side暦
「...助けてください~」
とりあえず山の方へと私たちは向かうが一向に手掛かりはない...
冬を長びかせるほどの力となるとそれなりに限られてくるがこの幻想郷内全域を探すとなると気が遠くなる作業...それに吹雪は強さを増す一方だ...
「見つからないね...境奈姉はどうッスか?」
「...いや総動員で探しているけどそれっぽいのはないね~」
境奈は目をつぶり探しているようだが、それらしいものはないらしい...
「早くも詰んでしまったね...困ったな~」
私たちが悩んでいると銖理が辺りを警戒する。
「ん?何か来るッス...」
「あ~!お前ら~!」
私たちの前に水色の髪をした少女が現れる...
青い服に氷のような羽だ...おそらく妖精か
「どうしたのかな?」
少女は私に指をさす
「忘れたとは言わせないよー!前の赤い霧の時のリベンジを今こそ晴らしてやるー!」
赤い霧?私はこの子のことは知らないし、前回の異変にはこの娘2人は行ってない
「アタシたち~?アンタだれよ?」
境奈は明らかに面倒臭そうに反応する
「アタイはチルノだって!!赤い霧の時に会ったでしょ!!アタイの氷炎で溶かしたじゃん!!」
炎...煌炉の力か...私たちって似ているのかな?全員区別がつくように髪の色とか変えているのに
「ん~?それ私たちじゃないよ?」
「そんなの関係ないやい!!アタイは騙されない!!」
「何っスか?喧嘩なら買うッスよ...」
私たちが言い争いをしていると吹雪の音に混じり声が聞こえ始める
(フフ...この長い冬を終わらしに来るものが現れるなんてね)
吹雪の中から女性が現れる
薄紫色のボブカットの髪に白い帽子・同職の防寒具のような服を着ている
「次は何ッスか?」
「私の名はレティ・ホワイトロック...そうねぇ雪女といっておこうかしら?」
レティと名乗った女性はフフンと笑い、チルノはレティの近くへ行く
「レティ!手伝って!!あの時のリベンジマッチなの!!」
「前に話していた人たちかしら?大丈夫よ今回は私がついているわ」
レティはチルノの頭に手を置く...
雪女か...もしかしたら
「ねぇ!!貴女がこの長い冬をおこしているの?」
「いいえ?私ではないわ...正直この長い冬はどうかとは思うけど、私にとってデメリットがないから別にどうでもいいわ...でも長い冬を終わらすのもどうかとは思うから私の相手をしてもらうけどね!!」
はずれか...黒幕と思ったんだけどな
「ハア!?黒幕で無いんならそこ退いてくれない~!アタシらもいそが...へブ!?」
境奈の顔に雪玉がボフっと当たる
「よ~し!まずは1人!!」
雪玉を投げたのはチルノのようだ...
境奈は棒立ちの状態で顔全体に雪がかかっており表情は見えない...
でも少しずつ妖気が体から漏れてきている!!
「境奈?」
「境奈姉?」
「...」
境奈の頭から2つの黄色の狐耳が鬼の角のように生え、お尻の方にも9本の尾が生える...
境奈の姿が変わったことに2人は気づいたのか距離を取る
「な...何?人ではないの?」
「何だ~こいつ~?」
2人が警戒していると境奈の顔を覆っていた雪がボロボロと落ち始めていく...
「アタシら忙しいって言ったよね~?今のアタシ...マジでいらついているのよね...」
雪玉が顔から剥がれ中には化粧が崩れ修羅のような顔をしている境奈の顔...
「境奈姉~?」
「銖理下がってようか」
銖理が境奈を落ち着かせようとするがもう遅い...
2人の相手は境奈に任せるか
sideレティ
3人のうち2人が後ろに下がる...
となるとこのギャルっぽい狐妖怪が私たちの相手のようね...
境奈と呼ばれた狐妖怪はロングコートの中からからコンパクトを取り出し化粧を直している
「いいかしら?戦っても?」
「どこからでもどうぞ~」
彼女はどうでもいいかのように化粧を直している...
