

 

 

 

刹那...発車した電車が両断されて爆発する...

 

「げほ!...何?」

 

「...ほら...これでも仕留められないのだから...」

 

紫と話していると煙の中から暦が出てくる...

 

お札のほとんどがはがれており、彼女の動きを止めるには至らなかったようだ...

 

彼女はボロボロになった剣を捨てて体についた残りに札をはがしていく

 

 

「...中々の本気ね?殺意がこもっていた...流石にも殺されると思ったよ」

 

暦は肩をすくませるが紫は不機嫌そうに鼻をならすだけ...

 

「仮にも幻想郷のパワーバランスの一角がこの異変に限ってそっちにつくのだもの...」

 

「...悪いとは思ってるよ...でもこちらとしても...死ぬよりも受けたくないものだってあるからさ...」

 

暦は目のハイライトを消して遠くの景色を眺める...

 

そういえば暦は嫌々ながらこの異変に参加したとか?

 

一体彼女に何が起こったのかしら?

 

 

紫は扇を開いて暦を見据える

 

「でもいいわ...私より怒っている子がいるもの...その子に任せましょうか?」

 

紫が言葉を言い切った瞬間に暦の体が吹き飛ぶ

 

 

 

 

 

「な?」

 

暦が体勢を立て直すとそこには息を荒くしている八雲藍の姿がそこにはあった。

 

「煌炉が傷ついたのはお前の所為か!!!」

 

藍は暦を殴りかかるが彼女はそれを防ぐ...

 

「え?何で私が?」

 

「...煌炉が境奈にやられた!私にはわかるんだ!あいつの痛みがな!!」

 

藍は暦に拳を打ち付けて彼女を吹き飛ばす

 

 

 

 

「...怒ってるわね」

 

「ええ...藍は煌炉LOVEだからね...ああなったら私でも止められないかもね」

 

「おらおらおらおら!!!」

 

「ぎゃああああああ!!!」

 

私達は暦が一方的に藍に殴られているのを観察する。

 

こうしてみると暦の奴弱いわね...

 

力は強力なのに、こういう肉弾戦は苦手なのかしら?

 

 

 

「肉弾戦は弱いみたいね?」

 

「...今考えてみれば暦の近接戦闘なんてみたことないわ」

 

 

私達は暦が一方的にボコられている様子を観察する。

 

体力を消耗したのか暦の髪が五行色から真っ白になってきている。

 

このままだと暦が藍に一方的に殴られて終了ね...

 

 

 

「おらぁ!」

 

「げほぉぉお!!?げ...ゲノム・チェーン...」

 

藍に最後の一撃を食らい、暦は吹き飛ぶが彼女の背中から赤と青の鎖放たれ地面に突き刺さる...

 

それのおかげで暦の体は途中で止まり、遠くに吹き飛ぶことはなかった...

 

暦は藍から警戒するように距離を置いて手鏡で自分の顔を見る

 

 

 

 

 

「...酷い...幾らなんでもここまで」

 

暦の顔は痣...切り傷があり藍の奴が手加減なしで殴ったことが伺える...

 

藍はフンと鼻をならす

 

「それが煌炉が受けた傷だ!!少しは反省しろ!」

 

暦は手鏡を着物の袖の中へと入れてうつむく 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...酷いなぁ...本当にね」

 

暦は急に顔を上げて私達を見据える

 

顔は怒ったときの銖理以上に無表情で目のハイライトはどす黒くくすんでいる...

 

そして彼女の背中にはゲノム・チェーンがボロボロと地面に向けて放たれ暦は体を伸ばす...

 

 

 

「...いてて...久しぶりにここまでやられたかも」

 

暦は悠長にしているが藍は始め、紫も彼女から距離を取る...

 

「霊夢...幾ら手負いでも油断はしてはダメよ」

 

紫は私にそう言い聞かす...

 

私もわかっている暦の力が未知数なことくらいは...

