地霊殿の奥へと進む大神一行...
地霊殿のさらに下へ進むと同時にヒンヤリとしていた気温が急激に高まるのを彼女達は感じていた...
この先に今回の黒幕がいると彼女達は確信し更に下の世界へ進んでいく...
次の目的地は灼熱地獄跡...
更なる高温に彼女達は耐えることができるのであろうか?
side暦
「...暑い」
下の世界に進んだと思ったら...辺りは...火の海...
目に入るものは...火と赤い景色...そして一歩踏みだすと同時に体から汗が噴き出てくる!!
私達はこの先まで進まないといけないの?先が長いというのに!
「...潤香?お得意の水で...何とかできたりする?」
(...無理です...私を脱水症状にしたいんですか?)
私の提案はすぐに却下をくらう...
暑い...今までの異変の中で一番過酷かもしれない...
でも...
(...消滅する~)
(...うー)
(...)
(あづい...ッス...)
(...溶けて...しまいます)
私より辛いのは娘たち...子狐の姿とはいえ...全身毛皮だもの...
私よりも辛いはず...
「何かごめんねかも...」
私は着物をはだけさせる...
下にインナー来てて本当に良かったかも...
とりあえず...下手る前に...早急に終わらせた方がいいかも...
さっさと...本気出して...この異変は終了!
「ぎにゃあああああ!!!誰か!助けてー!!」
「!?」
前方から叫び声が聞こえる...霊夢の声ではないし...魔理沙は先ほどダウンしていたし...
こちら側の者ではないはず...
ということは...
「ああ...あちら側の誰かが霊夢の犠牲になったのかな?」
(早く行かないと...退治されてしまうよ)
「はいはい...」
私達は歩を速めて叫び声へ急ぐ...
私達がたどり着いた先は破壊しつくされた石畳の空間...
そこの中央には幻想郷の巫女である博麗霊夢とその下でうずくまっている赤い髪の少女だった...
霊夢はうずくまっている少女の体に軽くお祓い棒でペチペチさせる...
「私の死体がどうだって?」
すごい怒気を放っている霊夢に少女は顔を青くする
「ごめんなさい!お姉さん!!只の冗談です!!流石にも本気で死体にするわけないじゃないー...綺麗な死体ができると思ったのに...」
少女は物騒なことを言うが最後の方は小声だったため霊夢の耳には入らなかったようだ...
そして霊夢は私達の方に気づいたのかこちらを向く...
「...あら?暦来たのね...ん?」
霊夢は尾についている娘達を驚くように見ている...
そして全てを理解したのか私の方へ視線を移す...
「...アンタの娘達ね...人間のと同じようにカラフルじゃないの」
「ん...まぁ...そんなところー」
そして霊夢は私の方へ近づき鼻を近づけて怪訝そうな顔をする...
「...暦...アンタ随分と遅いと思ったら酒の匂いがするじゃない!!どこで道草喰っていたのよ!!アンタらは!」
「ええ?」
何で怒られるの!!私達は霊夢達の代わりに鬼の相手をしていたというのに!!
「待って!!そればかりは私達は悪くないわ!!鬼に戦う代わりに宴に参加しろって言われたの!!!私達は貴女たちの代わりに犠牲になったの!!ねぇ!皆!!」
私は娘達に助けを求める!!
(こちらは地獄だったぞ...)
(アタシは楽しかったけどね...)
(美味しいものは食べられたな...)
(宴会と変わらねぇッス)
(まぁ...実害はありませんし)
「ええっ!?」
...あれ?何で好意見ばかり?こういう時に否定してもらわないと!!
でも霊夢の方は首を傾げるだけだ...
「何言っているか...分からないわ...人語をしゃべりなさいよ」
ああ!!言語を理解してはいないみたいだ!!
「...何でもないよ...とりあえずさ?その子?この異変の子と何か知っている感じ?」
赤髪の少女を見るとそっと逃げ出そうとするが霊夢にお祓い棒で叩かれて逃走を断念する...
よく見るとこの子...猫なのかな?猫の尾があるんだけど?
「お姉さん!!もう逃げないから!!」
「次逃げたらどうなるか...分かるわよね?」
「...あい」
その子は立ち上がって服についた汚れを叩いて私達の方を向く
「じゃあ...まず...あたいの自己紹介から...あたいは火焔猫燐...お燐と呼ばれているね...地霊殿の主である古明地さとり様のペットであり...お姉さん達をここへ呼んだ張本人でもあるかな?」
「あんたに呼ばれて?」
霊夢はお燐に聞き返し彼女は頷く
「あたいとしては地上の妖怪でも良かったんだよね...間欠泉に地底の怨霊を混ぜて飛ばせば誰かしら来るとは思っていたんだよね」
...あの怨霊が出たのはそれが原因か...でも何故地底の住民である彼女が地上の者をここに?
「つまり私達に何か用があるってことだよね?わざわざそんなことしたんだし...」
「狐のお姉さんは理解があって助かるよ...あたいがここに呼んだ理由は...この先にいるあたいの親友である霊烏路空を止めてもらいたいんだよね...」
「あんたの親友?」
「うん...この先にある灼熱地獄跡地にいるんだけど...何か...すごい強くなっちゃってさ...この力を使って地上を制圧するとか物騒なことを考え始めちゃってね...」
お燐は目を泳がしながら答える...でも答えがあやふやだ...
「強くなったって?どういうこと?」
「...ん~!聞いた話だと地上の神様に力を貰ったとか嬉しそうに答えてたね」
「...地上の...神様!?」
霊夢は私の方を疑いの目で睨む!!
「私は違いますっ!!!」
私が即座に否定すると霊夢は口を開く
「...じゃあ誰よ」
「私以外だとすると...」
頭をフル回転させるとある二人が思い浮かぶ...
「オンバシラー!!」
「ケロケロリン!!」
...私のっ!...古くからの友人たちの眩しい笑顔が思いつく!!
十中八九!あいつらが犯人だ!!!
「あいつらかー!!!」
私が頭を抱えると霊夢が私の近くに来る...
「心当たりあったかしら?」
「...うん...何となく2名ほど...犯人候補が出来たところだよ...そのうち一人は私を強化した実績を持ってるよ...」
「...守矢神社か」
霊夢も察しがついたのか私の肩に手を置く...
うう!!何でいつも!不幸が私に降りかかる!!!
もしかして!私の能力の所為で今までの運を使い果たしたというの!?
「...ねぇ?」
「何?狐のお姉さん?」
お燐は私の方を笑顔で振り向く...
「この先だよね?通してくれる?」
「どうぞ!どうぞー!お空はこの先だよ!万が一狐のお姉さんがやられたらその死体は丁寧に飾りつけしてあげるからさ?」
「...この私が死ぬ?この私を舐めているのか?火車妖怪が?」
流石にも悪い冗談だ...それに私の体は永琳のモノだというのに...
私が凄むとお燐は体を震わせる
「ひっ!!な...何でもないよ!狐のお姉さん!!と...とりあえずお空の奴をとっちめてやってよ!!」
「...宜しい...では向かおうか霊夢」
「え?ええ...」
お燐を残して私達は更に熱い先へ進む...
残りはお空と呼ばれた者だけだ...
残り一人なら...私の全力を尽くしてもいいかもしれないね...
地震異変の時なみに暴れますかね...
次回地霊殿最終...
ではこれにて