東方五行大神伝   作:ベネト

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暦vs天子です


天人との闘い

天界にたどり着いた霊夢一行は異変の黒幕である。天人の比那名居天子と対峙する。

 

彼女の力が分からない霊夢達一行は、かませとして暦は無理やり戦闘へと繰り出して様子を見る。

 

大神暦と比那名居天子の戦いが今始まる。

 

 

 

 

 

side霊夢

 

「さぁ!さぁ!!行くわよ!大神家!!」

 

天子は暦の方へと翔けて剣を彼女へと振り下ろす。

 

石畳が破砕するが、暦はそれを宙がえりで避け彼女の肩に着地し、首に足をからめて尾を地面に指す。

 

「...痛かったらごめんね」

 

暦は天子の体にバックドロップをかけて石畳に叩き付け石畳が破砕する。

 

「綺麗に入ったわね...暦も中々やるじゃない」

 

「...人間だったら重症よアレ」

 

 

 

「...ありゃ?」

 

暦は尾を軸にしたまま、宙に寝そべりながら首をかしげる。

 

「やるじゃない!私じゃなかったら大けがよ?」

 

天子は立ち上がり帽子についた埃をはたく...

 

酷く入ったはずなのに傷らしいものはついてない!

 

 

 

 

「...手加減したつもりはないんだけどな」

 

「次は私の番!」

 

天子は辺りの岩を浮かして暦の方へ飛ばす。

 

彼女はその岩を避けながら距離を詰めていく...

 

「ならもう一度やるだけよ!」

 

暦は天子の体に蹴りを入れる...

 

 

 

 

 

 

「...何かやったかしら?」

 

「っ!っ~!!!!!」

 

天子の方は平気な顔をしているに対し暦は足を抑えてぴょんぴょんと跳ねている?

 

暦の攻撃確実に入ったのに!?

 

「隙あり!」

 

「みぎゃ!!」

 

暦は飛んできた岩に被弾して遠くへと弾き飛ばされる。

 

「...今暦の攻撃入ったわよね?」

 

「ええ...彼女の能力も発動しているはずだし、攻撃ミスではないはすよ...」

 

私達の言葉を聞いたのか天子は得意げな顔をしながら胸を張る。

 

 

「こんな攻撃マッサージにもならないわ!私を誰だと思っているのよ?私は天人よ?」

 

彼女は懐から桃を取り出す。

 

 

「...桃?」

 

一見只の桃に見えるけど、紫の方を見ると彼女は何かに気づいたようだ...

 

 

 

「そうか!天界の桃!だったら彼女の体は...」

 

「どういうことよ?」

 

天子の方は笑いながらナイフを取り出して自身の手のひらに刺す...

 

「...そう...天界の桃を食した天人は頑丈な体を得ることが許される...その狐が放った蹴りなんて蚊に刺される以下の威力よ...」

 

天子はひしゃげたナイフを私達に見せる。

 

そのナイフはブリキのおもちゃのようにひしゃげている。

 

金属より硬い体を持っているみたいね...

 

暦には可哀想なことをしたけど充分彼女の特性を理解できたわ!

 

 

「でもアンタの体が硬いことは理解したわ...だったらこちらはそれを超える攻撃をすればいい話よ」

 

「いいじゃない?今度は貴女が相手...げほ!?」

 

天子が話を言い終わる前に彼女は吹き飛ばされ、飾ってあった灯篭を貫通する。

 

吹き飛ばされた方向を見ると足をさすっている暦がいた...

 

彼女の頭からは血が流れており、いつものお茶らけた表情を無くして黒い笑みを浮かべている。

 

 

 

 

 

「まだ終わってないでしょ?天人」

 

「...あら?まだ立てたのね?衣玖に聞いた話だと大したことないと思ったけどね」

 

「大したことない?...なら本気出すぞこらー!」

 

暦は天子に向けて蹴りの連撃を放つが、天子の方は涼しい表情を浮かべている。

 

そして暦は連撃を中断し、彼女から距離を取った場所で足を抑えて跳ねている。

 

 

「...うぐぐ...メタルス○イム以上の硬さね!!」

 

「大したことないわね...地上ではパワーバランスの一角みたいだけど、能力無しの力は中の下ね...かすり傷にもならないわ...」

 

「確かに今は霊力は空っぽだけど...いつかクリティカルが来るでしょ?」

 

諦めず暦は天子の体に蹴りを連発していく...

 

霊力が枯渇しているとはいえ、まだ光弾が出せたらダメージくらいは与えられるはず、天子の方は全く効いていないというのに...

 

 

 

「どういうつもりよ...暦の奴」

 

「...あの状態でも彼女は諦めていないということよ...」

 

「諦めてない?」

 

私の言葉に紫は首を振る

 

 

「仮にも幻想郷のパワーバランスの一角...その意地が彼女にはあるのよ...今回は巻き込まれた感じだし猶更ね...

 

意地ね...

 

暦の奴...いつもお茶らけているからそんな感じはなかったけど...

 

やはり神様としてのプライドはあるみたいね...

