大神家の行く末は!!
大神暦〇 大神華楠〇 大神境奈? 大神煌炉〇 大神銖理〇 大神潤香〇
地霊殿モフモフ事件の開幕である...
side暦
食事から戻って来た私達は自室で7並べで時間を潰すことにした...
私的にはポーカーとかでも良かったんだけど、華楠がルールを知らないということで7並べになった...
「しかし...今日は色々と良かったね!お風呂も食事も満足かな?」
「私も満足だよ...しかし地底も中々だね!料理が美味しいよ!」
「私は温泉ですかね?今まで味わったことがないくらいの質でした...」
「銖理は全部満足ッス!!地底の料理って何か隠し味でもあるんッスかね?」
「...おい...ハートの5止めているの誰だ?」
「料理はパフェが美味しかったね人里の甘味処並みで甲乙つけがたかったよ!おっと!!上がりだよ♪」
「料理はオードブルが美味しかったな...ドレッシングに多分こだわりがあると思うよ?」
「私はスープですかね?キノコだけでなく恐らく何らかのダシがあの深みを出していると思います...あ!私も上がりです」
「銖理は羊のステーキッスね!お肉だけでなくスパイスが効いているのが味の秘密だと思うッス!」
「...おい...ハートの5止めているの誰だ!?」
「温泉も満足かな?露天のあの大きなお風呂は最高だったね!」
「確かに...でも私はあの覚醒の湯かな?力が沸き出てくるというか?...上がりだな」
「私は大きい露天ですかね?覚醒の湯も良かったですけど...規模的にあちらに軍配が...」
「銖理も覚醒の湯ッスね!理由は煌炉姉と同じく...はい!上がり!!」
「おかしいだろ!!!」
華楠が怒号を上げる?
「どうしたのよ?」
「いやいや!!おかしいだろ?ハートの5止めている奴がいるのに全員上がるっておかしいだろ!!」
「いや...だって...私は手札使いきったし」
「私もハートの札はありませんでした」
「銖理も使い切ったし...華楠姉?手札確認したらどうッスか?」
「私の手札は残りハートの1・2・3・4だ!」
華楠は5枚の手札を机に落とす...
「...ねえ?あるじゃん...ハートの5」
「え?」
私は華楠の落としたカードを全部並べる...
ハートの1・2・3・4・5と綺麗に揃っている
どうやら...ハートの5が他のカードにくっついていたみたいだ...
「華楠はこの手のことには本当に弱いわね...」
「何だ自分で持っていたのか...」
「それでは上がれませんね」
「...はは...どんまいッス」
「...うぐぐ」
「ぎゃあああ!!」
突如悲鳴が聞こえ私達は手を止める...
今の悲鳴...音質からにて境奈かな?
確か彼女は脱衣所にいるはず...
「今の声...境奈だな...騒がしい奴だ」
「何か幽霊でも見たんじゃないの?」
確かに境奈はこの中では一番のびびりでもある...しかし...地霊殿の皆さまに迷惑をかけるわけにはいかないよね?
「仕方ないね...向かいますか」
「だな...」
私達は悲鳴が聞こえたであろう脱衣所へ向かう。
一階の脱衣所にたどり着き華楠が扉を叩く
「おい!境奈!何をやっている?」
しかし境奈からの返事はなし...しびれを切らした華楠が扉を開ける...
「入るぞ...流石にも大声は地霊殿の皆に迷惑だ...境奈?」
華楠の視線の先には、鏡の前で倒れている境奈の姿があった...
「境奈!どうしたの!」
私達は彼女の元へ駆け寄る...
特に外傷は見られないけど...髪・尾・狐耳...全てがキラキラだ...
さっきまでごわついていた髪が元通りになっている...
「何でこんなにキラキラなの?」
「温泉の効果ですかね?」
「いや...違うッスよ...」
境奈の毛並みについて話していると境奈がうわ言を呟き始める。
「あぁ...し...が...」
「何?」
「ブラシが....ブラシが...」
「...ブラシ?」
何でブラシが出てくるのだろうか?
この状態の境奈をどうしようと悩んでいると扉が開く...
「大神家の皆さま?どうしました?」
地霊殿の主のさとりが出てくる...
「ああ...ごめんね?ちょっと娘の一人がさ?何かこんな風になっちゃって?」
「そうですか?」
さとりは境奈へ近づく...
だが華楠がさとりの進行を防ぐ...
「...?どうしたの?華楠?」
「華楠さん?そこをどいて下さい私が境奈さんの容体を見れません」
「...さとり...お前...境奈に何をした?」
「...?言っている意味が分かりませんが?」
さとりは肩をすくめるが華楠は懐から小瓶を出す...
