今回はややシリアスで登場が早いと思いますがあの方が出てきます
台所爆破の1時間前
人里の昼下がり...
人里のある一角にある小さな教会...
その教会の懺悔室には大神潤香がロッキングチェアに揺られながらコーヒーをすすりながら来訪者を待つ
side潤香
「ん~...暇ですね...」
最後の懺悔の方が1時間前に終了してしまいましたので、時間を持て余しますね...
しかしこれは私ができる唯一のこと...いくら暇でも誰かしら相談に来るはず...
「失礼するわ」
「はい!どうぞ...あら?貴女は...」
私の前には前回の異変であった図書館の主ことパチュリー・ノーレッジがいた珍しい人に出会いましたね...
「ここ...相談に乗ってくれるのよね?」
「はい!私にできることがあれば協力しますよ?」
「では言わせてもらうわ...あの白黒泥棒魔女をどうにかする方法を教えてくれないかしら?」
白黒泥棒魔女?...私が思うに魔理沙のことだと思いますが...泥棒とは一体?
「あの泥棒に会われたんですか?」
「...ええ貴重な魔導書が20~30冊ほどね屋敷のセキュリティを強化した方がいいのかしら?」
なるほど...確かに幻想郷には外の世界とは違って警察などの犯罪を取り仕切る組織は機能できていませんね...屋敷のセキュリティを強化するにも常識が通用しない世界ですし...
なら...
「ん~?ここは一度その筋の方を紹介したほうがいいですね...」
「その筋?セキュリティに詳しい人がいるのかしら?」
「いえ...お母様が地獄の閻魔の方と知り合いですのでこの話を聞いてもらったほうがよいでしょう」
「閻魔って...貴女のお母さん何者よ?...ちゃんと聞いてくれるかしら?忙しいんじゃないの?」
「正義感の強い人ですので聞いてくれますよ...こういうことにも厳しい人ですので...すぐ解決するかと...」
「なるほどね...わかったわ...ありがとね...」
パチュリーは満足げに部屋を出る。後で閻魔様に連絡しておきましょうか...
「すいませ~ん!いいですか~?」
「はいはいどうぞ~...ってあら~!」
私の目の前には茶色の髪赤い導師服を着た猫耳の少女こと藍の式神の橙がいた...これはまた珍しい
「あら~橙どうしたの?何か悩み事?」
「実は~そうなんです...藍様のことで...」
「藍のこと?」
「最近藍様のスキンシップが激しすぎるんです。何故かわかりませんが何とかなりませんか?」
藍のスキンシップね...ストレスたまっているのかな?
まぁ...これで何とかなる...私は棚から写真を取り出し橙に渡す
「これをばらまいて逃げなさい...」
「この写真って...潤香さん?髪が赤いけど?」
「いえ...私のお姉さまです...それをやれば問題ないでしょう」
「潤香さんがそう言うなら...」
橙は写真を持って部屋を出る...まぁ何とかなるでしょ...確実に引っかかるし
「次いいかな?潤香?」
「あら?あなた...」
私の目の前にはフランドール・スカーレット...前回の異変の首謀者レミリア・スカーレットの妹さんだ...
今日は珍しい方ばかりきますね
「ええ...どうしたの?まぁ座って...」
フランは元気がないように椅子に座る...
「聞いてくれる?ここは私がやってしまったことを悔い改めるところでしょ?」
「ええ...教えてくれますか?」
「実は私今日のお茶会の時に魔理沙が屋敷に侵入してきたの」
また魔理沙か...
あの子の被害かしら?
「魔理沙に何かされたの?」
フランは首を横に振る...
「違う...私はその時の騒動の中...私...お姉さまのケーキ食べちゃったの!!」
おやおや...可愛い懺悔ですね
「ケーキを食べた...お姉さんはそれを知っているの?」
「多分知らないと思う...でもばれたら怒られるかもしれない!!せっかく仲良くなったのに!!」
フランはぽろぽろと涙を流す...思っていたより深刻ですね
「素直に謝ることそれが重要だと私は思いますよ?」
「それも思ったよ...でも許してもらえないかもしれない」
「いえ...分かってくれますよ...異変の時、貴女がお母様と戦っていたときに貴女をかばおうとしたじゃありませんか...そんな優しいお姉さんがその程度のことで怒ったりしませんよ...もし許してくれなかった場合...また来なさい...その時は私と一緒に考えましょう...」
「ありがとう...少し元気が出たよ...今からお姉さまに謝ってみるよ!!」
フランは涙をふき部屋を出る...がんばれ...
おや?まだいるみたいですね?
「ふふ...次の方どうぞ~」
私が言うと次の人が入ってくる。そしてその人物を見て私は眼を丸くする...
私の目の前には八雲紫がいた
「.....」
予想もしない人物の登場に私の思考はフリーズする...紫は私の目の前に来て私の肩をつんつんする...