 

暦の方は顔の傷を指でなぞりながら鎖を見つめている。

 

 

 

「煌炉並みに体術の経験はないんだけどなぁ...しかし霊力も底をついたし...どうしよ...」

 

暦は鎖をくねくねと動かしながら、しばらく考えながら辺りを動き回るが急に動きを止める...

 

 

 

「まぁ...いいか!たまには獣のように暴れまわっても...」

 

暦は全ての鎖を自身の体に差しこむ...妖気が急激に下がり始めて暦の力が弱くなったようだ?

 

暦は脱力したようにうなだれている。

 

「失敗かしら?」

 

「まさか...彼女には策くらいはあるでしょう...」

 

 

紫の言う通り、しばらくすると彼女の体に異変が起きる...

 

彼女のお尻に4本の金色に輝く大きな尾が生える...

 

馬鹿な...空狐である暦に尾は無いはずなのに...

 

暦は自身の体を確認して笑みを浮かべる

 

 

 

「自身の退化...ゲノム・チェーンにはこのような使い方もできるのよね...煌炉程ではないけど...天狐に戻った私はそれなりにスデゴロは強いよ?」

 

暦は拳を鳴らした後、藍に向けて拳撃を放つ...

 

藍はそれを防ぐが後ろにノックバックする...

 

「何?...先ほどよりも力が増している!」

 

「そりゃあ...そうよ?現在の姿は私の全盛期だもの...大和との戦争...本当にきつかったなぁ...」

 

暦は昔を懐かしむような顔をしながら藍に連撃を仕掛けていく...

 

尾での薙ぎ払い・尾を軸にした駒のように回転する技・尾を盾にしたりと彼女は自身の4本の尾を使った特殊な体術を使用している...

 

丸で軽業師のような動きをしている...暦の奴ここまで身軽に動けたのね...

 

暦の連撃を受けて藍は疲弊し始める。

 

 

「こ...煌炉とは別の戦い方か...奴以上に読みづらい!」

 

「...そりゃあ...我流だもの...煌炉とは別よ...」

 

暦は尾を軸にしてカポエラを使った駒のような蹴りの連撃を藍に浴びせる...

 

「ぐぅぅぅ!!」

 

藍の奴...防戦一方ね...これでは...

 

 

 

 

 

 

「藍はここまでね...」

 

スキマが開き藍はその中に収納されていなくなる...

 

暦は回転をやめて紫を見つめる

 

 

「あら?邪魔が入ったわね...」

 

「藍が限界みたいだし仕方ないわ...」

 

紫は暦に傘を向けるが彼女はそれを気にせずにブーツの紐を結んでいる...

 

 

「まぁ...それでもいいか...」

 

「アンタ能力なしでここまで戦えたのね...」

 

私の言葉に暦は反応を見せて空を見上げる...

 

 

「諏訪子の奴が遥か昔に私を無理やり戦争に出そうとしてスパルタの特訓を受けさせたからね...ある程度はできるよ?もっとも疲れるし能力に頼っていた方が楽なんだけどなぁ...」

 

暦は着物の汚れが気になったのか手で叩くが汚れが落ちないことに少し不機嫌そうな顔をする...

 

「...まぁ私自身はあまりこの手は好きではないね...怪我はするし汚れるし...煌炉が何でこの手が好み何だか...理解ができないよ...」

 

暦は一息ついて今度は紫の方へと走りだす...

 

 

紫の方も暦の行動に気づいたのか光弾を大量に展開し彼女へと放つが暦は尾でそれらを弾きながら距離を詰めていく...

 

「流石煌炉の母親というべきかしら?戦い方はともかくとして...あの子を思い出すわね」

 

「だから!こういう手は本来苦手なの!」

 

暦は尾で薙ぎ払い紫を狙う。

 

「でも隙が大きいわ」

 

紫はスキマの中へ入り暦の攻撃を躱す...

