東方五行大神伝   作:ベネト

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長い冬の異変が始まります




春雪異変
終わらぬ冬


4月が過ぎ季節は春になり始める。

 

それは当然のことであるが、幻想郷には常識など通用しないのであった...

 

現在の日付は5月を超えている...

 

春であり暖かい気候になるはずだったが、今だに幻想郷は大雪に見舞われており、新たな異変が起こりつつあることをだれもが感じ始めていた。

 

そして幻想郷の端の大神神社では、ある一室にて家族会議が開かれていた。その部屋には6つの椅子が円卓状に置かれており、そこには当主・母親の暦とその娘の境奈・銖理の3名がそれぞれの椅子に座っている。

 

 

 

 

side暦

 

「はぁ...異変だね~」

 

部屋の窓の外を見ると外は大雪...

 

春だというのに我が家の庭は一面銀世界になっている。

 

カレンダーの季節は5月に入り、いくらたっても変わる気配がない...

 

異変と思い、娘たちを召集したが集まったのは、私を含めて3名しかいない...

 

 

 

 

 

「ちょっと~境奈~!みんな集めてって言ったじゃない~!」

 

「一応伝えたって!只潤香の奴は、人里の雪かきがあるから欠席するってさ...でもおかしいな華楠と煌炉には伝えたよ?」

 

「華楠姉も煌炉姉もだらしないッスね~銖理ですら遅刻しなかったのに~」

 

時間にルーズな二人が来たのに、真逆な2人が遅刻とは珍しい...境奈の伝達ミスではなさそうだし、どうしたのだろうか?

 

呼びに行こうか迷っていると部屋の扉が開き一人入ってくる。

 

 

 

 

 

 

「へっくし!!...遅れて悪いね...ぶぇくし!!」

 

部屋に入ってきたのは、寝巻姿の煌炉だった...

 

顔色が悪くポニテをしていないのかバサーと広がっている

 

「煌炉大丈夫?顔色悪いけど?」

 

「大丈夫...くしゅん!...あ」

 

煌炉は倒れこむように椅子に座る...

 

ああ...駄目だ完全に風邪ひいてるね

 

「煌炉姉風邪ッスか?」

 

「無理はダメよ~無理して...倒れたらお姉ちゃん悲しいです...」

 

「あれ?華楠姉さんは?さっき廊下ですれ違ったけど?」

 

「ハ?華楠の奴!何もたついてるの?何でここに来ないし」

 

「いや...頑張ってたよ...いつものあれだよ」

 

いつものアレ?ああ...アレね

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちが納得すると同時に華楠が部屋に入ってくる。

 

おぼつかない足取りで1歩1歩と歩いた後前のめりに倒れる

 

「ちょっ!華楠?」

 

「華楠~大丈夫~」

 

境奈が華楠を助け起こし、華楠は弱弱しく境奈の手を握る

 

「きょ...境奈...助けて...このままでは...死んでしまう...」

 

やはり私たちの予測通りの結果だ...

 

「華楠?大丈夫?」

 

「か...母さん...助けて...この長い冬は私には辛すぎる...」

 

華楠は涙目で私に訴える...

 

華楠は本来冬の時期では能力の影響か不調になる。この中では一番強いのに厄介なデメリットがある。これでは出撃は難しいか

 

「冬のせいか...どうりで」

 

「ムノーの華楠姉ッスか?」

 

「くしゅん!!」

 

これは消去法でもう決まったな...

 

華楠はトボトボと自分の席に座る...これで潤香以外全員集合か

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋には私を含めた5人がそれぞれの席にそろう。

 

円卓の席には、華楠・境奈・煌炉・銖理がそれぞれの席に座り、1つ空席があるのに華楠が気づく

 

「あれ?潤香は?」

 

「潤香は人里だよ...そういやいなかったな」

 

「へくし!!で?母さんが私たちを集めたのってこの長い冬についてかな?」

 

「そうだよ~!皆もわかるよね~?これが異変ということに」

 

私の言葉に全員が溜息をつく

 

「まぁ...わかっていたッス」

 

「つか...前の異変に比べてやばくね?幻想郷全体に被害出てるじゃん...紫や博麗の巫女が出ると思ったんだけど?」

 

「紫は冬眠中・博麗の巫女は行動を起こさない...へくし!!...全く長い冬なんて何のメリットが...」

 

そう...煌炉の言うとおり、この異変の黒幕は何のメリットがあってこんなことをしているのか全く予測できない

 

 

 

「長い冬...春が来たら白い妖精が春を知らせてくれるのに...もう世界の終わりか...極寒の季節など私にとって生き地獄だ」

 

「そうッス!!そろそろ夏講演が始まるのにこれじゃ...」

 

椅子の上で体育座りいている華楠と足を組み鏡でメイクを書いている銖理は嫌悪感を隠せないでいる他の2人も私も同じくだけど...

 

だれもこの異変に行かないとなると私たちが着手するしかないようだ...

 

 

 

 

 

 

「私たちがこの異変に行くしかないようだね」

 

「わ...私たちがこの異変に?...へ...へ...へくし!ボワー!!」

 

「ひいぃ...」

 

煌炉がくしゃみと一緒に炎を吐き、華楠がひるむ

 

この2人は戦力外にさせてもらおう...

 

煌炉の能力は冬には助かるが風邪をひいてるし無理はできない

 

この状態の華楠だと能力を最大限発揮できない

 

となると境奈・銖理も2人を連れていくか...この2人なら戦い慣れはしているし、この悪天候の中でも問題なく動けるだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

「境奈・銖理出番だよ~」

 

2人は反応し境奈は華楠と煌炉を見る

 

「まぁ...分かっていたよこの2人使い物にならないし」

 

「私ッスか?なら準備しないと」

 

銖理は一足先に部屋を出る。本当は2人にも参加してもらいたかったけどね

 

「華楠・煌炉...私たちが行くから体調を整えておいてね」

 

「寒い...」

 

「はい...くしゅん」

 

2人はいそいそと部屋を出る。さて私も準備しないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20分後

 

外に出ると境奈と銖理は準備を終え先にいた

 

境奈は厚手のコートを身に着けて銖理は黒いケースのようなものを背負っていた

 

「銖理?それは?」

 

「銖理の秘密兵器が入ってるッス!どんな敵でもイチコロッス!!」

 

「ほどほどにね...」

 

「母さん最初どこへ行く?」

 

「そうね...最初は山に行こうか情報も集めつつ確実に進もうか」

 

「OK~」

 

「ラジャーッス」

 

2人とも準備完了ということで私たちは冬が終わらない原因を探しに行く

 

 

 

 




というわけで

春雪異変スタートです

ではこれにて
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