東方五行大神伝   作:ベネト

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続く異変にて


人里に争乱

命蓮寺近くにて古明地こいしの襲撃を回避した大神暦は人里へと歩を進める...

 

この人気取りによりかなりの脱落者が出てはいるが、まだ異変の全体像が見えていない状況である...

 

このまま...この異変は無事に終わるのだろうか...

 

 

 

 

 

side暦

 

「...うへぇ」

 

人里についた私は目の前の光景を見つめて歩を止める...何となく予想していた通りの物が私の目に映っているのだから...

 

「...けほ!!」

 

「うう...」

 

人里の大通りには、ズタボロな状態になっている豊聡耳神子と黒焦げになっている聖白蓮の姿があった...

 

どうやら...人気取りに敗北したらしい...

 

「何となく分かったかも...霊夢と魔理沙だなこれは...ん?」

 

道の端を見ると、倒れている彼女達を体育座りして眺めている潤香の姿があった...

 

 

「どうしたの?潤香?そんな端で?」

 

「私は何もできませんでした...只見ているだけで終わりました...」

 

彼女はハイライトの無い目で私を見つめる...顔に涙の痕が見える限り...神子と白蓮がボコボコにされて来るものがあったのだろう...

 

「ん~...とりあえずご愁傷様...で?多分だけどこれやったの霊夢と魔理沙だよね?」

 

「はい...霊夢は神子様を札で雁字搦めにしてボコボコにし、魔理沙はマスタースパークで白蓮様を黒焦げになさいました...彼女達はこの奥へ向かいました...お母様も用があるのならば向かって下さい...」

 

潤香は人里の奥を指さす...

 

「情報提供感謝するね...日も暮れて来たからさ?彼女達の事は任せたよ?」

 

神子と白蓮を潤香に任せて私は歩を進める...

 

...何で私は死地に向かおうとしているのだろうか?このままだと次やられるの私だよね?もう全てを放り出して帰りたい...

 

 

 

 

 

 

人里の奥へ進むが...特に誰も見当たらない...

 

「...おかしいね?」

 

私は奇襲を警戒するが、特にそれらしいものも感じない...

 

「潤香の話だと先に霊夢達が向かったとか言っていたけど...おかしい...」

 

「きゅーん!!!!」

 

「かー!!かー!!!」

 

「!?」

 

急に聞こえた鳴き声に私はその方向を見る...

 

「きゅーん!!!」

 

「かー!!!」

 

こちらへと猛スピードで向かってくる白い狐と烏が!?

 

私があたふたしていると、それらは私にすり寄ってくる...

 

「きゅーん!!!」

 

「かー!!!」

 

「な...何この子達?随分と人に慣れているみたいだけど?残念だけどエサは持っていないよ?他のところへいきなさい?」

 

私は1匹と1羽を向こうへと追いやる...流石にも構ってられないわ...今は緊急事態だし...

 

 

 

 

 

「ふしゃー!!!」がぶ!!

 

「がぁ!!!」ドス!!!

 

「痛った!!!!?」

 

何故か狐と烏は怒ったかの様子で私に噛みついたり突っついてくる!!!何で急に怒るの!?

 

「ふしゃー!!!」

 

「がぁー!!!!」

 

1匹と1羽は私に威嚇している...何この動物!?何か普通じゃないよ!?

 

「うう...あれ?」

 

...あれ?この狐と烏よく見たらどこかで見たことあるような?

 

この狐...何処かで見たことあるようなリボンをしているし、この烏は何処かで見たことあるような黒い魔女のような帽子をしている...

 

まさか...

 

いや...まさかね...でも念のために確認はした方がいいかもしれない...何かした方が良いと私の勘がささやいている...

 

 

 

「霊夢と魔理沙かな?」

 

「そうよ!!!気づいた!?」

 

「かー!!!」

 

私は急いで霊夢の声を翻訳する...魔理沙の方は分からないけど、同じ狐である霊夢の言葉だけは何とか分かる...

 

最悪だ...どういう状況なの?このシュールな状況は!?

 

「何でアンタ気づかないのよ!!私達が助けを求めているというのに!!」

 

「かー!!」

 

2人から猛抗議が来る...油断して聞き流していたことは内緒にしておこう...もっと怒られるし...

 

「ごめんね?私の方も疲弊していたから...で?2人に何があったの?」

 

「かっかっか!!!また追加がきたようじゃな!!!」

 

2人に原因を訪ねようとすると、とある声が響きその方向を向く...

 

 

 

 

「久々じゃの!糞狐の頭領殿...」

 

そこに現れたのは何時ぞや...私の神社を爆破した犯人こと二ツ岩マミゾウが現れる...

 

私は現場にはいなかったけど、私の娘達が追い詰めてそれなりにお灸は据えておいたはずなんだけどな...

 

「どうも...佐渡のタヌキ様...何?ぶんぶく茶釜の刑に処されたいのかしら?今は異変なんだよ...2人を元の姿に戻してよ...」

 

「断るわい!!何で儂が狐のいう事を聞かなくてはならない!」

 

私の言葉を彼女は一蹴する...

 

やはり狐とタヌキは相性が悪い...

 

 

「何で?今は急を要するんだよ?私はかなり気が長い方だけど...そろそろ怒るよ?」

 

「悪いが糞狐の頭領よ...怒るのは儂の話を聞いても遅くはないぞ?」

 

マミゾウは杯を持って中身を口に含む...

 

「何?」

 

「お主は気づいていないのか?このお祭り騒ぎの裏にあるものに?」

 

お祭り騒ぎ?...今回のこの人気取りのことか?

 

 

「悪いけど...それは知らないね?」

 

「原因は知らんが...幻想郷中の人間から感情が奪われている...それも全てではなくごく一部の感情が...」

 

「...?」

 

...何か知らないうちに飛んでもないことに巻き込まれているのかな?とりあえず今回は撤退を...

 

 

 

 

ガブ!!!

 

 

 

「痛い!!!」

 

右腕に痛みが走り、腕には狐霊夢が私の腕に噛みついている光景が映る!

 

「霊夢痛いってば!!」

 

「暦...逃げたら後でどうなるか分かっているでしょうね?とりあえず...マミゾウを倒して私達の体を自由にしなさい!!これはアンタの役目よ!!」

 

「かぁ!!」

 

狐霊夢と烏魔理沙が私に言い放つ...何で私がこんなことに...

 

「ん?もしかしてやるのか糞狐の頭領?」

 

「あのさ!!さっきから糞狐の頭領ってやめてくれない?何か地味にムカつくんだけど?」

 

「ふん!狐に払う礼儀なぞ持ち合わせておらんわい...」

 

マミゾウは悪びれもなく答える...

 

駄目だこのヒト全く反省していない...この前の神社の件もあるし...一回きついお灸をすえた方が良さそうだね...

 

私はスペルカードを取り出す...

 

「OK...分かった...とりあえず...やるね?この前の神社の件も反省していないみたいだし...私が少しやってあげるよ?」

 

「ふん!!この前の件は多数に無勢じゃ!お主程度に負けるわけなかろう!!」

 

「あははは!!...娘達と私を比較すんじゃないよ...霊夢たち....向こう行ってもらえる?今の私巻き込みかねないからさ?」

 

私は霊夢達を下げてマミゾウと対峙する...

 

 

「二つ岩の術受けてみろ!!糞狐!!」

 

「あはは...タヌキ鍋決定...」

 

私達のスペルカードが同時に発動する...

 

今回は...それなりに本気でいくか...怒った私の戦いは少々荒っぽいからね...

 

 

 

 




次回マミゾウとの戦い

ではこれにて
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