東方五行大神伝   作:ベネト

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最近フライング気味に東方キャラたちを出している気がする

大丈夫でしょうか?


大霊廟と雷の亡霊

季節は秋から冬に変わり始めるころになる...

 

紅葉していた葉は少しずつ減っていき、遠くに見える妖怪の山も裸になりつつある...

 

そしてここは人里の教会の中では大神潤香がロッキングチェアに座りコーヒーをすすっている。

 

 

 

 

 

 

side潤香

 

「秋も終わりが近いですね...」

 

私は教会の窓から外をのぞくと教会の近くにある木の葉が散っていくのが分かる。

 

これからも大変ですね。

 

幻想郷は雪が多く降るため、雪かきを行わなくてはいけません...今日は早めに帰りますか忙しくなりそうですし...

 

 

 

 

 

 

 

 

ボゴオ!!

 

 

 

 

 

 

「ひっ!ゲフ!!...な...何です?」

 

いきなり壁が大きな音を立てて崩れて、私はその音に驚きロッキングチェアから転げ落ちる...

 

 

 

 

「ヤッホー潤香~!」

 

崩れた壁の穴から出てきたのは霍青娥だった...

 

「と...扉から入ってきてくださいよ!!」

 

「ごめんごめん~今はあまり人の目につきたくないのよ~」

 

彼女は悪びれもなく笑う...

 

 

「ああ...なんてこと」

 

冬前だというのに壁に大穴...修理費がかさみますね...

 

穴から外の冷たい風が室内に入ってくる...

 

「あら?すこし待っててね」

 

青娥が壁に手を触れるとみるみるうちに穴が塞がっていき元通りになる...よかった修理しなくて済むかも

 

「助かりますよ青娥...私に何か御用ですか?」

 

「ええ!!前回の続きよ...今からあの方たちが眠っている場所に案内するわ...覚悟はできているかしら?」

 

「何を今更...」

 

青娥は私の前にきて両腕を私の首に回す...

 

 

「その言葉二言はないわね?」

 

...二言はないこれが私ができる最後の役目なのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side青娥

 

話が終わり私たちは教会の外へ出る...

 

潤香は教会の扉に鍵をかけていると広場にいた子供たちが潤香に気づいて集まってくる...

 

「潤香様~!今からお芋を焼くから一緒に食べようよ!!」

 

潤香は微笑み子供たちに目線を合わせるために身をかがめる

 

「ごめんなさいね...これから大事な約束があるからいけません...私の分も食べてきてきださいね」

 

「え?いいの?」

 

「貴方たちの役目はいっぱい食べてよく遊ぶことが子供の仕事ですよ...ほら!いってきなさい折角のお芋が冷めてしまいますよ?」

 

「あ!じゃあまたね!潤香様!」

 

子供たちは広場の方へ行く...潤香随分と子供に好かれているようね

 

 

 

 

 

「子供に好かれているようね...」

 

「ええ...かなり前からこの仕事をしていたので」

 

「へ~!教会のシスターね...宗教は違うけど...あの方の影響を受けたのかしら?あの方も人々の悩みを聞いていたわね」

 

「そうですね...あの方の影響を受けたのかもしれません...それにあの方の他にもう1人、私に教えをといてくれた人がいましたね」

 

「もう1人?」

 

「ええ...あの方の下を去ってしばらくした後ですね...色々と荒れていた私に救いの手を差し伸べてくれました」

 

 

 

 

潤香は懐かしそうに目を細める...

 

潤香に救いの手?これは初耳ね...

 

「へ~貴女に救いの手ね~!その人中々やるじゃない?」

 

「ええ...優しい女性でした...もういませんが...さてどこへ行くんです?」

 

「おっと...長話している場合ではなかったわね...ついてきて」

 

私は潤香の腕を引っ張りあの場所へ連れて行く

 

 

 

 

 

 

 

そしてここは森の奥のとある洞窟の前...私は潤香の背中を押して洞窟内に入る...

 

「あ...危ないですって!!」

 

潤香は慌てるが気にしない!早く見てもらいたいもの!!あの方たちの眠る場所をね!