 

 

 

 

しばらく暦の連撃を眺めていると、天子は飽き飽きしたように暦の足を掴む...

 

「?」

 

「...貴女はよくやったと思うわ...でももう飽きた」

 

天子は暦をそのまま石畳に叩き付けて手を当てる...

 

 

「うぐ!!」

 

「さぁ!ここまで頑張った貴女にプレゼントよ!!」

 

天子の手に赤い気が集まってく...

 

「全人類の緋想天...」

 

至近距離で光線が暦に向けて発射される。

 

「暦ー!」

 

 

ボン!!

 

 

 

爆発音が響き辺りは黒い煙に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

「暦ー!」

 

私が叫んでも彼女からの返答は無し...

 

やはり...弱っている彼女を行かせるのは危険だったみたいね...

 

「...霊夢戦闘の準備をなさい...相手は特殊な体を持っているわ...気を抜かないでね」

 

「...分かっているわ」

 

 

 

煙が晴れていき彼女達の姿が現れていく...

 

そこには...

 

「...な?何で?」

 

「やっと大技出してくれたね!ごちそうさま♪」

 

無傷の暦と無傷の彼女に驚いている天子の姿...

 

「な...何で無傷なの?私の技は確かに発動したはず?」

 

「...発動はしたわ!でも詰めが甘いわ」

 

暦は5枚のカードを出現させ表にする...

 

そのカードに書かれていたのはJOKERという文字と暦の絵が書かれているカード1枚に侵蝕符と書かれたカードが4枚あった...

 

番号はA,K,Q,Jとなり全部ひし形のマークがついている

 

これは私の戦いの時に使った作戦!彼女の娘の一人である華楠の吸収能力を使ったコピー技...

 

これにより彼女は自身の失われた力を戻したのだから...

 

 

 

 

 

「侵蝕符(エナジーイーター)のロイヤル・ストレート・フラッシュ...残り僅かの霊力を使わせていただきました...」

 

「!暦のやつ...」

 

どうやら...今まで肉体戦をしていたのは僅かに残った霊力を温存してたのね!

 

空っぽなんて大嘘じゃない!!

 

 

暦は天子から離れて霊力を高めていく...

 

見る見るうちに彼女の力は高まっていき、白い髪は金色になり五行色に染まっていく...

 

「嘘...それがアンタの本気なの?」

 

「...ちょっと充電が足りないけどね」

 

天子は暦の体の変化に恐れ慄いているが暦は不服そうに肩を落とす...

 

暦の本気の姿...

 

先ほどよりも力は増しているみたいね...

 

天子の方は負けじと暦を緋想の剣で攻撃する。

 

 

 

 

「だけど!疲弊したアンタに私を倒すすべはないわ!!」

 

「確かに...この状態でもまだ力不足...」

 

暦は彼女の攻撃を避けながら足元に術陣を展開する。

 

それは巨大な五行陣...天子と暦を囲んでいる。

 

 

 

「な?何よこれ?」

 

「でもこれでどんな相手でも大人しくなる...五行相剋(五行裏封陣)」

 

術陣が妖しく光りだし、辺りの力が減少していくような力を感じる...

 

しばらくすると天子は蹲る...

 

 

「!!アンタ!何をしたの?力が抜けていく...」

 

「...他の技でも良かったけど、貴女は硬いから耐えられる可能性があったからこっちにした...私の最強の術だもの...しばらくはもつかな?」

 

暦は私の方を向く...

 

 

「後は任せたわ...私の仇をお願いね?」

 

暦は微笑んだ後、そのまま倒れこむ!

 

「暦!」

 

「霊夢!暦は後よ!今は彼女を倒すことに専念して!」

 

紫は天子に向けて光弾を放つ!

 

光弾は天子の額に辺り彼女は後ろへと吹き飛ぶ...

 

 

 

 

 

「!!痛い!!な...何で?予想以上に痛い?」

 

天子の方は紫の攻撃にびっくりしているみたいだ...

 

この彼女の驚きよう...

 

なるほど暦の奴...中々いいことしてくれるじゃない...

 

「どうやら暦の術でアンタの鉄壁の体は意味をなさないみたいね...」

 

「...うそん?」

 

天子は体の守備が落ちたことに慌てているみたいね...

 

でもこちらとしては好都合...

 

私と紫はスペルカードを持って彼女へ迫る...

 

 

「え?え?待って?その...え?」

 

「さて...黒幕へとお仕置きが必要ね!」

 

「神社の恨み晴らすとしますか!」

 

天子は顔を青くして僅かに笑みを浮かべる。

 

 

 

「...その...優しくしてね?」

 

「夢想封印!」

 

「弾幕結界!!」

 

「みぎゃー!!!」

 

私達の弾幕が決まり天子は空の彼方へと消える。

 

これで...この異変は終了ね...

 

でもまだ物足りないわね...

 

気絶している暦と空の星となった天子を見ながら私は今後のことを考える。

 

 

 




これで異変終了

次回異変後

ではこれにて
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