東方五行大神伝   作:ベネト

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宝船へ乗船です


船と雲と霧

守矢神社の巫女こと東風谷早苗の冒険が続く一方...

 

幻想郷のとある場所には、今回の異変の原因である宝船が優雅に泳いでいる...

 

その宝船には、とある人物がいた...

 

 

 

 

 

 

「...ナズーリン...遅いわ」

 

溜息をつき、空を見つめている女性...水色の髪に青い頭巾をかぶった尼のような姿をしている...

 

彼女の名は雲居一輪...この異変に加担している者の一人であり、ナズーリンの協力者でもある...

 

「はぁ...姐さんのためとはいえ...暇になるわ...」

 

彼女は手にもった袋を暇そうに回している...その袋から綺麗な宝石のような物が零れそうになるが彼女は寸での所でそれを受け止める...

 

「おっと...飛倉の破片が...」

 

彼女はそれを大事そうにしまい、幻想郷の空を眺める...

 

 

 

 

 

しばらくして、その宝船にとある者たちが現れる...

 

「遅くなって済まない!!」

 

「...」

 

1人は彼女の仲間であるナズーリン...そしてもう一人は大神家の者事...大神潤香....

 

一輪は、その者達を見て丸い目をする...

 

「な...ナズーリン...隣のって...まさか?」

 

「ええ...まぁ...お久しぶりですね...一輪」

 

潤香は会釈をし、ナズーリンは一輪に耳打ちをする

 

 

「...今回の異変で協力してくれるんだ...ありがたい戦力だよ」

 

「...それはありがたいけど...この子って一度は姐さんに敵対していた子じゃない...念のためだけどさ...信用できるの?」

 

一輪の言葉にナズーリンは溜息をつく...

 

「...信用はできるはずだ...それはこの私が保証しよう...すでに色々と世話になったし...」

 

「すでに...世話に?何かあった?」

 

「...気にするな」

 

一輪の言葉をナズーリンははぐらかす...

 

それもそのはず...今回の異変にキーとなる道具である宝塔を、さっきまで無くしていましたなど...言えるはずもない...

 

もちろん...それは彼女の所為ではないみたいだが...

 

 

 

 

一輪は潤香を見た後、会釈をする...

 

 

「...姐さんの事は頼むよ...あの人を復活させるには皆の協力が必要なの...勿論アンタでもね」

 

「...それは承知ですよ...私自身も表立った行動は出来ませんが...サポートなら何でもどうぞ...」

 

潤香の言葉に一輪は頷き、ナズーリンはホットしたような顔で胸を撫でおろす...

 

 

 

 

「ナズーリン...アンタはまだ仕事があるんじゃないの?」

 

「っ!分かっている!!潤香...次行くよ」

 

ナズーリンの言葉に潤香は頷き、辺りに霧が立ち込める...

 

「...霧?さっきまで晴れてたのに?」

 

一輪は急な天候の変化に驚きの表情を見せるが、潤香の方は相変わらずの澄まし顔で口を開く...

 

「この後の襲撃の備えです...」

 

「襲撃?」

 

「ええ...この後確実に紅白の巫女と白黒の魔法使いが貴女の所へ来るでしょうね...幾ら何でも2対1というのは余りにも分が悪いですからね...この霧が貴女に祝福を与えるはずです...」

 

潤香の言葉に、一輪は頷いて金色の輪を出して辺りに雲を呼び起こす...

 

 

「...協力感謝するよ...アンタの方も任せたよ」

 

一輪の言葉にナズーリン・潤香は頷いてその場を離れる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃...

 

この宝船の近くの空には、紅白の巫女こと博麗霊夢と白黒の魔法使いの霧雨魔理沙の2人がいた...

 

彼女達は目的の物を見つけて目をランランと輝かせている...

 

 

「見つけた!!見つけた!」

 

「結構大きいよな?これは中身が楽しみだぜ」

 

彼女達は宝船の中身を想像して笑みを浮かべているが...それだけでは、現状を一変できないことは分かっていた...

 

そして...2人をここから通さないかの如く...辺りに霧が立ち込め始める...

 

「幸先が悪いぜ...」

 

「...一回船に降りるわよ...この視界の悪さじゃ効率が悪いわ」

 

彼女達は地上へ降り、船に着地する...

 

 

 

 

「中々でかいな...」

 

魔理沙は辺りを確認し、霊夢は霧をジッと見つめている...

 

 

「どうした?」

 

「...いえ何でもないわ...それに...お相手みたいよ...魔理沙」

 

霊夢の見つめる方向には、宝船から出てくる一輪の姿があった...

 

 

 

 

 

 

「彼女の言ったとおりだ...やはり賊が来たわね...宝物庫が目当てなの?」

 

一輪の言葉に魔理沙は目を輝かせている

 

「やっぱり!この船には宝があるんだな!」

 

魔理沙の言葉に一輪は首を振る...

 

「...お金に換えられるものは...もう残ってはいないわ」

 

「「え?」」

 

彼女達の目からは光が消える...

 

 

 

「う...嘘だろ?頑張ってここまできたのに!」

 

「無い物はないわ...」

 

「またまたー!嘘を言っちゃって...嘘よね?私から希望を奪わないで...」

 

霊夢は一輪に懇願するが...彼女は黙って首を横に振る...

 

「...この船は星輦船...とある方を助けるために作られた宝船...元々アンタらのお目当ての宝何てないの!!まさに骨折り損のくたびれ儲けって感じね...」

 

「「ううう...」」

 

白黒・紅白コンビは、そのまま崩れ落ち、一輪も可哀想な者を見るような顔をする...

 

 

 

「何かごめん...って!!何で私が謝っているの!!ん?何よ...」

 

一輪は後ろに向かって誰かと会話をする...

 

「え?この2人が...待ってよ...それが本当なら」

 

 

霊夢達はそれを見て、首を傾げる...

 

「急にどうしたんだ?」

 

「誰かと会話しているみたいね...」

 

一輪は霊夢達の方を向き、懐から袋を出す

 

 

「ねぇ!貴女たち...欠片持っているわよね?」

 

「「知らないです...」」

 

2人は口を揃えて言うが、その言葉は嘘...

 

実はここへ来る前に、綺麗な欠片を拾っており宝が無ければ、これを金にしようと考えていた...

 

しかし一輪は首を横に振る...

 

 

「嘘言わない!!私には分かっているんだから!!さぁ!その欠片を渡してね!!雲山!!来なさい!!」

 

一輪が念じると、辺りから雲が集まり巨大な顔へと変化する...

 

丸で雷親父のような顔をしており、霊夢達は少し怯む...

 

 

「な...何だ...やるのかよ」

 

「仕方がないわ...」

 

霊夢達はスペルカードを取り出し、一輪は金の輪を構える

 

「さあ!!姐さんの復活の為の礎になってもらおうか!!」

 

雲が拳の形へと変化し拳を打ち鳴らすと同時に辺りの霧が更に濃くなっていく...

 

 




短いですがここまで...

次はイチリーンとの戦闘です!!

ではこれにて
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