暦達は吹雪の中を抜けて森の中に進み、とある集落に到着する。
その集落はさびれており、人影は全くないがその代わり猫が沢山いる...
ここはマヨイガ...八雲藍の式神である橙のすみかである。
side暦
「ここだよ~」
集落に入ると娘たちはあたりを見回す
「猫...猫ッスよ母さん!!」
「へ~こんなところあったんだ...」
2人共知らなかったようね...橙のことも知らなかったようだし、一度皆に幻想郷の住人のことを把握してもらわないとね
私たちが集落に進んでいくと泣き声のような声が聞こえてくる
私たちがその方向へ行くと集落の中央で茶色の髪に赤い導師服を身に着けた猫耳の少女が泣いている
あれ...橙だ
「うわあああん藍様~!!」
橙はざめざめと泣き続けている...身に着けている物もボロボロだし何があったのだろうか?
「お~い!橙~?どうしたの~」
私たちが橙に近づくと彼女は気づく
「暦様ぁ~!!うああああん」
橙は私に抱き着く、ん~!娘たちの子供のころを思い出すかも...
とりあえず近くの民家に入り、橙に何が起きたか聞いてみる
15分後
「なるほどね~」
橙の身に何が起きたか聞かせてもらいました...
分かりやすく言うと
紅白の巫女マヨイガに侵入
↓
橙面白そうだからからかってみよう
↓
撃破される(オーバーキル)
↓
絶望
↓
今ここ
ということになる...橙...ちゃんと相手の力量くらいは確かめようか...
「うわ~オーバーキルッスね...」
「泣けてくるわ...」
「暦様~!!橙は悔しいです~!」
「よしよし...辛かったね~」
...藍がこの光景を見たらとんでもないことになっていたかも
でも霊夢が動いているとなると事態は少し深刻になっているようだ
「ねぇ~橙~最近変わったことなかった~?」
「グス...変わったこと?紫様が冬なのに起きていたな...そういえば西行妖がどうとか藍様と話していました」
西行妖?何故そんな物の話を?
待て...確かその管理者って
「確か西行妖に関係してるのって!彼女ッスよね?」
「1人しかいないじゃん...西行寺幽々子だよ」
銖理と境奈が話す
「西行妖ねぇ...」
西行妖...確か華楠の調べによると人の精気を吸う妖怪らしい...紫が封印したと聞いたな
私自身も細かな内容までは把握していない、こんなことなら華楠の話をよく聞いとけばよかった
でも今回のことが西行妖が関係しているとなると黒幕は...
「皆...今回の異変幽々子が怪しくない?」
私の言葉に皆が静かになる
「西行妖の話が本当ならねぇ~...」
「まぁ...情報がないッスね」
娘たちが話すと橙が反論する
「ふぇ...でも幽々子様が?でも冬を長くしたところで良い事なんて」
確かに橙の言うとおり、幽々子は冬を長くするメリットはない...でも他に目的があるとしたら?
「他の目的かな?」
「他の目的ッスか?ん~」
皆が考えるが私の中である仮説が浮かび上がる...
そう前回の紅い霧の異変よりも恐ろしい彼女の目的が...
西行妖と冬...これらが示すキーワードとは...
「西行妖の満開かな?」
私の言葉に皆が驚く
「ハア!?何で?何の意味が?」
「確か...華楠の調べによると今の西行妖は封印されて、枯れ木になっていると聞いているよ...もしそれが復活するとどうなるかな?」
「ギャアー!?やばい予感しかしないッスー!!」
「でも...何で幽々子様が?そんなに過激な人には見えませんよ~?」
確かにメリットがない今回の異変...
幽々子には別の思惑があるのだろうか?
本当のことかどうか裏はとれていないけど、西行妖を封印した紫本人が冬眠もせずに起きているとなると私の予想も現実味を帯びてくる
我々も行動に移さなくては
「とりあえず白玉楼にいきましょうか...橙失礼するわね...行こうか2人とも」
私たちはマヨイガを後にし、私たちは幽々子の屋敷こと白玉楼に向かう...できることなら私の予想が外れてほしい...