「何故君から境奈の香水の香りがするんだ?」
「それはたまたまでしょう?私が使っていたのと同じで...」
さとりは反論するが華楠は妖気を高める
「境奈が使っている物は私が作成したオーダーメイドの物だ!!!君が使っていることはまずありえない!!それにそんなに境奈の香りがするってことは...君が境奈に密着していないとそんな香りはしない!!」
「...」
「あれ?さとり?境奈をこんなにしたの...貴女なの?」
私が尋ねるとさとりは笑みを浮かべる
「ふふふ...まさかそんなことで早くもバレてしまうとは...」
「ええ?境奈姉をやったのは、さとり何でッスかー!?」
さとりは悪びれもなく、私達の方を見つめる
「...確かに私は境奈さんのブラッシングをしました...ですがそれは事故にすぎません...私のあまりにも神がかり過ぎるブラッシングにより彼女は昇天してしまったに過ぎませんから」
「神がかったブラッシング?」
「ええ...これは自慢ではありませんが私はこの地底...いえ...この幻想郷...いや...この世界の頂点に君臨するとい言っても良いほどのブラッシングの技術を持っています...軽く尾に触れただけで絶頂を迎えてしまうかもしれませんね?」
「ええ...」
「境奈さんは元々の毛質が良かったのですが...香水の匂いが強すぎますね...今度からは香りの強くないものをお勧めします」
さとりは独り言のように境奈の尾の評価をつける...つまり境奈のこの有様はさとりのブラッシングによるもの?確かに境奈の毛がキラキラだったのは頷けるけど...これは...
「うん!分かった!!貴女のブラッシングは認めるわ...とりあえず境奈を連れて今日はお暇...」
「させませんよ?...せっかく準備したのですから!遠慮なく私のご奉仕を受けてください♪」
さとりはどんどん私達に近づいてくる...
見た目は可愛い女の子だけど...、威圧感に負けて私達は何もできないでいる...
私達がまごついていると一人行動に移す者がいた...
「い...嫌...」
娘の一人である潤香が頭を抱えている...冷や汗ダラダラであり、顔色がすごい悪い...
「!?潤香?どうしたの?」
「ブラッシングは嫌ー!!!」
潤香は血相を変えて逃げ出す!!
彼女はさとりの横を抜けて、そのまま脱衣所を後にする...
「!!お待ちください!!逃げてはだめですよ!!」
さとりは標的を潤香に変えて彼女を追う...
「...やばくない?」
「とりあえず潤香を追わないと!!」
「え!?境奈姉はどうするッスか?」
「...このままでいい!!死ぬわけではないんだ!!!私達もここから逃げないと境奈と同じ末路を辿るぞ!!」
私達は境奈を置いて入り口へと走る!!
全滅を回避しなければ!!さとりのブラッシングを受けたら私達の体がどうなるか分からない!!
私達は一目散にエントランスへたどり着く...が
「...嘘」
入り口は巨大な重厚な扉になっており、その門は閉ざされていた...
丸で金庫のような造り...これでは外には出られない!!
「絶望的だよ...絶望的だ」
「能力が使えない以上!これは壊せないよ!!どうする!!窓から逃げる?」
「無理だ!!アレがあるだろう!!!」
華楠が窓を指す...
窓には格子が貼られている...窓からの脱出も不可能とだった...
この監獄のような格子は...私達を逃がさないためだというの!?
「もう駄目ッスー!!」
「落ち着いて!!こんな厳重でも!どこかに穴があるはずよ!!」
「いやあああああああ!!!!」
突如響く叫び声に私達は怯む...
「この声!潤香!?」
「不味い!!捕まったんだ!!助けないと!!」
私達は叫び声の聞こえた部屋へ向かう!!
私達が入った場所は図書室...
中の様子を見ると潤香は壁際に追い込まれており、逃げ場を失っている
「嫌です!!!ブラシは嫌です!!!」
「ふふ!そうおっしゃらずに!私が綺麗にしてあげますから!!」
「っ!!」
さとりのブラシが潤香の尾に入る!!
「ひ...ひゃああああああ!!!」
潤香は艶のある声で鳴き体を痙攣させて、その場にへたり込んでしまう...
「ば...馬鹿な...たった...一撫でだというのに!!」
「これが...世界一のブラッシング技術だというの?」
...こんなの食らったら私達の体が馬鹿になるわ!!!潤香の状態を見る限り掠っただけでアウトだ!!
「も...もう嫌です!!!」
潤香は最後の力を振り絞って後ずさりするが...それも意味がない...
「...ふむ!中々の手入れが行き届いていますね...貴女にブラッシングをした人は優秀なのでしょうね...ですが私には劣りますが!!」
しゃ...しゃ...さー...さー...
「いやあああ!!!!あーあー!!...あ...うぁぁ...あ////」
さとりは無慈悲なブラッシングで潤香にとどめを刺す...
潤香は体を激しく痙攣させた後、そのまま動かなくなる...
「あああ...潤香が!!」
「もう駄目だ...御仕舞だ!!!」
「こんなところで私は終わるの?」
「...ミスチーのお仕置きと...どっちがいいんだろ...」
私達はそっとその場から離れようとするが...さとりがこちらを向く!!
「さぁ...次の方どうぞ!」
「うわああああ!!逃げて皆!散らばれー!!!」
私の号令の下娘達は散らばるように逃げる...
「私は!!こんなところでは死ねないんだぁー!!!!!」
「くそ!!この私が逃げるだけなんて!!」
「...今は...こっちのお仕置きが辛いか...」
皆どうにか逃げて!!私も生き残るから!!
私はみんなとは違う方向へと逃げる!!
こうして...地霊殿での鬼ごっこが幕を開ける!!
さとり様のキャラ崩壊が激しかったことをお許しください!
ではこれにて