 

 

 

 

「あら?」

 

空を切った暦は空中でバランスを崩してふらつく...

 

そこの瞬間を紫は見逃さなかった...

 

「弾幕結界!」

 

暦の周りに術陣が張り巡らされて光弾が彼女へと飛ぶ...

 

大中小の光弾が覆いつくすこの光景...幾ら彼女であっても避けられないわね...

 

 

 

 

 

 

 

 

side紫

 

(決まったわ...)

 

弾幕結界が暦を囲み私は勝利を確信する...

 

幾ら彼女でもこの物量は避けることはできない...

 

それに疲弊している以上...どれかが当たれば彼女は終わり...私の勝ちは確定したようなものよ...

 

私は暦を見つめるが、彼女の顔を見て笑みを崩す...

 

暦は満面の笑みを浮かべていた...

 

この状況だというのにどこにそんな余裕があるというの?

 

 

「勝負というのは最後までわからないよ♪」

 

暦は尾を振り回しながら光弾をひとつずつ正確に弾いていく!

 

そして弾幕が薄くなった空間を見つけてそれを掻い潜りながら私へと接近する...

 

追い詰めたと思ったのに!

 

 

「はい!もらい!!」

 

暦は私の目の前まで来て両手を振り落とす

 

 

 

 

 

 

 

「夢符(二重結界)」

 

「?」

 

「ぎゃー」

 

私の周りに結界貼られ結界に弾かれて暦は後退する...

 

この結界...霊夢の物?彼女に助けられたわね...

 

霊夢の方を見ると俯いている?

 

「霊夢?」

 

暦の方も霊夢の様子に気づいたのか彼女へと近づく

 

 

「どうしたの?いつもの貴女らしくない...っ?」

 

暦は笑みを崩す...

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐすっ!ぐすっ!!」

 

霊夢は大粒の涙を地面に落としながら泣いていた...

 

何で霊夢が泣くのよ?

 

暦の方も予想外だったのか彼女の前であたふたしている...

 

「え?どうしたの?お腹でも痛いの?」

 

「ひっく...やだよぉ...暦と戦うのいやだよぉ...」

 

霊夢は手で顔を覆いながらぐずつき暦に抱き着く...

 

 

「ぐす...ぐす...」

 

「...」

 

暦は何かバツが悪そうに目を背けている。

 

そして霊夢の頭に手を置いて撫でる...

 

 

「ごめんね...私の方も考えが甘かったよ...そうだよね...この異変で一番辛いのは霊夢だものね...」

 

「ひっく...」

 

霊夢は暦の腰に腕を回す...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かかったわね!暦!!」

 

「へぶ!!!」

 

刹那...霊夢が暦にバックドロップをかけ...暦は顔から地面へ着地する...

 

「!?霊夢?」

 

私の言葉に彼女は耳を貸さずに暦の顔に手を当てる

 

 

「れ...霊夢!それずるい!!!こんなの反則だよ!!」

 

「五月蠅いわ!!私だって心に傷を負ったのだもの!アンタもちゃんと償いなさい!!神霊(夢想封印)」

 

霊夢の周りに多数の光弾が現れる...

 

もちろん...この状態の暦は避けられるはずもなく...

 

 

 

「ぎゃー!!!」

 

全ての光弾を食らうことになった...

 

 

 

 

 

 

 

「あがが...」

 

「...」

 

霊夢はすでに虫の息になった暦の腕に足をかけて追い打ちの四の字固めをし暦の絶叫が辺りに響く

 

「待って!待った!終わったじゃん!!何でまだ?」

 

「アンタには私の恐ろしさを味合わせる必要があるわ...」

 

「ぎゃあああああ!!!いだい!!誰かー!!!」

 

「...」

 

やはり怒った霊夢は怖いわね...

 

私もからかう時は気を付けないとね...

 

 




久しぶりの投稿です

ではこれにて
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