「よいかしら?私も...」
「え?はい...どうぞ...」
紫は椅子に座り、一息ついたのち話はじめる
「煌炉と仲良くしたいんだけど?」
やはり...その話か
まぁ紫がここにきた時点でわかっていました
「謝ること...それが重要だと思いますよ?」
「それで済んだら5年もかからないわよ...何か他の案はない?」
「元々の原因はなんです?」
「言えないわ...貴女は煌炉の身内だし...言いづらいというか...」
詰みですね...
「解決の使用がありませんね...なら私以外の貴女がもっとも信頼できる人物にそのことを懺悔するのはどうでしょう?心が軽くなりますよ?」
「...考えてみるわ」
紫はスキマの中に入り消える
あくまで私ができるのはアドバイスだけ...時に自分が無力と感じるときもあります
2時間後
現在の時刻16:38
そろそろ終わりですね...紫以降は誰もきませんでした...
「さて教会の戸締りを...」
立ち上がると扉が開く音が聞こえる
「私も相談にのってもらいたいのだけど?」
「はい!大丈夫です...で内容...え?」
その人物の顔が夕日にあたってあらわになる...
私の目の前には青い髪の女性...髪を結い鑿を髪にさしている。水色のフリルのついたワンピース・襟のある白のベストをはおっており、半透明の羽衣をまとっている...
この姿忘れるわけない...1400年前と全く変わっていない...日本に道教を広めようとした仙人...霍青娥だ
「青娥...何故貴女が?」
「お久しぶりね...潤香?とりあえず私の相談を聞いてもらいたいのだけど?」
青娥は笑うが対称に私は笑みを崩す...
私はこの瞬間1400年前の自分の罪を思い出す。償いきれない私の罪...
忘れたことなど1日たりともなかったがその悔いが今になってじんわりと私の心にしみていくのだった...
「とりあえず...どうぞ」
私は青娥を椅子に座らせ、表の看板をcloseにする...
とりあえず彼女の相談というのは何となく想像がつく...でも私など何も役には立たない
コーヒーを2人分入れ私は席につく
「あら?良い匂いね」
「砂糖とミルクはいりますか?」
青娥はうなづき私は彼女にミルクのポーションと砂糖を渡す
「ありがと!」
彼女はそれらをコーヒーにいれマドラーでかき回す
「何となく私の相談の方は理解しているでしょ?」
「何となくです...本当に成功したんですか?あの術は?」
「そこのところは抜かりありませんわ...まぁ少しアレがありましたけどね」
アレ?何が起きたのです!?
私は青娥に詰め寄る
「アレ?あれってなんです?失敗したんですか?」
「違うわよ!!あの方には問題はないわ!まぁ...屠自古さんにちょっと問題が...別に消滅したわけではありませんが...体がちょっと」
「体?」
「それは私の口からでは言いづらいので別の機会に話すわ...屠自古さんは1400年の眠りから目を覚ましましたがまだ他のお二方はまだ眠っておりますが...」
屠自古が復活しましたか...少し気になるところがありますが...この術が成功しているとなるとめでたいことですね
「それは良かった...」
「そこで貴女にお願いが...あの方を復活させるのに協力してもらいたいのよ」
青娥はウインクをする...
やっぱりか...何となく予想は出来ていました...
いざというときに限って私の覚悟も鈍りますね...
side青娥
潤香はコーヒーをテーブルに置き窓の方へと移動し外の景色を眺めている...
その顔はどこか曇っており先ほどより元気がない...
「あの方は...私の顔など見たくないと思いますが?」
彼女はそう言い私の方を見る...
はぁ...やっぱりね...
「そんなことはないわ!!あの方も貴女に会いたいと思っていますわ!!」
「私...なんて...」
...思ったより面倒ね、こうなったら少し脅してみるか
こういう子は脅すに限りますわ
「そうも言ってられないわよ?あの方々の復活を邪魔してくるものは絶対に現れるわ」
「っ...」
予想通り潤香は身を震わせる...
ふふ!!少しひるんだわね...潤香の表情が少し歪むのが確認できた...
後もうひと押しすれば...
「1400年...もう少しであの方たちは復活します...あの方は貴女が去った後でもひたすら努力をしていましたわ~弱音など一つも吐かず...涙一つも見せずにずっと頑張っていました...この復活は彼女の努力の結晶よ...もしそれが水泡に帰してしまったら...むくわれないわね...きっと」
「もういいです...わかりましたよ...協力しますよ青娥」
フフフ!!!!心が折れたわね!!
甘いわね昔も今もね...
潤香は元の場所に戻る
「できる限りのことは協力します...他の詳しいことは次回教えてください...私も少々混乱しているので」
「いいわよ?ではまた来るわね」
彼女に背を向け、私は教会に出る
思ったよりチョロかったわね...まぁ彼女があの方の努力を水泡に帰すようなこと絶対にできなそうだし
「何よりも妬けちゃうわ...今だ消えることのない忠誠心だし、彼女も立派な仙人になれたかもしれないのにね...」
私はにやける顔を必死に戻し人里を後にする
というわけで青娥娘々でした
ではこれにて