午後8:00
ここは八雲家...
幻想郷の母こと八雲紫の屋敷であり、ここにいるのは、主の八雲紫とその式の八雲藍の計2名だ...
彼女たちは早めの夕食をとったため、紫は居間で酒をたしなんでおり、藍は夕食の片づけをしている...
side藍
「フン~♪フン~♪」
食事の片づけを終え、私は台所の水回りを整える...今日の夕飯はうまくいった!!日々私の料理のスキルがあがっているのが実感できる...が
「...」
台所からそっと居間を覗き込むとそこには、紫様がドヨンとした表情でちゃぶ台の前に座り酒をあおっている...
さっき帰ってきたと思ったら...ずっとこの調子だ何があったのだろうか?
「藍...ちょっとこっちに来てくれないかしら?」
「はい!ただいま!!」
紫様に呼ばれ私は居間に入り紫様の前に座る...紫様はおちょこをちゃぶ台の上に置く
「...私と煌炉が喧嘩した理由を貴女に教えるわ...」
「煌炉のことですか?でも何故今になって?」
「...今日潤香に相談したのよ...そしたら私が一番に信頼している人物...貴女に私の過去の行いを言えば何か解決策が見つかるかもしれないって...」
私が信頼している人物というわけか...少し嬉しい気もするが聞くのは怖いな...
「私でよければ...」
「私が煌炉にしたことを言えば...貴女怒るでしょうね...でも覚悟はできたわ...いうわよ」
紫様は一息をつき話し始める...
「時は5年前になるかしら...煌炉が私の式をやめた...前の日になるわ」
「あの日は良く覚えていますよ...」
そう煌炉は元々私と同じく紫様に仕えていた式だった...暦から譲り受けて...本人も喜んでいた...
元々あいつは我々の敵だったのに討伐の命令を無視して私の命を助けてくれた...
あいつがいなかったら...今私はここにいないだろうな...式としてあいつと一緒に暮らせて私も幸せだった...
しかしあの時の朝...居間に煌炉が書き残した手紙を見るまでは...
(一身上の都合にて式をやめます...私がいなくても頑張ってください)
と殴り書きで置いてあった...その日の前に何があったのだろうか?
紫様は額を押さえている...
「あの日の前の晩はお酒を相当な量飲んでいたわ...まさかそれがこの5年の喧嘩の火種になってしまうとはね...」
お...お酒?...かなり酔ってたとなると紫様...煌炉に何をしたんだ?
「紫様?煌炉に何をしたんです?」
紫様は一息を置き話す
「...あの夜の私は!!煌炉を襲ってしまったのよ!!性的な意味で!!」
「は?」
予想外の返答に私の思考はフリーズする
...煌炉が...食べられた?紫様に...性的に?
「あの時のこと...詳しく話すわ」
話の内容をわかりやすく説明するならこうなる...
①紫様大量のお酒に酔う
②煌炉にいたずらしようと彼女をスキマに落とす
③スキマ内にて彼女に抵抗されるが色々なコトをし何とか抑え込む
④抵抗する彼女にそそられて流れで実行
⑤フィニッシュ
⑥翌朝煌炉が無理やり式の契約を破り、彼女が家を出ていく
ということになった...
なんてことだ...私の煌炉が...紫様に...
side紫
「...これが私が彼女にしたことよ...」
5年前に私が煌炉にしてしまったことを全て藍に話す...
心なしか少し楽になった気がする...だが目の前の藍の表情を見るとそれが薄れていく
今の藍の表情は目を潤ませていた...
藍は煌炉に好意をもっていた...その好きな人が他人に犯されたとなれば、それも当然ね...
少し迂闊だったわね...自分が救われたいという気持ちだけで藍の気持ちを考えていなかった...でも覚悟はできている怒鳴られようが・殴られようが私の心は固まった
「...るい...す...ゆか...ま」
「...ごめんなさい藍...貴女は私に手を出す権利があるわ...私を好きになさい」
藍は私の方を掴む
「ずるいですよ!!紫様!!」
「は?」
藍の予想外の言葉に私は驚く...ずるい?
「何で誘ってくれなかったんですかー!?紫様だけずるいですよ!!」
「え?ちょっ...藍?」
「そうですよね!!煌炉可愛いですものね!!!分かります!!紫様が煌炉を犯したのも分かりますよ!!紫様ー!!キャン!!」
私は藍の頭を扇でこづく...止めておかないと延々と話してそうだったから...つい
「うう!!痛いですよ~紫様」
「藍貴女怒ってないの?いいのよ?私を殴っても」
「怒ってませんよ?ただ煌炉を先に取られてしまったのが悔しいだけです...」
...ある意味助かったかしら?無駄に気を張ってしまったけど問題なかったわね...とりあえず藍は心配なさそうだ
「でも...煌炉とは昔のように毎日会いたいです...この喧嘩も幕引きにしてもらいたいですね」
「そうね...藍何か良い考えはないかしら?」
藍は両腕を組み考える
「謝るのが一番だと思いますが...5年も経過してますし効果は薄いでしょうね」
やはりそうか...どうするべきか
私たちが長考していると藍が手をポンと叩く
「そうだ!煌炉が弱っている時に手助けするのはどうです?凍りついた彼女の心を溶かせるかもしれませんよ?」
手助けか...でも何の手助けを?煌炉は強いし家事もできる...特に困ることなどないと思うが...
「戦闘・家事以外に何かあるかしら?」
「そうですね...風邪をひいている時に看病とか!」
看病ね...確かに手助けするには良い考えだろう...でも確率の問題ね...彼女の体は頑丈だし、健康的な生活を送っているし発生するのに低い確率になるわね
私の考えに藍は気づいたのか溜息をつく
「前途多難ですね」
「そうね...」
私たちは頭をフルに使い他の策を探す
次は暦がでます
ではこれにて