幻想郷を巻き起こした宗教戦争...その異変の黒幕である秦野こころは感情を暴走させて、博麗霊夢・霧雨魔理沙・大神暦に襲い掛かる...
今回の異変の最終章...無事にこの異変を収めることができるのか...
side霊夢
「うおー!!!お前たちの希望をよこせー!!!」
こころは長刀を振り回しながら私達へと向かう...
今回の異変の黒幕...本人が意図しないものだったみたいだけど、いつも通りに解決するだけよ...
暦曰く...付喪神らしいけど...実力はどこまであるのかわからないわね...
「大人しくしなさい!」
私はこころに向けて大量のお札を投げる...幾ら今回の黒幕とはいえ、生まれたばかりの付喪神...これくらいで何とかなるわ...
「うおー!!!そんなものぬるいわ!!!」
こころは札の嵐を弾き飛ばす!!
「なっ!?思ったよりもパワフルね...」
前言撤回...油断にならないわ...気を引き締めないと...
「はぁ...はやく沈め...」
暦は畳程の大きさのある花札を大量に展開し、こころへと向けて次々と投げていく...
「ちょっ!?おま...」
「赤短、五光、三光、雨四光、猪鹿蝶、青短...」
暦は淡々と役をつくって投げていく...
「待て!!待て!!!」
こころの反応が遅れたのか、彼女は次々と来る花札を避けることができずに埋まっていく...彼女がいた場所はもう花札の山になっている
「...ん?勝負あったのか?」
「まだだよ...魔理沙...あの山を早くマスパで焼き払えばOKよ」
「お...おう」
暦に言われて魔理沙は山に八卦炉を構える...暦の奴戦いを早く終わらせに来ているわね...
「ぬおー!!何のこれしきー!!」
マスタースパークが飛ぶ前に花札の中からこころが抜け出してくる...そして彼女は長刀を魔理沙の方へと投げる
「危ね!!!」
魔理沙は攻撃を中断して距離をとる...3人相手だというのに、ある意味大物になるわね...生まれたばかりか知らないけど、私達3人を相手にして余裕があるようだ...
「さぁ!まだ我々は倒れんぞー!!毛玉!!我々の力を見るがいい!!」
こころはスペルカードを構える...
「怒面(怒れる忌狼の面)」
彼女は青いオーラを身にまとい、暦に向かって突撃してくる...
「暦!!注意なさい!」
「分かっている...」
暦はこころの突撃を躱す...
「むっ!!ちょこまかと!!!」
こころは方向転換するが、その先には暦が花札を振り上げて立っている...
「な!?」
「沈め...」
暦は冷たく言い放つと、こころに向けて畳程ある花札を振りおろす!!
どごお!!
「ふぐぉ!!!!」
大きな破砕音と共にこころに直撃する!!これはもろに入ったわね!
「これで終わりでいいだろう?面霊器よ?」
「この毛玉ー!!!まだ終わらんぞ!!」
こころの顔に般若のお面がつく...
完全に怒り心頭のようね...暦しか見ていないわ...
「あそこにいる紅白と白黒の方と戦った方が、お前の経験になるぞ?」
暦は私達に指をさしてくる...こころに私達を売る気ね!?
「ふざけないで暦!!アンタ神でしょう!!」
「そうだ!!!お前の方が実力も年数も格段に上だろ!!」
私達が反論するとこころが暦に向けて指をさす...
「人間と神ならどちらかが上か一目瞭然だ!!あの紅白達は後回し!毛玉ー!!お前にこれをくれてやる!!憂面(杞人地は憂う)」
「...?」
ズオーン!!
こころが姥の面をつけると、同時に暦の足元から霊気の柱が吹き上げる!!暦の奴もろに食らったわ!!
「暦!!」
私が叫ぶが彼女からの応答はなし...霊気の柱に飲み込まれたままだ!!
「おい!嘘だろ!!」
「ははは!!毛玉!!参ったか!!!」
こころは愉快そうに笑っているようだ...顔は無表情のままだけど...
「一喜一憂...お前は賭け事に向いていないようだ...」
ばしゅ...
突然霊気の柱が消滅して暦の姿が露わになる...体には異常ないようだ...
「な...何ー!!!」
「この程度なのか?本気を出せ...私を倒すのだろう?」
暦は香水を取り出して一吹き体にかけている...
こころはそれを挑発と受け取ったのか、般若のお面になる...
「毛玉ー!!!なら...これを見せてやる!!仮面喪心舞 暗黒能楽」
こころはヒョットコの面を取り出して暦に投げる...
「ん?」
面は暦の顔にぴったりとつけられ、こころはその隙を見逃さずに暦に接近する!
「食らえやボケー!!」
彼女は長刀で暦を切り付ける!
「...ぐっ!!」
「まだまだ続くぞ!!毛玉!!」
彼女は一太刀、一太刀と暦を切り付けながらと笑い声をあげている...つけている能面がコロコロと変わっている以上...彼女の感情もおかしくなってきているようね...
「おい!このままじゃ暦が!」
「分かっているわ!!今から助け...」
「まだ未熟...これからの伸びしろに期待...か...」
暦は急に動きだし、こころの額に札をつける!
あれは...
「ん!!?ぼこぼこの途中だというのに!!」
「またの機会にしようか...では...堕ちろ!」
ガッシャーン!!
「ぎゃあああ!!!?」
耳をつんざく程の金属音が鳴り響き、こころは空から降ってきた金の延べ棒型の光弾の山の下敷きになる...
あれはマミゾウの時に使った暦のスペルカード...今度は小判ではなく、延べ棒なのね...
「きゅ~」
流石に効いたのか、こころは目を回して気絶している...これで戦闘は続行不可能ね...
「終わったのか?」
「そうみたいね」
これでこの異変も一段落かしら?残りはこころをどうするか...
「...」
暦の方を見ると、彼女は体を押さえて空を眺めている...見た目からしてボロボロね...こころの本気をもろに受けたんだもの、流石にもノーダメージという訳にはいかなかったようね...
「暦大丈夫かしら?」
「霊夢...帰っていい?」
暦からは短い返答が来る...本当に帰りたいみたいね...
「...いいわよ...後は任せなさい」
「んじゃ...」
私の言葉と同時に返答し、暦は霧のように消えていなくなる...
流石にも今回頑張ったみたいだし、後は私達で何とかするしかないわね...
「で?どうする?」
魔理沙がこころを指さす...
「...私達だけではどうしようもないわね...他の連中にも手を貸してもらいましょう?まだ人里のどこかにいるでしょう?」
「マミゾウ、神子、白蓮か...まぁ...そうだな」
私達はこころを引きずりながら、さっきの場所まで戻る...
後一踏ん張りね...早く終わらせましょう...
次回日常編...
ではこれにて