でも迂闊な行動はとれない、彼女の能力が分からない以上...ここは慎重な行動を
「突撃ー!!」
「え?まだ早いわ!!」
チルノはそのまま突撃する。
私が注意するにももう遅かった...チルノの攻撃は彼女の一歩手前で弾かれる
「ぐ...何だぁ?」
境奈はコンパクトの鏡で自分の顔を入念に確かめている
「...やっと元に戻った...さ~て狩りの時間だ...」
境奈がコンパクトを閉じると同時に吹雪の中から何か聞こえ始める
(グルルルルル)
獣のうなり声?それも複数...
おかしいわこの吹雪の中では大体の生物は来ないはずなのに
「レ...レティ!!吹雪の中に何かいるよ!!」
「さて...行け...目標はこの2人だ」
(ガウ!!)
境奈の合図と同時に吹雪の中の生物が一斉に飛び出してくる
「っく!寒符(コールドスナップ)」
(バフ..)
吹雪の中にいる何かに向けて私は弾幕を放つ...
が手ごたえは感じない?
「何もたついているのさ!土狐!!」
境奈が叫ぶと吹雪の中から灰色の狐が数十匹現れる...でも生物らしい感じは一切しない
狐らしいふさふさな毛並はなく、その狐たちは陶器のようなツルツルとした体で目のところにはぼんやりとした黄色い光が灯っているだけだった...
「これは...」
「あ?この子たちはアタシのペットだよ!吠えろ土狐!!」
(キュオオオオオオオン!!)(大神家 境奈のペット 土狐(ドッコ)通り名:人造式神)
狐たちは吠えると一斉に私たちに襲い掛かる
「この程度...」
弾幕を狐たちに浴びせるとその体は砂となって舞う...さっき手ごたえを感じなかったのはこれが原因か
だが大したことはない...このまま押し通すまで!
「あらあら...アタシの土狐が~」
「これで終わりよ!!」
私は無防備な彼女に弾幕を放つ
「なんちゃって!」
彼女が笑うと砂が彼女の前に集まり私の弾幕を防ぐ
「な?」
「全くさ...アタシのこと舐めすぎ...そう簡単に無防備になるわけないでしょ?集まれ~土狐~!」
境奈が合図すると砂が集まって、先ほどの狐たちが現れる...
「再生した?」
「この子達の能力(体を自在に変化させる程度の能力)はいくら攻撃しても全く堪えないわよ~まぁその妖力の源であるアタシを倒せば止まっちゃうけどね~」
「...何で弱点を教えたのかしら?」
「それは簡単よ...アンタらの次の攻撃は来ない」
境奈が言うと同時に私とチルノのいる地面の下から巨大な土狐が口を開けて飛び跳ねてくる...
side境奈
レティ&チルノの戦いは幕を閉じた...
辺りの雪は止んでおり、アタシたちの目の前にはペットである巨大な土狐がドンと構えていた...
そしてその土狐のお腹をドンドンと叩く音が聞こえる
(出してー!降参よ!降参ー!!)
アタシはお腹に向かって話し始める
「つまりアンタが黒幕ではないの?」
(違うわよ~!知らないわ~!)
「...嘘ではないか...ほら」
土狐に合図すると土狐は首を上に向け口を開く...そしてレティとチルノが上空に飛び逃げていくのを見送る
「どうするよ?母さん?」
「駄目ね...手がかりが少なすぎるわ...一度撤退するのがいいかもしれないね」
「そうッスね...あ」
銖理が指差す方向には遠くで雪が吹雪いている景色が見える...近いうちにここに来るかも
「ちょっとヤバくない?一度撤退するにしても帰れる?」
吹雪の中を闇雲に進むのは効率的ではない...このままじゃ遭難するかも
「そうだ!橙のところに行こう!」
母さんが急に話し始める...だれ?橙って?
「誰ッスか?」
「橙は可愛い猫又の式神だよ~藍の式神で藍に見せてもらったの!!その子のすみかすぐ近くだし少し避難させてもらいましょ!!」
藍の式神ねぇ...まぁこの際仕方ないか...
アタシと銖理に異論がないとわかると母さんは歩き出す
「ではマヨイガにレッツゴー!」
アタシ達は吹雪の中を更に進む...
はぁ帰って寝たい
土狐の補足
境奈の能力で生み出されたものであり
能力は体を自在に変化させる程度の能力で
体を巨大化させる
微粒子レべルまで小さくなる
増えたりできます
ちなみに出番は境奈の戦闘のみです
ではこれにて