 

しばらく洞窟内を歩くと広い空間に出る...

 

そこは明るく近くの灯篭には火が灯り、その空間の中央には大きな建物こと大霊廟がそびえていた

 

潤香は大霊廟を見て呆然としている

 

 

 

 

 

「これがあの方が眠っているんですか?」

 

「そうよ!この大霊廟の中にあの方たちが眠っているわ!...ん~?」

 

そういえば屠自古さんはどこへいったのでしょう?いつもここに...

 

私は辺りを確認するがそれらしいものは見えない、そして大霊廟の屋根を見ると眠っている彼女を発見する...

 

 

 

 

「あ!いましたわ!!屠自古さん!!潤香をつれてきましたわ~!」

 

私が叫ぶと屋根で寝ていた人物こと蘇我屠自古さんはビクンとしたあと起き上がり、頭に乗っている烏帽子を直す。

 

 

 

「うあ?...~ん?」

 

彼女は目をこすり私たちを見る...ああ寝ぼけてるわね...

 

「潤香?潤香!?」

 

屠自古さんは食い入るように潤香を見る

 

「久しぶりですね...屠自古」

 

潤香が言うと屠自古さんは屋根から飛び降り、私たちの前に立つ

 

「1400年ぶりか...懐かしいな...」

 

屠自古さんは潤香の前に行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そしてお前を殴りたかったよ!!」

 

「なっ!!!?」

 

いきなり屠自古さんの右ストレートが潤香の頬を打とうとするが、その拳は彼女の体をすり抜け潤香は後ろに下がる

 

「え?屠自古さん?何を?」

 

「ああ?あの方の下を勝手に去ってあの方の心に傷をつけたやつだ...これくらい当然だろ?」

 

 

屠自古さんは拳をボキボキとならし、潤香は彼女の足を見て固まる...

 

 

 

 

 

 

「え?屠自古?その足は?」

 

ああっ!!説明してなかったわ!!今の屠自古さんの体は生身ではなく霊体...足のかわりに白いつるっとしたものが2本脚の代わりになっている

 

「フン!別に驚くことはないだろう!1400年分の怒りを受けろ!!」

 

屠自古さんは雷撃を潤香に放つ

 

潤香はそれを避けようともせずに雷撃に被弾し感電する...

 

 

「っ!!!...あ...ああっ!!」

 

 

潤香のあの能力は物理のみを無効にするが内部にいく雷はまずい!!

 

屠自古さんは潤香は殺す気だ!!

 

潤香は今後の計画に必要な存在!!ここで失うわけには!!

 

 

 

 

「芳香!!来なさい!!」

 

私が叫ぶと地面が盛り上がり、中から黒髪のキョンシーが出てくる...

 

この子は宮古芳香...私の可愛いキョンシーだ

 

「お~!」青娥~!呼んだか~?」

 

芳香は眠たげに目をこする...そうよね...この時間はいつも眠っていたわね

 

「芳香!屠自古さんを捕えて!!貴女ならできるでしょ?」

 

「お~!ま~か~せ~ろ~!」

 

芳香は鈍い動きで静かに屠自古さんに近づき羽交い絞めにする。

 

よかった...屠自古さん潤香に集中していたから気づかなかったわね!!

 

「なっ?離せゾンビ!!うまく狙えないだろ!!」

 

「せ~い~が~に頼まれた~離さない~」

 

屠自古さんは暴れるが芳香は私が離せと言うまで命令を続行する...

 

「屠自古さん?やめましょう?潤香は私たちの仲間ですよ?」

 

「青娥!こいつはあの方を!!」

 

...駄目だこりゃ、あの方の妻であるからか怒りが抑えられないようね...このままやらせてたら潤香を殺しかねない

 

ここは仕方ないわ...潤香を失うわけにはいかないもの...

 

私は屠自古さんの前に行き、そっと耳うちをする

 

 

 

 

 

 

 

「屠自古さんはあの方に会いたくないんですか?」

 

「なっ!?そんなこと!!」

 

「なら攻撃をやめなさいな...これ以上やるなら...これから1000年くらい封印しますわよ?」

 

私の言葉に屠自古さんは畏怖の表情を見せた後に体を震わせる...