私の運よ仕事して
森を抜けると吹雪が先ほどより止んできている
白玉楼へ向かうが娘たちが妙に落ち着きがない...
「どうしたの?皆」
「西行妖が危ないものだってことはわかるけど~どれくらいやばいの?」
「私も詳しくは知らないよ...でも封印するだけの物だし相当厄介なものなんじゃない?」
「未知なるものほど怖いものはないッス」
2人の言っていることはごもっとも...西行妖のことは、我々はあまり関与していないから詳細は不明...
紫の元式神の煌炉・植物の知識がある華楠なら内容くらいは知っているだろうが本人たちがいない以上どうにもならないな
「ネガティブになっていても仕方ないよ...とりあえず進もう?それしか最善の道は...」
ドカーン
話の途中で爆発音が辺りに響く
「何?」
「音からして爆発音ッス...あっちッスね!!」
銖理が前方の森を指差す
「うわぁ...白玉楼方面じゃん...変なことに巻き込まれそう」
「進もう...時間もかけてられないし」
娘たちに合図し森へと進む
森の方面へ進んでいくと爆発音が近くなっていく誰かが戦っているのだろうか?
「音が近いッス!」
「...あ...あれじゃん?」
境奈が指差す方向には上空で戦う2つの人影があった
1つは銀髪に青いメイド服を身に着けた女性こと十六夜咲夜...
もう1つは金髪の女性だ青いワンピースに白いケープをを身に着けていて周りには洋風の人形が沢山ある
「くっ...やるわね」
「フフ...そちらこそ...あら?」
咲夜が私たちに気づく
「お~い咲夜~!何やってるの~!」
私たちが近づくと戦闘が中断になる
「暦...貴女もきたのね」
「うん...なりゆきでね...咲夜もこの異変を調べに」
「ええ...紅魔館にある燃料に余裕がなくてね...あら?そのお二方は?」
咲夜は娘2人を見る...ああこの2人には面識なかったね
「私の娘の境奈と銖理よ宜しくね」
2人は軽くお辞儀をする
「貴女の娘ね...もう何を聞いても驚かないわ」
咲夜が話すと金髪の女性が反応する
「ん?貴女たちは?」
女性は娘2人を指差し娘たちもそれに気づく...
「アリス?何でここに?」
「アリス久しぶりッス!」
「知り合いなの?」
2人に尋ねると2人はうなずく
「彼女は人里で人形劇をしているアリス・マーガトロイドよ...仕事上よく合うのよ」
「境奈に銖理...まさか貴女たちがこの異変に来ているなんて...そちらは妹さんかしら」
アリスは私を見る...
ああ...この姿では誤解を受けるな...
私の気持ちを察してくれたのか境奈が代わりに話す
「私たちのお母さんよ...アリス」
「え?どう見ても子供...ごほん!!失礼したわ...私の名はアリス・マーガトロイドです」
「あ...うん...母親の大神暦です...」
何だか気まずい空気になってしまったわ
「そういや...アリスは何でここにいるんッスか?」
重い空気を銖理の第一声発する...ナイス!
「え?ああ...それね...春度の回収よ」
春度?何それ?
「何それ?」
「...異変は冬を長くするための異変じゃないわ...春になるための力の春度が誰かに奪われているからこの長い冬が続いているのよ」
春度を奪われたことにより、この長い冬が続いているのか...
春=西行妖=桜
季節的には一致している
「これで白玉楼の疑惑が強くなったね...」
「白玉楼?疑惑ってことはそこに黒幕が?」
咲夜が反応する
「...まだ完全というわけではないけど...一番黒幕に近いかも...咲夜も一緒に来る?」
「ええ..1人よりはマシよ...私も行くわ...アリス貴女はどうする?」
咲夜はアリスに尋ねるがアリスは首を横に振る
「悪いけど...貴女との戦いで余裕がないわ...足引っ張るのもごめんだし...」
「分かった...では私たちは白玉楼へ向かいますか...じゃあアリスまた今度...」
「ええ...では失礼するわ」
私たちはアリスと別れ白玉楼へ向かう
次回白玉楼へ
ではこれにて