幻想郷で巻き起こる人気取り戦争...大神家で最後の一人になってしまった大神暦は、不運なことに天敵である古明地さとりの妹古明地こいしに見つかり勝負を挑まれてしまう...
負けたら地霊殿にてブラシの地獄が待っている...暦はこの状況を覆すことができるのか?
side暦
「いくよー!お姉さん!!」
「ううう!!かかってこいやー!!!」
私の目の前にはスキップをしながらスペルカードを構えているこいしの姿が...この子の力は良く理解していないから私としてはどうすればいいか分からないんだよね...
「いくよ!!抑制(スーパーエゴ)」
こいしは体を丸めてその場にうずくまる?特になにも起きないけど?
「何を企んでいるか分からないけど...私を相手に少しお粗末...ん?」
あれ?...何時の間に私...こいしの近くに来ているんだろうか?...さっきまでそれなりに距離があったのに!?私の意志関係なく少しずつ引き寄せられている?え?何これ?
「ちょ!待っ!!」
「さぁ!早くこっちにおいでー!お姉さん!!」
こいしは私を手招きしている!!...このスペル!私を引き寄せる力を持っているのか!これじゃあ体勢を立て直せないよ!!これ以上近づいたら!
「むふふ!!私の射程圏内に入ったね!」
いつの間にか彼女と至近距離!!どうなって!
「ほい!」
「ひゃぼ!!?」
彼女の余波をもろに食らい吹き飛ばされる...まさか何もできずに一発くらうとは...
「うぐぐ...負けるわけには...」
そうだ!負けるわけにはいかない!!負けたら地霊殿に連行だよ!?ブラシ地獄という処刑が待っている残酷な未来しか見えない!!これはガチ本気で行かないと駄目なようだね
「クロスゲーム(大神流殺戮花札)」
辺りに畳ぐらいの大きさの花札が多数現れる...暴力には暴力で解決せざるを得ない!!
「おらー!!食らえ!おらー!!!!」
私は手あたり次第花札を彼女へ向けて投げつける!!
「え?物理的?花札関係ないじゃ...ひゃー!!!」
こいしは避けることができずに次々やってくる札の中へ埋まっていく...
「おらおら!!!!」
「待ってお姉さん!!埋まっちゃう!!!」
彼女の言葉を無視してとりあえず手持ちの札を投げ尽くす!!慈悲を与えては駄目!負ける!!
「春夏秋冬...各12枚ずつ...計48枚!!...ぜぇ...ぜぇ...」
私は最後の札を投げ終え、息を整える...目の前には投げつくされた巨大な花札の山がある...流石の彼女もアウトなはず...
「とりあえず...今のうちに逃げた方がいいかな...この際異変何かどうでも良い...後は霊夢達に任せておけば...」
私は踵を返して逃亡を謀る...
「駄目だよ?お姉さん?逃げたらお姉ちゃんがブラシできないじゃない?」
「!?」
どぉん!!!
こいしの声と同時に何かが弾け飛ぶ音を感じ後ろを振り向くと、そこには新たなスペルカードを構えてこちらを眺めているこいしの姿が...
「...完璧にやったと思ったのだけど?」
「上手い具合に死角があったんだよね...それで抜け出しちゃった♪」
こいしは満面の笑みを浮かべて辺りをぴょんぴょん跳ねる...
「抜け出したって嘘でしょう!?私本気でやったよ!?」
「私の能力だよ~?無意識を操る程度の能力お姉さん途中から私のこと感知できてなかったよ?」
「うそん...」
能力?聞いてない!!この子さとりと同じく心を読む子じゃなかったの?くそ!!事前準備が怠ったか!!
...いや?待て...私には干渉する力は私の血のお陰で受けないはず...さとりだって...神子にだって私には干渉できないのに?
「んふふ!!お姉さん焦っているね?」
「!?」
こいしの言葉に私を思考を中断させる...まずい...少し隙があったか...
「...余裕がないのかな?それとも私の能力に驚いている?」
「そんなわけないじゃない...」
「ふふふ」
こいしは私の周りを跳ねながらクスクス笑い始める...
「その割には目の光が消えたね?無意識の行動みたいだけど、余程追い詰められているかな?幾らお姉ちゃんの能力が効かないと高を括ったって私の能力は通るんだよね?理解した?」
「...ふん」
私自身に直接的に干渉しない能力か...これは厄介だな...初めて彼女に会った時だって半日も彼女の存在に気づくことができなかったな...私の血も能力遮断の抜けが多いみたいだ...
「なら...小細工は無駄なようだ...もう一回やるしかないな」
花札を元に戻して私はこいしに狙いを定める...今度はやる気でいこう...幾ら私の注意を散漫させる力とはいえど数を打てばいつかは当たる...落ち着いてゲームを行えば...
「実力行使だ!!」
私は再度花札を投げつける!!とりあえず攻撃を当ててしまえば私の勝ちだ!!油断はしない!!
「ふふん!!」
こいしは花札を避けながら、私との距離を詰めてくる...
「ちょこまかと...」
「もらったよ!」
「!?」
いつの間にか彼女が私の後ろに回り込んでいた!?
「ブランブリーローズガーデン」
彼女がスペルを宣言すると、辺りに大きなバラの花が多数現れる...あのバラは嫌な予感がする...
「これでお姉さんは終わりだー!!地霊殿に1匹連行だね!」
「ふん...」
辺りにバラを巻かれてしまった以上...私の身動きが取れん...こいしは勝利を確信したようだけど...私は絶対に連行されたくはない!
私は新たなスペルを用意する...
「見くびるな...クロスゲーム(賽の河原の丁半)」
バラの数と同じくらい辺りに巨大なサイコロが現れる...
「あれ?」
「これは賭けだ...」
ドーン!!!
サイコロが爆発し...辺りの物は爆風に吹き飛ばされる...
「...けほ...いてて!」
私は痛む体に鞭を打ちながら、その場から離れて近くの茂みに隠れる...
今は運の流れがこちらではないようだし逃げるに限る...それに私もスペルの被害を受けることになるとは...やはりこのスペルは使い辛いな...まぁ...爆発のお陰であのバラ地獄から逃れることが出来ただけ良しとしようか...
辺りは煙に包まれているが、黒煙の中ではこいしが走り回っている音がする...
「狐のお姉さん!どこ!?」
黒煙が晴れ始め彼女の姿が露わになる...焦げ1つもない姿だ...私のスペルを避けるとは恐れ入るね...
「...まさか!逃げたなー!!ずるい!!」
彼女は私を見失ったのか悔しそうに地団駄を踏んでいる...
「...こうなったら!お姉ちゃんに言いつけてやる!!」
彼女はプンスコと怒りながらその場を後にする...
「ふぅ...いてて...とんでもない目にあったよ...」
状況は良くなったみたいだけど、後々面倒なことになりそうだな...まぁ地霊殿強制連行を食らうよりはマシか...
「本当に連れていかれなくて良かった...今は尾があるしブラシは勘弁...尾が...」
私は自分の尾を見て目を点にする...
...別に戦わなくても...ゲノムチェーン使って尾を消すことできたじゃない...何でそんな簡単なことを思いつかなかったの?私の馬鹿!!
「これこそ...骨折り損のくたびれ儲けか...はぁ~...恐怖の体験と痛い思いしただけじゃない...」
私はそのまま人里方面へとトボトボ歩を進める...早く異変終わらせよう...
投稿スピード低下しているな...
ではこれにて