 

「くっ...くそ!!」

 

屠自古さんは私を振り払い大霊廟の中に消える...

 

「まったく...潤香?無事?」

 

「...」

 

あ...駄目だ...立ったまま気絶している...

 

「ああもう!!芳香!ご苦労様!!眠っていいわ」

 

「お~!」

 

芳香は地面の中に潜る...

 

全く計画が台無しよ!!これからのこと話す前にこんなことに!!

 

「...もう!...あら?」

 

私はふと潤香の方を見ると彼女の姿が変わっていた...人間の姿ではなく妖怪の姿にね...

 

「ああ...ダメージを受けすぎたせいね...ふぅ」

 

とりあえず私は潤香を建物内に運ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間後...

 

「ん?あら...私...」

 

「目が覚めたかしら?」

 

2時間経過してやっと潤香が起きる...彼女は布団から身を起こし頭を押さえる...

 

「...屠自古は?」

 

「自室よ...そうとうご立腹のようね」

 

「それもそうですよ...あの方の妻ですし、怒るのは当然です。殴られる覚悟はしていましたよ...何故屠自古は亡霊に?」

 

 

 

「尸解仙になる時に使った媒体の壺が脆かったのが原因ね...魂が定着せず...亡霊になったといっておくわ」

 

「そうですか...彼女も運がない...かなりの時間眠っていたようですね...」

 

潤香は周りを確認する...しかしまだ自分の姿が変わっていることに気づいていないとは、これはこれで面白いわね...

 

「ざっと2時間ね...いつまでその姿でいるのかしら?」

 

「え?...あ...ああっ!!」

 

潤香は自分の姿を確認し頭を両手で押さえる...やっぱりこっちの姿は好きではないみたいね...昔と同じく

 

 

 

 

 

 

 

「フフ...可愛い姿しているじゃない?可愛い黒い狐娘さん♪」

 

「いや!!見ないで!!」

 

潤香は自分の身を守るように両手で頭を覆い震えている...

 

現在の彼女の姿はあまり変わってはいないようだけど...頭には2つの黒い狐耳と尻には9本の大きな尻尾が出ている...

 

昔と同じ潤香の妖怪の姿か...

 

尾が増えた気がするわね...

 

「懐かしいわね...その姿...まだ苦手なの?」

 

「っ~!!」

 

潤香は狐耳と尻尾を消して入り口の方へ走っていく?

 

「あ!待って潤香!!」

 

 

 

 

 

洞窟の入り口で私は潤香に追いつき腕を掴む

 

「ゼェゼェ...待って...大霊廟の中であの方が眠っているわ!会わないの?」

 

「...あの方は私の正体を言ってなかったようね...青娥」

 

潤香は独り言のようにつぶやいている...心なしか目のハイライトが消えてるわ...

 

「ええ...貴方の正体を知っているのは私とあの方の2人のみかしら?」

 

「そう...あの方と青娥の2人だけ...屠自古が私の正体を知ったら今よりももっと怒るでしょうね...」

 

「屠自古さんのことは気にしなくていいわ!!まだ彼女も不安なのよ」

 

「私が消えて屠自古達には迷惑をかけた...今度は私が守る番です...あの方の復活まで...どんな手を使ってもね...」

 

な...何だろ~?潤香が怖いわ...

 

 

「あの~潤香?どんな手を使ってもって?」

 

「そのままの意味です...私の命を懸けても良いくらいです...もちろん嫌いな姿をさらすことになりますが...」

 

「さっきの姿のことかしら?」

 

「...ええ、でもさっきの姿はまだ半分...完全態は目を覆いたくなりますからね...青娥...私は帰ります。次の用は教会のポストの中に手紙を入れておいてください」

 

潤香はフラフラと森の奥へ消えていく、潤香と屠自古さんを合わせるのは少し早かったようね

 

「まぁいいわ...まだ時間はたっぷりとある...それまでに何とかね...」

 

 




これが潤香の正体です
他の姉妹も一応九尾となっています

ではこれにて
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